3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:08:35.45 ID: Dip8BO0J0
エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介
川 ゚ -゚) エスパー女子高生。物を呼び寄せる超能力
(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を視る
( ><) これでも高1。千里眼
ξ*゚听)ξ クソガキ。記憶を刈り取る
( ゚∀゚) 変態貧乏大学生。物の価値を操れる
( ・∀・) ダイプロ補佐。テレパシー能力
从 ゚∀从 ダイプロ書記長。なんでも半分こにする
( ∵) 悪魔人形。今はクーの鞄のキーホルダー
('A`) クーの幼馴染。ダイプロでアルバイト中
4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:10:14.26 ID: Dip8BO0J0
―暗闇に光る、PCモニター
―画面に映るのは、一人の男
―モニターから発せられる光によって、角張った顔の陰影が際立っている
「…」
「…ふぅ」
「情報は大体集まったニダ」
「…」
5 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:11:14.02 ID: Dip8BO0J0
カタカタ
>大日本エスパープロジェクト、通称ダイプロ
>プロジェクト主任モナー(45)
>VIP国立大学で、超心理学を専攻し、25年前にプロジェクトを立ち上げる
>主任補佐モララー(29)
>VIP国立大学卒、モナーの後輩に当たる
>父親は、超心理学の権威である マララー氏
8 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:11:55.20 ID: Dip8BO0J0
>書記長ハインリッヒ高岡(23)
>モナーと共にプロジェクト創設に携わった高岡博士の娘
>その他経歴については不明な点が多い
>メンバーはエスパーが10名(+2名)に、その他事務員が20余名
>以下:メンバーリスト
>
9 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:12:59.52 ID: Dip8BO0J0
カタッ
「…」
「外堀は埋まってきたけど、肝心なところが抜けているという感じニダ」
「情報規制、……いや、記録自体の抹消も考えられるニダ」
「…」
「…ウリナラ(本国)からの催促、……結果を出さないといけないニダね」
「…」
10 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:14:43.15 ID: Dip8BO0J0
―カシャン
―男がブラインドを開けると、部屋に光が入ってきた
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「大日本エスパープロジェクト…」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「少々荒っぽい手段でいくニダか…」
12 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:14:59.82 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)エスパークーのようです
−第二十五話:スパイはつらいよ−
14 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:16:08.61 ID: Dip8BO0J0
―VIP繁華街
( ゚∀゚)「よぉし、ビロ! 次は、あの子だ」
(;><)「もうカンベンしてくださいなんです」
(;><)「学校に遅れちゃうんです!!」
( ゚∀゚)「何言ってんだ! これからが本番だぜ!」
(;><)「ムリムリムリなんです!」
( ゚∀゚)「何事もチャレンジ一年生!」
(;><)「いや―――!!」
16 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:17:08.54 ID: Dip8BO0J0
`∀´>「…」
`∀´>「あれは…」
`∀´>「確か、ダイプロの面子ニダ」
ペラッ
`∀´>「…ビロードに、ジョルジュ長岡」
つ√」
`∀´>「…」
`∀´>「――まずは内側から崩させてもらうニダ」
17 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:18:13.57 ID: Dip8BO0J0
( ゚∀゚)「ほらほら、行けって」
(;><)「いーやーでーすー!!」
(;><)「そんなこと言うなら、ジョルジュさんが行けばいいんです!」
( ゚∀゚)「いや。オレじゃあ駄目だ」
( ><)「ぅえ?」
( ゚∀゚)「あの手の娘は格好良いより、可愛い系の方が好きなはずだ」
( ゚∀゚)「オレのジョルジュあんてなが、そう言ってるぜ!」
(;><)「勘なんです!」
19 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:19:42.88 ID: Dip8BO0J0
( ゚∀゚)「あぁん? オレっちの超能力にケチつけんのか?」
(;><)「あんた、能力違うんです!」
( ゚∀゚)「こっちが本命なんだよ」
(><;)「えええええ!?」
20 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:20:01.61 ID: Dip8BO0J0
「あのー」
( ゚∀゚)「いいから行けって」
(;><)「ヤなんです!!」
「…すいません」
( ゚∀゚)「あ、あの子でもいいな! よし、あの子にしよう!」
(;><)「女の子なら誰でもいいんですか!」
「…」
21 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:20:52.31 ID: Dip8BO0J0
「…ふぅ」
ポンポン
ノシ( ゚∀゚)
ノシ( ><)
(゚∀゚ )「ん?」
(>< )「はい?」
22 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:21:59.25 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「…――」
<ヽ`∀´>「―すいません」
<ヽ`∀´>「ちょっと、道を教えてもらえませんか?」
(゚∀゚ )「…」
(>< )「…」
(゚∀゚ )
(>< )
25 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:22:52.03 ID: Dip8BO0J0
(゚∀゚ )、「あ、あぁ。道? 道か…」
(>< )「(? 何か、変な感じが…)」
―(>< )―ヘ√
(>< )「…」
(゚∀゚ )「どこに行きたいんだ?」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「県立VIP高校まで」
(゚∀゚ )「あぁ。それなら、この道をまっすぐ行くと、通学路にぶち当たるからすぐに分かるぞ」
(>< )「…」
27 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:23:59.27 ID: Dip8BO0J0
(゚∀゚ )「看板が出てるから、あとは道なりに行けばいい」
(>< )「…」
( ゚∀゚)「…?」
(>< )「…」
( ゚∀゚)「どうした、ビロ?」
(>< )「…なんでもないんです」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「(ガキのほうは、もう“崩れてきてる”みたいニダ)」
28 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:24:53.77 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「そうですか。ありがとうございます」
< ヽ`∀>「それでは」
(゚∀゚ )「…」
(>< )「…」
( ゚∀゚)「…ビロード?」
( ><)「帰るんです」
(;゚∀゚)「え!? 帰るって、『ドキ☆危ないナンパ紀行』はまだ始まったばっかだぜ?」
( ><)「…」
( ><)「それじゃあ…」
30 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:25:37.68 ID: Dip8BO0J0
(;゚∀゚)「お、おい!」
( ゚∀゚)「…」
( ゚∀゚)「行っちまった…」
( ゚∀゚)「…なんだ? 変なヤツだな…」
―( ゚∀゚)―ヘ√
( ゚∀゚)「…」
( ゚∀゚)「まぁ、どうでもいいや」
( ゚∀゚)「さ、ナンパ始めるか」
31 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:27:06.53 ID: Dip8BO0J0
※
―県立VIP高校
('A`)「タラリター♪」
川 ゚ -゚)「ん?」
川 ゚ -゚)「…ドクオくん、何をやってるんだ?」
('A`)「あ、素直さん」
('A`)「これっすか」
('A`)「メタルギアソリッドていうゲームですよ」
川 ゚ -゚)「メタルギア?」
32 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:28:37.17 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「…ゲームっていうと、ドラクエやグランディアみたいなヤツか?」
('A`)「(なぜ、そこでグランディアを…)」
('A`)「いえ。そういうのじゃなくて、アクションです」
('A`)「スパイアクションゲーム」
川 ゚ -゚)「スパイ?」
('A`)「えぇ、主人公は凄腕スパイで色んなミッションに挑んでいくんです」
川 ゚ -゚)「ふぅん…、面白そうだな」
('A`)「…」
('A`)「やりますか?」
川 ゚ -゚)「いいのか?」
34 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:29:28.45 ID: Dip8BO0J0
('A`)「えぇ、全然。続編が出るまでの繋ぎでやってただけなんで」
川 ゚ -゚)「それじゃあ…」
ガラッ
ξ*゚听)ξ「クー!! きんきゅー事態だよ!」
('A`)「お?」
36 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:30:36.95 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「相変わらず騒々しいな」
川 ゚ -゚)「…?」
川 ゚ -゚)「ツンか? ビロードじゃないのか」
ダレ、アノコ
カワイイー
ダレカノ イモウト?
