165 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 21:45:32.88 ID: j2XPwLAs0
第五話
結婚式から約一週間のある休日・・ブーンは眠い目をこすり、起床した。
( ^ω^)「ふあ・・」
隣には昨日の夜のせいで疲れたのか、静かに寝息を立てるツンがそこにいた。
ξ*‐凵])ξ「・・・・・・・んぅ」
( ^ω^)「おっおっ・・可愛い寝顔だお」
そう思い、ブーンは朝からツンの唇にキスをしようとする。
なんという性欲魔・・これはツンが妊娠するのも時間の問題だ。
ξ*‐凵])ξ「・・・ん、ガチホモフラグktkr・・」
その言葉のせいでツンに伸ばしかけた唇を止めるブーン。
168 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 21:48:41.40 ID: j2XPwLAs0
( ^ω^)「・・・・・・・」
(;^ω^)「一体どんな夢みてるお・・ツン」
もし自分とショボンの絡み合いだったなら・・と思うと寒気が止まらないブーンだった。
この様子を見ると、まだまだツンが目を覚ます事はなさそうだ。
(;^ω^)「・・・・ん、絶対早く起きすぎたお。何しようかお」
時計を見るとまだ六時を指していた。何故昨日もあんなに情事に燃えたのに、こんなに朝起きるのが早かったのだろうか。
(;^ω^)「ん・・最近仕事が忙しいから運動してないお。ちゃんと動かないと太っちゃうお」
ブーンは考えた。元々ピザな自分がさらに太らない方法を。
171 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 21:53:07.43 ID: j2XPwLAs0
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
(^ω^) <そうだお!ウォーキングすればいいんだお!!
ノヽノヽ
くく
( ^ω^)「よし!そうと決まれば!!早速歩くお!!」
家の中にたまたまあったジャージに着替えて、颯爽と外に飛び出してくブーン。
辺りはもう小春日和で太陽な日差しが暖かった。
( ^ω^)「朝の風って凄く気持ちがいいお・・」
早起きは三文の得というが、まさにブーンはちょっと得した気分になっていた。
173 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: >>170 確かに思った 投稿日: 2007/09/26(水) 21:56:33.55 ID: j2XPwLAs0
( ^ω^)「いやーこんなにウォーキングって気持ちいいものなのかお?」
ブーンは今、春の風と一体化している・・ような気がした。だがあくまで気のせいだ。
ちょいピザなブーンが春の風に一体化できるなら、やおいマニアなツンはおそらく神にもなれる。
( ^ω^)「スンスンスーン、ハッ!」
( ^ω^)「yeah!スンスンスンスーン!!!!!!」
そんな厳しい評論など聞こえてはいない。ブーンは完全に春の風を浴びてご機嫌になっていた。
しばらく機嫌のいいまま歩いていくと、何だか嫌な気配を感じるブーン。
(;^ω^)「うっ・・!この邪悪な気・・!!」
ブーンが感じた気・・それは何だか懐かしいような気がしたが、何だか嫌悪感のあるものだった。
(;^ω^)「まさか・・またあの人なのかお・・!?」
すぐさまあの人物を想像する。この邪悪な気、きゃつしか考えられなかった。
そう、別称「股間の竜」ショボンが・・
175 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:00:35.23 ID: j2XPwLAs0
(´・ω・`)「フフフ・・油断したな・・もうここは僕のテリトリーさ」
(;^ω^)「ちくしょう・・もう僕からは狙いを外してたと思ってたお・・」
(´・ω・`)「その考え・・甘いな。おとなしく捕まれば、僕とのアナルセクロスシーンを奥さんに見せる事もない」
(;^ω^)「要は捕まれば最後だお」
ブーンは手に力を溜め始めた。
(´・ω・`)「ブーン!!まさか貴様・・あの能力を・・!!」
(;^ω^)「ふおおおおおおおお!!!!!」
(´・ω・`)「よせっ!死ぬぞ!おとなしく僕に抱かれた方がいい!!」
ブーンの周りに風が渦巻いている。
