75 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 19:44:41.58 ID: j2XPwLAs0
第三話

ξ゚听)ξ(もうケコーンなの!?確かに二年は付き合ったけど・・)

ξ゚听)ξ(まだ私には見てない物が多すぎる・・)

ツンは色んなことを考えた。やおいとかやおいとかやおいとか・・ブーンとショボンの絡みとか。

ξ゚听)ξ(ブーンと・・あの男の絡み・・)

ξ*゚听)ξ(ブフォァ、鼻血でそう・・あぁん・・濡れてきちゃったよ・・)

二年経過した今でも、その事は忘れていなかったみたいだ。

(´・ω・`) 「あの女・・何か腐女子のにおいがする・・」

外枠で見ていたショボンは、実はホモの人間と腐女子の人間を見分けることの出来る、
特殊な鼻と目をもっていた。

 

76 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 19:46:44.93 ID: j2XPwLAs0
(´・ω・`) 「ブーン?」

 

 

 

 

 

(´・ω・`) 「俺はノンケでも平気で食っちまう男なんだぜ・・」

 

78 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 19:49:15.34 ID: j2XPwLAs0
一人でこう呟いていた。
ツンはツンで・・

ξ゚听)ξ(ブーンとケコーンする為には・・やっぱり私がこういう趣味があるってこと・・分かってもらわないとね・・)

ツンは自分が腐女子(しかも重度)であることを暴露しようとついに決意した!!
何か他にもっと大事な事があるような気もしないでもないが・・

ξ゚听)ξ「ねぇ・・ブーン?」

( ^ω^)「な、なんだお?ツン・・」

さすがに少し緊張気味のブーン。

ξ゚听)ξ「あの・・いいにくいんだけど・・」

( ^ω^)「ええっ!無理なのかお!?!!」

 

80 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 19:51:35.42 ID: j2XPwLAs0
明らかに動揺の色を見せるブーン。
まだ何も言っていないのに。

ξ゚听)ξ「ちょwwwwまだ何も話してないじゃないwww」

( ^ω^)「す、すまんこ」

ξ゚听)ξ「悪い、その謝り方だけはヤメレ。たのむから」

( ^ω^)「す、すまねえ・・つい調子に乗ってしまったお」

ξ゚听)ξ「次言ったら・・まぁ、処刑までは行かないけど・・殺すからね?」

( ^ω^)「おっ・・殺されるだけかお。処刑じゃなくてよかったお」

どっちも馬鹿であることには間違いない。

ξ゚听)ξ「それで・・もう一回話すけど・・私は変な趣味を持っててね・・」

( ^ω^)「えっ?どんな趣味だお?」

 

81 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 19:54:24.51 ID: j2XPwLAs0
ξ゚听)ξ「一般人から見れば変態的で、ドン引きされることは間違いないわね・・」

( ^ω^)「どんな趣味を持ってようとツンはツンだお!話してみるお!僕は大丈夫だお!!」

一瞬の沈黙が流れる。二人の視線はじっとお互いを見つめる。
何も動こうとしないその状況に、ブーンは痺れを切らし始めた。
女の視線とは・・ここまで鋭いものだったのだろうか。自分の頬には生暖かい風だけが吹いている。

ξ゚听)ξ「あのね・・私・・」

( ^ω^)「・・・・」

ブーンは鋭い目つきのまま、ツンを見続けた。

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・」

また言うのをためらうツン。そんなに凄まじい趣味なのか。
そしてまた口を開いた。

 

83 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 19:56:51.90 ID: j2XPwLAs0
ξ゚听)ξ「私・・腐女子なんだ・・」

( ^ω^)「な、なんだってー!!!!!!!!!!!!!!!」

自分の彼女は腐女子。
ブーンは衝撃の大きさ故に、動く事すらままならなかった。

ξ゚听)ξ「やっぱり・・引いたでしょ?」

( ^ω^)「・・・・・・」

冷たい視線で自分を見つめている。ツンはそう思い込んでいた。

( ^ω^)「いや、全然だお」

ξ゚听)ξ「な、なんだってー!!!!!!!!!!」

今度はツンの声が辺りに響き渡った。

(´・ω・`) 「ふ・・やはりあの女・・腐女子か・・これはチャンスだな」

ショボンは早速何かを考え出しているようだ。

 

