2 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:26:25.99 ID:DfMWSPz30
第十話
( ^ω^)「そういや、安価男のスレ、まだ見てないお!!」
ξ゚听)ξ「そういえばそうだったわね!そろそろ報告来てもいい頃だよねっ!!」
夫婦VIPPERの二人は、今日の一番の楽しみはドクオの報告を見ることだった。
何故かドクオは安価男と呼ばれるようになっていた。遊ぶ場所を安価で決めたからだろう。
( ^ω^)「どれどれ・・」
ツンよりも早くブーンがPCを起動させ、あのスレを開いてみた。
ξ゚听)ξ「ねぇ、なんて書いてある!?」
( ^ω^)「おっおっ・・」
3 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:29:17.05 ID:DfMWSPz30
「安価男マダー?」
「わかった上手くいかなかったんだな」
「早くしないとwktkのあまり乳首取れる」
( ^ω^)「うーん・・どうやらまだ降臨していないみたいだお」
ξ゚听)ξ「え・・?だってもう九時なのになぁ・・」
二人はとりあえずロムって、安価男が降臨するのを待つ事にした。
十分後・・
( ^ω^)「なかなか現れないお・・安価男。何してるのかお?」
ξ゚听)ξ「うーん・・」
4 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:30:43.71 ID:DfMWSPz30
( ^ω^)「わかったお!オナヌーしてるんだお!!」
ξ゚听)ξ「ちょwwww性欲魔人のブーンじゃあるまいしwwww」
( ^ω^)「お・・そうなのかお?」
( ^ω^)(正直ショックだお・・そんなに僕はエロスなのかお?)
ま、ブーンのせいでツンは妊娠したわけだしさ。
二十分後・・
ξ*゚听)ξ「テニプリの同人誌ハァハァ」
5 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:32:09.06 ID:DfMWSPz30
(;^ω^)「ちょwwwwそろそろやおいは止めろって言ってるお!」
ξ*゚听)ξ「リョウマきゅん・・リョウマきゅーん!!」
(;^ω^)「僕が目の前に居るのに、テニプリでオナるのは止めてくれお!」
ξ*゚听)ξ「アッー!!!!!」
( ^ω^)「・・・まだまだだお」
三十分後・・
( ^ω^)「いい加減眠くなってきたお・・」
6 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:33:19.29 ID:DfMWSPz30
ξ゚听)ξ「そうねぇ・・」
( ^ω^)「ねぇツン」
ξ゚听)ξ「なに?」
( ^ω^)「しゃぶれお」
ξ゚听)ξ「だが断る」
7 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:34:48.51 ID:DfMWSPz30
一時間後・・
( ^ω^)「そろそろ来てもいいお・・ホントに。待ちくたびれたお」
ξ゚听)ξ「あんたドコみてんのよ!私のお尻ばっか見てないで早くスレ確認しなさいよ!」
( ^ω^)「おっ!?」
ID dokuanal0
ただいま。今から報告するよ。
( ^ω^)「おっ!!」
ξ゚听)ξ「安価男キター!!!!!!」
二人はドクオの降臨に意気揚揚だ。
('A`) 「ん〜どう報告すればいいんだろうか・・とりあえず・・」
ドクオは自分の頭を捻りながら、キーボードを打ち始める。
目指せ未来の電車男を。
8 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:36:52.14 ID:DfMWSPz30
( ^ω^)「wktkwktk」
ξ゚听)ξ「wkwkwkwkwkwk」
( ^ω^)「しまったお!wktkのあまり、爪割れたお!」
ξ゚听)ξ「ブーン、あんたどんだけ強い力でキーボード打ってたのよ」
ツンが少し移動して、ブーンの方へ向かおうとしたその瞬間だった。
ゴツッ
ξ゚听)ξ「・・・・・・」
ξ;゚听)ξ「小指打った・・痛いよブーン!!」
9 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:39:14.79 ID:DfMWSPz30
( ^ω^)「おっおっおっおっおっwwwwwwwwwww」
ξ;゚听)ξ「いつまで爆笑してんのよ!もうっ!」
( ^ω^)「おっおっおっおっおっwwwwすまないお。慌てすぎだお」
ξ゚听)ξ「あんたのせいよ!?ブーンが爪割れたから・・!」
( ^ω^)「ちょwwwwwwww」
ξ゚听)ξ「そーいう人の不幸を笑う奴はね・・食らえっ!」
( ^ω^)「おあ!?」
ブーンの頭にツンの切れのいい回し蹴りが炸裂していた。妊婦とはとても思えない。
何だかんだでこの二人はwktkのあまり乳首が取れそうみたいだ。
そして・・
10 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:40:52.97 ID:DfMWSPz30
ID dokuanal0
結果から言うと・・上手くいった。また会う機会が出来そうだ。
( ^ω^)「おっおっ!!」
嬉々とした様子を見せながら、ブーンはキーボードを叩き始める。
ID booonnn0
よかったお!おめでとうだお!早く結婚汁!
