23 :第5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 00:52:31.23 ID:RfElyvix0
――前回までのあらす……プリズンブレ○クは――
ノハ#゚听)『私だけを見ろおぉぉぉぉぉ!!!!!』
(;´゜ω゜`)『ビンゴぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!』
( ФωФ)『恋人からどっすか』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ノパ听)<結婚するね。
ノハ父゚Э゚)川母゚听)<おっけー。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(´;ω;`)「待ってて!!セリヌン○ィウス!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ふたりーは〜
風のように〜
流れ〜 愛し〜
時には〜
〜〜ショボン『男の愛の歌』〜〜〜〜
第5話「うほっ!『炭鉱の男達』のようですぁぁぁ!!!!!わっしょい!!!わっしょい!!!炭鉱万歳!!!!!」
24 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 00:54:10.22 ID:RfElyvix0
そうなんだよ……。
俺は、ここにツルハシあるから、握るんだ。
そこに壁があるから、ぶち破ろうとするんだ……。
兄貴!!
俺も……俺も、同じですぜ……!!
そうか……。
じゃあ、お前にもしてもらいたいことがある……。
なんですかい?
俺の……ケツという地盤を、お前のつるはしで……!!
あ、兄貴……!!
あぁ……。
いいぞ……。すごく、いい。
今日はいい地盤だ……。
そ、そんな!!
俺……ぼ、僕の地盤が、崩壊しちゃいましゅうぅぅぅ!!!
( ФωФ)「な〜んて事が、狭くて暗い炭鉱で……」
(´・ω・`)「あるあるあるあるあるあるあってほしいあるあるあってほしいあるあるある」
25 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 00:55:31.02 ID:RfElyvix0
(#*゚∀゚)「ねーよ!!」
ノパ听)「ツーさんの言うとおりですよ。パパが炭鉱の区画監督してるんで、
たまにお弁当持ってったりしますけど特にトキメクような事は何も……。ね?ダーリン?」
(´・ω・`)「……はは……は。ところで、ダーリンはどこにいるんだい?」
ノハ#゚听)「ここですよ!!!!!!!!!ここですよ!!!!!!!!!」
(;*゚∀゚)(トキメクんだ……)
( ФωФ)「残念ですねぇ。子供の時から、炭鉱には興味があったんですが」
(;*゚∀゚)「…なんで炭鉱の男のロマンの前に、ホモがくるんですか。ホモが」
あ、皆さんご挨拶遅れてごめんなさい。
ツーです。
今度海に行くという事で、相談がてらバーボンハウスへご飯を食べにきているんです。
なんかショボンさんの事をダーリンダァァァァリィィィン!!いろぉぉぉんなかぁぁぁぁくどかぁぁぁら!!
って、何分かおきに言ってる人がいるんですけど、誰ですか?
そんで、何で海の話から炭鉱の男のホモ話にハッテン……いや、発展してるんでしょうか……。
28 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 00:58:11.46 ID:RfElyvix0
(;*゚∀゚)「そ、そんなことより、旅行の事を話しましょうよ!先輩!」
( ФωФ)「ああ、そうでした!ビップはこう涼しいですが、ニューソクは今夏だそうですよ。炎天下!って奴らしいです」
(´・ω・`)「海…それは、ブーメランを履いた男達の夢の祭典……うふふ……うぇはは……」
ノハ;゚听)「……はっ!!ダーリン!!私だけを!!私だけを見て!!見てぇぇぇ!!!」
(´;ω;`)「おいしいお……男の肌おいしいお……」
(;ФωФ)「(大分ショボンがダメになってきたなぁ……)ま、まあまあ落ち着いて」
(*゚∀゚)「……聞くタイミング逃しちゃいましたけど、
今ショボンさんのチャックを強引に開けて、中をまさぐっている方は一体誰なんですか?」
( ФωФ)「ああ。ツーさんは知らないんですね。
今前立腺を無理矢理刺激しているこの方はヒートさん。
ショボンさんを好きだそうだよ、あはは。歪んだ愛ってすごいよね」
(;*゚∀゚)「歪むにも限度があるでしょうよ。前立腺て」
ノハ#゚听)「あたしだけを!!あたしだけを見ろぉぉぉぉ!!!!」
(´;ω;`)「男の尻!腕!胸板!喉仏ぇぇぇ!!!全てを……!!全てを我は欲する!!!」
29 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 00:59:31.25 ID:RfElyvix0
『……』
そう。
この光景を、炭鉱の男達も見ていた。
いつもの優しい顔をしているショボンさんが、ああも涙を流して『俺達』を欲している……そう思っていたのだ!!
俺達の……。
硬く、逞しい筋肉。
それを……今こそマスターに見てもらうときなのではないか!!!
あの女に負けてはいられねぇ!!
さあ!!同志達よ!!
今こそその肉のベールを脱ぎ!!マスターを『男の園』へいざなってあげるのだ!!
心でLinkする!!!!
全てが繋がる!!!!!
男達は!!!
今!!!
立ち上がろうと!!!
