1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:18:19.94 ID: JWVQIrmj0

 

【+  】ゞ゚)「ついに来たぞ。私が主役となるときが」

 

 

 

2 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:19:24.15 ID: JWVQIrmj0

 

山奥にひっそりと佇むドラキュラ城。
ここが、オサムの住居だった。

 

第一話「棺桶死オサムのようです」

 

 

 

3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:20:06.54 ID: JWVQIrmj0

(*゚ー゚)「オサム様。起きて下さい。夜ですよ」

【+  】「うーんあと十時間……」

(*゚ー゚)「どんだけー」

豪華なベッドに棺桶を乗せて、その中で眠っているオサム。
ベッドの意味が無いぞ、という突っ込みは、彼は既に聞き飽きている。

(*゚ー゚)「ツンちゃんが怒りにきますよ」

【+  】「別にいいよ」

(*゚ー゚)「その後ハインちゃんが来ますよ」

【+  】「やや、それはまずい」

メイドとして雇われている中で、ハインは怒らせるととびきり怖い。
主人に逆らうとかどんだけーと、オサムはいつも言っている。

 

 

 

6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:21:03.55 ID: JWVQIrmj0

【+  】ゞ゚)「ちらっとな」

从 ゚∀从「もう来てたりしてな」

【+ ;】ゞ゚)「ひいいいいいいいい!」

(*゚ー゚)「棺桶が汗かくとかどんだけー」

その後オサムはハインに引きずられるようにして棺桶から出された。

( ゚"_ゞ゚)「私の扱いマジ酷いんですけど」

从 ゚∀从「うるせーな、食事が出来たから早く来い馬鹿」

( ゚"_ゞ゚)「なんでこんなの雇ったんだろ……」

(*゚ー゚)「本当にね……」

 

 

 

7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:22:03.86 ID: JWVQIrmj0

オサムたちはダイニングへと向かった。
ダイニングへの扉を開けると、既に他のメイドたちが食事を始めていた。

( ゚"_ゞ゚)「主人の俺より先に飯食うとかありえないんですけど……」

(*゚ー゚)「舐められてますね。きっと影で根暗とか言われてますよ。間違いなく」

( ゚"_ゞ゚)「舐められてるね、たぶん君にもね」

扉の前にいるオサムに気がつくと、メイドたちは一斉にまくし立てる。

 

 

 

9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:22:46.99 ID: JWVQIrmj0

ξ゚听)ξ「遅い! 一時間も待たせるなんて酷いですよ!」

川д川「そうですよ……お腹ぺこぺこだったんですよ」

∬´_ゝ`) 「ごめんなさいね。先に食べちゃって」

( ゚"_ゞ゚)「あ、いや、私の方こそ、遅れてしまってすまない」

ミセ*゚ー゚)リ「私は止めたんですけど、ツンが先に食べてしまおうって……」

( ゚"_ゞ゚)「その割には君の皿が一番減りが良いけど……」

('、`*川「オサム様も早く食べてくださいな。料理が冷めます」

( ゚"_ゞ゚)「ああ、そうする」

何はともあれ、オサムを交えて食事は再開した。

 

 

 

11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:23:44.33 ID: JWVQIrmj0

( ゚"_ゞ゚)「む、このトマト料理は実にうまい。誰が作ったんだ?」

从 ゚∀从「お、俺だ」

( ゚"_ゞ゚)「おお、意外な才能を見つけてしまった。意外と家庭的なんだな」

从*゚∀从「え? あ、はは。そうかな……」

( ゚"_ゞ゚)「?」

手をもじもじさせ始めたハインを見て、何だか気味が悪いと思うオサムであった。
その光景を見たメイドたちは、我先にと自分の料理を薦め始めた。

 

 

 

12 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:24:30.51 ID: JWVQIrmj0

∬´_ゝ`) 「オサム様、今日のスープは私が作ったんですよ」

( ゚"_ゞ゚)「うん、ダシがきいてておいしいよ」

ξ゚听)ξ「オサム様! 私が作ったジャガイモの煮っ転がしはどうですか!」

( ゚"_ゞ゚)「普通」

ξ;凵G)ξ「普通て……」

ミセ*゚ー゚)リ「オサム様。私、デザート作ったんですけど、食べます?」

( ゚"_ゞ゚)「スイーツ(笑)」

ミセ*゚ー゚)リ「……」

川д川「ステーキどうですか……」

( ゚"_ゞ゚)「おいしいよ。ただ起きた直後にこれを出されるのはちょっと……」

 

 

 

14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:25:21.65 ID: JWVQIrmj0

オサムの前には、次から次へと料理が運ばれてきた。
逐一感想を求められるので、オサムはてんてこ舞いだった。

 

(*゚ー゚)('、`*川「……」

↑自分たちも料理を勧めたいが、今日は何も作ってないので参加出来ない、悔しいー! の図

 

 

20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/27(火) 16:27:31.96 ID: JWVQIrmj0

 

从 ゚∀从「オサムー!」
∬´_ゝ`) 「オサム様」
ミセ*゚ー゚)リ「オサム様〜」
川д川「オサム様……」
ξ゚听)ξ「オサム様!」

( ;゚"_ゞ゚)「げぷ……もう食べられないんですけど……」

 

今日もドラキュラ城は平和でした。

 

第一話「棺桶死オサムのようです」 完

 

 

 

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