ξ*゚听)ξ「ん?」
ξ*゚∀゚)ξノ「ちょいっす」
キャー
カワイイー
38 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:31:58.94 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「ツン、どうした?」
ξ*゚听)ξ、「あ、えぇっと…」
ξ*゚听)ξ「きんきゅー事態だよ!」
川 ゚ -゚)「それは、さっき聞いた」
川 ゚ -゚)「で、なんでツンが?」
ξ*゚听)ξ「ん〜、何か揉めてるみたい」
l川 ゚ -゚)「揉めてる?」
ξ*゚听)ξ「揉めてるっていうか…、喧嘩してるっていうか…」
川 ゚ -゚)「? なんだそれは?」
39 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:32:49.80 ID: Dip8BO0J0
ξ*゚听)ξ「うー…あー……、私も良く分かんない」
ξ*゚听)ξ「とりあえず、早くダイプロに。だって」
川 ゚ -゚)「そうか、分かった」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「ドクオくん」
('A`)「はい」
('A`)「先生には上手く口裏合わせておきます」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「…ありがとう」
41 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:34:47.97 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「行こう。ツン」
ξ*゚听)ξ「シャーコラ」
ガララ
('A`)「…」
('A`)「何か前にもこんなことあったような…」
('A`)「なんだっけ」
42 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:35:25.55 ID: Dip8BO0J0
男子A「あれ? クーさん帰っちゃうの?」
('A`)「ん?」
('A`)「…あぁ、家の用事があるんだと」
男子A「ふぅん」
男子A「あのちっこいのは、妹さんか」
('A`)「…たぶん」
男子B「家の用事ぃ?」
男子B「サボりじゃねーの?」
43 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:37:00.67 ID: Dip8BO0J0
男子A「そっか? そういうタイプには見えないけどな」
男子B「いやいや、分かんねーよ」
男子A「そういうもんか」
男子B「で、ホントのところはどーなのよ、ドクオ」
('A`)「ホントも何も、家の用事って言ったろ」
('A`)「大体、なんでオレに聞くんだよ」
男子B「だって、仲良いじゃん」
男子A「物凄く不審だけどな」
('A`)「酷く失礼だな」
46 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:39:33.14 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
('A`)「(しかし、言われてみると…)」
('A`)「(この前は膝枕してもらったし)」
('A`)「(ちょっぴりsnegみたいな展開もあったし)」
('A`)「(傍から見れば、友達以上なのかもしれない…)」
('A`)「…」
('∀`) ニマァ
男子A「うぉ、なにニヤついてんだよ、お前」
男子B「きめぇwwwwww」
49 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:41:32.49 ID: Dip8BO0J0
('A`) ハッ
('A`)「う、うるせーよ」
('A`)「お前らには関係のない話だ」
('A`)ノシ「帰れ帰れ」
男子A「キー、むかつく!!」
男子B「ドクオ、おまえなまいきだぞ!」
('A`)「はいはい」
男子A「ちぇ、いいよなぁ」
男子B「コネでもあんじゃねーの?」
50 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:42:46.36 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
('A`)「(コネ……、ダイプロか?)」
('A`)「あっても教えねーよ」
男子A「なに!?」
男子B「おい待て、ちょっとだけおじさんに教えなさい!!」
('A`)「あー、うるせーうるせー」
51 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:43:20.00 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
('A`)「…なんだろうな、全く」
('A`)「…」
('A`)「あ、メタルギア…」
('A`)「持っていかれちゃった」
※良い子のみんなは、学校でゲームをやっちゃダメだよ
53 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:44:45.93 ID: Dip8BO0J0
※
―ダイプロミーティングルーム
川 ゚ -゚)「お待たせしました」
ξ*゚听)ξ「したー」
(*-ー-)「おつかれ様」
(*-ー-)「思いの他、早かったわね」
ξ*゚听)ξ「エライでしょ」
川 ゚ -゚)「それで、緊急事態というのは?」
(*-ー-)「もうすぐモララー補佐が来るから、それからね」
54 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:46:04.29 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「…そうですか」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「ビロードとジョルジュは?」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)б「あそこ」
55 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:46:50.26 ID: Dip8BO0J0
(゚∀゚ )「………」( ><)
チラッ
( ゚∀゚)「………」( ><)
プイッ
(゚∀゚ )「………」( ><)
チラッ
(゚∀゚ )「………」(>< )
プイッ
(゚∀゚ )「………」( ><)
川 ゚ -゚)「子供か」
58 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:47:39.81 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「なんですか、あれは」
(*-ー-)「う〜ん。ずっとこの調子なのよね」
(*-ー-)「嫌な感じがするわ」
川 ゚ -゚)「嫌な…?」
(*-ー-)「えぇ」
(*-ー-)「…」
―カツ
川 ゚ -゚)「ん」
ξ*゚听)ξ「来たみたいだね」
60 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:48:16.62 ID: Dip8BO0J0
カツカツカツ
ガチャ
( ・∀・)「諸君、k」
从 ゚∀从「緊急事態だ」
(・∀・ )「…」
从 ゚∀从「? どうかしました?」
(・∀・ )「いや…」
(・∀・ )「別にいいんだけどね」
62 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:52:10.29 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「…」
( ・∀・)「これで全員か?」
(*-ー-)「そうみたいですね」
( ・∀・)「ギコと貞子は?」
(*-ー-)「貞ちゃんは、黒ミサで忙しいと連絡がありましたけど…」
ξ*゚听)ξ「ギコは?」
(*-ー-)「ううん。分からないわ」
从 ゚∀从「そういや、最近見かけねーな」
64 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:54:23.50 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「そうか」
( ・∀・)「いないのは仕方ないな」
( ・∀・)「とりあえず、今いる面子で話を進めよう」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「なんで、誰も黒ミサに突っ込まn」
ξ*゚听)ξ「しー! 消されちゃうよ!!」
川 ゚ -゚)「…?」
65 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:55:19.27 ID: Dip8BO0J0
(*-ー-)「それで、緊急事態って何ですか?」
( ・∀・)「そうだな」
( ・∀・)「ハインくん、資料を」
从 ゚∀从「はい、丹精込めてまとめました(はぁと)」
( ・∀・)
つ√」
( ・∀-)「キンキュウ…ジ…タイ:スパイヲ……オエ」
つ√」
( ・∀・)「…」
67 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:56:23.88 ID: Dip8BO0J0
(・∀・ )「ハートだらけで、恐ろしく読みにくいんだが…」
从*゚∀从「頑張りました(はぁと)」
(・∀・ )「そういうのはいいから」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「緊急事態:スパイを追え…?」
( ・∀・)「あ、あぁ……ゴホン」
( ・∀・)「話を戻そう」
68 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:57:19.94 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「…」
( ・∀・)「実はここ、大日本エスパープロジェクトが、スパイに狙われているとの情報が入った」
ξ*゚听)ξ「へー……」
ξ*゚听)ξ
ξ;゚听)ξ「って、ここ!?」
川 ゚ -゚)「なんでまた」
70 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:57:54.99 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「ウチの機密情報を持ち出そうとしているらしい」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「ウチに機密情報なんてあるんですか?」
ξ*゚听)ξ「何もないよね」
从 ゚∀从「ある」
从 ゚∀从「と、思うぜ」
