5 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:39:26.88 ID: 4lXyfbVk0
あるところにに1人の少女がいました
少女は赤頭巾と呼ばれてました
川 ゚ -゚) 〜赤頭巾1〜
7 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:41:51.82 ID: 4lXyfbVk0
川 ゚ -゚)「さてと……ハインよ、ちょっと邪魔だからどいてくれ」
髪は白く、顔色も白く、目のくまが際立っている女性、ハインに話しかける。
女性はこまかみに青筋を立てて言う。
从#゚∀从「いきなりムカつく発言する奴だな」
川 ゚ -゚)「人が来るんだろ?掃除するからどこかへ行けといってるんだよ」
从#゚∀从「それで邪魔だというのはどうなんだ?居候としてはよぉ」
そんなこと言われても邪魔なのだから仕方ないだろ。
客が来るのに床には物が散らばっていて、ハインは床に寝ころんでいる。
お荷物以外の何物でもないのだ。
川 ゚ -゚)「家事をしろと言ったのはキミじゃないか。文句を垂れるのなら一緒に掃除するかそこのソファーの上に避難してろ」
从;゚∀从「はいはい」
川 ゚ -゚)「……」
ソファーにのろのろ向かうハイン。
まったく、めんどくさがりな奴だな。
少しは手伝ってほしかったのに。
8 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:44:29.84 ID: 4lXyfbVk0
从 ゚∀从「ところでよ、お前ってVIPに狙われているのに何で国外に逃げようと考えねえんだ?
オレみたいにVIPに復讐心があるわけでもねえ。
それならそのまま外に逃げればいいのによ?」
人が掃除してるのに自分は暇だから構ってほしいのだろうか?
ぶっちゃけ迷惑だ。
だがまあ心優しい私は答えてやることにした。
川 ゚ -゚)「……探し物だ」
ハインの方を見ないで空の酒瓶をゴミ袋へ入れながら話す。
それを聞いたハインは、ほぅ……?といい、また質問してくる。
从 ゚∀从「探し物、ね。何探してるんだ?」
川 ゚ -゚)「……贖罪の方法。
私の過去を話したろ?私は殺してしまった彼女に許してもらわねばならない。
その答えを見つけやすい場がVIPにあったからVIPにいるだけだ。
VIPが群がってくるなら蹴散らせばいい。要は贖罪の方法を見つけやすい場ならどこでもいいんだ」
从*゚∀从「ひゅー♪強気な発言だねえ」
酒瓶を全てゴミ袋に入れ終えた。
さて、次は紙屑とかビニールとかの燃えるゴミの処理だな。
やれやれ、散らかしすぎだ。
从 ゚∀从「しっかしお前もくだらねえことにこだわってんなー」
10 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:46:52.73 ID: 4lXyfbVk0
川 ゚ -゚)「……何か言ったか?」
从 ゚∀从「くっだらねえって言ったんだ。
お前が殺してしまった彼女に謝るだって?笑わせるぜ。
死人に口なしって言葉を知ってるか?」
川 ゚ -゚)「……」
言われなくとも分かってる。
私がどんなに馬鹿なことをしてるのかも知ってる。
だが、それでも、
川 - )「それでも彼女に謝りたいんだ。
そして私の行いを許してほしいんだ。
くだらないと言うのも分かる。だが私はそこまで理論的に動ける奴じゃないからな」
紙屑をゴミ袋に入れる。
从 ゚∀从「……おい鬱女」
川 - )「……なんだ躁女」
从 ゚∀从「もしかして落ち込んだか?」
川 - )「さあな」
11 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:49:09.91 ID: 4lXyfbVk0
从 ゚∀从「……やれやれ」
从*゚∀从「そんなネクラ女はこーだ!!」
川;゚ -゚)「……ん?うおっ!!」
ハインが私に飛びかかってきた。
そして私の胸を揉んできた。
っておいコラやめろ。
川;゚ -゚)「いきなり何をする。やめろパンダ」
从#゚∀从「……目の下のくまにふれるなサイボーグ。これはおしおきだな」
川;゚ -゚)「ちょ、服の中に手が入ってるぞ!」
やばい。
やばいやばい。
このままでは私はハインに汚される。
