1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:37:49.03 ID: EYjtQtXoO

僕はもう一度時計を確認する。
ちょうど20時を回った所だ。
よし、時間はたっぷりあるぞ。

次に、僕の生活拠点であるこの空間を見回す。
……やっぱり、時間は足りないかも知れないぞ。

汁が入ったまま放置されたインスタントラーメン。
足場を埋め尽くしている衣服。
まともな役割を果たしているか不明な、埃だらけのタンス。
ゴミ箱は妊娠しそうな勢いで体内に僕の子種を蓄えている。

明日は、この部屋を大事な客人に披露しなければならない。
客人の顔を思い浮かべ、萎えかけていた僕の気力を再びフル勃起させる。

( *^ω^)「さあ、頑張るお!」

 

〜( ^ω^)ブーンの部屋は無秩序なようです〜

 

 

3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:40:23.18 ID: EYjtQtXoO

※※※※

8月も後半に入ったが、女性の露出は衰えていない。
脇・太股フェチの僕は、この季節が大好きだ。

隣を歩く、気の強い女の子。
一歩ごとに金髪ツインドリルが揺れる。
当然、僕の視姦の被害者である。

ああ……いいよ……いい足だよ……

ξ#゚―゚)ξ

下半身に視線が注目していることに気付いたのか、ドリルが肩パンを放ってきた。
まあM気味な僕にとってそれはご褒美なのだが。

( *^ω^)「い、痛いお! なにするんだおツン!」
ξ#゚听)ξ「……視線がやらしすぎ」
( ^ω^)「それはツンの足が美しすぎるからだおwww」

顔に弱冠の赤味をさしたツンが再度肩パンを放つ。
地味に痛いが、激しく快感だ。

 

 

4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:42:13.83 ID: EYjtQtXoO

日光をなるべく避けながら、二人並んで大学の校内を歩く。
やはり室外は暑い。
蝉の声は僕の耳に染み入るようだ。

ξ゚听)ξ「それより内藤」

金の髪が揺れ、ツンが僕を見る。

ξ゚听)ξ「明日、あんたの部屋に行くから」
(;^ω^)「うおぉぉ!!! これは幻のセクロスフラグ!!」

ξ#゚―゚)ξ

また肩パンしやがったこのドリル。
そろそろエレクトゥするぞ?

僕とツンは付き合っている訳ではない。
クラスの飲み会で出会い、一目惚れした僕が一方的にアプローチしている。
そのツンが部屋に行く発言――
これはお赤飯かもわからんね。
帰り道の僕は、エロゲで得た知識をフル動員させた脳内予行演習に夢中だった。

 

 

6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:45:03.04 ID: EYjtQtXoO

※※※※

(;゚ω゚)「ヤバいお……」

そして帰宅後すぐの、絶望。
今まではまったく気にならなかった筈の部屋。
しかしあらためて見てみると、人が住むべき空間ではなかった。

この部屋を見て、ツンがどう反応するかは分からない。
しかし、その反応が好ましいものでないことは確実だろう。

ヤバい。非常に、ヤバい。

できることは――
まあ当然だが片付けることだ。
何を言っても仕方ない。
時間は――20時。
大丈夫、間に合う。
彼女の顔を思い出せば、やる気が溢れてくる。

( *^ω^)「さあ、頑張るお!」

 

 

8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:47:17.76 ID: EYjtQtXoO

まずは……うん、ナマモノをどうにかしよう。
机を占領していた、日清からの刺客達を台所へ連行する。

……腐ってやがる。早すぎたんだ。

しかし気にしたら負けだ。
手早く流し、資源ゴミへ。分別はしないとね。

次に、カーペットのようになっている衣服達を掴む。
臭い男は嫌われるんだぜ。

……これ洗濯したのいつだっけ?