川 ゚ -゚)「ないんですね」
( ・∀・)「あるから」
71 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:58:41.00 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「超能力に関しての資料や、政府関係者のリスト、その他諸々」
( ・∀・)「色々てんこ盛りだ」
川 ゚ -゚)「へぇ」
ξ*゚听)ξ「へぇ」
从 ゚∀从「へぇ」
( ・∀・)「ハインくん、キミは書記長なんだから…」
73 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 20:59:35.01 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「ともかく」
( ・∀・)「スパイだろうが何だろうが、相手がエスパーならウチの土俵」
( ・∀・)「全力をもって対処する」
( ・∀・)「それで、スパイの詳細だが」
( ・∀・)「…」
( ・∀・)「ハインくん、スクリーンは普通だろうね」
从 -∀从「残念ながら、パッとしない出来です」
( ・∀・)「いや、それでいい」
75 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:00:58.49 ID: Dip8BO0J0
ヴゥン
―大型スクリーンに一隻の小型船が映し出された
ξ*゚听)ξ「これって…」
( ・∀・)「覚えているかな」
( ・∀・)「いつぞやの不審船だ」
(*-ー-)「十七話辺りですね」
ξ*゚听)ξ「そういえば、途中で飛び出したまんまだったね」
(*-ー-)「調査結果は後で伝えましたけど」
76 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:02:01.52 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「うむ」
( ・∀・)「このときは、ご苦労だった」
( ・∀・)「あの後、政府から連絡があってね」
( ・∀・)「詳細が判明した」
( ・∀・)「工作船に乗っていたのは、ニダー」
( ・∀・)「某国のスパイであり、エスパーでもある」
( ・∀・)「そいつが、今回のターゲットだ」
78 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:03:06.54 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「エスパーですか」
ξ*゚听)ξ「しぃが言ってた通りだね」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「(……確かあのときは)」
( ・∀・)「生まれは日本らしいな」
( ・∀・)「成人してから帰国し、特殊訓練を受けたみたいだ」
( ・∀・)「今まで、数々の国へと進入して功績をあげている」
( ・∀・)「別名:ビックボブ」
( ・∀・)「スパイ・オブ・スパイとも呼ばれているようだな」
79 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:04:16.16 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「(…ビックボブ)」
ξ*゚听)ξ「すごい人なんだ」
川 ゚ -゚)「(…ビックボブ)」
从 ゚∀从「スパイにしては、素性がバレバレだけどな」
( ・∀・)「確かにそうだな」
( ・∀・)「ちなみに顔写真も絶賛公開中だ」
81 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:05:33.16 ID: Dip8BO0J0
ヴゥン
<ヽ`∀´>
―スクリーンに男の顔が映し出されると
( ゚∀゚)「 あ 」( ><)
―それまで押し黙っていた二人が同時に声を上げた
82 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:06:15.12 ID: Dip8BO0J0
( ・∀・)「ん?」
( ・∀・)「どうした?」
( ><)「…」
( ゚∀゚)「…」
( ><)「いえ」
( ゚∀゚)「なんでもないっす」
( ・∀・)「…」
(・∀・ )「あの二人、変だぞ」
川 ゚ -゚)「補佐も中々のものですよ」
(・∀・ )「あ、そう?」
83 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:06:51.95 ID: Dip8BO0J0
(・∀・ )「…」
(・∀・ )「待て、“私も”というのはどういう意味だ」
ξ*゚听)ξ「あの二人、喧嘩中らしいよ」
( ・∀・)「喧嘩?」
( ゚∀゚)「…」
( ><)「…」
(*-ー-)「あ」
85 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:08:21.16 ID: Dip8BO0J0
(*-ー-)「思いだしたわ」
川 ゚ -゚)「何をですか?」
(*-ー-)「ジョルジュくんとビロードくんから感じる、この感じ」
(*-ー-)「工作船を調べた時と同じだわ」
ξ*゚听)ξ「どゆこと?」
(*-ー-)「つまり、工作船で感じたエスパーの気配を二人からも感じたってこと」
( ・∀・)「ということは…」
(*-ー-)「二人はターゲットに会っている可能性があるわね」
( ゚∀゚)「…」
( ><)「…」
87 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:08:53.25 ID: Dip8BO0J0
(*-ー-)「二人とも、何か知ってるんじゃない?」
( ゚∀゚)「…」
( ゚∀゚)「おい、細目」
( ゚∀゚)「お前、何か知ってんだろ。しゃべれよ」
( ><)「うるさいんです」
( ><)「そっちこそ、知ってること全部しゃべったらどうなんですか」
( ゚∀゚)「あ? なんのお前? すげームカツクんですけど」
( ><)「その言葉そのまま返すんです」
ξ*゚听)ξ「ワォ」
川 ゚ -゚)「おい、二人ともよせ」
88 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:09:15.29 ID: Dip8BO0J0
( ゚∀゚)「うるせーよ。バーカ、バーカ」
(# ><)「ムッ」
(# ><)「バカはそっちなんです! バーカ、バーカ、スケベー」
(# ゚∀゚)「あ?」
(# ゚∀゚)「オレはスケベじゃねーよ!! ちょっとエッチなだけだ!!」
(# ゚∀゚)「バーカ、バーカ、バーカ、カーバ!」
(# ><)「カバ!? ボクのどこがカバなんですか!」
川 ゚ -゚)「…」
89 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:10:09.21 ID: Dip8BO0J0
ヒュ
パッ
ガガン!!!
゚ ゚ ( ∀ ) 「ゴーザベル!!!」 ( ××)
川 ゚ -゚)「よせ、と言ったろ」
91 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 訂正 投稿日: 2008/02/14(木) 21:11:06.85 ID: Dip8BO0J0
( メ-∀-)「…キレイなバラには棘があるってか」
(メ ><)「…ずいぶんと太い棘なんです」
(*-ー-)「二人とも、知ってることがあるなら教えてちょうだい」
(*-ー-)「…」
(*゚ー゚)「これ以上痛い目はみたくないでしょう?」
(メ;-∀-)「…」
(メ;><)「…」
ξ;゚听)ξ「(このプレッシャーは…!)」
川 ゚ -゚)「(こいつはヘビーだぜ)」
94 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:12:09.95 ID: Dip8BO0J0
( メ-∀゚)「…」
( メ-∀゚)「…さっきのヤツになら会いましたよ」
( メ-∀゚)「なぁ…」
(メ ><)「…今朝、道を聞かれたんです」
( ・∀・)「ほぅ」
( メ-∀゚)「学校…」
( メ-∀゚)「VIP高校の場所を聞かれたっす」
川 ゚ -゚)「VIP高校?」
( メ-∀゚)「あぁ」
95 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:12:41.85 ID: Dip8BO0J0
ξ*゚听)ξ「もしかして、クーたちを…」
川 ゚ -゚)「…」
(*-ー-)「その後は?」
(メ ><)「…その後は、わかんないんです」
从 ゚∀从「また、嘘ついてんじゃないだろうな」
( メ-∀゚)「嘘なんてついてないっすよ」
从 ゚∀从「さっき、ついてたじゃねーか」
( メ-∀゚)「あれは…」
( メ-∀゚)「なんつーか…」
( メ-∀゚)「…」
98 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:13:41.57 ID: Dip8BO0J0
(メ ><)「信用ならなかったんです」
( メ-∀゚)「あぁ、そう。それだ」
从 ゚∀从「は?」
( メ-∀゚)「だから」
( メ-∀゚)「別に話す義理もないと思ったんすよ」
从#゚∀从「んだと!! てめぇ!!」
(*-ー-)「ハイン、待って」
从#゚∀从「待つかぁ!! こいつ、一発ぶん殴る」
(*-ー-)「待っててば」
100 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:14:15.00 ID: Dip8BO0J0
(*-ー-)「聞いて」
(*-ー-)「もしかしたら、この二人は何らかの術中にある可能性があるわ」
从 ゚∀从「…術中?」
(*-ー-)「えぇ」
(*-ー-)「相手の超能力の影響下に置かれている、と言った方がいいかしら」
( メ-∀゚)「…」
(メ ><)「…」
101 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:15:26.44 ID: Dip8BO0J0
(*-ー-)「二人とも、ターゲットに会った時、何かされなかった?」
( メ-∀゚)「…別に」
(メ ><)「何もされてないんです」
(*-ー-)「気付いてないだけかもね」
( メ-∀゚)「…」
(メ ><)「…」
103 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:15:51.09 ID: Dip8BO0J0
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「しゃべる気はないみたいだし…」
(*-ー-)「…」
スゥッ
(*゚ー゚)「少し、視させてもらうわよ」
106 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:17:44.08 ID: Dip8BO0J0