急いで上位項目『COOL』を実行に移すことにする。
しかし、実行まであと30秒……長すぎる。
12 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:52:05.31 ID: 4lXyfbVk0
从#゚∀从「おー、見た目通りいいおっぱいしてんなー…………なんかむかつく」
川;゚ -゚)「いくら自分のがないからって僻みはよくな……うぐっ」
从*゚∀从「別に僻んでないですよ?ほーら、素直になっちゃいなYO」
川 ///)「ま、待て、そこはパンツ……ひゃうぅっ!」
やばい頭がぼぉーっとしてきた。
カウントダウンも不意の事態に混乱してしまって途中で停止したり、再開してもまた停止を繰り返してる。
30秒なんてとっくに過ぎた。
助けてくれ。
从*゚∀从「お?なんかお前の背中ゴツゴツしてね?」
川* - )「それは体の外に出てるCOOLだ。てかそろそろやめてくれないか」
从*゚∀从「へえ?これが……どれどれ、つつつーっと」
川 ///)「話をk……うあぁああ!!!」
そんな風になぞらないでくれ。
仮にもCOOLは骨と神経の代用をしてるんだから敏感なんだ。
おかげで大声を上げてしまった……もう泣きたい。
从*゚∀从「面白いな」
13 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:54:28.92 ID: 4lXyfbVk0
川* - )「頼むからそろそろやめてくれ。さすがに恥ずかしい」
从*゚∀从「だが断る」
川* - )「本当に頼む。これ以上恥をさらしたくない」
从*゚∀从「こんな面白いおもちゃで遊ぶなって言われても無理だろ」
川* - )「……ハイン、少し冷静になってほしい」
川* - )「私に露出の趣味はないんだよ」
从 ゚∀从「は?」
_
(*゚∀゚)「……」
(*ФωФ)「……」
15 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:57:05.87 ID: 4lXyfbVk0
从;゚∀从「あー、いつからいた?」
_
(*゚∀゚)「『おー、見た目通りいいおっぱいしてんなー…………なんかむかつく』あたりから」
从;゚∀从「なんというか、すまんなクー」
川* - )「……ふぅ」
ハインの魔の手から解放された。
とりあえず落ち着きを取り戻すために深呼吸を3回繰り返す。
…………。
よし、落ち着いた。
川 ゚ -゚)「おかえりジョルジュ。そしていらっしゃい……えーと?」
(*ФωФ)「あ、ああ、ロマネスクだ」
川 ゚ -゚)「そうか。
いらっしゃいロマネスク。そしてすまない。
汗をかいたのでシャワーを浴びてくる……ハイン、ちょっと来い」
_
(*゚∀゚)「なんだ?さっきの続きでもすr」
川#゚ -゚)ビキビキ
_
(;゚∀゚)「何でもないです!」
16 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:59:47.20 ID: 4lXyfbVk0
で、ハインと一緒に生まれた時の姿になり浴室に入った。
浴室には当然、私とハインの2人のみ。
先ほどまで弄られてたがまた弄られるとは考えられなかった。
从;゚∀从「正直すまんかった」
川 ゚ -゚)「もう済んでしまったことだから仕方がないと割り切るさ。
それにキミは落ち込んでた私の気分を切り替える意味で弄ったんだろ?」
从 ゚∀从「……気づいてたんか」
まあそういうことなら特に根に持たないさ。
やり方はあれだったけど。
川 ゚ -゚)「ともかくさっきのことなら気にしないさ。
それよりもハインに頼みがあるんだがいいか?」
从*゚∀从「おう!いいぞ!!」
ハインの肩に手を置く……上位項目『COOL』、『対遠距離射撃・砲撃』、実行。
川 ゚ ー゚)「そうか。なら軽く臨死ってくれ」
从;゚∀从「おまwwwww思いっきり根に持ってるじゃあwせdrftgyふじこlp;@:!!!!!!1111111」
17 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:02:06.42 ID: 4lXyfbVk0
……
…………
これでよし、っと。
ハインに然るべき処置を施してから浴室を出て体を拭き、着替える。
で、ジョルジュとロマネスクのいる部屋に戻ってきた。
