1 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:49:25.43 ID: OvtO9LeL0

この男、ドラキュラにつき。

 

 

2 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:50:20.36 ID: OvtO9LeL0

从;゚∀从(どうしよう……来なくなってからもう一週間だ……)

洋式トイレの便座に座り、頭を抱えるハイン。
彼女は一ヶ月前のことを思い出していた。

从;゚∀从(飲み会の後……オサムと二人っきりになって……)

从;゚∀从(ベッドの上でエメラルドフロウジョンをかけてから……)

从; ∀从「その後の記憶が……無い!」

行き着く答えは、アレしかなかった。

 

第四話「ハイン、生理が来なくなる」

 

 

5 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:51:25.74 ID: OvtO9LeL0

中庭で、猫と戯れる貞子の姿があった。

川д川「ちんちん!」

(,,゚Д゚)「ニャーゴルァ!」

川*д川「やったぁ。八時間かかったけど……やっと出来たね」

(,*゚Д゚)「ゴルァゴルァ」

人生の限りある時間を無駄に消費している貞子の元へ、息を切らして走ってくる者がいた。

从;゚∀从「はぁ……はぁ……」

川д川「あ、ハイン。どうしたの?」

从;゚∀从「貞子……実は大変なことになったんだ……」

(,,゚Д゚)「ゴルァ?」

川д川「?」

 

 

6 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:52:41.95 ID: OvtO9LeL0

从;゚∀从「俺……子供が出来たっぽい」

川д川   ゚ ゚
(,, Д )  ゚ ゚

川;д川「なななな……だだだだ……!」

訳:何で!? 誰の!?

从;゚∀从「たぶん……オサムの子供だ……」

川;д川「ええええええええ!?」

从;゚∀从「一ヶ月前の飲み会あっただろ……たぶんあの時……その……やってしまったらしい」

川;д川「あ……いいとも最終回記念パーティの……」

从;゚∀从「そうだ……テレフォンショッキングが東幹久だったやつだ……」

川;д川「まさかの東幹久だったね……」

从;゚∀从「ああ……いや東幹久は正直どうでもいい……」

从; ∀从「どうしよう貞子……俺は一体どうしたらいいんだ……」

 

 

7 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:54:08.88 ID: OvtO9LeL0

真剣な顔で悩むハインを見て、貞子は何とか力になってやりたいと思った。

川;д川「私以外の誰かに……このことは……?」

从;゚∀从「いや……まだ誰にも……」

川;д川「とりあえず……オサム様には言った方が……」

オサムの名を出すと、ハインは顔を真っ赤にして、急に慌てだした。

从///∀从「むむむ無理無理無理! どんなツラ下げてあいつに会えばいいんだよ!」

川;д川「え……でも……」

从///∀从「だ、だ、だ、だって……俺……あいつと……したんだぜ……?」

自分で言ったそのセリフに、さらに顔を赤くするハイン。

川;д川「じゃ、じゃあオサム様は後回しで……しぃさんには言わないと」

从;゚∀从「あ……」

先ほどまで赤かった顔が、今度は青ざめていく。

 

 

9 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:55:00.81 ID: OvtO9LeL0

川д川「ハイン?」

从; ∀从「そうだよ……一番やばいのはしぃさんだ……」

川д川「え?」

从;゚∀从「俺がオサムの子を身ごもったなんて言ってみろ……しぃさんはどんな反応をすると思う?」

川;д川「あ……」

从;゚∀从「俺の勘じゃオサムの元恋人とかそういう位置なんだよ……あの人は……」

川;д川「え……そうなのかな……」

从;゚∀从「間違いない……戦場を駆け抜けた俺の野生の勘がそう言っている……」

川;д川「いつ戦場を駆け抜けたのよ……それにしぃさんは優しい人だから大丈夫だよ」

从;゚∀从「俺はあの人の笑顔に隠された獣の臭いがわかるんだよ」

川;д川「そうなの……?」

从; ∀从「どうしよう……もう駄目だ……俺は死ぬしかない……」

 

 

 

10 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:56:11.14 ID: OvtO9LeL0

落ち込んでいるハインに、貞子はかける言葉が見つからなかった。
そこにタイミング良く(悪く)、夜の散歩中のオサムがやってきた。

( ゚"_ゞ゚)「何で東幹久だったんだろう……あ、ハイン、貞子。何をやっているんだ?」

从///∀从「オ、オ、オ、オサム!」

川;д川(まずい……!)

( ゚"_ゞ゚)「? どうしたんだ、そんなに慌てて」

从///∀从「じ、実は俺……こ、こ、こ、こ……」

川;д川(まさかカミングアウトする気……!?)

( ゚"_ゞ゚)「こ?」

从///∀从「こ……こ……」

川;д川(頑張って……!)

(,,゚Д゚)(ゴルァ!)

从///∀从「こ……」

 

 

 

15 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 14:57:44.73 ID: OvtO9LeL0

 

从///∀从「……コカトリス!」

 

コカトリス:神話

コカトリス(cockatrice)は雄鶏をトカゲあるいはヘビと合わせたような姿の伝説上の生き物である。
同じく伝説の生物であるバジリスクとは関わりが深く、元は同じ姿をしていたとか、
雌雄関係(どちらが雄か雌かは不明)にあると言われている。
そのため、「コカトリス」は「バジリスク」の別称とされる事もある。
能力も同じようなものを持ち、見たり触ったりした人を石に変えたり、
口から吹きかける息で人を石に変えてしまったりすると言われている。

古代ギリシアの文献ではエジプトのマングースをイクネウモン(後を追うもの)と呼んでいたが、
これがラテン語に翻訳され古フランス語を経てコカトリスになったという。
なお、外見などにニワトリの要素が付け加えられたのは、たまたま名称に含まれている
cock(雄鶏)からの連想によると思われる。
またhydeの身長は156cmである。

〜出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』〜

( ゚"_ゞ゚)「勉強になるなあ」

 

 

17 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 15:00:23.34 ID: OvtO9LeL0

( ゚"_ゞ゚)「で、コカトリスがどうしたんだ?」

从 ∀从

川д川「ハインちゃん?」

从 ∀从

川д川「!」

川;д川「失神してる……立ったまま……!」

(;゚"_ゞ゚)「なんと……!」

川;д川「ハイーーーーン!」

(,,゚Д゚)「ニャーゴルァ……」

訳:彼女は戦い、そして逝った。称えよう。彼女がここに燃え尽きたことを。

 

 

 

18 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/01(土) 15:00:54.06 ID: OvtO9LeL0

 

次の日、ちゃんと生理はきました。

 

第四話「ハイン、生理が来なくなる」 完

 

 

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