2 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:43:05 ID: BC/SgcTb0

俺は旅に出る。

旅行じゃないぞ。熱海に一泊とかじゃないぞ。そこよろしく頼む。
生まれてこのかた17年。ろくすっぽ生まれた土地を離れたことがない俺が、放浪、「さすらい」に挑む。
不安などはもちろんあるけど、あまりそれらを直に感じないというか・・ 今の俺はちゃんと人間として胸を張っているような心情だ。

・・よくわからん心情だなぁ。

 

 

 

 

 

 

〜('A`)ドクオは夏の旅に出るようです〜

 

 

4 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:44:51 ID: BC/SgcTb0

・・かーちゃんに旅に出ることを告げた夜。俺は俺なりに自分の考えを整理してみた。

 

 

 

まずは、ここから遠く離れたショボンおじさんの家を目印・目的地として、なるべく新幹線だの公的機関を利用しないでそこまで辿り着きたい。これが一つ。
だから、何日かかるかわからない。泊まるところは雨、露を凌げれば公園や駅、どこにでも寝てしまおうという覚悟は"これから徐々に膨らませていく"とする。
移動手段は・・・ 後々説明する。
つまり、今はやっぱりそういう行為をすることに対して不安や抵抗があるってことだ。しかし、野宿というのがなんともハングリーな旅のロマンを感じさせる。
徐々に膨らますっつっても・・、旅立ちはもう明日なのだが、まぁなんとかなるさ。

そして、今回の旅を俺は"孤独なもの"にしたくないという気持ちが強くある。これが二つ目。
たくさんの人と触れ合おうと思ってる。・・どんな状況にしてもだ。人は一人じゃ生きていけないように、旅も一人っきりじゃ辛いもんだと俺は考える。
基本的には"ひとり旅"なんだが・・ 要するに俺はこの旅を通してたくさんの人々との出会いをしてみたいってワケだ。それが目的かな。そう上手くはいきそうもないがな。
だって俺だし。

 

 

5 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:47:07 ID: BC/SgcTb0

('A`)「これが一番の目的かなぁ」

('A`)「・・そう、上手くいかないと思うけどね」

('A`)「・・・以上、こんな感じで俺は明日、旅立ちたいと思ってるんだけど、どうかな」

('A`)「"自力で"っていう言葉の要旨はわかってもらえたかな」

J( 'ー`)し「・・・・」

('A`)「・・どうしたんだよ」

J( ー )し「・・・立派になったねえ、アンタ」

 

 

 

 

 

俯いているかーちゃんの瞳の奥に、キラリと光って流れるものを見つけた。

 

 

6 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:48:23 ID: BC/SgcTb0

('A`)「・・なに泣いてるんだよ」

 

J( 'ー`)し「あら、そう? ・・年をとるのは嫌ねぇ」

 

 

 

 

そう言って俺の顔をじっと見つめるかーちゃんのまつ毛は、キラキラと光っていた。
かーちゃんは俺を見つめながら朗らかに微笑んでいた。
泣きながら笑っているなんて、母親のこんな顔を見るのは、初めてだった

 

 

7 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:49:33 ID: BC/SgcTb0

J( 'ー`)し「・・ねえお父さん」

(,,'A`) 「なんだ」

J( 'ー`)し「あの子、明日、旅立つって・・」

(,,'A`) 「旅立つ・・って。おまえ、ただショボンの家を尋ねるだけだろう」

J( 'ー`)し「だけど・・、ドクオはドクオなりに色々考えてるみたいなんですよ?」

(,,'A`)「遊びにいくのはいいが、学業のほうが疎かにならないかが心配だな」

 

 

8 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:50:46 ID: BC/SgcTb0

J( 'ー`)し「いいえ、私はそんなことより、帰ってきたときの息子の顔を見るのが楽しみなの」

(,,'A`)「そうだな・・。あいつが色々考えているんなら、行って、戻って、それで終わりにはならないはずだな」

(,,'A`)「そう考えると、俺もあいつの顔を見るのが楽しみだ」

J( 'ー`)し「ええ・・。あの子、昔から私がいちいち言わないと何もやらない子だったわ」

J( 'ー`)し「だけど今回は・・」

(,,'A`)「ドクオを動かす"何か"があるんだろうな」

J( 'ー`)し「私は"動かされてる"んじゃなくて、自ら"動いている"ことを期待したいわ」

隣の寝室から両親の話しが聞こえる。だが断片的なので会話の内容は掴めない。
俺はネットで情報を拾いつつ、とりあえず今家にある物を寄せ集めて荷作りをしている最中である。