※
―放課後、県立VIP高校2年教室
('A`)「…」
―がらんとした教室の中
―ドクオは一人、プリントの整理をしていた
('A`)「…」
109 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:18:43.92 ID: Dip8BO0J0
('A`)「うっし」
('A`)
ツ□ トントン
('A`)「んー…、あ〜……」
('A`)「オワタ」
('A`)「はぁ…、素直さんもヒデェよなぁ」
('A`)「クラス委員の仕事も丸投げつーのは、嫌がらせとしか思えない」
('A` )「…」
110 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:19:14.10 ID: Dip8BO0J0
('A` )「あーぁ、もう日が暮れちまった」
('A` )「…」
('A` )「ダイプロ、緊急事態らしけど……一応、顔出した方がいいのかな」
「――ダイプロ?」
( 'A`)「!?」
112 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:20:20.42 ID: Dip8BO0J0
「ダイプロと言ったか?」
―ドクオのいる窓際bの席とは、反対側
―扉の裏から、低い男の声が響いた
ガラッ
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwww」
('A`)「?」
('A`)「(誰だ? 新しい先生か?)」
117 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:25:02.34 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「おっと、失敬」
<ヽ`∀´>「男」
('A`)「…」
<ヽ`∀´>「お前、ダイプロの関係者か?」
(;'A`)「…!」
(;'A`)「なんでそれを!?」
<ヽ`∀´>「お前がさっき言ってたろ」
120 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:26:16.13 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
(;'A`)「しまった…!」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「ダイプロ関係者なら話が早い」
<ヽ`∀´>「最初の二人が内部を掻き乱しているうちに、とっととブツを頂く」
<ヽ`∀´>「男」
(;'A`)「…」
<ヽ`∀´>「ダイプロの場所を教えてもらおう」
121 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:26:48.82 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
('A`)「は?」
<ヽ`∀´>「だから、ダイプロの場所を教えるニダ!」
('A`)「ニダ?」
<ヽ`∀´>「おっと、失敬」
<ヽ`∀´>「ダイプロの場所だ、場所」
123 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:28:13.49 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
('A`)「なんつーか、ダイプロ前駅を降りてすぐですよ」
<ヽ`∀´>「ダイプロ前駅?」
<ヽ`∀´>「そんなものがあるニd……、あるのか?」
('A`)「…」
('A`)「はぁ…、まぁ」
('A`)「(あ、言わない方が良かったかな)」
128 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:29:53.64 ID: Dip8BO0J0
<;`∀´>「…なんと」
<;`∀´>「くっ……、灯台モトクロスとはこの事ニダ」
('A`)「『下暗し』ね」
('A`)「…ニダニダって、あんた外人か?」
<ヽ`∀´>「ふん、答える義理はないが、隠す必要もないニダ」
<ヽ`∀´>「それだけ分かれば十分」
<ヽ`∀´>「お前は、もう用済みニダ」
('A`)「はいはい……」
130 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:30:34.28 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
('A`)「って、あれ?」
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwwww」
('A`)「これは、死亡フラグ…?」
<ヽ`∀´>「そうニダ!!」
('A`)「…」
131 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:31:59.87 ID: Dip8BO0J0
('A`)「…」
(゚A゚)「…ひっ」
―ニダーが、ゆっくりと近寄り、手をドクオの顔面にかざす
<ヽ`∀´>「ウェーwwwハッハッハッハwwwww、ボロボロに崩れていk」
―その時
―教室のドアをぶち破って、何かが飛び込んできた
132 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:32:44.63 ID: Dip8BO0J0
―ギュン!!
ゴンッ!!!
゙;`;・w川 ゚ -゚)) ) Д >「とぉぉぉぉぉおおお!!」
<;メ`Д´>「ごふぅ!!」
ゴロゴロゴロガシャーン!!
134 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:33:18.84 ID: Dip8BO0J0
w川 ゚ -゚)w バサッ
川 ゚ -゚)「大丈夫か、ドクオくん」
('A`)「素直さん!」
―飛び込んできたのは、素直クール
从 ゚∀从「オレらもいるぜー」
从 ゚∀从 ξ*゚听)ξ ( -∀-) ( ××)
―と、愉快な仲間たち(一部戦力外)
137 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:34:12.51 ID: Dip8BO0J0
从 ゚∀从「愉快じゃねーけどな」
ξ*゚听)ξ「大丈夫?」
('A`)「おぉ…」
川 ゚ -゚)「おーい」
('A`)「…はっ」
('A`)「は、はい、大丈夫です」
川 ゚ -゚)「なら、いい」
139 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:36:16.60 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「さて…」
从 ゚∀从「…」
从 ゚∀从「へぇ…、随分と面白い事できんだな」
―クーに弾き飛ばされて、教室の奥へ転がったニダー
<ヽ`∀´>、 ムクッ
<ヽ`∀´>「ふん…」
―しかし、何事もなかったかのように起き上がる
―彼の周囲の机や椅子が砂のように崩れており、それが緩衝材の役割を担っていた
140 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:37:03.50 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「1、2、3、……5」
<ヽ`∀´>「なるほど」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「どうしてここが分かったニダ?」
从 ゚∀从「このバカ共を締め上げただけだよ」
( -∀-) ( ××)
ξ*゚听)ξ「行き先は学校だ、って」
144 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:38:07.09 ID: Dip8BO0J0
( -∀-)「ん…」
( ゚∀゚) パチッ
(;-∀゚)「…頭いてぇ」
(;><)「…なんでこんなトコにいるんですか?」
<ヽ`∀´>「…あのときの二人組ニダか」
<ヽ`∀´>「上手くかく乱してくれる思ったニダが…」
<ヽ`∀´>「存外、役に立たんニダ」
川 ゚ -゚)「…」
147 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:39:55.99 ID: Dip8BO0J0
川 ゚ -゚)「お前の超能力は、“触れた対象に何らかの影響をもたらすもの”だろう?」
<ヽ`∀´>「…」
川 ゚ -゚)「ウチには優秀な占い師がいてな」
川 ゚ -゚)「お前がスパイで、ダイプロの機密情報を狙っていることも知っている」
川 ゚ -゚)「名前がニダー、別名:ビックボブ」
川 ゚ -゚)「キムチが好きな30歳」
川 ゚ -゚)「IQは430」
川 ゚ -゚)「好きな映画は、僕の彼女を蒋介石にします」
148 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:40:46.04 ID: Dip8BO0J0
ξ*゚听)ξ「(…ホント、それ?)」
川 ゚ -゚)「(ときには、ハッタリも大事だ)」
('A`)「(ハッタリの域を、軽く飛び越えてますよ)」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「そこまで知っているとは…」
<ヽ`∀´>「さすがは、イルボン(日本)屈指のエスパー集団ニダ」
ξ*゚听)ξ「…」
('A`)「…」
川 ゚ -゚)「結果オーライ」
150 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:41:57.04 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「バレているなら、今更隠す必要はなにニダ」
<ヽ`∀´>「いかにも、ウリは某国特殊スパイ」
<ヽ`∀´>「ウリが欲しいのは、情報のみ」
<ヽ`∀´>「痛い目を見たくなかったら、大人しく降参するニダ」
从 ゚∀从「けっ」
从 ゚∀从「6対1のこの状況で、よくそんな大口が叩けるもんだな」
ξ*゚听)ξ「降参するのはそっちじゃないの?」
<ヽ`∀´>「…」
152 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:42:56.39 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「…ハッw」
<ヽ`∀´>「ウェーwwwハッハッハッハwwwww」
<ヽ`∀´>「6対1じゃ、役不足ニダ」
<ヽ`∀´>「ニダの名前はビックボブ、世界に名を轟かすスパイ・オブ・スパイ」
<ヽ`∀´>「甘く見ないで欲しいニダ」
川 ゚ -゚)「甘く見てるのはそっちだろう」
川 ゚ -゚)「某国から、せっかくのお越しだが…」
