2 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/12/28(金) 23:55:57.80 ID: ubYJd3fI0

从 ゚∀从「代理さんトンクス。携帯さんも乙。」

【今日のラインナップ】
第十三話「肝試し 季節外れも いいとこだ」
第十四話「( ゚"_ゞ゚)オサムは料理実験の被験者にされたようです」

( ゚"_ゞ゚)「3年B組ー!」

( ゚"_ゞ゚)「棺桶……言えよお前ら……」

棺桶死オサム、はっじまっるよー!

 

 

 

3 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/28(金) 23:57:08.53 ID: ubYJd3fI0

海沿いの崖から、男は沈みゆく夕日を眺めていた。
いつも背中に背負っている大きな籠は、今は地面に下ろしてあった。

(´・ω・`) 「……」

男は瞬きすることもせず、じっと水平線を見つめている。
目の前の海を越えた先にある、どす黒い何かを感じていた。

(´・ω・`) 「……ん」

その時、それとは全く別の気配を感じ、男は後ろを振り向く。
遥か遠くにある山中の城に、”妖気”を感じたのだ。

(´・ω・`) 「……どうやら……迷い人がいるようですね……」

男がそう呟いた瞬間、崖の下から突風が吹き抜け、辺りに砂嵐を巻き起こした。
その砂嵐がおさまった時には、男はその場から姿を消していた。

 

第十三話「肝試し 季節外れも いいとこだ」

 

 

5 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/28(金) 23:58:20.50 ID: ubYJd3fI0

広間に集まっているオサムたち。
そこに、お茶をいれる為に台所へ向かったはずの貞子が、青ざめた顔で息を切らして戻ってきた。

川;д川「qあwせdrftgyふじこlp;@:「」!」

( ゚"_ゞ゚)「お、落ち着け。一体何があったんだ?」

川;д川「○×△□☆※!」

( ゚"_ゞ゚)「ふむ、またおばけか」

ξ;゚听)ξ「よく聞き取れましたね!?」

 

 

6 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/28(金) 23:59:01.30 ID: ubYJd3fI0

オサムとメイドたちは、広間に集まって緊急会議を開いていた。
それというのも、最近メイドたちが目撃している”おばけ”のせいである。
貞子はついさっき、その”おばけ”と遭遇したらしい。

( ゚"_ゞ゚)「仕事をサボりたいが為の嘘かと思ってたが、貞子が見たというなら本当だろうな」

(*゚ー゚)「ええ、そうですね」

ミセ*゚ー゚)リ「……」←最初に目撃した人

从 ゚∀从「……」←話すら聞いてもらえなかった人

 

 

7 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/28(金) 23:59:44.85 ID: ubYJd3fI0

( ゚"_ゞ゚)「このままでは仕事にならん。私が退治してこよう」

∬´_ゝ`)「退治だなんて……そんなこと出来るんですか?」

( ゚"_ゞ゚)「なに、お化けっていっても元は人だろう? 誠意を持って話をすれば通じるさ」

('、`*川「動物霊とかだったらどうするんですか?」

( ゚"_ゞ゚)「そういうときは……」

(,,゚Д゚)「ニャーゴルァ」

( ゚"_ゞ゚)「通訳がいるから大丈夫だ」

(*゚ー゚)「心配だから、私も行きます」

( ゚"_ゞ゚)「うむ。ではみんなはしばらくこの部屋で待っててくれ。退治出来たらすぐに戻る」

 

 

8 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:00:18.60 ID: OCa3kzy60

オサムとしぃと猫は、”おばけ”を退治すべく部屋から出て行った。
残されたメイドたちは、最初はオサムたちの安否を心配する素振りを見せていた。
しかしお喋りな乙女が集まっているせいか、それが嬌声を伴う世間話に変わるのにさして時間はかからなかった。

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9 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:01:34.82 ID: OCa3kzy60

从 ゚∀从「それでさー。貞子が断ったとき、そいつ何て言ったと思いますか?」

川*д川「ちょ、ちょっとやめてよ……!」

从 ゚∀从「『お母さんに言いつけてやるんです!』だってさ(笑)」

∬*´_ゝ`)「あらあ、情けない男ねー(爆)」

ξ*゚ー゚)ξ「そういう男、結構タイプかも(照)」

(//‰ ゚)「皆サン オサム様タチノ事 忘レテマセンカ?(怒)」

('、`*川「あ」

ミセ*゚ー゚)リ「貞子ちゃんの恋愛話があまりにも面白くて、すっかり忘れてたわね……」

横堀の一言で、メイドたちは部屋を出て行ったきり、帰ってこないオサムたちのことを思い出す。
既に部屋を出て行ってから、三時間が経過していた。

 

 

