58 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 21:44:41 ID: d7zpVHaf0

 

 

 

 

 

彼は私と同じで過去の出来事に罪を感じでいる

 

 

 

 

川 ゚ -゚) 〜狼8〜

59 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 21:46:57 ID: d7zpVHaf0

カプセルの中に入って1時間半が経った。
肩から先の鉄の腕にはすでに肉に覆われている。
肉付けは殆ど完了と見ていいだろう。

川 ゚ -゚)(皮がもう少し厚く張れば終了だな。……時間はあと4分程度か)

そろそろブザーを鳴らしてショボンを呼ぶかな?
うん、そうだな。
私はカプセル内に取り付けてあるボタンを押した。

 

 

 

 

……
…………
……………………………………………。

 

 

……4分は待ったのに来ないな。
仕方がない。ショボンの判断を仰がなければ出てはいけないのだが、勝手に出させてもらうかな。

61 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 21:49:47 ID: d7zpVHaf0

私は呼び出し用のボタンの隣にある緊急用のボタンを押す。
このボタンを押せばカプセル内からでも出ることができる。
ただ、あくまで緊急用なので液体の排水が終える前に開いてしまう。

そんなわけでカプセルを開けた瞬間に液体が飛び出てしまい、床に広がってしまった。

川 ゚ -゚)「……」

まあ、あとで掃除すればいいよな?
とりあえずタオルと着替えを探す。
しかし、

川 ゚ -゚)「ないぞ」

そういえば、と私は思い出す。
たしか……私がカプセルに入った時はいつも、彼が服を洗濯・乾燥して渡してたよな。
そして肉付けが終わるあたりで服と一緒にタオルも渡してたよな。

川 ゚ -゚)「困ったな」

カウンターの方まで裸で行くのか……やれやれ。
ドクオには見られてしまったこともあったけど、私には露出の趣味はないんだがな。

 

63 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 21:52:36 ID: d7zpVHaf0

そんなわけで私は地下室を出てショボンがいるであろうカウンターがあるフロアに向かう。
無論、裸で。

川 ゚ -゚)「む?」

フロアに通じるドアの前で立ち止まる……話し声が聞こえたからだ。
ちなみにまだ開店前だ。
ドクオもいるだろうから話し声くらい聞こえてもおかしくはない。
おかしくはないのだが、知らない声も聞こえるのは気のせいだろうか?

 

めんどい。そんなもの自分の目で確かめればいいや。

川 ゚ -゚)「ショボン、タオルと私の服をくれ」
  _
(*゚∀゚)「……」
('A`;)「……」
(´・ω・`)「あ、ごめんごめん。忘れてたよ」

ふむ、知らない(どこかで見たような気がするが)顔があるな。
3人とも私の方を見つめてる。

川 ゚ -゚)「あまりこっち見るな」
  _
(*゚∀゚)「………」
('A`;)「あ、すまん」
(´・ω・`)「そんな恰好じゃあ見られても仕方がない気がするんだが?」

65 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 21:54:54 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「だったら早くタオルと服を持ってきてくれ」

(´・ω・`)「はいはい」

ショボンはカウンターの奥にあるドアに入っていった。

('A`;)「……」

川 ゚ -゚)「どうした?」
  _
(*゚∀゚)「……」

('A`;)「露出狂だな」

川 ゚ -゚)「……いわないでくれ」

露出の趣味はないんだって。

  _
(*゚∀゚)「……」

川 ゚ -゚)「キミもいい加減こっち見るな」

71 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: >>65-68間にこれを… 投稿日: 07/09/07(金) 22:03:03 ID: d7zpVHaf0

(´・ω・`)「はい持ってきたよ」

川 ゚ -゚)「助かる」

ショボンからタオルと服を渡されると私はすぐに体を拭き、服を着た。
それでやっとエロい男たちの視線から解放された。
そしてショボンに先ほどから気になってたことを聞いてみた。