 

 

9 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:53:26 ID: BC/SgcTb0

('A`)(・・それにしても、かーちゃんが泣くとは思わなかった)

 

('A`)(なんだか俺まで泣いちゃいそうだったよ)

 

 

そう思いながら、俺はおもむろに携帯を開いた。
着信履歴も、発信履歴も、受信ボックスも、返信ボックスも、ついさっき全て削除した。なんとなく、過去の清算をしたかったのだ。
だが勿論、受信ボックスには保護された一件のメールが残されている。何度見ても、そのメールの日付は9月3日。そう、未来から送られてきた例の一通だ。

俺はさっき、かーちゃんに”人と出会うのが目的だー”なんて一丁前に弁を揮ったが、目的はもう一つある。
・・そう、このメールを送ったやつを"探す"ことだ。

 

 

10 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/25(水) 23:57:13 ID: BC/SgcTb0

「旅に出ます  探して下さい」
そう本文には記されていた。つまり送り人は、旅をしているんだ。そして、探してくれって要求しているのだ。
だったら、俺も旅に出て、おまえを見つけてやろうじゃないか。ってワケ。

 

だがしかし、このメールは未来からの文章だ・・ つまり、送り人が旅をするのは9月3日以降だと推測できる。そう推測してしまったら、目的に矛盾が生じる。
ここらへんがこの文章を”変”だと形容する所以なのだが・・。まあ、未来からメールがくる時点でもうアンビリーバブルなので、とりあえず良しとしておこう。
"良しとする"・・つまりな、俺が旅をしている間に色々と分かってくるかもしれないってことだ。このメールの謎がね。

 

・・そこで、この旅をただおじさんの家へ行って、帰ってくるだけじゃ、何も分からない。何も得られない。そう俺は理解した。
だから、俺は条件や目的をわざわざ設定した。このくらい今回の旅を、俺の中で大事で困難で大きなイベントとしないと、”見つけられない”と、俺は勇気を絞ったのだ。

 

 

11 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:00:14 ID: tHVnJ7/W0

つまり・・その・・俺がやりたいことを、簡潔にすると・・・

 

とにかく、この旅を価値のあるものにしたい。

そういうことなんだ。・・簡潔になってるかな?自信はない。言いたいことが伝わったならそれでいい。
突然だが、何度も言う。
俺は夏が嫌いなんだ。

今こうして携帯の画面を眺めていると、あのメールは、夏から俺に送ってきた挑戦状のように思える。
大嫌いな季節から来た挑戦状。

”旅に出ろ”という挑戦。

俺はそれを受けて立った。珍しく”やってやろうじゃないか”と奮起した。
・・そうなんだ。俺の中で何かが変わろうとしている。

 

 

この挑戦を終えるとき、俺は夏を好きになるかもしれない。

 

12 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:02:41 ID: tHVnJ7/W0

夜が明けた。
翌朝。あの日あの時、あのメールを受信していなかったら、俺はいつものように制服に着替えて学校に行く準備をしていただろう。
だけど今日から学校で講習を受ける必要はない。残りの夏休みを使って俺は旅に出なきゃいけないのだ。
俺はダメージ加工がしてあるジーンズを穿き、腕には時計を巻いた。もうムードはばっちりである。(俺的にはね)

・・というか、家を出るのは昼食を食べてからなんだけど、やっぱり学校には行かないことにした。面倒だし。
期待と不安が大ゲンカして、教室の椅子になんか座ってられないだろうし、先生の都合で急に補習なんか入れられたら全部パーだからだ。

午前中の時間帯は、全て持ち物チェックや地図の見直しなどで時間が潰れてしまった。
寝室では父親が寝転がって気ままにテレビを見ている。今日は仕事が休みらしい。母親は昼食を作っている。冷やし中華みたいだ。

 

 

 

 

 

・・俺はやっぱりあのメールを何度も何度も開いては閉じている。

('A`)「ついにきたな・・この時が」

 

 

15 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:08:48 ID: tHVnJ7/W0

J( 'ー`)し「ドクオー、お父さーん。ごはんよー」

(,,'A`)「ほっほほーい」

('A`)「・・・」

(,,'A`)「・・・お!」

(,,'ー`)「・・・」

 

 