川 ゚ -゚)「おまたせ」
_
(;゚∀゚)「……ハインは?」
川 ゚ -゚)「まだ浴室にいる」
(;ФωФ)「先ほど浴室から叫び声が聞こえたのだが?」
川 ゚ -゚)「気のせいだ。
そうそう、あとこれだけは言っておく。
先ほど見たものは脳内から抹消してくれると助かる」
_
(;゚∀゚)「抹消しなかったら?」
川 ゚ -゚)「……浴室行くか?」
_
(;゚∀゚)(;ФωФ)「「ノーサンキュー!!」」
18 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:04:51.86 ID: 4lXyfbVk0
川 ゚ -゚)「で、ロマネスクは私に会いに来たのだろ?ハインから聞いた」
_
( ゚∀゚)「ああ、そうだったな。
んじゃ俺は茶でも汲んでくるから2人で好きなだけ駄弁ってくれ」
ジョルジュは台所の方へ消えていった。
残されたのは私と初老の男、ロマネスクの2人のみ。
川 ゚ -゚)「さて」
川 ゚ -゚)「話を聞こうか」
( ФωФ)「うむ」
20 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:07:31.31 ID: 4lXyfbVk0
ロマネスクは私と向かい合い、口を開く。
( ФωФ)「クーよ。君は私やジョルジュ、ハインが何者か理解してるか?」
川 ゚ -゚)「いや、理解してない。というかジョルジュがそれを説明することを嫌がった」
( ФωФ)「まあそうだろうな。
でもここに住むからには知っておいてもらいたいから説明しておこうか」
川 ゚ -゚)「頼む」
( ФωФ)「あい分かった。
クレーター群を知ってるよな。
ならば、あそこがクレーター群となった原因を知ってるか?」
川 ゚ -゚)「3年前の民衆の暴動。そして暴動を制圧するためにvipperの出動やら開発した兵器の使用。
示威行為のため徹底的に虐殺・破壊した結果、あそこは更地になり所々にクレーターが形成された」
( ФωФ)「まあ……その通りである。
そして私たちはその時の生き残りなのである。私たちが身を隠しているのはそういうわけである」
なるほど。
3年前の暴徒は今でも発見次第、処刑となっていると聞いたことある。
もちろんVIPもvipperも暴動に参加した者の顔なんて知らないだろう。
だから元々クレーター群のあたりに住んでいたであろう人全てを指名手配という馬鹿げたことをしたらしい。
ぶっちゃけありえないからデマだと思っていたが……。
ならばジョルジュたちがこんなところに隠れ住むのも納得だ。
21 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:09:49.36 ID: 4lXyfbVk0
( ФωФ)「ジョルジュが説明を嫌がったのが分かっていただけただろうか。
まあ生き残り組は私たち2人しかいないがな」
川 ゚ -゚)「2人?」
今この隠れ家にいるのは私を除くと3人だ。
数が合わない。
疑問に思っているとそれを察知したのか、ロマネスクが口を開いた。
( ФωФ)「ああ、民間人での生き残りという意味である。
ハインは残念ながら民間人じゃないからな。
私とジョルジュがvipperの追撃から逃げてた時にハインに助けてもらって以降、一緒に行動してるのだよ」
川 ゚ -゚)「……先ほどの疑問は解消された。が新たに疑問が生まれた」
( ФωФ)「言ってみろ」
川 ゚ -゚)「何故ハインと一緒に行動してるのだ?」
別にロマネスクもジョルジュも助けてもらったのならそのままVIPから逃げればよかったのに。
ロマネスクは言った。
( ФωФ)「決まっているだろ。私たちと一緒にいた方がVIPに復讐しやすいからだよ。
私たちはVIPの高税や地域の荒れ様、国民をないがしろにするやり方が気に入らないからデモを起こした。
結果、力でねじ伏せられたがな。
だがな、私たちはまだ諦めてないのだよ。
諦めたら死んでしまった仲間たちに申し訳が立たないからな」
川 ゚ -゚)「……」
22 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:12:07.02 ID: 4lXyfbVk0
まだ諦めてないということはまた暴動を起こすつもりなのだろうか?
