3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:33:44.85 ID: UJUwgt5A0
−県立VIP高校
川 ゚ -゚)「なぁ、ドクオ」
('A`)「何んだよ」
川 ゚ -゚)「ちょっと話したいことがあるんだが…」
('A`)「な、なんだよ。改まって…」
川 ゚ -゚)「大事な話だ」
('A`)「…お、おう」
川 ゚ -゚)「聞いてくれるか」
('A`)「ぅ、うん」
川 ゚ -゚)「実はな…」
川 ゚ -゚)「私はエスパーなんだ」
('A`)「は?」
4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:34:03.27 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)エスパークーのようです
−第一話:エスパークー−
5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:34:49.08 ID: UJUwgt5A0
('A`)「…」
川 ゚ -゚)「ちゃんと聞いてたのか」
('A`)「うん、大丈夫、オレは大丈夫」
川 ゚ -゚)「もう一回言おうか」
('A`)「いや、いい」
('A`)「(無駄にドキドキした数分前のオレの馬鹿馬鹿馬鹿)」
川 ゚ -゚)「そうか」
7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:35:34.82 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「そうだな、エスパークーとでも呼んでくれ」
('A`)「エスパークーねぇ」
('A`)「(昔から変なヤツと思ってたけど……まさかここまでネジが外れてるとは…)」
川 ゚ -゚)「疑ってる顔だな」
('A`)「まぁ、流石にな」
('A`)「ぁあ、あれだ。エスパーってことは超能力使えるだろ? それ見せてくれたら信じるかもな」
川 ゚ -゚)「把握した」
('A`)「(うわぁお、オレの幼馴染が電波になっちゃた)」
9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:36:40.59 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「まぁ、適当でいいだろ?」
川 ゚ -゚)「…」
ヒュ
パッ
ドズン!!
('A`)「!?」
川 ゚ -゚)「ほれ」
('A`)「オレの机!?」
10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:37:03.08 ID: UJUwgt5A0
('A`)「…なんじゃこりゃ」
川 ゚ -゚)「ドクオの机だ」
('A`)「見れば分かる! 空から…降ってきた? いや、いきなり現れたような」
川 ゚ -゚)「信じたか?」
('A`)「いや……つーか」
('A`)「これがお前の超能力なわけ?」
川 ゚ -゚)「そうだ」
('A`)「またまたぁwww」
11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:37:57.90 ID: UJUwgt5A0
('A`)「引っ掛かんねーよwww 誰かとグルになってオレの机を落としたんだろ?」
川 ゚ -゚)「…」
('A`)「お前がこんな冗談かますつーのは、意外だったな」
('A`)「しかし机どっから落としたんだ? 落とせるようなところは…」
川 ゚ -゚)「ドクオ、部屋は昔のままか」
('A`)「は?」
川 ゚ -゚)「最近行ってないからな。模様替えとかはしたのか?」
('A`)「何言ってんの?」
川 ゚ -゚)「いいから」
('A`)「…まぁいいけど」
('A`)「昔のまんまだよ。散らかりっぱなしで片付ける気もしねぇ」
川 ゚ -゚)「そうか、ならイメージしやすいな」
('A`)「だから何…」
13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:38:39.17 ID: UJUwgt5A0
ヒュ
パッ
ゴドン!!!