10 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:04:27.01 ID: OCa3kzy60

∬´_ゝ`)「確かに、ちょっと遅すぎるわね……」

ξ゚听)ξ「幽霊に会わなかったなら、とっくに帰ってきてるわよ」

(´・ω・`) 「何か、悪い事が起こっているのかも、しれませんね……」

从 ゚∀从「ああ、そうだな……ん?」

从;゚∀从「おおおおおおお!? 誰!?」

オサムが座っていた席に、いつの間にか座っていた一人の男。
まるで魔法でも使ったかのように、誰も彼の存在に気付いていなかった。
たんに存在感が無かったせいかもしれないが。

川;д川「あ……薬売りさん」

从;゚∀从「こ、こいつが例の薬売りか?」

ξ;゚听)ξ「ていうか、いつの間に……」

(´・ω・`) 「失礼……城門を叩いても返事が無かったので……勝手に入らせて頂きました……」

 

 

12 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:06:21.00 ID: OCa3kzy60

特徴的な低い声で、薬売りは先を続ける。

(´・ω・`) 「……ところで……ご存じでしょうか……城に充満する”妖気”に……」

∬;´_ゝ`);゚听)ξセ;゚ー゚)リ;д川‰从;゚∀('、`;川「え!?」

从;゚∀从「やっぱり幽霊か!?」

(´・ω・`) 「……どうやら、そのようです……」

∬;´_ゝ`)「あの、どうして貴方がそれを……?」

(´・ω・`) 「さあ……どうしてでしょうね……」

ミセ;゚ー゚)リ「お、オサム様たちが戻ってこないのって、ひょっとして……」

メイドたちは、急にオサムたちが心配になってきた。
ひょっとして”おばけ”にやられたのではないか、そう思い始めたのだ。

 

 

13 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:07:34.69 ID: OCa3kzy60

从;゚∀从「探しに行こうぜ!」

ξ;゚听)ξ「そうね」

('、`;川「い、行くしか無いわね……ひいー怖い」

ミセ;゚ー゚)リ「薬売りさんは……」

(´・ω・`) 「そうですね……私もついて行きますよ……いや」

(´・ω・`) 「私でないと……どうにもならないでしょうから……」

川;д川「お願いします……!」

薬売りとメイドたち、七人と一機は、オサムを探すべく城の詮索を始めた。

 

 

15 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:10:58.68 ID: OCa3kzy60

【図書室】

ξ;゚听)ξ「私とミセリは、ここで幽霊を見たの」

(´・ω・`) 「なるほど……幽霊は何をしていましたか……?」

ミセ*゚ー゚)リ「んー、何かそこら中飛び跳ねてました」

从;゚∀从「何かテンション高いっすねー幽霊のくせに」

('、`*川「ここにはいないみたいよ。じゃあ次は私が幽霊を見た場所に行きましょう」

(´・ω・`) 「是非……」

 

 

16 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:11:36.55 ID: OCa3kzy60

【トイレ】

('、`*川「ここで幽霊を見たの。私が用を足して、手を洗ってるときに、鏡に映ったのよ」

(´・ω・`) 「顔は見えましたか……?」

('、`*川「いえ、見えたのは黄色い発光だけでしたから、細かいことはあんまり……」

从 ゚∀从「エッチな霊だな」

('、`*川「本当よね」

(´・ω・`) 「ふむ……」

川д川「あの、私もさっき霊を見たんです……台所で……」

(´・ω・`) 「……行きましょう」

 

 

17 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:12:30.42 ID: OCa3kzy60

【キッチン】

川д川「さっきここでお茶を沸かそうと、ヤカンの蓋を開けたんです。そしたら中に……」

川;д川「か、顔のようなものが……」

∬;´_ゝ`)「怖っ……貞子ちゃん大変だったわね。ナデナデ」

川*д川「ほくほく」

从 ゚∀从「あれだな。エスパー伊藤の芸に挑戦してたんだな」

ξ゚听)ξ「ここにもオサム様たちいないわね……」

从 ゚∀从「じゃあ次は俺が幽霊見た場所行きましょうよ。俺の部屋なんすけど」

 

 

18 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:13:38.03 ID: OCa3kzy60

【ハインの部屋】

从 ゚∀从「一週間前くらいに、寝ようとしたら天井に怪しい影が見えて……」

ξ;゚听)ξ「ていうか部屋きったな! ちゃんと掃除してる!?」

从*゚∀从「やだなーちゃんと掃除してますよ。月一くらいで」

ミセ;゚ー゚)リ「そこら中から酸っぱい臭いがするわ。ゴミ屋敷みたいよー?」

从 ゚∀从「……あれ? あの、俺幽霊を見てから貞子の部屋で寝泊まりしてたんすけど……」

从 ゚∀从「何かこの部屋、ちょっとだけ綺麗になってる……」

('、`*川「アンタの部屋が汚すぎるから、幽霊が掃除してくれたのよ。きっと」

从*゚∀从「良い奴だな……幽霊」

(´・ω・`) 「……他に、幽霊を見た方は……」

∬´_ゝ`)「私ですわ、薬売りさん。地下の倉庫です」

 