川 ゚ -゚)「とっとと帰ってもらおう」
154 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:44:09.64 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「ふん」
<ヽ`∀´>「頂くものを頂いたら、言われずとも帰るニダ」
从 ゚∀从「はい、そーですかって渡すかよ」
ξ*゚听)ξ「きみつじょうほう だもんね!」
( ゚∀゚)「…」
( ><)「…」
('A`)「(…二人とも静かだな。喧嘩してるって、このことか)」
<ヽ`∀´>「そうニカ」
<ヽ`∀´>「なら、力づくでも頂いていくとするニダ」
155 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:44:57.68 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「(さて、と)」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「おい、そこのバカ面の男二人」
( ><)「!!」(゚∀゚ )
( ><)「バカ面じゃないんです!」
(# ゚∀゚)「こいつはともかく、オレは違ぇよ」
(# ><)「バカ面はそっちなんです!」
(# ゚∀゚)「んだと!?」
157 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:45:21.98 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwww」
<ヽ`∀´>「(まだ、“効いてる”みたいニダ)」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「おい、お前ら」
<ヽ`∀´>「ウリがもし捕まったとしたら、お前らはどうなると思うニダ?」
( ゚∀゚)「は?」
( ><)「…?」
158 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:46:49.39 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「お前らは、ウリの協力者と疑われいるニダ」
<ヽ`∀´>「きっと拷問されるニダ」
从 ゚∀从「は?」
从 ゚∀从「何言ってんだ、お前」
ξ*゚听)ξ「そんなことするわけないじゃん!」
<ヽ`∀´>「嘘、ニダ」
<ヽ`∀´>「現に、締め上げられたニダ?」
( ゚∀゚)「…」
( ><)「…」
160 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:47:22.84 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>「拷問は痛いし、辛いニダ」
<ヽ`∀´>「爪の間に ピー したり、歯を ピー したりするニダ」
(;゚∀゚)「…」
(;><)「…ひっ」
<ヽ`∀´>「きっと、お前らもやられるニダ」
<ヽ`∀´>「痛みでショック死してしまうかもしれんニダ」
(;><)「…」
161 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:48:07.68 ID: Dip8BO0J0
(;><)「うわああああああああああ!!!」
('A`)「…!?」
从 ゚∀从「ビロード?」
(;><)「拷問はヤなんです!!!」
―ダッ
(;゚∀゚)「おい、待てよ!! 一人で逃げるな!」
―ビロードとジョルジュは背を向け、教室の入り口へと走り出した
164 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:49:03.47 ID: Dip8BO0J0
ξ;゚听)ξ「ちょっと!」
川 ゚ -゚)「おい、待て!」
<ヽ`∀´>「ウェーwwwハッハッハwwww」
―ニダーが高らかに笑う
<ヽ`∀´>「余所見は――」
―笑いながら、ひざを屈め、手を床につけた
<ヽ`∀´>「いかんニダ!!」
167 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:50:05.51 ID: Dip8BO0J0
<ヽ`∀´>『――崩れろ!!』
ゴゴン!!!!
―けたたましい音と共に、教室の床が全て崩れ落ちた
(;'A`)「うわ…!?」
从;゚∀从「んだと!?」
ξ;゚听)ξ「きゃあああ!!!」
169 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/14(木) 21:51:36.55 ID: Dip8BO0J0
―なす術もなく、下の階へと落ちる一同
グシャ!!
、つ'A`)つ.「カンオケウリ!!」
ドガガ!!
つ゚∀゚)つ
つ><)つ
、.つ'A` )つ,・ 「ごぼぉ!!!」
253 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:34:43.17 ID: E7kostLS0
ドーン!!
ξ*゚听)ξ
( へへ
つ゚∀゚)つ
つ><)つ
・、.つ' A ` )つ,・ 「あみば!!!!」
w川 ゚ -゚)w バサッ
w川 ゚ -゚)w「みんな、無事か!?」
254 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:35:50.17 ID: E7kostLS0
ξ*゚听)ξ「あ、ズルいー」
川 ゚ -゚) スタッ
川 ゚ -゚)「すまん。助ける余裕はなくてな」
川 ゚ -゚)「ここは……、一年の教室か…」
ξ*゚听)ξ「そーなの?」
川 ゚ -゚)「あぁ」
川 ゚ -゚)「ツンは大丈夫そうだな」
川 ゚ -゚)「他は…」
256 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:36:34.31 ID: E7kostLS0
(メ -∀-)「ぐぅ…」
(メ ><)「…」
( ' A ` )「…」
川 ゚ -゚)「ドクオ…くん…?」
川 ゚ -゚)「顔が煎餅みたいになってるぞ」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「味があるな」
( ' A ` )「…誰が上手いこと言えと」
260 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:39:14.65 ID: E7kostLS0
ξ*゚听)ξ「…」
ξ*゚听)ξ「…ハインは?」
―ツンが、誰に聞くわけでもなく呟くと
―砂埃が舞う教室の奥から、返答が聞こえた
「ハインというのは、こいつのことニカ?」
262 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:40:26.39 ID: E7kostLS0
ガラン
<ヽ`∀´>つ从 ∀从
―現れたのはニダーと、首根っこを掴まれたハイン
―ハインの目には生気がなく、だらりと両手がぶら下がっている
川 ゚ -゚)「ハインさん!!」
ξ;゚听)ξ「ウソ…!?」
264 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:41:39.35 ID: E7kostLS0
<ヽ`∀´>「ぎゃーぎゃーうるさい女は嫌いニダ」
<ヽ`∀´>「女は男に従順でなければいけないニダ」
川 ゚ -゚)「…貴様」
川 ゚ -゚)「ハインさんに、何をした?」
(;'A`)「まさか、死んで…」
<ヽ`∀´>「ホルホルホルホルwww」
<ヽ`∀´>「殺しちゃいないニダ」
<ヽ`∀´>「“触れた対象に何らかの影響をもたらす”」
<ヽ`∀´>「それをこの女にやったまでニダ」
265 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:42:56.52 ID: E7kostLS0
ξ;゚听)ξ「ハイン!」
从 ∀从「…」
从 ∀从「…あ……ぅ」
<ヽ`∀´>「無駄ニダ」
<ヽ`∀´>「この女の自我は完全に崩壊したニダ」
<ヽ`∀´>「廃人同然ニダ」
(;'A`)「そんな…!」
266 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 02:44:43.71 ID: E7kostLS0
川 ゚ -゚)「でまかせを!!」
w川 ゚ -゚)w バサッ
ギュン!!
、. w川 ゚ -゚)
―ハインを奪取すべく、ニダーに飛び掛かるクー
<ヽ`∀´>「まだ分からないニカ?」
<ヽ`∀´>「…無駄だと言ってるニダ」
282 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 訂正 投稿日: 2008/02/15(金) 02:59:28.67 ID: E7kostLS0
<ヽ`∀´>『――バランスを崩すニダ』
―しかし、ニダーの胸倉を掴んだ瞬間
―クーの世界が反転した
(゚ ゚ノハ 「なっ!?」
ガラガラガシャーン!!!
―そのまま空中で体勢を崩し、机の群れに突っ込んだ
285 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:01:33.89 ID: E7kostLS0
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwww」
<ヽ`∀´>「甘い、甘すぎるニダ」
ξ;゚听)ξ「クー!!」
(;'A`)「マジかよ…」
ξ;゚听)ξ「ジョルジュとビロードは!?」
(メ -∀-)「…」
(メ ><)「…」
(;'A`)「さっきので、ダウンしっぱなし…」
ξ;゚听)ξ「もう! 役に立たないんだから!!」
288 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:04:03.29 ID: E7kostLS0
<ヽ`∀´>「残りは――」
<ヽ`∀´>「お前たちニカ?」
ξ;゚听)ξ「…!」
(;'A`)「うぅ」
(;'A`)「強ぇ…」
<ヽ`∀´>「まぁ、場所も分かったし」
<ヽ`∀´>「さっさと片付けて仕事に移るニダ」
293 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:06:04.93 ID: E7kostLS0
―ガラッ
<ヽ`∀´>「?」
w川メ゚ ゚)w バサッ!!
w川メ゚ -゚)w「二人とも逃げろ」
w川メ゚ -゚)w「ハインさんは私が助ける」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「こりない女ニダ」
296 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:08:05.82 ID: E7kostLS0
w川メ゚ -゚)w「そうだな」
ギュン!!