その勢い、まるでスーパーサイヤ人の勢いだった。だが・・
176 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:01:17.42 ID: j2XPwLAs0
(;^ω^)「と見せかけて逃走だお!」
勢いよく自宅の方目掛けて、走っていくブーン。こう見えて足は速い方なのだ。
(´・ω・`)「ちょwwwまたれよ、ブーンwwww」
方「知らないお!ブーン!!!!!」
もの凄いスピードでブーンをして逃走を図る。ショボンは数秒後、ブーンの姿を捉えられなくなった。
(´・ω・`)「あれが火事場のksms力という物か・・見せてもらったよ、ブーン」
いや、なんていうかね・・すいません。彼、格言を何でもksmsに例えたくて仕方ない人間なんですよ。
(;^ω^)「はぁ・・はぁ・・あはぁは・・」
何とかショボンの呪縛から脱出したブーン。体からは冷や汗のようなものが噴出しまくっている。
やおい好きなツンには悪いが、ホモの何がいいのかブーンにはわからなかった。
177 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:02:32.87 ID: j2XPwLAs0
(;^ω^)「うーん・・男がレズプレイを見ると興奮するのと同じ作用かお・・?」
そうそれだ。特殊な性癖を持つ男がレズプレイを見ると興奮する。
ツンのような女がやおいをみると興奮するのも同じようなものだ。だがブーンにはわからなかった。
(;^ω^)「僕はクーとツンがレズプレイしてても興奮しない自信があるお。だから理解はできないお」
珍しくブーンは普通の性癖の持ち主だった。とりあえずショボンから逃れる為にも家へ帰った。
するとツンがもう朝ご飯の準備を始めていた。
ξ゚听)ξ「あら、お帰り〜ブーン♪」
やおいながらツンは料理の腕は抜群によかった。
ブーンは毎日おいしいご飯を食べているせいかどんどんと舌が肥えていた。
( ^ω^)「ペロッ・・これは!!味噌汁!!」
ξ゚听)ξ「見れば分かるじゃない・・常識的に考えて」
二人の朝は有意義に、そして楽しく過ぎていった。
( ^ω^)「あっ、シャワー浴びてくるお。朝嫌な汗かいてきたんだお」
ξ゚听)ξ「あら、何か嫌なことでもあったの?」
182 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:05:05.67 ID: j2XPwLAs0
( ^ω^)「それはいえないお」
言ったらまたツンがエレクトするから言わなかった。
ξ゚听)ξ「え〜きn
ツンの言葉を聞く前に、ブーンはシャワーへ向かっていった。
ξ゚听)ξ「何か気になるなぁ・・よし、実力行使よ!ツン!」
おおっと、ツンもお風呂場に向かって行きましたよ。
その頃、シャワーを浴びているブーンは・・
( ^ω^)「うう・・ショボンには油断できないお。見境なく現れるお・・」
優雅にシャワーを浴びていました。その時・・
(*^ω^)「おあっ・・」
息子を後ろからつかまれ、背中には柔らかいものが当たっている。
ξ*゚听)ξ「ねぇ・・・ブーン?」
ツンが色っぽい声でブーンに話し掛ける。
183 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:06:25.25 ID: j2XPwLAs0
(*^ω^)「ちょ・・朝だから止めるお・・」
(*^ω^)「おっおあ・・」
ξ*゚听)ξ「イかせて欲しいんなら・・朝あったこと・・教えて?」
(*^ω^)(ん・・・まつお?もし朝あったこと言ったら・・逆にツンを攻める格好にはいるお・・よしよし)
ブーンの頭の中にはその方程式が浮かんでいた。
(*^ω^)「また・・・ショボンさんに抱かれそうになったんだお」
それを聞いた瞬間のツンの思考回路。
ξ*゚听)ξ(ああっ・・夢で見たことがホントに起こって・・フラグktkr)
ξ*゚听)ξ「あぁ・・」
まるでたまらないと言った感じに声を漏らすツン。
(*^ω^)「さぁ・・お尻こっちに向けるお」
ξ*゚听)ξ「・・仕方ないわね」
ツンの綺麗なお尻がブーンの方に向けられ・・
185 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:07:30.03 ID: j2XPwLAs0
省略されますた。やはり全てを書くのは無理です。新婚夫婦にはよくある事だよNE!!
