2 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 01:48:52.01 ID:z0r/AzE50

エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介

川 ゚ -゚) エスパー女子高生。物を呼び寄せる超能力

(,,゚Д゚) 直情ダメ人間。超脚力の超能力

(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を視る

( ><) これでも高1。千里眼

ξ*゚听)ξ クソガキ。記憶を刈り取る

川д川 オカ女。空間を構築、接続する能力

( ゚∀゚) 変態貧乏大学生。物の価値を操れる

( ´∀`) ダイプロ主任。一般人

( ・∀・) ダイプロ補佐。テレパシー能力

从 ゚∀从 ダイプロ書記長。なんでも半分こにする

从'ー'从 アイドル。嫌でも人目を惹いてしまう

(´・ω・`) バーボンハウスマスター。絶対質問能力

( ∵) 悪魔人形。今はクーの鞄のキーホルダー

 

 

3 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 01:49:10.22 ID:z0r/AzE50

( ´_ゝ`) 変態兄。夜間だけ透明人間

(´<_` ) 変態弟。日中だけ透明人間

('A`) クーの幼馴染。ダイプロでアルバイト中

(*゚∀゚) 米国籍のしぃの姉。重力を操る

( ФωФ) 県知事。元『最強』エスパーで氷を操る

(゚、゚トソン ロマネスクの秘書

( ^Д^) DQN。相手の恐怖する姿に見える

(´・_ゝ・`) ダイプロ一般職員。犬になった人

( ゚д゚ ) ノハ ゚听) (-_-) 学校の先生達

('、`*川 *(‘‘)* 仲良し女子高生

J( 'ー`)し 『旅籠・人食』の女将

▽◎ェ◎▽ メカワンコ

 

 

11 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 01:55:22.71 ID:z0r/AzE50

〜前回までのあらすじ〜

('A`)「はい、どうもどうも」

('A`)「ドクオです」

('A`)「あらすじ って言っても、オレ即リタイヤしたから、何も知らないんですよね」

('A`)「…」

('A` )「え? どうにか間を持たせろ?」

('A` )「はぁ、やってみますけど、大して面白くもないですよ?」

('A`)「…というわけで、軽い小話を一つ」

 

 

12 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 01:56:45.98 ID:z0r/AzE50

('A`)「去る12月24日」

('A`)「いつも通り、オレはごろごろしてました」

('A`)「お腹が減っていたのですが、一人でコンビニに行く勇気もなく」

('A`)「しばらく飯抜きで、じっとしてたんですね」

('A`)「そしたら、携帯が鳴ったわけですよ」

('A`)「なんと相手は女の子」

('A`)「『暇だー』 とのことです」

('A`)「逸る気持ちを抑えてメールしましたね」

('A`)「『カップルが一杯でコンビニにも行けないし、腹減ったな』と」

('A`)「つまり、これは『どっか、飯食い行こうぜ』と言いたいわけですね」

('A`)「いやはや、全く浅ましい。愚鈍の極みです」

 

 

15 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 01:58:22.53 ID:z0r/AzE50

('A`)「メールを送ったことを後悔していると、返信がきました」

('A`)「『お腹へったー』 とのことです」

('A`)「もう引けない、押してしまえ」

('A`)「そう思いボクは、思い切ってご飯に誘ってみました」

('A`)「そしたら、奥さん!」

 

('A`)「『OK』 だって言うじゃないですか!」

 

('A`)「もう、あれですよ」

('A`)「勝利の2文字が、ボクの脳内をぐるんぐるん巡ってましたね」

 

 

16 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 01:59:16.83 ID:z0r/AzE50

('A`)「舞い上がったボクは、ケーキでも買って行こうかと思い」

('A`)「彼女にどんなケーキが食べたいか聞いてみました」

('A`)「…メールを送った後で気付いたのですが」

('A`)「買って行くからには、少なくともケーキを食べれる場所に行かなくてはなりません」

('A`)「店で食べるわけにも行かないし、カラオケとかも満員臭い」

('A`)「どうしようかと、うんうん悩んでるときにメールが届きました」

 

 

 

('A`)「『なら、ウチ来る?』」

 

18 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:00:18.88 ID:z0r/AzE50

('A`)「驚きのあまり、原文そのまま返信してしまうところでした」

('A`)「もう、有頂天ですよ」

('A`)「オレは明日、休むね! もう会社に電話しちゃう」

('A`)「そんな意気込みでした」

 

 

('A`)「彼女の家は割りと遠かったのだけど、そんなのちっとも苦じゃありませんでした」

('A`)「暖かい手料理に、ちょっと崩れたケーキ」

('A`)「今、オレはモーレツに感動してる、そう思いました」

 

 

20 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:01:12.91 ID:z0r/AzE50

 

 

 

 

 

('A`)「で、何事もなく朝になったんですけどね」

 

 

 

 

 

('A`)「…」

 

 

21 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:02:17.42 ID:z0r/AzE50

('A`)「…」

('A`)「…なんでだ」

('A`)「なんでなんだ」

('A`)「イブにご飯食べて、ケーキ食って、ゲームやって、一緒の部屋で寝たのに、何も無しってどういうこと!!?」

 

('A`)「…」

('A`)「甲斐性なしって、こういうことなんですかね」

('A`)「よく、わかんないっす」

('A`)「…」

('∀`)「…アハ」

('∀`)「アハハハハハハハハハハ!! この小話はフィクションですよ!!」

('∀`)「アハハハハハハハハハハ!! フィクション!! そう、フィクションなんだ!!」

(;∀;)「フィクョン……なんだもん…!!」

 

 

22 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:02:36.28 ID:z0r/AzE50

 

川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −X'mas 特別編:死闘!雪上の攻防戦!!(後編)−

 

 

24 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:03:22.44 ID:z0r/AzE50

         * 以下、何事も無かったかのように再開 *

 

―キュボッ

空気を穿つ音ととに、無数の雪玉が飛び交う

それは、人外の戦い

雪合戦という名の殺し合いだった

 

 

(ФωФ )「中々やる…!!」

(*-(*゚∀゚)「サンキューでーす!!」

 

 

 

25 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:04:10.79 ID:z0r/AzE50

周囲は、雪と氷と重力で蹂躙されて

もはや原型を留めてはいなかった

 

    ⊂(ФωФ )「ならば、これはどうだ?」

 

―キンッ

 

    *⊂(ФωФ )*+

 

26 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:04:44.78 ID:z0r/AzE50

 

ボボボボボボボボッ!!