『……マスター!!』
31 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:01:29.80 ID:RfElyvix0
ノハ#゚听)「ちょっと黙ってろよ肉坊主たちぶっ殺すぞボンクラボケコラカスブサイクコラ」
『……すいませんでした』
(´;ω;`)「みんなああああ!!!!」
ノパ听)「ショボンさん落ち着いて!さあ!早く奥の部屋へ!
ヒートアップというクッションを一ついれてからクールダウンしましょ?ね?」
(´;ω;`)「いやだぁぁぁぁ!!!人生は波風を立てない方がいいって言われてぇぇええ!!」
ノパ听)「今日はベッドに薔薇の花びらを散らしてあるんですよー。青です、青」
いつのまにぃぃぃ!!
そんな断末魔をあげ、ベッドの方へと
ズルズルと引きずられていくマスターを、ただただ僕達を見守るしかなかった……。
( ФωФ)「それにしても、あんな美人に言い寄られて、幸せですねショボンさん。ぶふふ」
(;*゚∀゚)「あ、悪意のある微笑ですね」
32 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:03:11.45 ID:RfElyvix0
雰囲気も何も無くなった『バーボンハウス』を、二人は出て事務所へと戻る。
海へ行くのは予定では明々後日。三日後だ。
ロマネスクが誰かに電話をし出したので、ツーはお風呂へと入ることにした。
(*゚∀゚)「ふー。やっぱり、お風呂はいいもんだぁあ」
ツーの出身であるガイドラインと、ビップの習慣は少し違う。
ビップの住人は、お風呂に浸かる、という習慣が無い。
それは、やはり昔は悲惨な水不足があったからであって、水が供給されるようになってからも習慣として残されているのである。
逆にガイドラインは、近くに大きな湖があるので非常に水に恵まれており、お風呂に入る習慣が根付いている。
ロマネスクもガイドラインでの生活が長かったので、少しの頻度であるがお風呂には入るようにしているようだ。
(*゚∀゚)「それにしても、ヒートさん。おっぱいおっきかったなぁ……」
いや、まだ私は15歳!これからまだまだ成長するんだ……そう!成長するんだ!!!
あれ?ヒートさんって18歳だっけ……?
三年であれだけ…変わるものなのだろうか……。
擬音にすると、あれは『たゆんたゆん』て奴だよ、あれ。
私は……。
35 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:05:01.32 ID:RfElyvix0
(*;∀;)「音すらねーよどちくしょぉぉぉぉ!!!!!!!うわぁぁぁぁあ!!!!」
――――
(;ФωФ)「(何風呂場で叫んでんだろ……)あっ、クー?ロマネスクでだけど……うん、うん……」
(*ぅ∀゚)「……ぐすん。どうにかしておっぱいを……!!」
( ФωФ)「ああツーさん。遅かったですね」
(*゚∀゚)「……ええ。少しばかり葛藤してまして」
(;ФωФ)「は、はぁ……。まあ、それはよしとし、向こうの友人へ電話しておきました。
ニューソク海岸の近くにあるリボッサン駅まで迎えに来てくれるらしいでちゅわ!!……じゃなかった、ですよ!」
(*゚∀゚)「そうなんですか!?助かりましたね!先輩方向音痴だからなぁ……」
( ФωФ)「むっ。腹が立つけど正論!ちくしょう!ちくしょう!じゃあ、各自明日にでも荷物を纏めましょう」
(*゚∀゚)「はーい」
そうです。
私、ツーは乳の無さから水着のチョイスに迷っておりますです。
先輩とは、海やプールに行くのは初めてで、なんというか、緊張してしまっていますです。
37 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:07:23.66 ID:RfElyvix0
( ФωФ)「ツーさーん!!いや、23!!!トゥースリー!!」
(;*゚∀゚)「……なんですかテンション高いなぁ。もうツーじゃないじゃないですか……」
( ФωФ)「これとこれ、どっちがいいでしょう?」
そう言ってロマネスクが取り出したのは、まっかっかのブーメランパンツ。
そしてもう一つ『金の粒』と書いてある黄金のトランクスタイプの水着であった。
(;*゚∀゚)「え?ま、まぁブーメランはいいとして……、なんですかその『金の粒』って」
( ФωФ)「ん?知らないんですか?ネバネバマメの『金の粒』ですよ?」
(;*゚∀゚)「えっと……ソレは知ってるけど……なんでタイアップしてるんですか水着とネバネバマメが。全く別ジャンルじゃないですか」
( ФωФ)「何ででしょうかね?でもなんか、生地に納豆がねりこんであってさ、履くとかゆいのなんの!!」
(#*゚∀゚)「……ならブーメランにしろよ!!痒いってなんだよ!!」
( ФωФ)「……しょうがない。普通のを履くかぁ」
(;*゚∀゚)「そんなに無茶してまで履きたい物なんですか!?」
……あっ。
そうだ。
この流れで、先輩に水着を選んでもらえたり……しないかな。
40 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:09:40.22 ID:RfElyvix0
(*゚∀゚)「…あっ、先輩……ちょっと頼みがあるんですけど……」
( ФωФ)「ん?なんですか?」
水着……見てもらおう……かな?