川 ゚ -゚)「それで、開店前なのに何で人がいるのだ?」
  _
( ゚∀゚)「……」

名も知らぬ男を見ながら話す。
それにショボンが答える。

(´・ω・`)「彼は警察の人らしい。
       この前、ヒートの屋台にいったろ?その日の明朝に事件があったみたいなんだよ」

川 ゚ -゚)「……ああ」

ショボンが何を言いたいかわかった。
私は声を潜めてショボンに聞いた。

川 ゚ -゚)(だからさっきブザーを鳴らしても来なかった訳か)

(´・ω・`)(うん。まったく、もう少し大人しくしてれば彼も帰ってたのに)

川 ゚ -゚)(あー……すまんな)

 

68 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 21:57:28 ID: d7zpVHaf0

おそらくその事件というものは私が直接関与したものだろう。
だからショボンは私に出てきてほしくなかった、ということか。

そういえばこの自称警察官、あのときのvipperに似ているな。

  _
( ゚∀゚)「おーいそこの姉ちゃん。ちょっくら聞きたいことがあるんだがいいか?」

川 ゚ -゚)「なんだ?」

私は彼に顔を向ける。
しかし彼は一向に話し出さない。

川 ゚ -゚)「聞きたいことがあるんじゃないのか?」
  _
( ゚∀゚)「いや、2人っきりで話がしたいんだが……ちょっと奥の席にいかね?」

川 ゚ -゚)「把握した」

70 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 21:59:55 ID: d7zpVHaf0

私たちはショボンとドクオから離れて奥の席に座った。

川 ゚ -゚)「で、話とはなんだ?」
  _
( ゚∀゚)「その前に自己紹介といこうぜ。俺の名前はジョルジュだ。よろしくな」

そういってジョルジュは私に手を差し向けた。

川 ゚ -゚)「よろしくも何も話が終わったら私たちの縁も無くなるだろ……クーだ」

でもとりあえずジョルジュの手に私の手を重ねる。
とりあえず、で握手をしたのだが、ジョルジュが私の手を放す気配がない。
いい加減放しなよ。
  _
( ゚∀゚)「んじゃ、話をしようか?8月7日の明朝、クーはどこにいたんだ?」

と、私の手首をジョルジュがトントンと指で叩き出した。
これは………モールス信号の類か?
暗号解読の類の物を脳とCOOL本体から引き出す。

川 ゚ -゚)「ヒートの屋台で飲んでいたと思う」
    (vipperに監視されてるかもしれないからこの手法で我慢してくれ……か?)

たしかにこの店はvipperたちに監視をされててもおかしくない。
以前、カウンターの下に盗聴器を仕掛けられてたこともあったしな。
ということは、聞かれたらまずい話なのだろうか?

 

74 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:07:26 ID: d7zpVHaf0

  _
( ゚∀゚)「そのとき誰か怪しい奴を見かけたりしなかったか?」

トントン。

川 ゚ -゚)「酔っていたからそこあたりの記憶は曖昧なんだ。すまんな」
    (手紙を渡すから後で読んでくれ……か)

ふむ。
彼は何をしたいんだろう?
  _
( ゚∀゚)「んー……まあいいか。ご苦労さん。
     あ、そうそう。さっき君のファンだって言ってた間男にこれを渡すよう言われたんだ。
     ほらこれ」

ジョルジュはやっと私の手を放した。
と同時に手紙を渡してきた。

川 ゚ -゚)「これは?」
  _
( ゚∀゚)「さあ?ラブレターかなんかじゃねえの?
     もっともそんなことするくらいなら素直に告れといいたいがな。
     まあ確かに渡したぜ」

76 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:10:36 ID: d7zpVHaf0

私はその手紙の封を切ろうとした。
  _
( ゚∀゚)「手紙を読んだらその間男に返事でも返してやってやれ。
     まあ、誰だかわからないから返せるかどうかは分からんがな」