 

           ○
            ○○ *
              ○○
    *⊂(ФωФ )*+   ○○
              ○○
            ○○
           ○  *

 

 

 

ロマネスクの周りに氷の膜が張られ

その周囲に無数の雪玉が形成される

 

27 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:05:30.53 ID:z0r/AzE50

(*-(*゚∀゚)「ワォ!!」

 

 

           ○
            ○○
              ○○
    *⊂(ФωФ )*+   ○○ 「くらえ!! フィンガー・フレア・ボムズ(五指爆炎弾)!!」
              ○○
            ○○
           ○

 

 

 

雪玉が掛け声と同時に、射出される

一発一発がメラゾーマ級の雪玉が、つー 目掛けて飛来する

 

 

28 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:06:28.01 ID:z0r/AzE50

(*-(*゚∀゚) 「アヒャ! フレーザードでーす!」

(;-(*゚∀゚)

「…」

(;-(*゚∀゚)

「どこにフィンガーとフレアの要素があるのかしら?」

 

(;-(*゚∀゚) 「…さぁ?」

 

 

迫り来る雪玉

しかし、つーは微動だにしない

おんぶの姿勢も崩そうとはしなかった

 

 

30 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:07:21.78 ID:z0r/AzE50

(;-(*゚∀゚)

「ちょっ!! 避けて、お姉ちゃん!」

 

(;-(*゚∀゚) 「ノンノン、C」

(;-(*゚∀゚)「モー・マン・タイ!!」

 

 

つーが軽く足を上げ

力強く地面を二度踏んだ

 

31 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:08:01.08 ID:z0r/AzE50

 

ズンッ!!

 

衝撃と爆音

地面が揺れて、円状に青白い光が生じる

辺り一帯を覆ったそれは、周囲の引力を逆転させる

 

―ゥィィィィィン

 

(*-(*゚∀゚) 「重力操作の妙技を見よ!!」

(*-(*゚∀゚) 「トラクタービーム!!」

 

 

   、|  (ФωФ;)  |, 「むぅ…!?」

 

 

33 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:09:16.73 ID:z0r/AzE50

雪玉が、ロマネスクが、青白い光に包まれる

引力は逆に働き、対象を空へと引っ張り上げる

それは、もはや魔法の域

通算26作目にして、最新作のジャンルが『想いを繋ぐRPG』とかいうゲームに

出てくる魔法のようであった

 

(*-(*゚∀゚) 「アヒャヒャヒャ! ファラウェイ!!」

(;-(*゚∀゚)

「…」

(;-(*゚∀゚)

「…お姉ちゃん、加重以外はできないんじゃ…」

 

(;-(*゚∀゚)

(;-(*゚∀゚)「お祭りばんじゃーいでーす!!」

 

 

34 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:11:01.96 ID:z0r/AzE50

天高く伸びた光は

その消失と共に、効力を失う

 

    |  (ФωФ;)  |
    |          |
    |          |
   、|          |,

 

―パッ

 

       (ФωФ;) 

 

   、            ,

 

35 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:12:01.26 ID:z0r/AzE50

―そして、その全ては、落下することになる

 

                  ぉ
                 ぉ
                  ぉ
                 お
                お
              お
            ,
     ‖‖(ФωФ:)‖|

 

―ドズン!!!!

 

(*-(*゚∀゚)「タマヤー♪」

(;-(*゚∀゚)

「死んだんじゃないの? あれ」

(*-(*゚∀゚)「…」

(*-(*゚∀゚)「まだみたいでーす」

 

 

36 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:12:47.84 ID:z0r/AzE50

―ガラガラッ

      *(ФωФメ )+*

 

(;-(*゚∀゚)

「げっ…」

(*-(*゚∀゚)「…」

(*-(*゚∀゚)「アイスアーマーですか?」

 

       (ФωФメ )「…まぁ、そのようなものだよ」

       (ФωФメ )「少々、危なかったがね」

 

(*-(*゚∀゚)「…むぅ」

 

 

38 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:13:31.67 ID:z0r/AzE50

       (ФωФメ )「…」

       (ФωФメ )「…疲れたな」

(*-(*゚∀゚)「…?」

 

       (ФωФメ )「……そろそろケリをつけよう」

(*-(*゚∀゚)「おぅ!」

(*-(*゚∀゚)「それには同意するでーす」

(*-(*゚∀゚)「どっちが勝つか勝負でーす!!」

 

       (ФωФメ )「――いや」

       (ФωФメ )「もう勝敗は決まっている」

(*-(*゚∀゚)「…?」

 

 

40 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:14:27.88 ID:z0r/AzE50

       (ФωФメ )「最初から、な」

       (ФωФメ )「反則臭くて、遠慮していたんだが…」

       (ФωФメ )「まぁ、もういいだろう」

       (ФωФメ )「…」

 

(*-(*゚∀゚)「ワッツ?」

(;-(*゚∀゚)

「――!! お姉ちゃん、逃げて!」

 

 

 

       (ФωФメ )「――すまんな」

 

41 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:14:58.14 ID:z0r/AzE50

 

―ッキン!!!

 

 

* (* (* ∀ ) *+

 

最大級の冷気が、一瞬でその場を飲み込んだ

それは、時をも凍てつかせる絶対零度

 

       (ФωФメ )「エターナルフォースブリザード」

       (ФωФメ )「――全ては、凍る」
         

 

 

42 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:15:37.05 ID:z0r/AzE50

 

       (ФωФメ )「さて…」

       (ФωФメ )「…」
         ○⊂

 

     ドヒュン!!

      "⊂(ФωФメ )
      

 

 

 

     ○
 ○     ○  ピタァァァッ!!
      
* (* (* ∀ ) *+

 

 

44 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:16:16.18 ID:z0r/AzE50

 

       (ФωФメ )「…」

       (ФωФメ )「――そして、時は動き出す」

 

 

 

     ○
 ○     ○  
   
(;-(;゚∀゚)「――!!!」

 

 

ロマネスクの言葉と共に、凍っていた時間が動き始める

それは、つまり――

 

 

47 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:17:13.01 ID:z0r/AzE50

この時点で、勝敗が決したということだった

 

   ○
(;○(;゚∀(○「ぎゃ――す!!!」

「きゃあああ!!」

 

―バタン

 

       (ФωФメ )「…」

       (ФωФメ )「…終わったな」

       (ФωФメ )「…」

       (ФωФメ;)「…はっ」

       (ФωФメ;)「やはり、身体に負担が大きい」

 

 

49 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:18:02.32 ID:z0r/AzE50

       (ФωФメ;)「いくら特別編とはいえ、少し張り切りすぎたか…」

       (ФωФメ;)「…しばらく休m」

 

 

           ゴッ!

       (ФωФメ(○

 

 

 

       (ФωФメメ)「な、に…?」

 

 

52 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:19:48.84 ID:z0r/AzE50

          ガッゴッ!