お風呂場で情事を済ませた二人は、のんびりと風呂に浸かりながら今日の予定を話していた。
( ^ω^)「折角の休みだし・・今日はどこかにいこうかお?」
ξ゚听)ξ「そうね・・二人でショッピングというお散歩でもしてみない?」
( ^ω^)「それは名案だお!よし、そうと決まれば早速着替えて出発だお!」
二人は風呂から上がると、それぞれの準備を済ませ、外へ飛び出していった。
( ^ω^)「風が気持ちがいいおー」
ξ゚听)ξ「そうね〜もう春だもんね!」
二人はご機嫌のようだ。
そんな二人を影から覗く男が一人・・
壁ω・`)「むう・・やはりツン君は羨ましい。ブーンといつも一緒にいられるからね・・」
どこに潜んでいるか分からないこの男。まるで現代の忍者だ。
186 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:08:51.68 ID: j2XPwLAs0
壁ω・`)「やはり・・強奪するしかないのか!ブーンを!」
???「あの・・」
ショボンに声をかける人が一人。だが全くお構いなしのショボン。
壁ω・`)「でもどうするか・・」
???「あの〜!!」
壁ω・`)「ん・・?誰だい?僕に話し掛けてくるのは・・」
警「ちょっとよろしいですか?」
なよなよだけど警察キター!!ショボン危うし!
壁ω・`)「・・・・・・・」
壁ω・`)「やらないか?」
優しく聞いてみたショボン。
188 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: >>187 ごめんねごめんね 投稿日: 2007/09/26(水) 22:10:42.60 ID: j2XPwLAs0
警「・・・・・・・・・」
警「いいんですか・・?僕、こんな情けない警官ですよ?」
壁ω・`)「・・・・・・・・・」
壁ω・`)「俺はノンケだって簡単に食っちまう男なんだぜ・・それじゃあいこうか」
ショボンと警察は公園のトイレへ向かっていった。世も末・・なんだよな。
ブーンは何とか命拾いすることに成功した。
( ^ω^)「さて・・最初はどこへいこうかお?ツン」
ξ゚听)ξ「えっと・・洋服みたいんだけど、付き合ってもらっていいかな?」
実の所、ブーンはあまりファッションには興味がなかったが、ツンが言うなら仕方ないと思った。
( ^ω^)「うん、いいお」
ξ゚听)ξ「ありがとう!ブーンの洋服も私が選んであげるっ!」
随分とツンは張り切っているようだ。その様子を見てるとなんだか和むブーン。
189 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:11:38.15 ID: j2XPwLAs0
( ^ω^)「じゃあいこうお!」
二人はノンビリと、服を選びにいった。だがブーンは女の買い物はやっぱり長いということを思い知らされる事になる。
色々な服が並んでいるなか、ツンは一生懸命頭を悩ませながら、選定をしている。
ξ゚听)ξ「ねぇねぇ!どれが私に似合うと思う!?」
( ^ω^)「全部似合うと思うお!ツンが着れば全部似合うお!」
ξ゚听)ξ「そうかな?そうだよね♪」
三十分後・・
ξ゚听)ξ「うーん・・これかこれがいい・・ねぇ、ブーン、どっちがいいかな?」
( ^ω^)「どっち来ても似合うと思うお!好きな方選ぶといいお!!」
ξ゚听)ξ「自分で決めようとすると悩むんだよなぁ・・」
192 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:18:29.31 ID: j2XPwLAs0
一時間後・・
ξ゚听)ξ「うーん・・」
( ^ω^)「・・・(まだかお?)」
二時間後・・
ξ゚听)ξ「うーん・・どっちもいいなあ・・」
( ^ω^)「・・・・(疲れたお)」
三時間後・・辺りは少しずつ夕焼けに囲まれ始めた。
ξ゚听)ξ「ブーン!!」
( ^ω^)「な、なんだお!?」