というわけで聞いてみた。
(;ФωФ)「……先ほどから気になってたのだがせめてデモと言ってもらいたいのである。
まあ、デモは難しいだろうな。
だからVIP流のやり方でやらせてもらう」
川 ゚ -゚)「VIP流?まさかと思うが力押しか?」
( ФωФ)「そのまさかである。
だからこそ君にも声をかけたのだよ」
川 ゚ -゚)「私を仲間にしたとしても無理だろ……武力的に考えて」
まだ仲間になってないがな。
ただ私が仲間になったとしても成功するとは思えない。
そんな私の反応を見たロマネスクはそれでも言った。
( ФωФ)「そうでもない。
実は1つだけ手はある」
川 ゚ -゚)「ほう?どんな手だ?」
_
( ゚∀゚)「そう簡単に口に出すと思うか?」
川 ゚ -゚)「む?」
ジョルジュがお盆にお茶の入ったカップを3つ持ってきた。
そして私たちの前にそれぞれカップを置くと、残りのカップを手に取りロマネスクの隣に座る。
24 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:14:42.10 ID: 4lXyfbVk0
( ФωФ)「まあ話しても問題ないだろう、ジョルジュよ」
_
(;゚∀゚)「しかし、爺さん!」
( ФωФ)「ここにいる面子は皆VIPに目を付けられているのだ。
話したとしてもVIPに漏らすことはないだろう」
川 ゚ -゚)「……」
まあ漏らす気はない。
ないのだがジョルジュの言わんとしてることも何となく分かる。
私に話していいのだろうか?
川 ゚ -゚)「一応言っておくが私はキミらの作戦に加わる気はないぞ。話したくないなら話さなくてもいいから」
( ФωФ)「いや、君には期待してる気持ちもこめて話しておくことにする。
簡単に言ってしまえばVIPのトップの暗殺である。
トップを消せば今のVIPも崩壊するだろう……そうなればVIPも変われる」
川 ゚ -゚)「……ほほう」
たしかにそれなら何とかなるな。
そのトップを見つけて隙をつければ、だが。
川;゚ -゚)「やっぱり無理じゃないか?」
26 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:17:10.49 ID: 4lXyfbVk0
( ФωФ)「何故そう思った?」
川 ゚ -゚)「トップならガードが堅い。一昔のように暗殺が成功するとは思えない」
( ФωФ)「やってみなくては分からない。
だが、たしかに君の言い分も分かる。
だからこそ君のような戦闘のスペシャリストを欲しているのである」
川 ゚ -゚)「ほうほう」
( ФωФ)「というわけで君も暗殺に協力してくれないか?」
川 ゚ -゚)「……ふむ」
少し考える。
答えはすぐに出た。
28 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:19:35.16 ID: 4lXyfbVk0
川 ゚ -゚)「すまん」
( ФωФ)「……そうか」
暗殺といってもトップならガードも堅いだろう。
下手すると血煙り立ち上る展開になりかねない。
まだ死ぬわけにはいかないので進んで危険に飛び込む真似は控えたいのだ。
( ФωФ)「しかし私はまだ君を諦めたわけではないぞ」
_
( ゚∀゚)「俺も諦めないぞ。この隠れ家を教えてしまったわけだし仲間になってもらわないと困る」
川 ゚ -゚)「別に戦わないならいくらでも協力するんだがな」
( ФωФ)「ほう?ならば情報のほうで協力してもらおうか」
川 ゚ -゚)「可能な限りでならいいぞ」
_
(*゚∀゚)「ぃやっほおおおおぉおおぉぉぉ!!クーが協力してくれたぜ!!これで襲われても安心だぜ!!!」
(;ФωФ)「こらこら」
_
(*゚∀゚)「だって協力してくれたってことは事実上もう仲間ってことだろ!?」
川 ゚ -゚)「だから戦わないってば」
_
(;゚∀゚)「え?」
30 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:21:52.62 ID: 4lXyfbVk0
……
…………