:、. w川メ゚ -゚)
―再度、ニダーに突撃するクー
<ヽ`∀´>「根性は認める」
<ヽ`∀´>「――が、残念ニダ」
グラッ
“w川メ゚ -゚)”「!?」
302 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:10:53.01 ID: E7kostLS0
<ヽ`∀´>「お前の平衡感覚は崩れっぱなしニダ」
―三度目の接近
―今度はニダーに触れることすら敵わず
―途中で体勢を崩して、地面に突っ伏した
ズシャア!!
(゚ ゚;川「ぐっ!?」
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwww」
306 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:13:11.33 ID: E7kostLS0
<ヽ`∀´>「まぁ、しょうがないニダ」
<ヽ`∀´>「お前も―」
―ニダーが、倒れたクーの胸倉を掴み持ち上げる
<ヽ`∀´>ゞ(゚ ゚;川
<ヽ`∀´>「崩れてみるニカ?」
―(゚ ゚ 川―ヘ√
(゚ ゚;川「が、あっ…」
308 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:14:52.27 ID: E7kostLS0
(;'A`)「素直さん!!」
ξ;゚听)ξ「いやぁ!!」
<ヽ`∀´>「ウェーwwwハッハッハッハwww」
<ヽ`∀´>「冥土の土産に教えてやるニダ」
<ヽ`∀´>「ウリの能力(ちから)は、“触れたものを崩せる能力”」
<ヽ`∀´>「机を砕いて、床をぶち抜く」
<ヽ`∀´>「人の感情すらも崩せるニダ」
312 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:16:45.28 ID: E7kostLS0
川;゚ -゚)「ぐ…ぁ」
<ヽ`∀´>「もって三分」
<ヽ`∀´>「三分後にはボロボロの廃人ニダ」
川 - )「…ぁ」
バタッ
ξ;゚听)ξ「クー!!」
<ヽ`∀´>「もう崩れたニカ?」
<ヽ`∀´>「想像以上に脆いニダ」
315 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:18:36.69 ID: E7kostLS0
(;'A`)「このやろう…!」
<ヽ`∀´>「やるニカ?」
(;'A`)「ぐっ…」
<ヽ`∀´>「そんなへっぴり腰で出来ることといったら、逃げることぐらいニダ」
<ヽ`∀´>「――まぁ」
<ヽ`∀´>「ウリから、逃げれるわけないニダ」
319 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:20:25.97 ID: E7kostLS0
※
川 - )「…」
( ∵)『…』
川 - )「…」
( ∵)『…おい』
川 - )「…」
( ∵)『…おい!』
川 - )「…」
( ∵)『シカトか!!』
川 - )「…」
325 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:22:26.14 ID: E7kostLS0
( ∵)『…』
川 - )「…」
( ∵)『…糞ビッチ』
ギュウウウウウ
) ∵( 『いや、止めて!! お顔が拉(ひしゃ)げちゃう!!』
329 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:24:11.30 ID: E7kostLS0
川;- ゚)「(静かにしろ、バカ)」
( ∵)『てめぇ、元気じゃねーか』
川;- ゚)「(そんなわけがあるか。頭が割れそうだ)」
( ∵)『しゃべるヒマがあったら、お仲間を助けてやれよ。ピンチだぞ』
川;- ゚)「(やれるなら、もうやってる)」
( ∵)『…』
( ∵)『最期のチャンスを狙ってるってワケか?』
川;- ゚)「(まぁな)」
332 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:25:52.40 ID: E7kostLS0
( ∵)『また、突っ込むのか? それでも、タライでも落とすか?』
( ∵)『今のお前じゃどっちもムリそうだけどな』
川;- ゚)「(よく分かってるじゃないか)」
( ∵)『にしては、落ち着いてるな』
川;- ゚)「(一つアイデアがあってな)」
( ∵)『なんだよ?』
川;- ゚)「…」
川;- ゚)「(ビコーズ)」
( ∵)『…?』
338 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:27:34.78 ID: E7kostLS0
川;- ゚)「…」
川;- ゚)「(この身体、ほんの少しだけ…)」
川;゚ ゚)「(貸してやる)」
( ∵)『は?』
川;- ゚)「(貸す、と言ったんだ)」
川;- ゚)「(もうすぐ、私の意識もなくなる。その間、私の身体を使ってヤツを倒してくれ)」
( ∵)『…』
342 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:29:44.48 ID: E7kostLS0
( ∵)『いや、いやいや。待てよ』
( ∵)『オレが言うのもなんだけどよ、無理だろ、そんなの』
( ∵)『前に他の人間で試したが、無理だったんだぜ?』
川;- ゚)「(じゃあ、お前はどうやって私の身体を乗っ取る気だったんだ)」
( ∵)『それは……、その……、根性?』
川;- ゚)「(…)」
( ∵)『…』
川;- ゚)「(そんなことだろうと思ったよ)」
川;- ゚)「(大丈夫だ。私の言うとおりにしろ)」
345 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:31:28.40 ID: E7kostLS0
※
(;'A`)「…!!」
(;'A`)「早く、逃げないと!」
ξ;゚听)ξ「でも! ハインとクーが!!」
(;-∀-)(><;) ←忘れられてる人達
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwww」
<ヽ`∀´>「さぁさぁ、お前たちも崩れるといいニダ!」
(;'A`)「うわあああああああ!!!」
ξ;><)ξ「きゃああああああ!!!」
352 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:33:30.57 ID: E7kostLS0
―ニダーの魔手が、二人に迫ろうとした時
ゴォッ
―風が、通り抜けた
<ヽ`∀´>「!?」
w川 )w バサッ
w川 ゚ ゚)w「…」
ξ*゚听)ξ「クー!!」「素直さん!!」('A`)
355 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:35:13.09 ID: E7kostLS0
<ヽ`∀´>「また、ニカ」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「(しかし、変ニダ。とっくに三分は過ぎてるはずニダ)」
<ヽ`∀´>「…」
<ヽ`∀´>「まぁ、いい。すぐに終わるニダ」
<ヽ`∀´>「大体、真っ直ぐ飛べもしない翼をいくら広げてもm」
w川 ゚ ゚)w「…」
359 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:38:16.58 ID: E7kostLS0
w川 ゚ ゚)w
、., ヒュバッ
ゴゴン!!!!
「ムダアアアアアアアアアアアア!!!」∴・<< Д((┗┐ (゚ ゚ 川w ・;;`゙
ドガシャーン!!