川 ゚ -゚)「お、上手くいったみたいだな」
('A`)「あ?」
(゚A゚)
(;'A`)「嘘だろ…」
(;'A`)「いや、このデスクトップ…間違いねぇ」
(;'A`)「ぉぉおおぉおれのピーシーじゃねぇか!!」
川 ゚ -゚)「信じたか?」
15 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:39:57.35 ID: UJUwgt5A0
(;A;)「む、ムゴイ」
川 ゚ -゚)「む、泣くことはないじゃないか。しかし、これで信用したろ?」
('A`)「ぐす……HDDに避難させてて良かった…」
川 ゚ -゚)「おい」
('A`)「はいぃ!!」
(;A;)「もう勘弁してくれぇぇぇ」
川 ゚ -゚)「いや…そういうつもりじゃ」
17 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:41:01.47 ID: UJUwgt5A0
(;A;)「ぁうぁう」
川;゚ -゚)「…すまなかった」
('A`)「信じたんで元の場所に戻してくれよぉ」
川 ゚ -゚)「あ、それ無理」
('A`)「−え?」
19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:41:36.33 ID: UJUwgt5A0
※
川 ゚ -゚)「泣きながら引きずって行ったな」
川 ゚ -゚)「私がドクオの部屋に行って“呼べば”良いだけなんが…」
川 ゚ -゚)「まぁいいか」
…じゃり
川 ゚ -゚)「…誰だ?」
(,,゚Д゚)「よぉ」
20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:42:42.72 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「あなたは…ギコさん、だったか」
(,,゚Д゚)「いいよ、呼び捨てで」
(,,゚Д゚)「さっきの野郎はクーちゃんの彼氏?」
川 ゚ -゚)「違うな、友人だ」
(,,゚Д゚)「そうかい、釣り合わねえと思ったぜ」
川 ゚ -゚)「ギコ」
(,,゚Д゚)「はいはい?」
川 ゚ -゚)「あなたは駄弁りにきたのか?」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「いんや、任務だ」
21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:43:54.27 ID: UJUwgt5A0
(,,゚Д゚)「渡辺を捕らえよ」
(,,゚Д゚)「素直クール、お前の初任務だ」
川 ゚ -゚)「初めからそう言えばいい」
川 ゚ -゚)「把握した」
22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:46:57.28 ID: UJUwgt5A0
(,,゚Д゚)「とぉ、言ってもだ」
川 ゚ -゚)「?」
(,,゚Д゚)「クーちゃんはオレとペアを組んでもらう」
川 ゚ -゚)「断る、と言ったら?」
(,,゚Д゚)「ダメだ、決定事項なんでな」
(,,゚Д゚)「初任務で慣れないクーちゃんを、オレが優ぁしくサポートしてあげろとのことだ」
川 ゚ -゚)「…ぅえ」
(,,゚Д゚)「ん?」
川 ゚ -゚)「なんでもない」
23 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:47:35.77 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「決行はいつにしますか? “先輩”?」
(,,゚Д゚)「早ければ早いほどいな」
(,,゚Д゚)「よし!」
(,,゚Д゚)「決行は今夜!」
(,,゚Д゚)「集合はクーちゃんの家!」
川 ゚ -゚)「…うげぇ」
(,,゚Д゚)「目指すはVIPテレビ局!!」
24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:48:28.24 ID: UJUwgt5A0
※
('A`)「うぐ…ぐす…」
('A`)「オレのPC……こんなに傷だらけになって…」
('A`)「テレビも2ちゃんも今夜のオカズもこの子だけが頼りなのに…」
('A`)「つくかな…」
ポチッ
シュイイインキュルキュルキュルキュー
('A`)「……クーがエスパー」
('A`)「実際目の当たりにしても信じらんねぇ…」
('A`)「夢だったりして…」
25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:48:52.98 ID: UJUwgt5A0
チャンチャンチャーン
('A`)「ぉおぅwww立ち上がったwww」
('A`)「流石、オレのPCだぜwww」
('A`)「ん?」
('A`)「げぇ!もうこんな時間じゃねぇか!」
('A`)「今日は生放送だからな!絶対録画しないと」
('A`)「“うほばん!”今日はナベちゃんがでるしなwwwうひひひwww」
27 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:49:48.31 ID: UJUwgt5A0
※
(,,゚Д゚)「アロー、クーちゃん」
川 ゚ -゚)「来たか」
(,,゚Д゚)「つれないねぇ、そんなんじゃ折角の美人が台無しだぜ?」
川 ゚ -゚)「先輩、そんなことはどーでもいいので任務を」