川 ゚ -゚)「……分かった」

読んだら返事をしろ、か。
おそらくこの手紙はラブレターなんかより性質の悪いものだと思う。
私は手紙をポケットの封を切り、軽く読み流した。
  _
( ゚∀゚)「んじゃ、俺はそろそろお暇させてもらうわ。じゃあな」

(´・ω・`)「お疲れ様」
('A`)「じゃあな」
川 ゚ -゚)「仕事頑張れよ」

そうしてジョルジュは店を出た。

78 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:13:04 ID: d7zpVHaf0

(´・ω・`)「さて、これからどうしようか?」

今の時刻は15時6分
19時に開くバーボンハウスとしては早すぎる時間だ。
まあ……。

川 ゚ -゚)「こんな時間に開けるのもたまにはいいんじゃないか?」

(´・ω・`)「だね。どうせ帰ってもまたここに来なきゃいけないしね」

川 ゚ -゚)「というわけで」

(´・ω・`)「というわけで」

川 ゚ -゚)(´・ω・`)「「このテキーラはサービスなのでまず飲んで落ち着いてほしい」」

 

とりあえず私たちは空気なドクオにそう言った。

('A`;)「いや……落ち着いてますよ俺は」

81 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:15:43 ID: d7zpVHaf0

…………
……

川 ゚ -゚)「あ、ショボン。すまないんだがちょっといいか?」

(´・ω・`)「ん?どうしたの?」

川 ゚ -゚)「ちょっと用事を思い出した。今日のところはもう帰ってもいいか?」

(´・ω・`)「まあここに来る客自体少ないから問題はないけど……どんな用事なの?」

川 ゚ -゚)「手紙の返事さ。さすがは間男といたところだな。働いているというのにご丁寧に時間指定までしてきてるんだよ」

(´・ω・`)「そりゃまあ何というか、災難だね」

川 ゚ -゚)「まったくいい迷惑だ」

(´・ω・`)「クー」

ショボンの目に不気味な光が帯びた。
なんだ?

(´・ω・`)「気をつけてね」

いつもならこんな言葉を口にする人じゃないのに……やれやれ。
私が早く店を出る理由を、どうやらショボンは気づいてたみたいだな。

時刻は20時。指定された時間まであと2時間ほどだった。

83 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:18:03 ID: d7zpVHaf0

ジョルジュから渡された手紙の中身はこんな内容だった。

   大切な話がある。
   22時までに西のクレーター群で待っている。

                     ジョルジュ

 

何とも簡潔な内容だ。
しかし指定の場所がクレーター群と来たか。
よほどvipperに聞かれたくない内容なのだな。

川 ゚ -゚)「ではまたな。ショボン、空気」

(´・ω・`)「おつかれ〜」

('A`;)「空気いうな。乙」

 

 

 

 

さて、ちょっくら行ってくるか。

86 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:20:37 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)の性能

 

C0.『金属探知』……これで動く金属(弾丸や武装した者)を感知。射程は50m。
              『COOL』実行中なら最大500mまで射程を伸ばすことができる。

C1.『対遠距離射撃・砲撃』……電磁場を用いて飛来する金属の軌道を逸らす。『COOL』実行中なら電撃で迎撃することも。

C2.『軍格闘術』……筋肉(主に義手・義足の人工筋肉)に電流を流すことによる肉体活性、またデータバンクから瞬時に戦闘知識を引き出す。
              『COOL』実行中でも性能はあまり変わらず。

C3.『COOL』……体内にあるCOOL本体の稼働率を80%ほどにする項目(普段は20%以下)
            100%にできなくもないが、すぐに熱で脳がやられてしまうため少し抑えている。
            80%でも熱で影響が出るが10分程度なら内蔵冷却装置で何とかやっていける。

C4.『鉄槌』……複合項目。『対遠距離射撃・砲撃』『軍格闘術』を組み合わせ、義手または義足に電流を奔らせる。
           『COOL』実行中のみ可。
           高電圧のため使用後はボロボロになるが、威力は絶大。レールガンの真似事もできる。

C5.『神罰』……??????????

C6.『徴収』……??????????

 

 

 

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