ξ゚听)ξ「・・どっちも買っちゃダメ?お願い・・」
上目使いでお願いされると、どうしても弱くなるブーン。
まぁ、結局はこうなるのかという話なのだが。
193 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:18:48.26 ID: j2XPwLAs0
( ^ω^)(・・まあ長くなりそうだし、お金にも余裕あるお。たまにはプレゼントとしていいかもしれんお)
( ^ω^)「いいお、両方買ってあげるお」
ξ゚听)ξ「ホントッ!?ありがとっ!!」
一目をはばからずにブーンに抱きつくツン。相当嬉しかったのだろう。
( ^ω^)「ちょwww恥ずかしいお。さぁ、早く服買って今日はかえろうお」
少し高めの服を二着買い、二人はノンビリ歩いて家路を急いだ。
ξ゚听)ξ「あ・・この公園・・」
( ^ω^)「懐かしいお。そういえばここで昔よく遊んだおね」
目の前には思い出の公園がまだそこに姿を見せていた。
最近、二人とも忙しく、なかなか外に出る機会がなかったせいか、この公園を訪れる機会は減っていた。
ξ゚听)ξ「ちょっと寄ってみない?」
( ^ω^)「おっおっ!いいお!」
二人は公園の中へ入っていく。珍しくほとんど情景を変えることなくこの公園は姿をとどめていた。
194 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:20:18.68 ID: j2XPwLAs0
ξ゚听)ξ「懐かしいねぇ・・あっ!あのベンチも残ってるよ!」
( ^ω^)「よく二人で座ってノンビリ休んだおね、あそこで・・」
ξ゚听)ξ「うんうん・・いつも遊び疲れてね・・座るのは決まって夕方だった・・」
二人はかなり感傷に浸っている。
( ^ω^)「その僕等が今・・夫婦としてここにいるんだお」
ξ゚听)ξ「そうだね・・昔の私たちが見たらなんて言うのかな?」
( ^ω^)「きっと驚くお」
ξ゚听)ξ「だろうね・・ねぇ、ブーン?」
( ^ω^)「なんだお?ツン」
ξ゚听)ξ「これからもきっと・・色々あるだろうけどさ」
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ「二人でしっかり協力して、乗り越えていこうね?」
( ^ω^)「お・・もちろんだお!」
少し頬を赤らめながらツンはブーンを見つめている。
196 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:20:42.87 ID: j2XPwLAs0
ξ゚ー゚)ξ「ふふ・・」
( ^ω^)「どうしたんだお?」
ξ゚ー゚)ξ「いや、幸せなんだな私って・・」
( ^ω^)「まだまだこれからだお。ツンはこれからも沢山の幸せを味わえるはずだお」
ξ゚ー゚)ξ「ホントに?」
( ^ω^)「ホントだお。僕が誓うお!」
ξ゚ー゚)ξ「その言葉・・嘘にしないでね?ブーンを信じるよ」
ツンが満面の笑顔をブーンに送る。
( ^ω^)「当たり前だお!それじゃ、今日はそろそろ遅いし、帰ろうお」
ξ゚ー゚)ξ「うん、そうしよう」
二人は仲良く手を繋ぎながら、家へ戻っていった。
きっとそろそろ、また一つ、幸せな事が起きるはず・・そう思いながら。
その頃・・
197 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 22:21:17.30 ID: j2XPwLAs0
(´・ω・`)「いい事考えた。お前、俺のケツでションベンしろ」
警「アッー!!!」
未だにプレイ中のショボンがブーンたちのいた公園のトイレにいたのだった。
そして次の休みの日、実は影の主人公とも噂されるドクオはというと・・
('A`)「・・何か忘れているような気がする」
('A`)「あっ!そうだ!未だにクーさんにメールしてねぇ・・!!」
('A`)「でも・・どうすればいいんだ?」
かくしてドクオのクーに連絡大作戦が幕を開ける。
第六話へ続く。