俺と親父は一階へ向かった。親父はボテ腹をカリカリと掻きながら、俺の顔を見てはニヤニヤと笑っている。
勿論、嘲笑ではない。どんな意味の笑みなのかは自然に理解できる。
俺もニヤニヤと微笑み、俺と親父は不敵な笑みを交わし合った。それにしても俺は親父似だ。

 

16 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:09:15 ID: tHVnJ7/W0

(,,'A`)「おっ・・冷やし中華か。今年初めてだな」

J( 'ー`)し「そーなのよw味わって食べてね」

('A`)「・・いただきます」

J( 'ー`)し「なんだか元気ないわねえ」

(,,'A`)「もう今日からロクなもんを食べれないだろうからなww神妙になるわなそりゃ」

('A`)(精一杯感謝の気持ちを込めながら食べようと思ったんだけどね)

('A`)(それもある。確かにある)

J( 'ー`)し「ほらぁ、早く食べなさいよ!」

('A`)「わーった」

('A`)「色んな意味で」

('A`)「味わって食べる」

(,,'A`)「ちゃんとトマトも食べろよww」

 

17 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:12:47 ID: tHVnJ7/W0

冷やし中華は・・・、凡庸な表現ですまない。
お袋の味がした。
こんなもん誰が作っても同じかもしれないが・・。そういうことにしといてくれ。
昼食を食べ終わった俺は台所に行って、自分と親父と母親が食べた皿を洗った。

 

 

J( 'ー`)し「ドクオ、そんなことしなくていいからさあ、最後の準備でもしてきなさいよ」

('A`)「大丈夫だよ。もう、すぐに行けるように玄関先に荷物は置いてあるんだ」

J( 'ー`)し「そう・・」

J( 'ー`)し「あんたが皿洗いなんか自分でしてくれるの、初めてと感じるくらい珍しいわね」

('A`)(そうだな。そう思うと俺は本当に駄目な息子だ)

J( 'ー`)し「・・でも、あんたは駄目な息子じゃあないよ」

('A`)「・・・!? なんで考えていることが・・、いやなんでもない。どうして?」

J( 'ー`)し「あんたのことが心配で心配でいつもたまらないからよ」

 

 

18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:14:28 ID: tHVnJ7/W0

('A`)「・・・!? なんで考えていることが・・、いやなんでもない。どうして?」

J( 'ー`)し「あんたのことが心配で心配でいつもたまらないからよ」

('A`)「・・だからそれは俺が駄目だからだろ?」

J( 'ー`)し「あんたが可愛いからに決まってるじゃない」

('A`)「・・親は子供が何歳になっても可愛いと感じるものなのかなあ、やっぱり」

J( 'ー`)し「・・その通りよ」

J( 'ー`)し「あんたがショボンおじさんのところに行ってる間」

J( 'ー`)し「かーちゃんはずっと心配してるから」

J( 'ー`)し「何かあって挫けそうになったときは」

J( 'ー`)し「かーちゃんが自分のこと心配してる様思い浮かべて」

J( 'ー`)し「親不孝させるものかと踏ん張りなさい」

 

 

20 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:16:05 ID: tHVnJ7/W0

 

('A`)「・・・おう」

 

 

 

そう言ってかーちゃんは、俺の隣で箸やら小皿やらを洗い始めた。
会話はそこで止まってしまった。

 

 

23 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:20:00 ID: tHVnJ7/W0

そしてついにその時はやってきた。
空はいつもの夏の日のごとく青く、広く、澄み渡っている。この色は絵具に例えると何色だろうか?
勿論外はかなり暑く、アスファルトの向こうに陽炎が見えたが、風がそよそよと吹いていて、俺の服を揺らした。
向かいの家のブロック塀から、ヒマワリが顔を覗かせる。ヒマワリってこんなに大きく育つ植物だったかと俺は驚いた。

・・・・

 

('A`)「財布よし、地図よし、・・よし・・よし・・・」

('A`)「うん。全部大丈夫」

J( 'ー`)し「気をつけてね」

(,,'A`)「しっかり気張れや」

 

 

 

J( 'ー`)し「よく考えるのよ」
そう言ってかーちゃんは俺の手に、数枚の一万円札を握らせた。
ついでに俺はかーちゃんの手をぎゅっと握った。「ありがとう」と言いながら。

 

 

24 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:21:38 ID: tHVnJ7/W0

最後の一行は

俺もかーちゃんの手をぎゅっと握った。

と直します。「ついでに」というのは変だ。

 

 

25 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:24:46 ID: tHVnJ7/W0

 

・・・とーちゃんはというと。

 

(,,'A`)「ドクオ、携帯貸せ」

('A`)「ん・・?ああ」

(,,'A`)「えーと、ここがこうなって・・ちょいちょいちょい・・」

('A`)(何をいじってんだ・・?)