(,,゚Д゚)「ちぇ……『任務は楽しく伸びやかに』 がオレのモットー なのによー」
28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:51:20.91 ID: UJUwgt5A0
(,,゚Д゚)「じゃ、確認」
(,,゚Д゚)「ターゲット、渡辺。最近売り出し中の新人アイドル」
(,,゚Д゚)「歌えない踊れない頭の回転も良くない。と、どう考えてもダメダメだが、何故か彼女は人を惹き付ける」
(,,゚Д゚)「彼女を見た人間からは『何か暖かい気持ちになった』 『心が軽くなった』等の意見が寄せられている」
(,,゚Д゚)「何故か彼女から目が離せない」
(,,゚Д゚)「といった情報もある。これもってを上層部は渡辺をエスパーと断定」
(,,゚Д゚)「本日20:00より生放送の“うほばん!”出演予定である渡辺を捕らえるのが、今回の任務だ」
30 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:51:59.74 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「そんな適当に断定していいのか」
(,,゚Д゚)「ん?ぁあ、そうかクーちゃんは知らないのか」
(,,゚Д゚)「ウチには“占い師”がいるからな。大体それで分かるんだよ」
川 ゚ -゚)「占い師?」
(,,゚Д゚)「自己紹介のときにいただろ?」
川 ゚ -゚)「覚えてないな」
(,,゚Д゚)「まぁいいや、それは後で。とりあえず仕事、やっちまうか」
川 ゚ -゚)「それはいいんだが…」
(,,゚Д゚)「ん?」
川 ゚ -゚)「もう、放送まで時間がないぞ、ここからテレビ局までタクシーを飛ばしても間に合わん」
(,,゚Д゚)「ん?あぁ、大丈夫大丈夫」
(,,゚Д゚)「そのためにオレがいるんだからな」
31 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:52:28.69 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「は?」
(,,゚Д゚)「クーちゃん、オレに捕まってくれ」
川 ゚ -゚)「え、やだ」
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)「仕事だから、ね」
チッ
川 ゚ -゚)「……把握した」
(,,゚Д゚)「(今、チッって言った)」
(,,゚Д゚)「こうもっとギューっと」
川 ゚ -゚)「(ギューと首でも絞めるか)」
32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:53:17.32 ID: UJUwgt5A0
(,,゚Д゚)「…殺気を感じるよー」
(,,゚Д゚)「いやホント、しっかり掴まらないと」
(,,゚Д゚)「振り落とされるぞ?」
川 ゚ -゚)「…渋々」
(,,゚Д゚)「(口で言わなくても…)」
ギュー
(,,゚Д゚)「うはwwwwおkwwww」
(,,゚Д゚)「じゃあ、いくよー」
33 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:53:58.74 ID: UJUwgt5A0
※
*(‘‘)*「あー、ユーホーだー」
('、`*川「何言ってんの」
*(‘‘)*「ホントだよ、空をびゅーって」
('、`*川「はいはい」
('、`*川「食べないならチーズバーガー貰うねー」
*(‘‘)*「ぁあ!それはあかんでぇ!!」
34 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:55:39.07 ID: UJUwgt5A0
※
(,,゚Д゚)「ズザー!!」
ザザザザー!ギッキュッ!!
(,,゚Д゚)「ふぅ〜、跳んだ跳んだ」
(,,゚Д゚)「クーちゃん、無事?」
川 - )「」
川 ゚ -゚)「なななんてことはなないぞぞ」
(,,゚Д゚)「時間あるし、ちと休もうか」
36 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:56:31.05 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「…さっきのが先輩の超能力か」
(,,゚Д゚)「まぁ、そうなるかな」
(,,゚Д゚)「超脚力、跳んで走る能力、エスーパーって感じじゃないかな」
川 ゚ -゚)「そうだな」
(,,゚Д゚)「クーちゃんが人のテレポートできるようなら、もっとスマートにいけたんだけどな」
川 ゚ -゚)「現状では難しいな」
川 ゚ -゚)「そもそも“呼ぶ”ことは“送る”ことはできないからな」
(,,゚Д゚)「まぁ、仕方ないわな」
(,,゚Д゚)「さて、そろそろいくか」
37 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:57:05.43 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「ここは局の屋上だ、どうやって放送中のスタジオに行く?」
(,,゚Д゚)「そりゃ、勿論オレの自慢の足でズザーっと」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)=つ),,Д)゚ ゚ ストレト!