しかし気にしたら負けだ。
とりあえず臭いを嗅ぎ、危険なものを洗濯機へ。
残りはファブって後で畳もう。
そう思っていると――

( ^ω^)「……飴?」

 

 

9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:49:24.92 ID: EYjtQtXoO

床から拾い上げたズボンのポッケから、袋に入った飴玉が出てきた。

(;^ω^)「……こんな飴買ったかお?」

――でも。

( ^ω^)(とっても……おいしそうです……)

それは透き通るような黄色で――

( ^ω^)……

反射する光は僕を誘って――

( *^ω^)……

まるでツンの太股のようになめらかで――

( *^ω^)「人間とは、好奇心の生き物である」

やはり、食べるしかない。
袋をちぎり、飴玉を口の中へ。

 

 

11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:52:06.52 ID: EYjtQtXoO

―――不思議な、感覚だ。

初めて体験する筈なのに、

もとから自分の一部だった気がする。

知らなかった筈なのに、

ずっと追い求めていたような気がする。

自分に必要だったのは、

まさに、この感覚だ―――

 

 

13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:54:06.44 ID: EYjtQtXoO

( *^ω^)「おおーんジューシィスパイラァル!!」

筆舌に尽くし難い。
人生の喜びを溶かした唾液が喉を伝い、胃へ向かう。
流れる唾液から溢れる芳香が鼻を刺激し、再び味を喚起させる。

( *^ω^)「……お?」

―――しかし突然の、腹痛。

(;゚ω゚)「お……ぅおおおおぉぉおお!!!!!」

この痛さ……セルフ浣腸プレイの比ではない。
獣じみた咆哮を上げ、トイレへ駆け込む。

(;゚ω゚)「う……うぁああ!!! ああああぁあぁあぁ!!!!!」

出ない。
僕の肛門も閉鎖されているようです。
臓物を内部から破壊されるような感覚が、僕を襲い続ける。

 

 

14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:56:47.40 ID: EYjtQtXoO

ここにいても無駄だと悟った。
トイレから脱出し、タンス下段の引き出しを探る。

薬箱、薬箱、薬箱――

半狂乱となりながら探す。

無い、無い、無い――

( ;ω;)「あっあった!!! あった――」

ようやく薬箱を見つけたとき。
痛みが、脳のキャパシティを越えた。

(;´ω`)「あ……うぁ……」

そのまま僕は、意識を手放してしまった―――

 

 

16 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 20:59:42.76 ID: EYjtQtXoO

※※※※

太陽が眩しい。
「お兄! いつまで寝てるの!」って起こしてくれる妹が欲しいよぉ……
蝉が煩い。
蝉たんのおしっこぺろぺろしたいよぉ……
……ぺろぺろ?

(;゚ω゚)「うおっ!!」

そうだ。思い出した。
すごくおいしい飴を舐めて、腹痛で……
しかし、何とも無い。

(;^ω^)「うーん、夢だったのかお?」
('A`)「夢ならあんなに痛くないんじゃね?」
( ^ω^)「それもそうだおwwwほっぺた抓るより痛かったおwww」

――あれ?

(;^ω^)!!

辺りを見回す。
いや、誰もいない。
何だ?さっき僕は誰と会話したんだ?

 

 

17 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:02:07.16 ID: EYjtQtXoO

(;^ω^)……

不気味だ。
もう一度辺りを見回す。
やはり、誰もいない。
いつも通りの散らかった部屋だ。

――散らかった?

(;゚ω゚)「ヤバいお!! 今何時だお!?」

ツンとの約束があるんだった。
時計を確認する。
――いや、しようとした。

从'ー'从「うーんとねー、10時くらいかなー」
( ^ω^)「そっかーありがとーだおー」

うん、今度は間違いない。
僕が時計を見た瞬間。
時計が――喋った。うん。

(;゚ω゚)「うきょおおおおお!!!!!」

 

 

18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:04:32.82 ID: EYjtQtXoO

从;'ー'从「うわぁ!」
(;'A`)「何だ何だぁ」
(´・ω・`)「朝から元気だね……」
川゚ -゚)「叫びたいなら叫べばいいさ」
ノパ听)「オオオオ!!!魂の叫びだあぁぁ!!!」

なんかいっぱいいる。
時計だけじゃ無い。
エアコン、タンス、台所の包丁にまな板……

なんだ、僕はまだ寝てるのか……
HAHAHA、なかなか面白い夢を見せてくれる。
タンスに近寄り、話しかけて見る。

( ^ω^)ノ「やあやあタンス君、ごきげんよう」
(´・ω・`)「やあごきげんよう、だがまずは落ち着いて欲しい」

おお、ちゃんと会話もできるじゃないか。
リアルな夢だなぁ。
そう思い、今度は台所の包丁とまな板に近付こうとして――

 