       (Фω(○○

 

       (;Фω+)「誰d、――――!!!」

       (;Фω+)「ば、ばかな……そんな……」

       (;Фω+)「なんで、お前が……」

 

ロマネスクの瞳が驚愕に見開かれる

しかし、力を使い果たした彼に、反撃する術はなかった

 

    「ぐわああああああああああああああ!!!」

 

―裏庭に、絶叫が響いた

 

 

53 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:20:11.31 ID:z0r/AzE50

 

――つー&しぃ、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ロマネスク、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

 

             ――残存数

             ――女の子チーム: 4人+2匹
             ――男の子チーム: 3人
             ――教員チーム  : 3人

 

 

54 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:21:11.68 ID:z0r/AzE50

―VIP高校、屋上

川;゚ -゚)「くっ…!!」

川;゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「(正直、侮っていた)」

川 ゚ -゚)「(まさか、これほどとは…)」

ξ;゚听)ξ「クー!! 早く逃げないと…!!」

ξ;゚听)ξ「このままじゃ、やられt」

ξ*>(○ξ「あたっ!」

 

 

55 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:22:08.08 ID:z0r/AzE50

ξ*×凵~)ξ「きゅぅ…」

川;゚ -゚)「――ツン!!」

 

 「ツン。失格だな」

 

川;゚ -゚)「くっ…!」

 

 「これで、クーちゃんだけだぜ?」

 「降参した方がよくね?」

 

川;゚ -゚)「言ってくれるじゃないか…!」

川 ゚ -゚)「――ギコ」

 

 

58 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:25:05.11 ID:z0r/AzE50

(,,゚Д゚)「へっへ、萌えたろ?」

  (´・ω・`)「萌えないよね」

  (´・_ゝ・`)「えぇ…」

 

 ―男の子チーム:第三攻撃班―

――(,,゚Д゚) (´・ω・`) (´・_ゝ・`)――

 

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「(ツンも、トソンさんもやられた)」

ξ*×凵~)ξ

(-、-トソン

 

 

60 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:26:28.05 ID:z0r/AzE50

川 ゚ -゚)「(少々、マズイな)」

川 ゚ -゚)「(ギコの機動性が高すぎて、捕らえられないせいもあるが…)」

川 ゚ -゚)「(一番厄介なのは、あの人だな)」

  (´・ω・`)

  (´・ω・`)「さて、そろそろ詰むかい?」

  (´・_ゝ・`)「どうしますか?」

  (´・ω・`)「んー、ギコに任せる」

  (´・_ゝ・`)「いいですか? それで」

  (´・ω・`)「うん」

  (´・_ゝ・`)「…」

  (´・ω・`)「しかし、ボクら二人並んでると、なんとも言えない気持ちになるね」

 

 

62 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:27:09.80 ID:z0r/AzE50

(,,゚Д゚)「詰み、だとよ」

川 ゚ -゚)「…ふん」

川 ゚ -゚)「油断していると、足元をすくわれるぞ?」

(,,゚Д゚)「…へぇ」

川 ゚ -゚)「こんな風にな…!!」

 

 

ヒュ
パッ

  ○"

(,,゚Д゚)

 

 

 

63 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:28:08.07 ID:z0r/AzE50

  (´・ω・`)「――」

  (´・ω・`)「ギコ、後ろに2歩」

 

 ヒョイ

○ ((゚Д゚,,)「おぉっと!」

 

(,,゚Д゚)「あっぶねーな」

(,,゚Д゚)「サンキュー、ショボン」

 

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「ギコに任せる――、じゃなかったのか?」

 

  (´・ω・`)「まぁ、仲間同士、助け合いは必要だからね」

 

 

65 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:29:16.49 ID:z0r/AzE50

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「(…“また”か)」

川 ゚ -゚)「(…さっきからこれの繰り返しだ)」

  (´・ω・`)「ヤな目つきだね」

  (´・ω・`)「自分の行動を予測されるのが、不可解なのかい?」

川 ゚ -゚)「…」

  (´・ω・`)「なに…」

  (´・ω・`)「キミの目の動きや、細かい動作を見ていれば、予測するのはそれほど難しいことはないさ」

川 ゚ -゚)「それを実践するのは、難しいことだと思うが…?」

  (´・ω・`)「はは」

  (´・ω・`)「全作品最強の名は伊達じゃないってことさ」

  (´・ω・`)「まぁ、少しばかり補正が入ってるかもしれないね」

 

 

67 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:30:09.93 ID:z0r/AzE50

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「(まぁ、やり様はある)」

川 ゚ -゚)「(間に合えば、だが)」

 

  (´・ω・`)「さて、そろそろ終わりたいんだが」

  (´・ω・`)「ギコ、よろしく」

(,,゚Д゚)「あいよ」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「クーちゃん……、チェックメイトだ」

 

―ギュン

 

 

70 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:32:11.28 ID:z0r/AzE50

ギコが雪玉を手に、クーに迫る

自分のスピードには、ついてこれない事を知っているため、余裕の滑走だ

そう、余裕だと思っていた

 

 

             ○⊂(゚Д゚,,)「だらああああああ!!!!」

川 ゚ -゚)「…」

 

 

雄叫びを上げ、疾走するギコ

 

 

 

71 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:33:38.59 ID:z0r/AzE50

 

          ○
         / (゚Д゚,,)「これで!! 終わりだあああああ!!!!」
    

川 ゚ -゚)

 

裂帛の気合とともに、雪玉を振りかぶった

その時

 

          ○
         / (゚Д゚,,)「――!!?」

、.,

 

―クーの姿が、掻き消えた

 

 

73 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:34:37.91 ID:z0r/AzE50

 

        ○⊂(;,゚Д゚)「なに!? どこだ!?」

 

ギコ達は忘れていた

クーのチームにはもう一人

いや、もう1匹いることを

それは、宙を舞い、無防備なギコの背後に襲い掛かった

 

 

        ドコン!!!!

   ゚ ゚(Д,,(○⊂(゚- ゚ 川w ・;`;゙

 

 

 

75 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:35:51.85 ID:z0r/AzE50

ドガシャァ!!!

(Д ,,);`;゙「デンデー!!」

 

  (´・ω・`)「おぉ…!」

 

w川 ゚ -゚)w バサッ

 

 

―ストッ

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「油断していると、足元をすくわれると言ったはずだ」

 

 

76 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:37:05.77 ID:z0r/AzE50

川 ゚ -゚)「それは、ショボン」

川 ゚ -゚)「――あなたもだ」

 

  (´・ω・`)「…む」

  (´・ω・`)「2対2か」

  (´・_ゝ・`)「…うぅ」

  (´・_ゝ・`)「頼りにしないでくださいね」

 

川 ゚ -゚)「2対2?」

川 ゚ -゚)「いや――」

 

 

77 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:38:01.44 ID:z0r/AzE50

 

「4対2、だな!!」

 

从 ゚∀从ノ「よ!!」

▽◎ェ◎▽「アウッ!」

 

  (´・ω・`)「――!!」

  (;´・_ゝ・`)「げぇ!!」

 

 