川 ゚ -゚)「地図とか見取り図とか持っていないのか」
(メ,,゚Д゚)「ない」
川 ゚ -゚)つ(メ,,゚Д゚)
川 ゚ -゚)つ),,Д)゚ ゚
川 ゚ -゚)=つ),,Д) ゚ ゚ ワンツ!!
カンカンカンカーン
38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:57:46.91 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「さて見取り図がいるな…」
川 ゚ -゚)「大体案内所が入口辺りにあるとして…パンフレットもその辺りだろう」
川 ゚ -゚)「大体の座標軸が掴めれば…」
−
−−
−−−
(,,゚Д゚)「ぅうん…」
川 ゚ -゚)「目が覚めたか……時間がない、行くぞ」
(,,゚Д゚)「記憶が曖昧で良く思い出せないけど……まぁいいか」
川 ゚ -゚)「ドアは……壊すしかないか…」
39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:58:07.56 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「ギコ!」
(,,゚Д゚)「あいあいさー」
ドガン!!
川 ゚ -゚)「よし。行くぞ、ギコ」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「(何か寝てる間に立場が逆転してる気がする)」
40 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:58:42.30 ID: UJUwgt5A0
※
从'ー'从「びーとぎゃーざびーとぎゃーざ♪」
ズチャ♪ズチャ♪ズチャズチャ♪
从'ー'从「びーとぎゃーざびーとぎゃーざ♪」
ズチャ♪ズチャ♪ズチャズチャ♪
(^A^)「いやーイイッスね、彼女」
(^D^)「何が良いって……うーん、表現できないけどいいね! 不思議な魅力の持ち主だよ」
(^A^)「ついつい目で追っちゃう」
(^D^)「なー」
(^A^)「なー」
42 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:59:24.83 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「(さて……ここまではすんなり来れたな)」
(,,゚Д゚)「(スタジオ見学の人達に混じれば割りと簡単だったな)」
川 ゚ -゚)「(ギコ、彼女が出てきたら、後は打ち合わせ通りに…)」
(,,゚Д゚)「(あいよ…)」
(^A^)「はいはいはいはい、お待たせしました〜」
(^A^)「ナベちゃん入場です!!」
(^A^)「合図したらこう“わー”っと盛り上がってくださいね!!」
キャーキャー
ザワザワザワ
川 ゚ -゚)「(来る…!)」
(,,゚Д゚)「(よっしゃ…)」
43 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 13:59:57.37 ID: UJUwgt5A0
(^A^)「それではワンツースリー… (キュー)」
「イエー今日は生放送だぜ!チェケラ!」
「本日一発目のゲストはぁ!!」
「生放送でもそのキャラは崩れないのか!! 歩く人畜無害!!」
「ナベちゃんこと、ワ・タ・ナベだ!!!ヒュアユーイゴー!!」
从'ー'从「おっはー」
キャーーーーーーーーーーー!!!!!!
ナベチャンーーーーーーーー!!!!!!
川 ゚ -゚)「(今だ!!)」
44 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:00:49.63 ID: UJUwgt5A0
ばつん!!
45 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:02:33.31 ID: UJUwgt5A0
ウワ!?
ナンダ!?
テイデン!?
川 ゚ -゚)「(スタジオの照明基盤に水を落としてをショートさせて…!)」
川 ゚ -゚)「(ドリフ名物たらい落とし!!)」
从'ー'从「ふぇ?」
ゴキィン!!
从 从「ハマチ!!」
46 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:03:04.70 ID: UJUwgt5A0
(,,゚Д゚)「んで、オレがかっ拐うと……クーちゃん掴まってる?」
川 ゚ -゚)「イエスイエスイエス」
(,,゚Д゚)「じゃ、いくぜー」
キャー
ガタンガタン
ドコサワッテンノヨ!
ダレカデンキヲー!