だ、ダメならビキニ諦めるしワンピースにするし……。
(;*゚∀゚)「せ、先輩。ちょっとついでに頼みたい事があるんですけど……」
( ФωФ)「なんですか?」
(;*゚∀゚)「あっ、あのっ……水着…見てもらえませんか……?」
( ФωФ)「えー?いやですよー」
(* ∀ )「(断る所じゃなくnあqwせdfrtgふじこ)え、えふふ……。
そ、そうですよね……ぺちゃぱいじゃ駄目ですよねぇーえふふ……」
( ФωФ)「違います違います。楽しみは後に取っておくタイプですからね、僕は」
(*゚∀゚)「……え?」
( ФωФ)「水着、海についてから嘗め回すように見せてもらいます」
(* ///)「……ドキッ!」
(#*゚∀゚)「じゃねえ!!!このド変態!!!」
((;;;)ωФ)「世界がまわってらぁ!!見てみろィ銀河!!ほーらぐるんとな!!!」
(*゚∀゚)「先輩丈夫なんだから問題無いですよー」
( ФωФ)「まあ、そうですけどね。昔は、ツーさんより強い拳に鍛えられていたものです」
41 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:11:50.23 ID:RfElyvix0
そう言うと、ロマネスクは客用ソファーに腰掛けて、好物のコーラを飲む。
どこか……、憂鬱な表情をしながらコーラを飲むロマネスクを見て、ツーは質問を投げかけた。
(*゚∀゚)「私の前にも殴られるようなことしてたんですか……。で、誰にされていたんですか?」
( ФωФ)「えっと、大学時代にお付き合いさせてもらっていた方です」
(;*゚∀゚)「……ええええ!!?先輩にも彼女っていたんですかぁ!??」
(;ФωФ)「そんなにおどろかんでもええやないのん……。僕にも彼氏や彼女の一人や二人いますよ……全く」
(;*゚∀゚)「……二人いたらダメですよ……って、か彼氏!?」
( ФωФ)「冗談です。いや、今はいないですよ。ここに来るちょっと前まではお付き合いさせてもらってましたが」
(;*゚∀゚)「……。そういうのを何てことなく話すのもどうかと思いますけどね……なんというか、デリカシー的な」
もう少し、その彼女について聞きたい気持ちもあったツーは、ロマネスクに更に質問を続けようとした。
(*゚∀゚)「その人はどんな人なんですか?」
( ФωФ)「どんな人……ですか。えっと、静かな人でしたねぇ」
そう言って、ロマネスクが話し始めたのは、大学生活の頃から、こっちへ来るまでに付き合っていたその彼女の事。
思い出に浸り、懐かしく離すそのロマネスクに、ツーはどこか変な気持ちがある事に気付いた。
( ФωФ)「いやぁ、本当に懐かしいですよ。もうすぐ会えるし、楽しみです」
(*゚∀゚)「へ?」
43 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:13:23.33 ID:RfElyvix0
( ФωФ)「あれ?言ってませんでした?ニューソク海岸でお世話になるお家ってのが、元彼女さんのお家ですよ?」
(;*゚∀゚)「え!?大学時代の友人って言ってませんでした!?」
( ФωФ)「え、そうじゃないですか。恋人じゃなくなったんだから、友人じゃないですか?」
(;*゚∀゚)「……。ま、まあそれはそうとしてですね?デリカシーが足りないんじゃないですか?先輩」
( ФωФ)「でりかしぃ?」
(*゚∀゚)「だって、別れた女の人のお家にお世話になるなんて……」
( ФωФ)「大丈夫ですよ!仲はいいですし!」
ああ、真性だ。
私はそう思いました……。
(;*゚∀゚)「そ、そうなんですか……。変わった関係なんですね」
( ФωФ)「まあ、付き合っていた当時も今も大して変わってませんしね。
それはそうと、もう1時過ぎちゃってますよ?明日に備えて寝ましょう」
(*゚∀゚)「は、はーい」
先輩が、付き合っていた人……。
どんな人なんだろう?
会いたい気もするし、会いたくない気もします。
44 :5話 ◆Cy/9gwA.RE :2007/11/28(水) 01:14:46.88 ID:RfElyvix0
『ツーさん』
(;*゚∀゚)「はっ、はいぃ!!!」
( ФωФ)「あの……」
(*゚∀゚)「な、なんですか……?」
( ФωФ)「やっぱり金の粒ダメですかね?どうもあれなんですよね、あれ」
(;*゚∀゚)「まだ言ってんのかよ」
――――
カチャリ。
受話器を置く。
電話越しに聞こえたのは、懐かしい彼の声。
少し、嬉しくなる自分を抑えながら、私は上ずる声を我慢していた。
久しぶり――か。
向こうは冬らしい。
こっちは、毎日寝苦しい日が照らすというのに、だ。
住む世界が、変われば彼の気持ちも変わるのだろうか?
私の気持ちは、いつまでも温かいままだというのに、だ。
川 ゚ -゚)「……うん。楽しみだ、うん」
第5話「うほっ!『炭鉱の男達』のようですぁぁぁ!!!!!わっしょい!!!わっしょい!!!炭鉱万歳!!!!!」 終わり!