85 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 19:58:36.27 ID: j2XPwLAs0
ξ゚听)ξ「えぇ・・?全然引かないの?」

( ^ω^)「うん全く。なんたって僕はVIPの腐女(ryのスレを毎日覗いてる程だお」

ξ゚听)ξ「すまん。逆に引いた」

( ^ω^)「そんなっ!」

ツンを励ます発言が少し逆に作用してしまったようだ。

ξ゚听)ξ「でも安心した・・ブーンは腐女子は嫌いじゃないんだね」

( ^ω^)「うん。だから安心するお」

( ^ω^)「でも、結婚してから、子どもが出来たらその趣味はもうやめとくお。子どもに見られたら幻滅だお」

ξ゚听)ξ「わっ、わかってるわよ・・大丈夫」

少しの沈黙が二人を包む。

 

87 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:01:27.35 ID: j2XPwLAs0
ξ゚听)ξ「それなら・・この指輪。受け取らせてもらうわよ」

( ^ω^)「ホントかお!?」

ξ///)ξ「べっ、別にあんたの為じゃないんだからねっ!!」

( ^ω^)「久し振りのツンデレktkr」

ξ゚听)ξ「とにかく!!・・ありがとう」

( ^ω^)「こちらこそだお!」

二人が結婚の約束をしてイチャイチャしている間に、例の男がやってきた。

(´・ω・`) 「君たち、おめでとう。結婚するようだね」

( ^ω^)「お・・あんたは」

ξ*゚听)ξ「ふぁ・・・・」

 

90 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:04:59.77 ID: j2XPwLAs0
ツンはまた興奮してきているようだ。

(´・ω・`) 「そこの腐女子のお姉さん?」

ξ*゚听)ξ「わ、私れすか・・?」

何故か微妙にろれつまで回らなくなっているツン。よっぽど興奮しているのだろう。

ξ*゚听)ξ「なんで私が腐女子だって・・?」

(´・ω・`) 「しいて言うなら・・」

(´・ω・`)「ホモの感って奴かな・・・」

ξ*゚听)ξ「かっ、カッコよすぎ・・」

ξ*///)ξ「アッー!!」ビクビクッ

一体ツンはこのレストランで何回イっているのだろうか。

 

91 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:06:47.94 ID: j2XPwLAs0
( ^ω^)「こっ・・これが腐女子の力なのかお!?想像を越えているお!!」

ξ*///)ξ「あ・・あ・・」

ちゃんと言葉を発せなくなっているツンを尻目にまだ話すショボン。

(´・ω・`)「お嬢さん・・」

(´・ω・`)「もし、私とブーン君の濃厚なksmsを見たいならいつでも言うといい」

ξ*゚听)ξ「え・・?二人のksms・・」

ξ*゚听)ξ(ショボンさんのあそこがブーンのあそこに・・ああ!!もうらめぇ・・!!)

ξ*///)ξ「あぁん・・・」

色っぽい声を漏らすツン。

(#^ω^)「ちょww何度も僕の恋人をイかせないで欲しいお!!」

(´・ω・`)「すまないな。その内お世話になるかもしれないな。結婚式には呼んでくれよ?」

 

97 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:09:34.40 ID: j2XPwLAs0
ξ*゚听)ξ「ええっ!もちろんです!」

ツンはショボンにもうくびたっけのようだ。恋愛対象とは言わないだろうが。

(#^ω^)(ちくしょう・・その才能、羨ましいお!恐ろしい!ホモとやおいの組み合わせ・・!!)