川 ゚ -゚)「…遅いじゃないですか」

从 ゚∀从「いやぁ、わりぃわりぃ」

从 ゚∀从「結構手こずってさ」

 

78 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:38:25.78 ID:z0r/AzE50

川 ゚ -゚)「つーさんと、渡辺は? やられたんですか?」

从 ゚∀从「つーはロマネのあんちゃんと、サシでやり合ってるんだが…」

从 ∀从「渡辺は……」

从 ∀从「オレを庇って……」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「そう、ですか」

 

 

79 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:39:18.97 ID:z0r/AzE50

  (´・ω・`)「さて、ヤバイね」

  (´・ω・`)「隊長と連絡が取れなくなったのは、やはり、やられたんだろうね」
  
  (;´・_ゝ・`)「ど、どうするんですか?」

  (;´・_ゝ・`)「いくらなんでも、分が悪すぎます!」

  (´・ω・`)「んー」

  (´・ω・`)「……逃げる」

  (;´・_ゝ・`)「逃げる、って無理ですよ!」

  (´・ω・`)「無理じゃないさ」

 

  (´・ω・`)「キミが囮になってくれればね」

  (´・_ゝ・`)「え」

 

 

80 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:40:12.09 ID:z0r/AzE50

  (´・ω・`)『キミはボクのために囮になりたい YES or YES?』

キィィィィン

  (´・_ゝ・`)『……YES』

 

  (´・ω・`)「よし、じゃあ早速囮になってくれ!」

  (;´・_ゝ・`)「この、卑怯者おおおおおおおおお!!!」

 

 

             ギャース

 

 

82 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:40:42.55 ID:z0r/AzE50

 

――ツン、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――トソン、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ギコ、−1ポイント(残り0ポイント:失格)――

――デミタス、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――

 

             ――残存数

             ――女の子チーム: 2人+2匹
             ――男の子チーム: 1人
             ――教員チーム  : 3人

 

 

83 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:42:12.92 ID:z0r/AzE50

―VIP高校校庭、玄関

´・ω・`)「ふむ」

´・ω・`)「お陰で、なんとか逃げ出せたが…」

´・ω・`)「一人ぼっちになってしまった」

´・ω・`)「…」

´・ω・`)「クーちゃんに、ハインちゃんね」

´・ω・`)「…」

´・ω・`)"

´・ω・`)「…」

´・ω・`)「うん。我ながらナイスアイデアだ」

 

 

84 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:43:20.24 ID:z0r/AzE50

―VIP高校校庭、玄関前広場

川 ゚ -゚)「うぅん」

从 ゚∀从「どぉこに行ったんだ?」

川 ゚ -゚)「デミタスを倒したときには、もう姿はありませんでしたし」

川 ゚ -゚)「もうこの辺りには、いないのかもしれませんね」

从 ゚∀从「メンドクセー」

川 ゚ -゚)「まぁ、じっくり探しましょう」

▽◎ェ◎▽「…クゥン」

 

85 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:43:49.54 ID:z0r/AzE50

 

 「ちょいと、そこのお嬢さん方」

 

从 ゚∀从「!?」

川 ゚ -゚)「この声は――」

从 ゚∀从「ショボンか!!」

 

 「はっはっは、その通りだよ」

 「アイアムショボン。愛の伝道師さ」

 

川 ゚ -゚)「…は?」

从 ゚∀从「頭、イカれたか? さっさと出て来いよ」

 

 

86 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:44:23.06 ID:z0r/AzE50

 「イカれてなんてないさ」

 「さて、お嬢さん方」

 「年頃のキミ達のことだ。きっとステキな恋をしていることだろう」

 

川 ゚ -゚)「??」

从 ゚∀从「…」

 

 「さて、ここで相談だ」

 「キミたちの想い人の“本音”。聞きたくないかい?」

 

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「想い人…?」

从 ゚∀从「……!!」

 

 

89 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:45:45.29 ID:z0r/AzE50

 「自分が、その人にどう思われてるのか。好きなのか、嫌いなのか。聞きたくはないかい?」

 「例えば……、そうだな」

 「ドクオくんや、モララーの本音を知ってるんだが…」

 「知りたくはないかい?」

 

川 ゚ -゚)「……!」

从 ゚∀从「!!」

 

 「知りたい? 知りたいだろうなぁ…」

 「でも、二人共に教えるわけにはいかない」

 「どちらか一人だ」

 「勝負して、勝った方が、その内容を聞く権利を得られる」

 

90 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:46:28.69 ID:z0r/AzE50

川 ゚ -゚)「…」

从 ゚∀从「…」

 

 「じゃあ、ボクは裏庭で待てるから」

 「勝った方が来てくれ」

 「あ、ズルはダメだよ。展開的に考えて」

 「それじゃあ、楽しみに待ってるよ」

 

 

94 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:47:40.61 ID:z0r/AzE50

川;゚ -゚)「ま、待て!! ショボン!!」

从 ∀从「…」

从 ∀从「…クー」

川 ゚ -゚)「…?」

 

从 ゚∀从「勝負だ」

从 ゚∀从「オレと勝負しろ」

川;゚ -゚)「な!?」

 

 

96 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:49:16.00 ID:z0r/AzE50

川;゚ -゚)「ハインさん、あんなのウソに決まってます。早くショボンを追いまs」

从 ゚∀从「……ビーグル」

▽◎ェ◎▽「アウッ」

 

从 ゚∀从「システム sdx - ON。モード:メタナイト」

从 ゚∀从「対象は、――クーだ 」

川;゚ -゚)「ハインさん!!」

 

 

97 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:50:54.67 ID:z0r/AzE50

从 ゚∀从「戦え」

从 ゚∀从「…じゃないと、後悔するぜ?」

 

▽◎ェ◎▽「―――チーン」

 

川;゚ -゚)「くっ……、ビコーズ、展開! 急速回避」

w川 ゚ -゚)w バサッ

 

w川;゚ -゚)w 「なんてこったい」

 

―戦う者と、護る者

―女の戦いが、始まった

 

98 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:51:47.27 ID:z0r/AzE50

―VIP高校校庭、裏庭へと続く道

策略を完遂したショボンが、邪悪な笑みを浮かべて歩いていた

(´・ω・`)「ふっふっふ」

(´・ω・`)「あんなに上手くいくとはね」

(´・ω・`)「アルファのボクを越える日も近いな…」

 

 

しかし

 

世の中そんなに上手いくわけはない訳で…

世に悪が蔓延れば、正義のヒーローが現れるのが道理のように

彼女は、やってきた

 

 

102 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:53:23.87 ID:z0r/AzE50

 

 第壱話
  ヒ
  |
  ト、襲来

 

 

デンデンデンデン、デンデン

デンデンデンデン、デンデン
デンデンデンデン、デンデン

デンデンデンデン、デンデン

テカテテカテテカテテカテ、テテテ
テカテテカテテカテテカテ、テテテ
テカテテカテテカテテカテ、テテテ  
テカテテカテテカテテカテ、テテテ 

チャーチャーチャラチャーチャチャチャチャー
チャーチャチャチャーチャラチャッチャー

※EVAのテーマ

 