川 ゚ -゚)「というわけで情報くれ」
(;´・ω・)「…うわー、なんかすごいことになってきたね」
とりあえずバーボンハウスに来てショボンに隠れ家でのやりとりを説明した。
念のため、3人の名は伏せて説明した。
まあジョルジュは顔が知れてるから無意味かもしれないがな。
(´・ω・`)「で、何が知りたいの?」
川 ゚ -゚)「この国のトップ、モララーの行動パターンを」
(´・ω・`)「それくらいならお安い御用だけどさ。
できれば日付を指定してほしいんだけど」
川 ゚ -゚)「あー……」
そういえばいつ決行するのか聞いてないな。
いらない情報も聞いて余計に情報料を支払うのも馬鹿らしい。
川 ゚ -゚)「すまん、日付を聞いてなかったから情報はあとで頼む」
(´・ω・`)「そう」
31 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:24:23.18 ID: 4lXyfbVk0
(´・ω・`)「あ、そうそう。情報で思い出した。
以前、君に頼まれてたので新しい情報が入ったよ」
川 ゚ -゚)「ほう?教えてくれ」
私は定期的にvipperの情報をショボンから買っている。
正確には私の周りのvipperの動きなのだが。
vipperと戦う時は常に後手に回る私なので、警戒を怠ってはならないのだ。
(´・ω・`)「とりあえず3ヶ月前の襲撃の件から。
戦闘支援AI『CUTE』と戦ったよね?」
川 ゚ -゚)「……ああ、あの二番煎じか」
COOLの残骸から造られたとされる戦闘支援AI『CUTE』。
はっきり言って脆かったがおかしいと思う点があった。
戦闘支援AIは端末を用いて、遠隔操作でマニュアルを使用する。
だが、CUTEに限って言えばAI本体が出張ってきたのだ。
それはフルボッコしてくださいと言っているようなものなのだ。
(´・ω・`)「CUTEは非稼働状態の2機のAIを稼働状態にするまでの間を補うために造られたものらしい。
要は2機が稼働するまでの間だけでも動いていれば良いということだね。
だからCOOLの残骸から急いで造られた。
その結果、遠距離操作のプログラムを入れることができなかったんだね」
川 ゚ -゚)「……なるほど」
33 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:26:45.41 ID: 4lXyfbVk0
川 ゚ -゚)「なら問うが、今は2機のAIが稼働してるのか?」
(´・ω・`)「昨日再稼働したらしい。
しかもバージョンアップしたらしいよ」
川 ゚ -゚)「それは困るな」
(´・ω・`)「ちなみにクレーター群での襲撃の件なんだけど。
あれは現在のCOOLの性能を確認するために行われたものらしい。
稼働したAIで確実にCOOLを奪い取るために情報がほしかったみたいだね」
川 ゚ -゚)「だからあのとき、vipperは効かないと分かっていながら銃器しか使わなかったのか」
(´・ω・`)「みたいだね」
なるほど。
他の2機が稼働したのなら今後、なおのこと警戒すべきだな。
(´・ω・`)「あ、それとあと1つ」
川 ゚ -゚)「む?まだあるのか?」
てっきり話は終わったと思ってた。
むう、教えてもらう情報が多ければ多いほど情報料が増えるから終わってほしかった。
情報料もタダじゃないから痛いな。
36 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:29:00.27 ID: 4lXyfbVk0
(´・ω・`)「……1つ気になる情報を手に入れたんでね。
2機のAIをなんで非稼働にしたか知ってるかい?」
川 ゚ -゚)「知らないな」
(´・ω・`)「何でもとあるプロジェクトに使われたらしい。
名は『超人化プロジェクト』」
川 ゚ -゚)「超人化?」
(´・ω・`)「人間の進化とか謳ってる馬鹿げたプロジェクトだよ。
それに使われたって聞いたからちょっとおかしいと思ってね」
なるほど。
AIが人間の進化に関わるのは確かにおかしい。
機械と人間が融合なんてできるはずが……
……あれ?