ξ*゚听)ξ「なんか・・いいわねぇ」
ID ajskituno0
私女だけど・・おめでとうだね!これからも頑張るのよ!
12 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:42:19.50 ID:DfMWSPz30
(´・ω・`)「な、なんだってー!?」
ID ksmsdesu0
僕はおめでとうなどイアンソープ。見てろ!君を仕留めるのはこの僕だ!
('A`) 「・・・・こいつ、NG登録するか」
ショボンの書き込みはこれからドクオには一切見えなくなりそうな感じだ。
('A`) 「よし、更新っと・・・」
ピンポーン。
540 ID ksmsdesu0
そういや安価男のIDがanalな件について。これは僕と結婚するしかないね。
(´・ω・`)「ふふふ・・」
13 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:42:50.75 ID:DfMWSPz30
545 ID dokuanal0
>>540が見えない。
15 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:43:54.16 ID:DfMWSPz30
(;´・ω・`)「う、嘘だろっ!?NG登録なんてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
この短時間でショボンはドクオにNG登録されてしまったようだ。
('A`) 「よし・・とりあえず長々と経緯を説明するかな・・」
カタカタ・・
ID dokuanal0
とりあえず九時頃集合。
その後二人で遊園地に行った。相手がお化け屋敷に入ったとき、腕組んできたのは正直勃起した。
その後色々乗って最後、観覧車に乗った。
自分の目の前に映る彼女の姿が何だか眩しく感じられた。そんな俺のデートの一日・・
( ^ω^)「おっ!いいおいいお!これは純愛路線ktkr」
ID booonnn0
おっおっおっ!羨ましいお!童貞卒業の日も近いお!
17 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:45:33.32 ID:DfMWSPz30
ξ゚听)ξ「若いっていいねぇ・・」
ID ajsktuno0
羨ましいなぁ・・
(´・ω・`)「・・・・・・・・・」
(´;ω;`)「ブワッ」
NG登録されてしまったショボンは自分の家で静かに泣いていた。
お気に入りの阿部さんポスターを目の前にして。
(´;ω;`)「うっうっ・・阿部さん、もう一度僕を抱いてくれ・・」
いくら阿部さんに語りかけた所で何も起こらないのは事実なのだが。
これを機に、ホモ卒すればいいんじゃないかと思ったのは俺だけではないはず。
18 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:46:41.54 ID:DfMWSPz30
( ^ω^)「さぁ、ツン、報告も聞いたからもう寝ようお」
ξ゚听)ξ「うん、そうしよう」
( ^ω^)「今日は僕がツンを暖めながら寝るおwwww」
ξ*゚听)ξ「ちょwwww照れるじゃないwwww」
ドクオの書き込みを見て何か触発された二人は仲良く寝室まで向かっていった。
('A`) 「さて・・俺も眠い・・そろそろ寝ようかな」
ドクオも風呂に入り、布団に潜る。
今日のことを色々思い出しているみたいだ。
19 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:47:54.69 ID:DfMWSPz30
('A`) 「あぁ・・楽しかったな。あの時間が夢みたいだ・・」
('A`) 「クー・・」
('A`) 「の胸、柔らかかった・・」
21 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:49:37.08 ID:DfMWSPz30
ここで妄想をすると夢精の確率が高くなる。よせ、ドクオ。
('A`) 「・・・・・・・・」
(*'A`) 「巨乳ハァハァ」
(*'∀`) 「・・・・」
(*'∀`) 「ごめんな、ジムキャノン・・」
案の定、ドクオはクーの胸を想像しながら寝てしまったようだ。
次の日、夢精していたのは言うまでも無い。
そして、時間は経過し、ツンのお腹も大きくなった頃・・
22 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:50:24.28 ID:DfMWSPz30
( ^ω^)「今日は久々のお休みなんだお!ノンビリするお!」
ξ゚听)ξ「そうねぇ・・お腹の赤ちゃんももうすぐ生まれる頃だし・・二人で何かいい事考えましょうか?」
( ^ω^)「そうするお!いい子に生まれてきて欲しいんだお!」
ちなみに二人はお腹の赤ちゃんの性別は、生まれるまで知りたくないらしい。
だからまだどちらが生まれてくるかはわからない。
( ^ω^)「うーん・・そうだお!クラシックな音楽はお腹の赤ちゃんにいいってよくいうお!」
ξ゚听)ξ「確かに!じゃあノンビリした音楽でも聞いて今日は安らごうか?」
( ^ω^)「それがいいお!日ごろの疲れを癒すお!」