 

103 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:54:01.67 ID:z0r/AzE50

ノハ ゚听)「この世に悪がある限りぃ!!」

ノハ ゚听)「正義の祈りが我を呼ぶ!!」

ノハ ゚听)「愛と!!」

ノハ ゚听)「勇気と!!」

ノハ ゚听)「友情とぉ!!」

ノハ ゚听)「みっつの心をひとつに合わせ!」

ノハ ゚听)「今、必殺…」

 

(´・ω・`)「ん?」

 

ノハ ゚听)「の……?」

 

――第一種遭遇

 

106 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:54:56.98 ID:z0r/AzE50

(´・ω・`)「あれ?」

ノハ ゚听)「…げ」

 

――追憶

(´・ω・`)「ん〜」

ノハ;゚听)「…」

 

――発掘

(´・ω・`)「あぁ、思い出した」

(´・ω・`)「確か 『最近の教育現場の性の乱れについて』 熱弁を奮っていた人だ」

ノハ;゚听)「……!!」

 

108 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:55:25.08 ID:z0r/AzE50

(´・ω・`)「あぁ、そうか」

(´・ω・`)「教員チームだったんですね」

(´・ω・`)「いやぁ、あなたの“本音”。勃起ものでした」

 

ノハ;゚听)「……ああぅ」

 

(´・ω・`)「…」

(´・ω・`)「あぁ」

(´・ω・`)「いいことを思いついた」

 

 

109 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:56:08.85 ID:z0r/AzE50

 

ノハ  ) トボトボ

 

( ゚д゚ ) ン?

(-_-)「あ、ヒート先生」

 

ノハ  )「…」

 

(-_-)「どこに行っていたんですか?」

(-_-)「いきなり『悪が私を呼んでいるぅぅぅぅ!!』なんて言って走っていくから、何事かと思いましたよ」

 

ノハ  )「…」

 

112 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:57:07.28 ID:z0r/AzE50

( ゚д゚ ) ?

(-_-)「まぁ、無事でなによりです」

(-_-)「そろそろ、この雪合戦も終盤です」

(-_-)「とっとと済ませて帰るとしましょう」

 

ノハ  )「……ネ」

 

(-_-)「え? なんですか?」

( ゚д゚ ) …

( ゚д゚ ) !

( ゚д゚ ) アブナイ、ニゲロ

 

(-_-)「え?」

 

113 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:57:51.69 ID:z0r/AzE50

 

ノハ  )「ゴメンネ」

ノハ ;凵G)つ○「ごめんねぇぇぇぇえええ!!!」

 

 

それは、一瞬のことだった

 

 

(;-_-)「かっ…は……?」

 

一撃

魂の込められた雪玉は、一撃でヒッキーを粉砕した

 

114 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:58:28.90 ID:z0r/AzE50

(;-_-)「これは……」

(;-_-)「一撃のようで二撃………つまり、二重の極み…………アー」

(;-_,),: ガフッ

 

―ドサリ

 

ノハ  )「…」

( ゚д゚ ) …

 

115 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:59:03.55 ID:z0r/AzE50

( ゚д゚ )「どういうことだ?」

ノハ ゚听)「!!」

ノハ;゚听)「きょ、教頭がちゃんとしゃべった!?」

( ゚д゚ )「…!」

( ゚д゚ )「…」

( ゚д゚ )「…これも、補正の恩恵か……」

( ゚д゚ )「まぁ、いい」

ノハ;゚听)「いやいやいや」

 

116 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 02:59:28.19 ID:z0r/AzE50

( ゚д゚ )「そんなことよりも、だ」

( ゚д゚ )「応えろ、ヒート」

( ゚д゚ )「何故、裏切った?」

ノハ ゚听)「…っ」

( ゚д゚ )「我々は副賞の温泉旅行を勝ち取るまでは、仲間だと」

( ゚д゚ )「そう決めたはずだぞ?」

ノハ ゚听)「…」

 

 

 

 

´・ω・`)「(副賞なんてあったんだ…)」

 

117 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:00:35.30 ID:z0r/AzE50

( ゚д゚ )「…」

( ゚д゚ )「応えぬか」

( ゚д゚ )「それとも、応えられぬのか…」

ノハ ゚听)「…」

ノハ ゚听)「すいません」

ノハ ゚听)「私から言えることはただ一つ」

ノハ ゚听)「……私と戦ってください」

 

( ゚д゚ )「そうか…」

( ゚д゚ )「私を不動のミルナと知っての、その発言」

( ゚д゚ )「さすがは正義のヒーローといったところか」

 

119 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:01:19.87 ID:z0r/AzE50

ノハ ゚听)「…」

ノハ ゚听)「もう、私は正義のヒーローなんかじゃありません」

ノハ  )「…」

ノハ  )「ノハ ゚听)私は正義のヒーローになれないようです」

ノハ  )「ノハ ゚听)私はダークヒーローのようです」

 

( ゚д゚ )「…」

( ゚д゚ )「ならば――」

ミルナが腕を振る

純白のアルファベットU――の如く歪曲した雪玉が、ぎらりと光った

( ゚д゚ ) 「全力を持って、叩き伏せよう!!」

 

 

120 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:02:05.87 ID:z0r/AzE50

ノハ ゚听)「…」

ノハ ゚听)「ごめんさない」

ノハ ゚听)「…でも」

ノハ ゚听)「…」

ヒートが腕を振る

腕には、散っていった仲間の魂 (-_-) が宿り、青白く輝いていた

 

ノハ ゚听)「私もやるからには、全力でいく」

ノハ ゚听)「ミルナ、あんたの首をもらうぞぉぉぉ!!」

( ゚д゚ )「上等だ!!!」

 

―他作品総合最強決定戦が、ここに始まった

 

123 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:02:38.46 ID:z0r/AzE50

 

――ヒッキ−、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――

 

             ――残存数

             ――女の子チーム: 2人+2匹
             ――男の子チーム: 1人
             ――教員チーム  : 2人

 

126 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:03:38.22 ID:z0r/AzE50


さて

みなさん

誰かお忘れではないだろうか

ポイントが余ったまま、リタイヤしたバカがいたことを

おしくらまんじゅうで潰されて、戦線離脱したバカがいたことを

 

   ('A`)

 

そう

冒頭でも登場した、ドクオくんである

 

 

127 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:04:20.29 ID:z0r/AzE50

 

从 ゚∀从が戦い、川 ゚ -゚)クーが護っているとき

ノハ ゚听)が全力を尽くして、( ゚д゚ )に挑んでいるとき

('A`)ドクオと『誰か』は夢の中で出会っていた

 