 

19 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:15:38.82 ID: OCa3kzy60

【地下倉庫】

城の地下倉庫には、オサムが蓄えている金銀財宝や、武器などがある。
また適度な湿度、温度なので宴会に使うワインの貯蔵庫にもなっている。

∬´_ゝ`)「ここで幽霊を……あら?」

(´・ω・`) 「……大当たり……」

从;゚∀从「オサム……しぃさんに猫……もう一人いる……!」

倉庫の奥で、ランプの光を囲んで談笑をしている者たちがいた。

その中で、ぼんやりと浮かび上がる、淡い光に包まれた人物。
後ろ姿しか見えないが、あれが幽霊の正体に違いなかった。

 

 

20 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:16:49.97 ID: OCa3kzy60

ミセ;゚ー゚)リ「よく聞こえないけど、何か盛り上がってるわ」

ξ;゚听)ξ「幽霊と普通に会話してるなんて、流石オサム様としぃさん」

('、`;川「フレンドリーにも程があるわね……」

七人と一機はオサムたちの所へ歩み寄った。

( ゚"_ゞ゚)「おお、お前たち。すまんな、つい話し込んでしまって」

/ ゚、。 /「あwwこんばんわwwww」

川;д川「……こんばんわ」

从 ゚∀从「めっさ普通に登場してきた……」

サプライズもへったくれも無い幽霊の登場の仕方である。
これは展開的にもどうなのだろうか。

 

 

21 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:18:49.47 ID: OCa3kzy60

( ゚"_ゞ゚)*゚ー゚)「あ」

(´・ω・`) 「……お久しぶりです」

( ゚"_ゞ゚)「薬売り……久しぶりだな」

(*゚ー゚)「城に入ってくるなんて、珍しいですね」

(´・ω・`) 「……そうですね……」

何年かぶりに交わした会話は、素っ気ないものだった。
その横で、メイドたちは幽霊とコンタクトを試みる。

 

 

 

22 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:19:56.93 ID: OCa3kzy60

∬´_ゝ`)「その……幽霊さん、ですよね」

/ ゚、。 /「サーセンwwwwwそうみたいっすwwwwwwww」

ミセ*゚ー゚)リ「何そのノリ……むっかー」

ξ゚听)ξ「名前と住所、職業と電話番号、それと身分を証明出来るものを見せて頂戴」

/ ゚、。 /「名前は鈴木ダイオード。生前の職業は船乗り。後は無いっすwwサーセンwwww」

(*゚ー゚)「何か浮遊霊になって旅してる内に、ここに来ちゃったらしいの」

( ゚"_ゞ゚)「元々船乗りだから、いろんな国の話が聞けて面白いぞ」

('、`*川「今回の話の趣旨がわからないわ……」

/ ゚、。 /「俺のせいっすかねwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ξ゚听)ξ「タイトルの肝試しから離れすぎてるわよね……」

そこは目を瞑って欲しかった。

 

 

24 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:22:40.42 ID: OCa3kzy60

(´・ω・`) 「……貴方……以前メイドの方たちを驚かせたり……しませんでしたか……」

/ ゚、。 /「サーセンwwww図書館ではしゃいだり、夜ばいかけたりしちゃいましたwwww」

从#゚∀从「てめえ俺の体目当てだったのかよ!」

/ ゚、。 /「そしたらwwwwあんまりタイプじゃなかったからwww襲wwわwwずwwじwwまwwいww」

从 ゚∀从「こいつ、殺していいか」

∬´_ゝ`)「もう死んでるわ」

(´・ω・`) 「ヤカンの中や……トイレで脅かしたりしたのも……」

/ ゚、。 /「え? いやそれは知らないよ。てかヤカンの中ってwwwwwwエスパー伊藤かよww」

流石のエスパー伊藤でもヤカンの中には入れないだろう、とオサムは思ったが至極どうでも良かった。

 

 

27 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:25:39.16 ID: OCa3kzy60

('、`*川「え、あんたじゃないってことは……」

(´・ω・`) 「……やはり……この城には……」

「ふはははははははははは! 気付いてしまったか!」

(;゚"_ゞ゚)「だ、誰だ!」

どこからとも無く聞こえて来た、野太い男の声。
聞く人を震え上がらせるような威圧感があった。

(*゚ー゚)「……! オサム様、あそこ……」

( ゚"_ゞ゚)「む……」

 

 

28 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:26:58.45 ID: OCa3kzy60

しぃが指さした先で、空間がぐにゃぐにゃにねじ曲がっていた。
そこから黒いモヤのようなものがじわじわと広がってきている。

(´・ω・`) 「皆々様……これが悪霊の正体です……」

 

 

 

 

( ∵) ←

(;゚"_ゞ゚)*゚ー゚)セ*゚ー゚)リ゚听)ξ;゚∀从/‰∬;´_ゝ`)'、`;川「ちっさ!」

川*д川「……可愛い」

感想が二つに分かれた。

 

 

29 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:29:31.79 ID: OCa3kzy60

( ∵)我こそは暗黒なる騎士、ガイアの生まれ変わりの友達の友達。ビコーズ!