47 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:03:29.19 ID: UJUwgt5A0
※
('A`)「え…なにこれ…放送事故?」
('A`)「あ…ついた」
('A`)「あれ?…ナベちゃんは?」
('A`)「…ミステリー」
48 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:03:54.73 ID: UJUwgt5A0
※
从'ー'从「ん…ぅん」
川 ゚ -゚)「目が覚めたみたいだな」
从'ー';从「ひゅわ!」
(,,゚Д゚)「ぉー、近くで見るとやっぱ可愛いなぁ」
从;'ー'从「でゅわ!」
从;'ー'从「…ゆ、誘拐犯ですか」
(,,゚Д゚)「あー、違う違う、いや……違くないか?」
(,,゚Д゚)「まぁ、営利目的の誘拐犯とかじゃないから安心てくれ、オレらは…」
川 ゚ -゚)「エスパークーです、よろしく」
49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:04:26.94 ID: UJUwgt5A0
从;'ー'从「え、エスパー?」
川 ゚ -゚)「説明しよう!!」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「ギコ先輩どうぞ」
(,,゚Д゚)「…」
−
−−
从'ー'从「私がエスパー…?」
川 ゚ -゚)「そういうことらしいな」
从'ー'从「そんなこと言われても私…よく分かりません」
(,,゚Д゚)「(これが普通の反応だよなぁ……クーちゃんはここで「よし分かった何をすればいい?」だったからな)」
50 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:05:02.16 ID: UJUwgt5A0
从'ー'从「私、別に物を動かしたり空を飛んだりできません」
从'ー'从「超能力だなんて私にはとても…」
(,,゚Д゚)「キミの能力は」
从'ー'从「!」
(,,゚Д゚)「人の目を惹く能力」
(,,゚Д゚)「何故か見てしまう、つい振り返ってしまう。魅の力を最大限に発揮したもの」
(,,゚Д゚)「それはブラウン管を通し、今、日本中に広がっている」
(,,゚Д゚)「素晴らしい能力だ。是非“ウチ”に欲しい」
(,,゚Д゚)「というか、個人的にもキミが欲しい!」
(,,゚Д゚)「(っと、大分適当なこと言ったけど大方合ってんだろ)」
51 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:06:08.22 ID: UJUwgt5A0
从'ー'从「ウチ?」
(,,゚Д゚)「そう! 日本中から選りすぐりのエスパーを集め、より良い日本を作る!!」
(,,゚Д゚)9m「大日本エスパープロジェクト!! 略してダイプロ!! 未来の日本を担うのは君だ!!」
川 ゚ -゚)「…ダサ」
53 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:06:51.72 ID: UJUwgt5A0
从;'ー'从「私になんか無理です〜」
(,,゚Д゚)「そんなことないさ!!明日って今さ!!」
从;'ー'从「仕事がありますし」
(,,゚Д゚)「(割りと手強いな)」
川 ゚ -゚)「(おまえの説得が下手すぎるだけだ)」
バタバタバタ
ミツカッタカ?
イヤマダダ?
川 ゚ -゚)「…あまり時間はないな」
54 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:07:13.67 ID: UJUwgt5A0
从;'ー'从「…どうするんですか……無理矢理連れて……行ったり……うぇ」
(,,゚Д゚)「そうしたいが、君の能力がある以上見つかる可能性が高い」
川 ゚ -゚)「ふむ」
从'ー'从「じゃあ、見逃して…」
(,,゚Д゚)「まぁ、手段がない訳でもない」
(,,゚Д゚)「我々に敵対する可能性があるならば、始末するという手もある」
从;'ー'从「…ひぃ」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「(何か新しい性癖に目覚めそうだ)」
55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:08:08.40 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「ふぅむ」
(,,゚Д゚)「…」
川 ゚ -゚)「うーん」
(,,゚Д゚)「…」
川 ゚ -゚)「うぅむ」
(,,゚Д゚)「…どうしたのクーちゃん? せっかくオレがシリアスな雰囲気を醸し出してるのに…」
58 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:08:42.24 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「渡辺。…呼び捨てでいいかな?」
从;'ー'从「! …は、はぃ」
川 ゚ -゚)「うん、君は今の仕事楽しいか?」