『おい』

『起きろ』

「…」

『起きろ、って』

「…」

 

128 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:05:09.91 ID:z0r/AzE50

『起きろよ、甲斐性なし』

('A`)「――!!」

('A`)「甲斐性なしなんかじゃねー!!!」

('A`)「……って、あれ?」

『よぉ…』

('A`)「…」

('A`)「なんだ、“お前”か」

『なんだとは、ご挨拶じゃねぇか』

『せっかく起こしてやったのによ』

 

131 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:05:41.52 ID:z0r/AzE50

('A`)「起こして、って……」

('A`)「…真っ暗だな」

('A`)「夜か? もう、雪合戦は終わったのか?」

『いや、まだやってら』

『ここは、お前の精神世界』

『まぁ、nのフィールドみたいなもんだ』

('A`)「あ、そう」

 

133 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:06:31.01 ID:z0r/AzE50

『で、どうすんだ?』

('A`)「どうするって?」

『お前、まだポイント残ってるだろ?』

『つまり、まだやれるんじゃね?』

('A`)「…」

('A`)「いや、なんつーか……」

『やる気がないのか?』

('A`)「う……ん」

('A`)「よく考えたらさ。オレ、エスパーでも何でもないし」

('A`)「どう頑張ろうが、たがが知れてるんだよね」

 

135 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:07:12.88 ID:z0r/AzE50

『そうか…』

('A`)「あぁ…」

『ならいい』

('A`)「…」

 

 

『なんて言うと思ったか、このヴォケが!!!!』

(;'A`)「うぇ…!?」

 

136 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:07:51.82 ID:z0r/AzE50

『何なの? お前、何なの?』

『修学旅行のバスとかで、オレは他のヤツと違うから……とか言ってクールぶってる奴?』

『バアァッカじゃねぇの?』

『ブサメンがそんなことやっても、ただの根暗です! 本当にありがとうございました!!』

『そんなヤツなんて、ビンゴゲームでずっとリーチで、もうあと一歩なのに景品終了〜 みたいな目に合えばいいんだよ!』

 

(;'A`)「ひ、ひでぇ…」

 

137 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:08:34.77 ID:z0r/AzE50

『大体、クリスマスに好きな女の子を もちゃもちゃ(擬音) 出来るチャンスだぞ!?』

『僕の子供生んでえな! を実践できるんだぞ!?』

『引いてどうする? 押して押して押して行けよ!!』

 

('A`)「…」

('A`)「(『僕の子供生んでえな』……)」

('A`)「(なんだ? この胸の高鳴りは?)」

('A`)「(熱い…)」

('A`)「(この言葉を聞いただけで、胸が熱くなってくる…!!)」

 

 

139 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:09:27.40 ID:z0r/AzE50

『あぁ? どうなんだよ、ドクオ?』

『…お前には素質がある』

『オレは、それを良く知ってる』

 

('A`)「…」

 

『諦めるなよ』

『お前なら出来るさ』

『行こうぜ、ピリオドの向こうまで』

 

140 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:10:14.61 ID:z0r/AzE50

('A`)「…」

('A`)「(“こいつ”は、オレの親友だ)」

('A`)「(こいつのことは、オレが一番良く知ってるし)」

('A`)「(オレのことも、こいつが一番良く知ってる)」

('A`)「(この熱い胸の想い)」

('A`)「(こいつが言うなら本当かもしれない)」

 

『ドクオ』

『――逝くか?』

 

('A`)「…」

('∀`)「へっ…」

 

 

141 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:10:45.00 ID:z0r/AzE50

('∀`)「お前がそうまで言うなら仕方ねぇ」

 

('∀`)「逝こうぜ、――ドクオスペシャル」

 

ドクオの親友は返事をする代わりに、ドルンとエンジンを吹かせた

彼の愛車、ドクオスペシャル

綺麗に磨かれたボディがドクオの顔を映す

その顔は、見た者が思わず排卵してしまうほど、男気に満ちていた

 

146 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:11:47.39 ID:z0r/AzE50

 

 

('A`)ドクオとドクオスペシャルは夢の中で出会うようです

 

 

151 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:12:34.52 ID:z0r/AzE50


正義のヒーローと元・オオカミ大将

攻めのヒートと守りのミルナ

よもや、このような形で実現するとは作者もびっくりです

 

ノハ#゚听)つ○「はああああああああ!!!」

 

○⊂(゚д゚ )「おおおおおおおおおお!!!」

 

様々な破壊音が断続的に鳴り響く

キ とか ゴ とか 速度は高速 とか

 

156 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:14:24.58 ID:z0r/AzE50

双方共に全力を持ってぶつかる

小細工は一切なし

無骨なぶつかり合いだ

 

―ギャギャギャ

ノハ;゚听)「…はっ」

    ズザァッ――

      (゚д゚;)「――っふ」

 

ノハ;゚听)「…」

(゚д゚;)「…」

 

ノハ;゚听)「(  強い…!  )」(゚д゚;)

 

157 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:15:56.08 ID:z0r/AzE50

ノハ;゚听)「やるな…」

(゚д゚;)「そっちこそ、な」

ノハ;゚听)「…そりゃ、光栄だね」

(゚д゚;)「ふん」

 

ノハ;゚听)「…」

ノハ;゚听)「(このままじゃ、埒が明かない)」

ノハ;゚听)「(自分が持ってる最強の技で、一気に決める!!)」

 

158 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:16:35.11 ID:z0r/AzE50

ノハ;゚听)「…」

ノハ ゚听)「…ふぅぅぅぅ」

 

(゚д゚ )「…?」

 

ノハ ゚听)「…一撃だ」

ノハ ゚听)「次の一撃で決める!!!」

 

(゚д゚ )「…!」

(゚д゚ )「…そうか」

(゚д゚ )「こちらも、そろそろ飽きてきたところだ!! 願ってもない!!」

 

161 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:17:39.08 ID:z0r/AzE50

ノハ ゚听)「じゃあ…」

ノハ ゚听)「いくぞおぉぉぉおおお!!!!!」

 

叫び声と共に、ヒートの周囲の気温が一気に上昇する

空気中のチリが発火し、炎の渦が彼女を包む

 

(゚д゚;)「――!?」

 

炎は彼女の背中に収束してゆき、一対の羽を形作る

大気が沸騰し、大地が焼け焦げる

 

炎に包まれるその姿は――

 

162 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:18:08.98 ID:z0r/AzE50

 

 

ノハ#゚听)「――ブレイブヒートッ!」

 

  「 イ グ ニ ッ シ ョ ン ! 」

 

 

        ――赤い女神

正義を糧に、地球を守る女神がそこに降り立った

 

 

166 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:19:48.54 ID:z0r/AzE50

 

 

 

――が

 

 

ノハ;゚听)つ 「あぁ!!!!! 炎で雪が全部溶けたぁぁぁあああああ!!!!!!!」

 

 

 

 

172 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:21:10.87 ID:z0r/AzE50

(゚д゚ )つ 「なんというバカ…! すまんが、いただk」

( ゚д゚)つ        ク…?