< Д ;メ>「ぼぼんちゅあ!!!」
364 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:39:57.24 ID: E7kostLS0
w川 ゚ ゚)w「…」
ξ;゚听)ξ「ひょっ」
(;'A`)「すげぇ…」
<;メ-∀´>「が……あっ」
<;メ-∀´>「…ど、どういうことニダ」
w川 ゚ ゚)w「…」
<;メ-∀´>「自我は!? バランスは!?」
<;メ-∀´>「ウリはちゃんと“崩した”はずニダ!!」
370 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:41:37.69 ID: E7kostLS0
w川 ゚ ゚)w「…」
w川 ゚ ゚)w「…はは」
<;メ-∀´>「…?」
w川 ゚∀゚)w「あははははははははっwww」
ξ;゚听)ξ「クー?」
(;'A`)「素直さんが壊れた!!」
379 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:47:13.83 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀゚)w「はははっ」
w川 ゚∀-)w「あぁ、おもしれぇ。涙、出てきたぜ」
w川 ゚∀゚)w「んー……」
w川 ゚∀゚)w「やっぱり、生身ってのはいいモンだな」
w川 ゚∀゚)w「馴染む。実に! 馴染むぞ!」
(;'A`)「OH! MY GOD!」
(;'A`)「何が起きてるのか、さっぱり分かんねぇ!」
382 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:48:43.15 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀゚)w「ふひゃひゃひゃひゃ!!」
w川 ゚∀゚)w「ドクオぉ! お前の身体も良かったが、こいつの身体は格別だ」
w川 ゚∀゚)w「チョーサイコー」
ξ*゚听)ξ「…」
ξ*゚听)ξ「そのアホなしゃべり方…」
ξ*゚听)ξ「もしかして……ビコ−ズ…?」
w川 ゚∀゚)w「あぁ? そんなしみったれた名前で呼ぶんじゃねーよ」
387 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:50:06.20 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀゚)w「オレの名前はなぁ……」
w川 ゚∀゚)w「名前は…」
w川 ゚∀゚)w
w川 ゚∀゚)w「まぁ、とりあえずビコーズでいいや」
ξ;゚听)ξ「クーを……乗っ取ったの?」
w川 ゚∀゚)w「んん〜」
w川 ゚∀゚)w「少し違うけど、概ね正解だ」
(;'A`)「そんな…」
392 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:51:24.35 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀゚)w「ちなみに、無理矢理じゃねーぞ?」
w川 ゚∀゚)w「和姦だ、ワカン」
w川 ゚∀゚)9mw「そこの角張ったのをぶっ飛ばすって条件でな」
<;メ-∀´>「…」
<;メ-∀´>「よく分からんが…」
<;メ-∀´>「非常にまずい状況な気がするニダ」
396 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:52:52.12 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀゚)9mw「正解」
w川 ゚∀゚)w「これでも、てめぇには感謝してるんだぜ? おかげで外に出れたんだからな」
w川 ゚∀゚)w「その礼に――」
w川 ゚∀゚)w「ギタギタにしてやるから、覚悟しとけ」
<;メ-∀´>「…ぐむ」
<;メ-∀´>「(また崩せばいいだけの話ニダ)」
<;メ-∀´>「(…でも、効かなかったらどうする)」
<;メ-∀´>「(現に今のあいつはピンピンしてるニダ)」
<;メ-∀´>「…」
402 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:53:58.07 ID: E7kostLS0
<;メ-∀´>「(逃げることを考えたほうがいいかもしれんニダ)」
w川 ゚∀゚)w「急に無口になったな」
w川 ゚∀゚)w「…逃げる方法でも考えてたか?」
<;メ-∀´>「…」
<;メ-∀´>「そうニダ」
<;メ-∀´>「逃がしてもらうとするニダ」
―背を向けて走りだすニダー
―しかし、行き先は扉ではなかった
406 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:55:02.86 ID: E7kostLS0
<;メ-∀´>「――こいつを囮に!!」
从∀ 从メ-∀´;>
―ニダーは、元の自分の位置まで戻ると
―足元に倒れていたハインを引き起こして、盾とした
ξ;゚听)ξ「ハイン!」
(;'A`)「きたねぇ!」
410 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:56:45.77 ID: E7kostLS0
「あ……が…」从∀ 从メ-∀´;>「綺麗も汚いもないニダ!!」
「……」从∀ 从メ-∀´;>「こいつの命が惜しければ、道を開けるニダ」
「……」从∀ 从メ-∀´;>「廃人の女を殺すなんて訳ないニダ」
「……」从∀ 从メ-∀´;>「さぁ!」
w川 ゚∀゚)w「…」
「……」从∀ 从メ-∀´;>「は、早くするニダ!」
417 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:58:38.71 ID: E7kostLS0
从∀ 从メ-∀´;>
「 マ マ」从∀ 从メ-∀´;>「ん?」
从∀ 从メ-∀´;>「…ママ?」
从∀ 从メ-∀´;>
クワッ 从∀゚ 从メ-∀´;>「!!」
从∀゚从メ-∀´;>「!!?」
「マンマミーヤ!!」从#゚∀从┌┛)∀ ;>・∴「ごふぅ!!?」
ξ;゚听)ξ「ハ、ハイン!?」
(;'A`)「なんぞこれ!?」
423 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 03:59:50.62 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀-)w「…」
w川 ゚∀゚)w「…チャンスってわけか」
―ハインに蹴り飛ばされたニダー
”・< メ)∀ ;>「(なんで、あいつが……?)」
”・< メ)∀ ;>「(廃人同然だったはずニダ…)」
”・< メ)∀ ;>「(ここの連中にはウリの超能力は効かないニカ?)」
428 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:00:51.68 ID: E7kostLS0
”・< メ)∀ ;>「(あぁ、何か見えるニダ)」
”・< メ)∀ ;>「(お花畑……川………あぁ、死んだアボジ(父)とオモニ(母)も…)」
”・< メ)∀ ;>「(これは……、死の間際に見えるという…)」
”・< メ)∀ ;>「(いや、待て…! そんなことより逃げる方法を…)」
―様々な思いが走馬灯のように、ニダーの脳内を駆け巡る
―それは時間にして僅か数秒
―しかし
―彼(?)にとって、それは充分すぎる時間だった
432 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:02:02.90 ID: E7kostLS0
グワシ!!
;・ w川 ゚∀゚)
つ∀ ;>「!!?」
ゴッ!!
゙;`;・ w川 ゚∀゚)「ははははははははっ!!」
つ∀ ;>「!!?」
―ニダーに覆いかぶさるように飛びかかり
―顔面を鷲掴みにし、そのまま引っ張っていく
437 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:03:04.65 ID: E7kostLS0
―教室の窓から外へ
―うっすらと星が輝く空に、黒い羽根が散る
w川 ゚∀゚) 「…」
つ∀ ;>
w川 ゚∀゚) 「なんでも崩せるって話だが…」
w川 ゚∀゚) 「さすがに、形のないものや、崩れないものはムリだろ?」
w川 ゚∀゚) 「オレも、下に広がるプールもな」
439 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:04:05.92 ID: E7kostLS0
―上空数十メートル
―冷たい風が肌を突き刺す
―声をかけるものの、ニダーは昏倒状態にあり、返事が返ってくることはなかった
w川 ゚∀゚) 「っち。つまんねーな」
w川 ゚∀゚) 「はっ」
w川 ゚∀゚) 「――あばよ」
443 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:05:07.52 ID: E7kostLS0
―ビコーズは、それだけ伝えると
< ∀ ;>
w川 ゚∀゚)∩ 「ど――」
w川 ゚∀゚) 「っせい!!」
ヾヾ
―振りかぶって
―投げた
450 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:07:43.16 ID: E7kostLS0
'.
<`∀´;>「ホルアアアアアアア!!!?」
ビタ―――――ン!!!!
―大地が張り手を食らったかのような大音量が響き、水しぶきが盛大に舞う
―緑色のプールに、ぷかりとニダーの背中が浮かんだ
454 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:09:27.64 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀゚)「いっちょあがりだ」
w川 ゚∀゚)「…」
w川 ゚∀゚)「終わった…」
w川 -∀-)「約束は守ったぜ…」
w川 -∀-)「糞アマ、いや、クー……安らかに眠れよ」
バサッ
w川 ゚∀゚)w「これから この身体は、オレ様が使ってやっからよー!!!」
w川 ゚∀゚)w「ははっ!!」
w川 ゚∀゚)w「あーっはっはっはっはっは!!!」
458 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:11:07.84 ID: E7kostLS0
w川 ゚∀゚)w「っはっはh」
w川 ゚゚∀゚)゚)w ズクン!!
w川 ゚∀゚)w「あれ…?」
w川;゚∀゚)w「なんだ…?」
w川;゚∀゚)w「身体が……いうことを……k」
川;゚∀゚) フッ
川;゚∀゚)「!! うぇ!? 羽が…!!」
川;゚∀゚)「…」
462 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:12:10.80 ID: E7kostLS0
ぁ
ぁ
ぁ
ぁ
あ
あ
あ
ぁ
ぁ
あ
ビビタ―――――ン!!!!