ブーンは今日、いくつもの事を学習し、家に帰った。結婚の約束よりも凄まじいものを見たような気がした。
そして後日、ブーンはツンの両親に挨拶しに行った。ちなみにブーンの両親は両方認めている為何も問題なかった。

('、`*川「あら、ブーンちゃん。久し振りね。家に来るの・・」

ツンの母、ペニサスがブーンを優しく迎えてくれた。

( ^ω^)「こんにちわですお。ホント久々ですお」

(`・ω・´) 「おお、ブーン君じゃないか」

( ^ω^)「こんにちわですお。シャキンさん」

丁度両親も二人とも揃っていた。居間に通され、座布団の上に正座するブーン。

 

99 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:11:42.28 ID: j2XPwLAs0
(`・ω・´) 「もう詳しい話はツンから聞いてるよ。ツンをお嫁に欲しいみたいだね」

( ^ω^)「はい!是非!!」

('、`*川「正直、ブーンちゃんなら、私はいいわよ。会社も一流で、しっかり勤めているもんね」

(`・ω・´) 「僕も同意見だな。ブーン君は小さな頃から見てきているし、君ならツンを幸せにしてくれる。僕はそう確信しているよ」

( ^ω^)「じゃ・・じゃあ?」

(`・ω・´) b「おkだよ」

( ^ω^)「あ、ありがとうございますお!必ず幸せにしてみせますお!」

('、`*川「ふふっ、期待してるわよ。ブーンちゃんw」

( ^ω^)「任せてくださいお!!」

ξ*゚听)ξ「・・・・・・」

隣には頬を赤らめながら俯く、少女のようなツンがそこにいた。

 

100 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:13:36.25 ID: j2XPwLAs0
( ^ω^)「近い日にちで結婚式を開きたいと思ってますお。僕は仲のいい友人しか呼ばないつもりですお」

(`・ω・´) 「把握した。ツンもそうするようにな」

ξ*゚听)ξ「う・・うん」

( ^ω^)「じゃあ僕は帰りますお。今日はありがとうございましたお」

静かにブーンは帰宅していった。ペニサスはツンにこう話し掛ける。

('、`*川「良かったわね。結婚相手がブーンちゃんで・・」

('、`*川「あんな心の綺麗な青年、どこ探したってなかなかいないわよ」

ξ゚听)ξ「それは私もわかってるよ。神様はたまにいい事してくれるよね」

(`・ω・´) 「ブーン君と仲良くするんだぞ。あ、これ以上は言わん。結婚式の為に取っておこう」

ξ゚听)ξ「ちょwwなによそれ、父さん」

(`・ω・´) 「楽しみにしておけってことさ」

その日、ツン家族の家には明るい笑い声が響き渡っていた。
月日は流れ・・遂に結婚式の日がやってくる。

 

103 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: >>101 再投下なんだぜ 投稿日: 2007/09/26(水) 20:16:00.93 ID: j2XPwLAs0
('A`)「えー・・今日仲人を務めさせていただく、新郎の親友、ドクオです(あーマンドクセ)」

心も体も素でめんどくさいと思っているのか、完全に態度に出ていたドクオ。

('A`)「えーと・・そろそろ新郎と新婦の入場なのでお待ちください・・(まぁいいか・・ブーンの奥さん見れるしな・・金髪美人ハァハァ・・)」

ちょっとおかしな方向に考えがあるようだが。

('A`)(えーと・・誰か美人はいないかなっと・・おっ?)

川 ゚ -゚)

(*'A`)(あれってツンの友達だろうか・・黒髪美人ハァハァ・・後でツンに聞いてみようかな)

この女性がこれからドクオの運命を変えることを・・彼自身まだ知らない。

 

107 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:18:15.44 ID: j2XPwLAs0

('A`)「あ、新郎新婦の入場です!拍手でお迎えください!!」

( ^ω^)「じゃあいくお!ツン!」

ξ*゚听)ξ「え・・ええ」

やはり緊張気味で、軽く頬を赤らめているツン。
見ている人はツンのウエディングドレス姿にただただ見とれるだけだった。

('、`*川「綺麗ねぇ・・ツン」

(`・ω・´) 「ホントだよなぁ・・」

ツンの両親二人は完全に見とれていた。

川^ω^)「へぇ・・ブーン、なかなかイカスじゃない」

Σ^ω^)「そうだな・・もう結婚するんだよ?ブーンも・・」

ブーンの父と母も、息子の晴れ姿を見てだいぶ満足しているらしい。
ちなみに、家族全員がそっくりという珍しい家系だ。そして、ある男もその姿に見とれている。

 