そうと決まれば二人は、すぐに立ち上がると、コンポがある寝室まで向かっていく。
その途中、ツンはあることに気が付いた。
23 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:50:54.51 ID:DfMWSPz30
ξ゚听)ξ「・・うちにクラシックな音楽のCDなんてあったかしら・・言ってみたはいいんだけど」
ブーンには聞こえないように小声でそう呟く。
自分の記憶の中には、普通のCD+やばめのCD、DVDしか置いてなかったような事を思い出した。
ξ゚听)ξ「・・まあいっか。別にブーンと二人きりだから困ることないもんね」
ノンビリ寝室に入っていった二人。
( ^ω^)「最初は・・とりあえず中に入っているCDでも聞いてみる事にするかお?」
ピッ
「・・いいのかい?俺はノンケでも食っちまう男なんだぜ?」
「いいんです。僕、そういう事、好きですから・・」
25 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:52:01.11 ID:DfMWSPz30
( ^ω^)「・・・・・・・・」
ξ;゚听)ξ「いけない・・」
その場の空気が少し凍ったような感じがした。
( ^ω^)「・・・」
(*^ω^)「阿部さんハァハァ・・じゃなくて!なんだお!ツン、このCDは!」
ξ;゚听)ξ「・・今腐女子の間で大人気なksmsテクニックスの朗読CD・・」
( ^ω^)「なんだおその珍しい物は・・いい加減その趣味はやめろっていったばっかだお!」
ξ;゚听)ξ「ごめん・・」
ξ゚听)ξ「あっ!!」
( ^ω^)「どうしたんだお?」
ξ゚听)ξ「今勢いよく赤ちゃんが蹴った・・」
26 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:52:39.14 ID:DfMWSPz30
その言葉を聞いた瞬間、ブーンの表情は一気に曇った。
( ^ω^)(もしかして・・ツンの腐女子の思考を受け継いだ子が生まれてくるんじゃないかお・・?)
( ^ω^)(冗談じゃないお!腐女子はツン一人で充分だお!)
悶々としながら考えているブーンの様子を疑問に思ったツン。
だがあえて黙ってブーンの様子を観察する事にしたようだ。
( ^ω^)「・・・・・・・・」
ξ゚听)ξ「・・・・・」
( ^ω^)「おっ!どうしたお!ツン!?」
ξ゚听)ξ「それはこっちのセリフよ。なんでそんなに何か考えているような顔してるのよ?」
( ^ω^)「おっ・・ なんでもないお。気にしないでくれお・・」
28 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:53:07.62 ID:DfMWSPz30
ξ゚听)ξ「いーやっ!明らかに様子が変じゃない!話してみなさいよ!」
(;^ω^)「言えるはずないお!赤ちゃんまで腐女子で生まれて来るなんて考えてたなんて・・」
ξ゚听)ξ「なるほどね・・」
何かのアニメキャラのように思ってる事を口にしてしまうブーン。だが、自分では気が付いていないようだ。
ξ゚听)ξ「大丈夫よ・・生まれた瞬間から腐女子なんて事ないわよ。心配しすぎなの!ブーンは!」
(;^ω^)「おっ!なんで僕の思ってる事わかったんだお!?」
ξ゚听)ξ「気が付きなさいよ・・知らず知らずのうちに自分でいってたじゃない」
( ^ω^)「なっ!?無意識のうちに・・僕は何かの病気かもしれないお!!」
ξ゚听)ξ「はいはい・・」
叫ぶブーンを尻目にツンはたまたま転がっていたクラシックのCDを見つけ、プレーヤーに入れる。
少しして、ノンビリとした曲調の音楽が二人の耳の中に入っていく。
29 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:53:48.29 ID:DfMWSPz30
( ^ω^)「おっ・・なんだか眠くなる音楽だお・・」
ξ゚听)ξ「そうね・・赤ちゃんも静かになったわ・・」
二人はその音楽に完全に引き込まれている。
なぜならこのクラシックは安眠用に選曲されたものばかりなのだから。
やはりブーンはすぐに眠気に誘われた。
( ^ω^)「おっ・・もうダメだお・・おやすー・・」
( ‐ω‐)「zzzzzzzzz・・」
一足早く、眠りの世界に入っていくブーン。
ツンは少し呆れ気味だ。
30 : ◆gk43jgqTBM :2007/10/26(金) 21:54:17.85 ID:DfMWSPz30
ξ゚听)ξ「もうっ・・」
だが、あどけないブーンの寝顔を見て、なんだか心が癒されたような気分になる。
ξ*゚听)ξ「最近忙しくて、ろくに寝てなかったもんね・・」
ξ*゚听)ξ「・・お疲れ様」
そっとブーンの傍により、ツンは軽くブーンの頬にキスをする。
(*‐ω‐)「・・・・」
寝ているはずなのに少し頬が赤くなるブーン。
ξ*゚ー゚)ξ「ふふっ、こういうことには反応しやすいんだから」
ξ*゚听)ξ「さて・・私も少し寝ようかな・・」
ツンも少しして眠りの世界へと落ちていった。
そんなのんびりとした二人の一日だった。ツンが出産する日はそろそろ近いだろう。
そしてドクオの恋愛やいかに!
第十一話へ続く。