从;゚∀从「お、お前がエッチでエスパー伊藤に憧れてる悪霊か!」

( ∵)ククク。そこまで知っているとはな

从*゚∀从「あってたー!」

( ゚"_ゞ゚)「薬売り。面倒だからさっさとやっつけてくれ」

(;∵)やめれ! ちゃんと構って!

(*゚ー゚)「貴方って、喋らないから面白いキャラだと思うんだけど……」

( ∵)そんな楽屋ネタ的なこと言われても……

とてつもないgdgd臭を感じた薬売りは、さっさとこの話を終わらすことにした。

 

 

31 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:31:42.99 ID: OCa3kzy60

( ∵)ちょ、ナレーター何言ってんの!

(´・ω・`) 「では……そういうことらしいので……」

(`・ω・´)「怨!」

薬売りは、指で真一文字に空中を切った。
するとそこに、一筋の光の線が出来上がる。

(`・ω・´) 「”真”と”理”。それすなわち命の螺旋を紡ぐ、魂の旋律……」

( ∵)き、貴様一体……!?

从;゚∀从「なな、何だあ!?」

 

 

33 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:34:13.01 ID: OCa3kzy60

背中に背負っている籠の蓋が勝手に開き、中から光の旋風が吹き出してきた。
薬売りを中心に、そのつむじ風のような光の渦が辺りを眩しく照らす。
薬売りが喋る単語一つ一つに反応するように、光の渦は激しくうねっている。

(`・ω・´)「無垢なる真実の声、お聞かせ願いたく候……!」

(`・ω・´)「供・礎・魅・蘇!」

( ∵)ぎゃあああああ結構平気な顔してるみたいに見えるけど効いてるんだぜぇぇ!

(`・ω・´)「制ッ!」

...;;:∵) シュウウウウウ……
,,,;;:::、。 / ジュウウウウウ……

ビコーズ(と何故か鈴木)は光の粒となって消え去った。

 

 

36 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:37:38.76 ID: OCa3kzy60

(`・ω・´)「……」

(´・ω・`) 「終わりました……」

旋風がおさまると、薬売りは歓声と拍手に包まれた。

('、`*川「すごーい! 貴方何者なんですか!?」

ミセ*゚ー゚)リ「かっこいいー!」

(´・ω・`) 「……では……私はこれで……」

黄色い歓声には何の反応も示さず、薬売りは彼らを尻目に歩き出していった。
慌ててオサムが声をかける。

 

 

38 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:38:21.45 ID: OCa3kzy60

( ゚"_ゞ゚)「私が城門まで送っていこう」

川д川「あ、それなら私が……」

( ゚"_ゞ゚)「いや、いいんだ」

オサムは半ば無理矢理断って、薬売りを外まで送っていった。

                  :
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41 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:41:18.72 ID: OCa3kzy60

城門のところまで送っていったところで、オサムは何のもてなしもしていない事に気がついた。

( ゚"_ゞ゚)「すまないな。来てくれたなら、茶でも出すのが礼儀なんだろうが……」

(´・ω・`) 「いえ……お構いなく……」

最低限の口数で喋る癖は、何百年も前から変わっていないようだ。

(´・ω・`) 「オサムさん……一つ……忠告を……」

( ゚"_ゞ゚)「む、何だ」

その時、分厚い雲が月を隠し、辺りは暗闇に包まれた。

 

――奴が……長い眠りから覚めたようです……

 

 

43 名前: ◆CnIkSHJTGA Mail: 投稿日: 2007/12/29(土) 00:43:01.63 ID: OCa3kzy60

( ゚"_ゞ゚)「……」

月が雲から現れ、光が辺りを照らし出したとき、既に薬売りは姿を消していた。

( ゚"_ゞ゚)「……この生活も、長くは無いか」

メイドたちに囲まれた、ささやかだが幸せな毎日。
昔の戦乱の時代を思えば、考えられないような幸せの日々だった。

これからは、一日一日を噛みしめるように生きようと、オサムは思った。
近い将来訪れる、別れの時を想って――。

 

第十三話「肝試し 季節外れも いいとこだ」 完

 

 

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