110 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:19:55.36 ID: j2XPwLAs0
(´・ω・`) 「ほぉ・・なかなかタキシード姿も凛々しいじゃないか。ブーン」

ツンはしっかりとショボンも呼んでいたのだった。
のちのちショボンとシャキンが兄弟だと分かるのはまた別の話。
時は流れ、ウエディングケーキ入刀の時間になった。

('A`)「それでは夫婦のはじめての共同作業となります。皆様暖かい目でお守りください。ケーキ、乳頭!!」

( ^ω^)「ちょwwwあっ、手元震えたお!!」

ドクオが誤字をしたのに気が付いたのはブーンだけだった。

( ^ω^)「ふぅ・・何とか上手くいったお。安心したお・・」

もう、最後は新婦の言葉で占めてもらうしかない。いや、もうそれしか残っていない。

( ^ω^)「ツン!それじゃあ頼んだお!!」

ξ゚听)ξ「任せといて!」

ゆっくりと両親の目の前に行き、手紙を広げるツン。そして読みはじめる。
だが、手紙などそこまで関係なかった。ツンの感情はもう充分に高まっていた。

 

113 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:22:05.79 ID: j2XPwLAs0
ξ゚听)ξ「父さん、母さん・・ここまで私を立派に育ててくれてありがとう」

ξ゚听)ξ「私は小さな頃からワガママで・・ずっと迷惑ばかりかけてきたのを良く覚えてるよ」

('、`*川「・・・・・」

ξ゚听)ξ「特に中学生の反抗期の頃はひどかったよね・・」

ξ゚听)ξ「私はあの頃・・まだまだ若かった。父さんや母さんの言う事を受け止められなくて、いつも反抗していたよね・・」

(`・ω・´) 「そうだったな・・懐かしいな」

シャキンはツンの中学時代を思い出していた。あの頃はひどかったな・・と。

ξ゚听)ξ「ホントは全部分かってたよ。私は間違っているんだって。でも何だか素直に認めることは出来なかった・・」

ξ゚听)ξ「それでも・・優しく見守ってくれたよね・・父さんと母さんは・・」

ξ゚听)ξ「だから、今の私がいるんだって・・そう思ってるよ」

 

115 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:23:58.64 ID: j2XPwLAs0
('、`*川「ツン・・」

ξ゚听)ξ「これから私は・・ブーンのお嫁にいくけど・・」

ξ゚听)ξ「父さんと母さんの子どもであることには変わりないからね・・」

ξつ听)ξ「だから・・グスッ」

ξ;凵G)ξ「これからも・・ヨロシクね・・」

ξ;凵G)ξ「そして・・ありがとう」

(`つω・´) 「・・・・・」

(;、;*川「グスッ・・滅多に泣かないあなたが泣くなんてね・・やっぱり・・複雑な気分だよね・・」

(`;ω;´) 「あぁ・・」

両親二人もツンの涙に釣られてなのか、号泣していた。

 

116 名前: ◆gk43jgqTBM Mail: 投稿日: 2007/09/26(水) 20:25:16.68 ID: j2XPwLAs0
(´;ω;`) 「ウッ・・・」

そして、このksms男も。
ツンも腐女子という特性さえ抜ければ立派な奥さんになれるのにね。

会場がなんだかしんみりした雰囲気になった所で、披露宴はお開きになった。
次は二次会が待ち受けている。だがブーンとツンの幸せ、そしてこの披露宴は一生の思い出になったことは変わりないだろう。
ドクオが見つけた、綺麗の黒髪の女とは一体何者なのだろうか?

第四話へ続く

 

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