从'ー'从「…へ?」
川 ゚ -゚)「仕事。楽しいのか?」
从'ー'从「は、はい」
川 ゚ -゚)「そうか」
川 ゚ -゚)「君には多くのファンがいるな。ファンに対してどう思ってる?」
从'ー'从「え…? うーん…」
(,,゚Д゚)「…ちょ……クーちゃん…?」
59 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:09:43.75 ID: UJUwgt5A0
从'ー'从「…」
川 ゚ -゚)「答えられないか?」
从'ー'从「…」
从'ー'从「ファンは私の心の支えです」
从'ー'从「…」
从'ー'从「最近良く手紙を貰うんです」
从'ー'从「元気が出た」
从'ー'从「暖かい気持ちになった」
(,,゚Д゚)「それは…能力の…」
从'ー'从「…」
从'ー'从「それが超能力のおかげだとしても……応援してくれる人がいるなら」
从'ー'从「私はこの仕事を頑張りたいです」
60 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:10:11.79 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「そうか」
川 ゚ -゚)「ギコ」
(,,゚Д゚)「あいよ」
川 ゚ -゚)「帰るぞ」
(;,,゚Д゚)「ぇえ!! 任務放棄!?」
川 ゚ -゚)「渡辺は戦力外、敵になる可能性も皆無。よって保留、以上」
(;,,゚Д゚)「ちょ! そんな勝手に…」
川 ゚ -゚)「どうにかするさ」
川 ゚ -゚)「窓から跳ぶぞ」
(;,,゚Д゚)「オレガセンパイナノニ…」
ガラガラ
从'ー'从「…」
61 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:11:33.48 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「あぁ…そうだ、渡辺」
从'ー'从「ひゃい!?」
川 ゚ -゚)「君のファンの話だが…」
从'ー'从「?」
川 ゚ -゚)「私の友人に1人、熱烈な君のファンがいてね」
从'ー'从「はぁ」
川 ゚ -゚)「そいつは能力なんて関係無しに君のことが好きなんだろうな」
从'ー'从「…」
川 ゚ -゚)「無駄話をした、仕事頑張ってくれ」
从'ー'从「…はい!」
62 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:14:11.44 ID: UJUwgt5A0
川 ゚ -゚)「ギコ行こう」
(,,゚Д゚)「ギューとね」
川 ゚ -゚)「分かってる」
川 ゚ -゚)「…」
ヒュ
パッ
ヒラヒラヒラ
从'ー'从「…?」
川 ゚ -゚)「またな」
ギュン!!!!
63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:15:00.36 ID: UJUwgt5A0
从'ー'从「…名刺?」
从'ー'从「『風より優しく、風邪より怖い!その名もエスパークー!! −大日本エスパープロジェクト所属』」
クスッ
从'ー'从「クーちゃんか…」
64 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:17:06.41 ID: UJUwgt5A0
※
('A`)「ナベちゃん大丈夫かな…」
('A`)「誘拐…」
('A`)「いや待て……こういう場合は殺人とか…」
('A`)「うわぁぁぁ! …ネガティブになるな! ネガティブに!」
('A`)「くそぅ……いつまで放送止めt」
『ごめんなさ〜い!』
('A`)「!! ナベちゃん!!」
65 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:18:17.19 ID: UJUwgt5A0
(;A;)「うぇぇぇい……良かったよ〜」
『色々ご迷惑をおかけしました。停電にビックリして控え室まで逃げたら、鍵が開かなくなっちゃって…』
(;∀;)「ドジっ子だなぁwwwいいんだよー、ナベちゃんはそれでいいんだよーwww」
『ごめなさいついでに、もう一個ごめんなさい してもいいですか?』
(;∀;)「いいよーいいよー何でもいいよーwww」
66 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:18:43.36 ID: UJUwgt5A0
『さっきはごめんなさい』
『色々ビックリしちゃって……今度は女の子同士で、お茶でもしながら話しましょう』
『クーちゃん!』
('∀`) 「え?」
68 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/15(土) 14:19:55.69 ID: UJUwgt5A0
※
「ねぇ! 何で!? 何でオレはハブなの!?」
「始末するとか物騒なことを言うからだろ」
「いや、あれは仕方なく…」
「私は知らん」
「ああぁあぁー!! ……ん? なにそれ?」
「名刺だ。この機会に作ってきた、いるか?」
「…」
「いい響きだろ?」
「…クーちゃんって、ネーミングセンスないよね」
第一話了