―本日2度目の水柱が、大きく上がった
467 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:13:17.25 ID: E7kostLS0
※
―ダイプロミーティングルーム
ξ;--)ξ「た、ただいま〜」
(*-ー-)「おかえりなさい」
( ・∀・)「大変だったな」
ξ*-听)ξ「大変なんてもんじゃないよ」
ξ*゚听)ξ「ね、ドクオ」
(;'A`)「あ、えぇ」
( ・∀・)「逆さてr ゲフンゲフン ドクオも災難だったな」
469 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:14:49.37 ID: E7kostLS0
(;'A`)「いえ、オレはその、別に」
( ・∀・)「まさか、あの場に居合わせるとはy」
从*゚∀从「ダーリンー、怖かったよー!!」
( ・∀・)「ぐぇっ!」
从*゚∀从「ハイン、死にかけたんだから〜」
(・∀・ )「…なんでピンピンしているんだ?」
从*゚∀从「愛のち・か・ら」
(・∀・ )「…」
476 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 訂正 投稿日: 2008/02/15(金) 04:16:59.90 ID: E7kostLS0
(・∀・ )「それよりニダーは?」
从*゚∀从「強制送還しちゃいました」
(・∀・ )「え? いや、ちょっと待って」
(・∀・ )「帰しちゃったの?」
从*゚∀从「うん。ICBM(大陸間弾道弾)の先っぽにくくりつけて」
从*゚∀从「バンブーアイランド辺りに打ち込んでおいたから、もう大丈夫」
(・∀・ )「死ぬだろ、それ」
479 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:18:00.70 ID: E7kostLS0
(‖><)(‖-∀-) ドヨ〜ン
(*-ー-)「二人とも、暗いわよ?」
(‖><)「いや、さすがに今回は…」
(‖-∀-)「迷惑をおかけしました」
(‖><)「何のいいとこもなかったんです」
(‖-∀-)「鬱だ、ソープに行こう」
(*-ー-)「…あのね」
485 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:19:21.26 ID: E7kostLS0
ξ*゚听)ξ「…」
ξ*゚听)ξ「そういえば、二人はニダーに何をされたの?」
ξ*゚听)ξ「結局分かんないままなんだけど」
(‖><)(‖-∀-)「ボク(オレ)たちも分かりません」
(*-ー-)「んー」
(*-ー-)「たぶん、だけど」
(*-ー-)「信頼とか、信じる心を崩されたんだと思うわ」
(*-ー-)「普段 仲がいいだけに、それが極端に現れて喧嘩しちゃったんでしょうね」
ξ*゚听)ξ「なるほど」
488 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:20:15.81 ID: E7kostLS0
(*-ー-)「後遺症とかは、なさそう?」
(‖><)「はいなんです…」
(‖-∀-)「ある意味、後遺症だけどな」
(‖><)「…そうですね」
(‖-∀-)「…あぁ」
(*-ー-)「そういう意味では恐ろしい超能力だったわね」
ξ*゚听)ξ「うん」
ξ*゚听)ξ「ハインもクーもやられちゃって」
ξ*゚听)ξ「一時はどーなることかと思ったもん」
492 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:21:15.96 ID: E7kostLS0
(*-ー-)「今回ばかりは、ビコーズくんに助けられたってわけね」
从*-∀( ・∀・)「あぁ、そういえば、
離せ
クールとビコ−ズは
いいから、くっつくな
どうしたんだ?」
('A`)「それがですね…」
495 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:22:19.52 ID: E7kostLS0
※
―VIP総合病院
[ 川川 -) ]「…」
( ∵)『おい』
[ 川川 -) ]「…」
( ∵)『ぅおい』
[ 川川 -) ]「…」
( ∵)『起きてんだろ、シカトすんな、こら』
500 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:23:31.15 ID: E7kostLS0
[ 川川 ゚) ]「うるさい。引きちぎるぞ」
( ∵)『…』
[ 川川 -) ]「…」
( ∵)『…』
[ 川川 -) ]「…」
( ∵)『…』
( ∵)『オレは悪くねーぞ』
[ 川川 -) ]「…」
501 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:25:06.02 ID: E7kostLS0
( ∵)『角張り顔もぶっ飛ばしたし、身体もちゃんと返したじゃねーか』
( ∵)『力、使い果たして落っこちたのは、予想外だったけど…』
( ∵)『まぁ、足の骨の一本や二本、命に比べりゃ安いもんじゃねーか』
[ 川川 -) ]「…」
[ 川川 -) ]「落ちた衝撃で元に戻りはしたが…」
[ 川川 ゚) ]「お前、返す気なかっただろ」
( ∵)『ギクッ』
505 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:26:22.72 ID: E7kostLS0
( ∵)『そ、そんなことねーよ!』
( ∵)『約束だろ、約束』
( ∵)『破っちゃいねーぜ』
[ 川川 ゚) ]「…」
[ 川川 ゚) ]「まぁ、そうだがな…」
[ 川川 ゚) ]「ともかく、足が痛いし、疲れた」
[ 川川 -) ]「私は寝るから」
( ∵)『あ』
[ 川川 ゚) ]「…なんだ?」
( ∵)『一個、聞きてーことがあるんだけどよ』
508 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:27:22.82 ID: E7kostLS0
[ 川川 ゚) ]「…」
( ∵)『あのとき』
( ∵)『お前がオレに身体を譲ったとき』
( ∵)『何をしたんだ?』
[ 川川 ゚) ]「…あぁ、あれか」
[ 川川 ゚) ]「簡単だよ。お前の“中身”をその人形から“呼んだ”だけだ」
( ∵)『中身……オレ自身ってことか』
[ 川川 ゚) ]「そうだ」
[ 川川 ゚) ]「お前は、その人形に取り込まれてるからな」
[ 川川 ゚) ]「そいつを引っぺがしただけだ」
512 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:28:25.96 ID: E7kostLS0
( ∵)『てめぇ、いつの間にそんなテクを…』
[ 川川 -) ]「特訓の成果だよ」
[ 川川 -A) ]「くあぁ…」
[ 川川 -) ]「眠い」
[ 川川 ゚) ]「もういいだろ?」
( ∵)『…ん、あぁ』
( ∵)『…』
( ∵)『なぁ』
( ∵)『最後に、もう一個だけいいか?』
515 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:29:36.05 ID: E7kostLS0
[ 川川 -) ]「…」
[ 川川 -) ]「なんだ」
( ∵)『身体を貸してもらってよ』
( ∵)『一つ、分かったことがある』
[ 川川 ゚) ]「…」
( ∵)『…』
[ 川川 ゚) ]「…」
520 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:31:13.22 ID: E7kostLS0
( ∵)『お前、ちょっと腹出てるな』
[ 川川 ) ]「…」
『ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!』
523 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:32:29.77 ID: E7kostLS0
※
―病室前、廊下
(*-ー-)「…」
ξ*゚听)ξ「…」
('A`)「…」
(*-ー-)「なんていうか……、元気そうね」
('A`)「そうみたいっすね」
529 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:33:30.90 ID: E7kostLS0
从 ゚∀从「ふぅん…」
从 ゚∀从「ビコーズをそんな風に使ったのか…」
从 ゚∀从「よし、次の改造計画はそれだな」
(*-ー-)「また、やるの?」
从 ゚∀从「おうよ」
('A`)「すげー入り辛いんすけど……、どうします?」
ξ*゚听)ξ「ふっふっふっふ」
('A`)「?」
ξ*゚听)ξ「そんなときは――」
532 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:34:47.45 ID: E7kostLS0
ξ*゚听)ξ「じゃーん、フルーツバスケット!」
ξ*゚听)ξ「略してフルバ!」
('A`)「…」
ξ*゚听)ξ「マスクメロンの前には、いかなる事象も無意味なのです!」
ξ*゚听)ξ「たのもー!!」
バターーン
('A`)「あ」
(*-ー-)「もう…」
(*-ー-)「まぁ、いいけどね」
534 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:35:48.53 ID: E7kostLS0
(*-ー-)「ほら、入った入った」
(*-ー-)「ハインも行くわよ」
从 ゚∀从「あいよー」
バタバタ
ウワ、ナンダオマエラ
オミマイダヨー
メンロンダヨー
535 名前: ◆SEOMSVVqUg Mail: 投稿日: 2008/02/15(金) 04:36:10.02 ID: E7kostLS0
ギャーギャー
( ∴)『…』
( ∴)『平和だ…、な』
第二十五話了