川 ゚ -゚)「もしかして私みたいな奴を作り出そうとしてるのか?」
(´・ω・`)「……ありえるね」
ふむ。
まあ頭の片隅にでも留めておくか。
37 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:31:27.60 ID: 4lXyfbVk0
(´・ω・`)「さて、僕が話せることは全て話した。
情報料をもらうよ」
川 ゚ -゚)「把握」
札を数枚ショボンに渡す。
むぅ、流石に高いな。
(*´・ω・`)「毎度」
川 ゚ -゚)「……まあ背に腹は代えられないからな。今後も何かあったら頼む」
(´・ω・`)「おk」
川 ゚ -゚)「さて、仕事を再開するかな。と言っても今日も閑古鳥が鳴いてるな」
店内には私たち以外誰もいない。
まあ、こんなものだろ。
(´・ω・`)「あ、そうそう。クーに用があるって人から連絡があったよ。
近くの公園で待ってるって言ってたよ。
今日もこんなんだから行ってきなよ」
川 ゚ -゚)「……?何故公園なんだ?話ならここでゆっくり話せばいいのに」
(´・ω・`)「何でも2人っきりで話したいみたい」
……あやしすぎだろ。
39 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:34:01.51 ID: 4lXyfbVk0
川 ゚ -゚)「名前は聞かなかったか?」
念のため警戒する。
そんな私を見てか、ショボンは溜め息混じりで言った。
(´・ω・`)「渡辺っていってたよ」
川 ゚ -゚)「……あー」
VIP研究所にいた女性の顔を思い浮かべる。
あいつか。
(´・ω・`)「外は暗いから気をつけてね」
川 ゚ -゚)「私は子供か?」
私はショボンに背を向け、バーボンハウスを出た。
41 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 15:36:49.79 ID: 4lXyfbVk0
川 ゚ -゚)の性能
C0.『金属探知』……これで動く金属(弾丸や武装した者)を感知。射程は50m。
『COOL』実行中なら最大500mまで射程を伸ばすことができる。
C1.『対遠距離射撃・砲撃』……電磁場を用いて飛来する金属の軌道を逸らす。『COOL』実行中なら電撃で迎撃することも。
C2.『軍格闘術』……筋肉(主に義手・義足の人工筋肉)に電流を流すことによる肉体活性、またデータバンクから瞬時に戦闘知識を引き出す。
『COOL』実行中でも性能はあまり変わらず。
C3.『COOL』……体内にあるCOOL本体の稼働率を80%ほどにする項目(普段は20%以下)
100%にできなくもないが、すぐに熱で脳がやられてしまうため少し抑えている。
80%でも熱で影響が出るが10分程度なら内蔵冷却装置で何とかやっていける。
C4.『鉄槌』……複合項目。『対遠距離射撃・砲撃』『軍格闘術』を組み合わせ、義手または義足に電流を奔らせる。
『COOL』実行中のみ可。
高電圧のため使用後はボロボロになるが、威力は絶大。レールガンの真似事もできる。
C5.『神罰』……??????????
C6.『徴収』……??????????