( ゚д゚)つ

 

 

 

( ゚д゚ )

 

 

 

 

´・ω・`)つ○  ソロー

´・ω・`)つ○「離れてて、良かった、公文式」

 

173 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:21:50.26 ID:z0r/AzE50

 

 

ノハ;゚听)「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!」(゚д゚;)

 

 

――ヒート、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ミルナ、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

 

             ――残存数

             ――女の子チーム: 2人+2匹
             ――男の子チーム: 1人
             ――教員チーム  : 0人

 

 

174 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:22:34.92 ID:z0r/AzE50

―VIP高校校庭、玄関前広場

他作品総合最強決定戦が終わった頃

こちらの戦いも終焉を迎えていた

 

▽×ェ×▽ プシュー

( ∴) オレノ デバン コレダケカー

 

仲間は力尽き、倒れた

残るのは、我が身ただひとつ

 

从メ ∀从「…」

川メ - )「…」

 

 

177 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:23:23.89 ID:z0r/AzE50

 

从メ ∀从「…」

川メ - )「…」

 

 

从メ゚∀从「…」

川メ- -)、「くっ……」

 

―勝者は、ハインだった

 

从メ゚∀从「わりぃな、クーちゃん」

从メ゚∀从「ダーリンへの愛は、誰にも負けねぇ自信があるんでな」

 

179 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:24:21.71 ID:z0r/AzE50

川;- -)「(いや……、別に私は補佐のことはどうでも…)」

川;  )「…っう」

―バタッ

 

从メ゚∀从「さて、っと」

从メ゚∀从「ショボンのとこに……」

 

パチパチパチパチ

 

从メ゚∀从「ん?」

 

(´・ω・`)ノ「やぁ」

 

180 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:24:55.39 ID:z0r/AzE50

从メ゚∀从「ショボン!!」

(´・ω・`)「クーちゃんに勝ったみたいだね」

(´・ω・`)「とりあえず、おめでとう」

从メ゚∀从「まぁな」

从メ゚∀从「そんなことよりも、早く!!」

从メ゚∀从「早く、ダーリンの“本音”を教えてくれ!!」

 从メ゚∀从「もう早く聞きたくて限界なんだ!!」

  从メ゚∀从「早く!!早く!!早くぅぅ ……ハァハァ」

 

(´・ω・`;)「分かった。分かったから、そんなに興奮しないでくれ」

(´・ω・`;)「怖いから」

从メ゚∀从 モウ ガマンデキナイ

 

181 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:25:42.08 ID:z0r/AzE50

(´・ω・`)「そうかい、そうかい」

(´・ω・`)「じゃあ、最後にひとつだけ質問してもいいかな?」

(´・ω・`)「残りのポイントはいくつだい?」

 

从メ゚∀从 ン? アト、1ダヨ

 

(´・ω・`)「そうか」

(´・ω・`)「…」

 

 

 

(´゚ω゚`)「なら、死ねぇ!!」
 つ○

从メ゚∀从「!!!」

 

183 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:26:51.07 ID:z0r/AzE50

 

 

―ボスッ

 

 

静まり返った広場に、雪玉が砕ける音が響いた

 

 

 

 

 

184 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:27:10.30 ID:z0r/AzE50

 

――ビーグル、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ビコーズ、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――クー、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ハイン、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――

 

             ――残存数

             ――女の子チーム: 0人+0匹
             ――男の子チーム: 1人
             ――教員チーム  : 0人

 

187 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:27:55.10 ID:z0r/AzE50

(´・ω・`)「実に、長かった。あまりにも、長すぎた」

(´・ω・`)「しかし、終わった。やっと終わってくれた」

(´・ω・`)「さぁ、クリスマスの性夜がやってくる」

 

 

(´・ω・`)「性夜はもう、すぐそこにある」

 

 

(´・ω・`)「…フハ」

(´゚ω゚`)「フハハッハハッハハハハハハハアッハ、ゴェェ、ガハッ」

ゴェェェ…

 

 

190 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:28:45.95 ID:z0r/AzE50

 

(´・ω・`)「ともかく!」

(´・ω・`)「ボクがNO.1だ!!」

 

(´・ω・`)「さぁ……、いくぞ!!」

(´・ω・`)「みんな、分かっている、“あの掛け声”だ!!」

(´・ω・`)「いっせ〜の、でいくから、呼吸整えてくれよ」

194 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:31:20.98 ID:z0r/AzE50

 

(´・ω・`)「いくよ〜」

(´・ω・`)「せ〜の」

(´・ω・`)「最後に笑うのは……」

 

 

 

 

 

              ゴシャア         

         (´゚ω゚`(○     「このショボンs」

 

 

196 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:31:48.70 ID:z0r/AzE50

 

 

          !?

         ( ´゚ω゚`(○

 

 

 

 

197 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:33:08.90 ID:z0r/AzE50

川;゚ -゚)「何をやってるんだ」

ξ*゚听)ξ「さいてーね」

从;'ー'从「イメージが崩れました」

('、`*川「お店はいい感じなのにねー」

*(‘‘)*「全くです」

川д川「大暴落〜」

(*-(*゚∀゚)「ダイボウラク?」

(゚、゚トソン 「死ねよ、糞野郎って意味ですよ」

J( 'ー`)し「あらら、みんなヒドイのね」

 

  (;´・ω・`)「へ? は? な…?」

  (;´・ω・`)「なんで……??」

 

 

200 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:33:51.98 ID:z0r/AzE50

 

―ムクッ

从メ゚∀从「簡単だよ」

 

  (;´・ω・`)「げ」

 

从メ゚∀从「“女の子チームに、筋弛緩剤のペナルティはなかった”」

从メ゚∀从「そんだけだ」

 

201 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:34:29.68 ID:z0r/AzE50

 

  (;´・ω・`)「う……そ……ぉ」

 

川 ゚ -゚)「嘘じゃないさ」

川 ゚ -゚)「現に私たちがここにいるのが、何よりの証拠だ」

(*-(*゚∀゚)

「まぁ、そうでもなきゃ、こんな危ない橋渡ったりしないわ」

从メ゚∀从「最初から、こういうことだった、って訳だ」

从'ー'从「倒れたふりをして、こっそり相手をやっつけたり したんだけど」

从'ー'从、「それは、ちょっとズルだったかも」

ξ*゚听)ξ「まぁ、いいじゃない?」

(゚、゚トソン「補正かかっている人たちは、もはや反則な感じもしましたからね」

 

 

206 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:35:59.19 ID:z0r/AzE50

J( 'ー`)し「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」

J( 'ー`)し「せっかくだし、皆で鍋パーティでもやりましょう」

川д川「わぁい〜」

('、`*川「じゅるり」

*(;‘‘)*「ペニちゃん。声に出てる、声に出てる」

 