(,,'A`)「お母さん、紙とペン」

J( 'ー`)し「はい」

(,,'A`)「スラスラ〜。うむ」

('A`)「わ・・・ちょい・・何やってんだ親父?」

(,,'A`)「ほれ、返す」

('A`)「・・ああ」

('A`)「?・・何電源切ってんだよ親父」

そして俺は携帯の電源を入れた。しかし、表示されたのは待ちうけ画面ではなく・・

 

 

26 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:26:26 ID: tHVnJ7/W0

(;'A`)「オートロック!?俺、ウェブにしかロックかけていないのに」

俺は携帯のロック番号を押した。しかし表示されるのは「番号が違います」という文字。
・・なぜだ。

(;'A`)「親父、何したんだよ!これじゃ携帯使えねーよ!」

(,,'A`)「甘ったれんじゃねぇーー!!」

('A`)「・・」

('A`)「・・悪いが全然怖くないぞw」

 

 

 

(,,'A`)「ごほん」

 

 

 

28 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:29:52 ID: tHVnJ7/W0

(,,'A`)「ごほん」

(,,'A`)「携帯なんて、電話もメールもインターネットもできちゃう便利すぎる文明の利器は」

(,,'A`)「男の一人旅には必要ない」

(,,'A`)「だからテキトーにボタン押してロックかけてやった」

(;'A`)「その前に、なんで俺が設定した番号知ってるんだよ!!」

(,,'A`)「リビングでいっつも携帯イジってるお前を見てるから、なんとなく分かった」

(;'A`)「・・なにぃ」

 

(,,'A`)("5"を5回押すとか安直すぎるぞ息子よ)

 

父親という存在はこういうところが中々強い。
・・どういうところだよ。
親父は少し間を置いて、俺のリュックの小ポケットにメモ紙を無理矢理捻じ込んだ。

 

 

29 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:35:24 ID: tHVnJ7/W0

(,,'A`)「その紙の中に、俺がでたらめに設定した番号を書いたから」

(,,'A`)「どうしても駄目なときや、何かに巻き込まれたときや、つらくてたまらないとき・・etc」

(,,'A`)「そんなときは、その紙を見て、ロックを解いて、俺に電話をかけろ」

(,,'A`)「・・ま、よっぽどのことじゃない限り、絶対かけちゃ駄目だぞ。男のプライドはしっかり持っとけ」

 

 

(,,'A`)「わかったなら、行け!ちなみに、絶対に後ろは振り向いちゃいかん」

 

 

 

 

 

絶対に、後ろは振り向いちゃいかん

 

30 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:37:03 ID: tHVnJ7/W0

勝手にロックをかけて、でも、ピンチのときは解いて電話をかけろ・・ってか。
公衆電話とかでも普通に会話は出来ると思うけどなあ・・w
しかし、携帯の扱いについては俺も少し悩んでいたところだ。確かに携帯があると、色んな意味において頼りすぎてしまうかもしれない。
部屋に置いてこうかとも思ったが、これで踏ん切りがついた。
あと、親父の不器用かつ優しげな配慮は十分感じたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

親父も、ありがとな。じゃあ、そろそろ俺、行くわ。

 

 

32 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:40:43 ID: tHVnJ7/W0

('A`)「行ってきます!」

 

 

 

 

 

 

(,,'A`)「アバヨ!!!」

(,,'A`)「・・柳沢に似てたかな?」

J( 'ー`)し(・・色んなことを学んできなさい)

 

 

34 名前: 1 ◆ps3CKPkBXIMail: 投稿日: 07/07/26(木) 00:41:35 ID: tHVnJ7/W0

・・旅の掟。・・というか常識? まあいい。早くも親父から一つ教えてもらった。

出発するときは後ろを振り向いちゃいけないんだな。

うんうん・・・

把握した。

俺はまっすぐ前だけを見て歩くよ。

 

 

まっすぐまっすぐ、進めよと、腕を振って歩く。

 

(旅立ち編4 おわり)

 

 

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