  (;´・ω・`)「…」

  (;´・ω・`)「待て!!」

 

207 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:36:27.62 ID:z0r/AzE50

ξ*゚听)ξ「?」

川 ゚ -゚)「何だ?」

 

  (;´・ω・`)「何はともあれ」

  (;´・ω・`)「雪合戦に勝ったのはウチのチーム、いや、ボクだ」

  (;´・ω・`)「言うことを聞いてもらう権利はあるはずだ!」

 

从 ゚∀从「あー」

川 ゚ -゚)「『負けチームは、勝ちチームの言うことを、何でも聞くこと』、か」

 

  (;´・ω・`)「そうだ!」

209 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:37:14.28 ID:z0r/AzE50

川 ゚ -゚)「えっと…」

川 ゚ -゚)「『期間はクリスマス中、なので今日一杯』」

 

  (;´・ω・`)「?」

 

(゚、゚トソン「つまり、今日一杯、動けなくしてしまえば良いという事ですね」

川 ゚ -゚)「Exactly(その通りでございます)」

 

  (;´・ω・`)「!!!」

  (;´・ω・`)「いや、待て!! それはあまりにも理不尽だろ!!」

 

川д川「まぁ、クリスマスだし〜」

从 ゚∀从「あぁ、筋弛緩剤は死なない程度だから安心してくれ」

从 ゚∀从「早いうちに倒れた奴らは、もう復活してるかもしれないけど」

从 ゚∀从「たぶん今からだと、日を跨ぐのは確実だな」

 

 

211 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:38:11.72 ID:z0r/AzE50

  (;´・ω・`)「――!!」

  (;´・ω・`)「あぁ、そうだ!」

  (;´・ω・`)「ウチでパーティをやるといい!」

  (;´・ω・`)「スペースあるし、機材も揃っている」

  (;´・ω・`)「クリスマスパーティには、うってつけだね!」

 

川 ゚ -゚)「…」

ξ*゚听)ξ「う〜ん」

J( 'ー`)し「じゃあ、場所だけ借りましょう」

('、`*川「おぉ、ナイスアイディア」

 

  (;´・ω・`)「ちょ……!!!!!」

 

212 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:38:49.71 ID:z0r/AzE50

 

川 ゚ -゚)「グッナイ、マスター」

 

川 ゚ -゚)つ○

 

 

 

 

       ―グシャァ

 

 

 

 

―こうして、クリスマス!雪合戦だよ!全員集合!! は幕を閉じた

 

213 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:39:24.50 ID:z0r/AzE50

―その後の、('A`)

 

ドルンドルン

 

  ('A`)「……」
⊂Ф⊂

 

 

ドルン…ドルン……

  ('A`)「……」
⊂Ф⊂

 

216 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:40:10.25 ID:z0r/AzE50

―その後の、( ゚∀゚)

 

( ゚∀゚)「――はっ!!」

( ゚∀゚)「…」

( ゚∀゚)「結果は!? 結果はどうなったんだ?」

( ´∀`)「モナ…?」

(;><)「うるさいんで……って、寒っ!!」

( ´∀`)「筋弛緩剤が効いてるうちに、寝てたみたいモナね」

(;><)「下手すりゃ、死んでたんです」

 

 

218 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:40:50.75 ID:z0r/AzE50

( ゚∀゚)「そんなことより、結果は? 結果?」

(;><)「もう、いいから帰りましょう」

(;><)「このままじゃ、風邪引いちゃうんです」

( ´∀`)「モナ。せっかくだし、これからダイプロで鍋でもやるモナ」

( *><)「あ、それいいかもです」

( *><)「チゲ鍋が食べたいんです!」

 

 

(;゚∀゚)「結果ぁぁあああ!!!!」

 

(゚∀゚ )「あ、チゲならオレも参加で」

 

219 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:41:35.05 ID:z0r/AzE50

―その後の、( ・∀・)

( -∀-)「…」

( -∀-)「…モゥ」

( -∀-)「ムニャ」

( -∀-)「う〜ん、ナベちゃん ムニャムニャ」

 

 

゚∀从「発見〜」

゚∀从「パーティ抜け出して、一人ダリーンの元へ…」

゚∀从「…」

*゚∀从「ピュアラブ!!」

(;-∀-)「う〜…ん」

 

 

220 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:42:25.29 ID:z0r/AzE50

―その後の、ノハ ゚听)

ノハ --)

ノハ --)「…」

( ゚д゚ )

ノハ;--)「…」

 

( ゚д゚ )

 

 

221 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:42:58.67 ID:z0r/AzE50

ノハ;--)「(…ヤバイ)」

ノハ;--)「(さっき、喧嘩売っちゃったからなぁ…)」

ノハ;--)「(絶対、起きれない…)」

ノハ;--)「…」

ノハ;--)「(…というか、この人、筋弛緩剤効いてないんじゃないの?)」

 

 

( ゚д゚ )

 

 

 

224 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:43:48.24 ID:z0r/AzE50

―そして

―その後の、( ´_ゝ`)( <  )

( ´_ゝ`)「…」

( <  )「…」

( ´_ゝ`)「…寒いな、弟者」

( <  )「…あぁ」

( ´_ゝ`)「…」

( <  )「…」

( ´_ゝ`)「…筋弛緩剤、もう効いてないだろ?」

( <  )「…あぁ」

( ´_ゝ`)「…なんで動かねーの? 寒くね?」

( <  )「…なんでだろうな。 そういう兄者こそ、なんで動かないんだ?」

( ´_ゝ`)「…なんでだろうね」

 

 

225 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:44:26.64 ID:z0r/AzE50

( <  )「…」

( ´_ゝ`)「…」

( <  )「…なぁ、兄者」

( ´_ゝ`)「…なんだ?」

( <  )「…楽しかったな」

( ´_ゝ`)「…ん。まぁな」

( <  )「…」

( ´_ゝ`)「…」

 

( <  )「…あったかいな」

 

 

228 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:46:12.20 ID:z0r/AzE50

( ´_ゝ`)「え? なんだって?」

( <  )「すこしだけ、ほんの少しだけ、暖かいな」

 

 

 

 

 

 

 

( ´_ゝ`)「ぱっと見、凍えてるようにしか見えないと思うがな」

( <  )「一度、空気の読み方を勉強して来い」

(# ´_ゝ`)「クリスマスだからか! クリスマスがそんな気にさせるのか!!」

( <  )「――あぁ、そうかもなぁ」

 

229 名前: ◆SEOMSVVqUg :2007/12/28(金) 03:46:39.78 ID:z0r/AzE50

 

      X'
      m
      a
      s

      特
      別
      編
      ∩
      後
      編
      ∪
      了

 

 

 

 

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