 

21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:06:41.11 ID: EYjtQtXoO

(;´・ω・`)「あ、危ないよ!!」

タンス君の角と僕の小指が熱い抱擁を交わす。

( ゚ω゚)「おうふっ」

痛い。
しかし昨日の腹痛に比べればなんてことは無い。
問題は――夢じゃないってことだ。

( ^ω^)「よーしみんな集合ー」
('A`)「動けねえよバーカ」
(#^ω^)「そこのエアコン。次に生意気な口をきいたら解体することに決定したお」
(;'A`)……

ムカつくエアコンだ。
陰気な声しやがって。
ぜったいキモオタだこいつ。

まあまずはこいつらに話を聞こう。

 

 

25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:09:03.26 ID: EYjtQtXoO

※※※※

10分後。

(;´ω`)

何の成果も無かった。
こいつらは気付いたら自我を持っていたらしい。
その理由も知らないと。

ああ、どうしよう。
ただでさえ散らかったままの僕の部屋。
さらに喋る家具まで居る。
しかもエアコンの声はキモオタヒキニートっぽい。
ツンをこんな部屋に呼ぶのか……
これは嫌われるだろう……常考。

とりあえず、出来る限り片付けておこう。

 

 

27 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:11:49.53 ID: EYjtQtXoO

※※※※

(;^ω^)「ふぅ。時計さん今何時だお?」

从'ー'从「11時半だよー」

ツンとの約束は1時。
部屋の状況は……
僕の子を孕んでいた、異臭を放つゴミ箱を堕胎。
ゴキブリの餌になるようなものを始末。
PC周辺のエロゲを、タンス君の頭上へ。
現在作業中なのは衣服。
床・机に満遍なく棲息する教科書やサークル道具などは未だに放置されている。

(;^ω^)「ギリギリ……間に合うかお?」

意外にも間に合いそうだ。
だが昼飯を食べる時間はない。
片付けに集中しなければ――

 

 

28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:14:09.68 ID: EYjtQtXoO

そう思っていた矢先。

ピーンポーン
ξ#゚听)ξ「ちょっと!!内藤ー!?」

(;゚ω゚)!!

馬鹿な!!
確かに僕の家の場所と部屋番号は教えていた。
しかし待ち合わせは近くの喫茶店だったし、まだ時間が……

――時間?

僕はあらためて時計を見る。
おい、お前さっき11時半って言ったよな。
なんで短針進めてんだよ。

从;'ー'从「ふ……ふえーん、私ちょっと遅れてたよお〜」

ああ、これが殺意か。

 

 

29 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:16:09.23 ID: EYjtQtXoO

※※※※

(#)ω`*)「す……すいませんでしたお……」

僕が約束から30分たっても現れなかったので、直接家に乗り込んで来たらしい。
鉄拳により不覚にもおっきした股間を庇いながら、ツンを室内に案内する。
まあ案内するほどの広さは無いけど。

(#'A`)「おいコラ!! てめえ女持ちだったのか!!」

ふひひ、魔法使い予備軍のエアコンさんが何か言ってらっしゃる。
まあまだ彼女じゃ無いんだけど。

けどこれは脈有りだよな……
いやでも……

――ってそうだった!!

 

 

31 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:19:03.92 ID: EYjtQtXoO

(;゚ω゚)!!

慌ててツンを見る。
この状況に慣れてしまい、異常さを忘れていた。
なんて言い訳しよう……ゆーれいさんです?
でもあいつらは違うって言ってたし……

ξ゚听)ξ「それにしてもきったないわねー」

……あれ?
エアコンさんはスルーですか?

(;^ω^)「ご、ごめんだお……昨日片付けてたら寝ちゃって」
川゚ -゚)「ああ、片付けようとしていたことは私も保証しよう」
( *^ω^)「おお、包丁さん優しいお!」

……じゃなくて。
喋らないで欲しいんだった。

 

 

32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:21:55.53 ID: EYjtQtXoO

ξ゚听)ξ「包丁さん?包丁小僧は優しくなかったと思うわよ?」

あれれー?
もしかして……聞こえてない?

ノハ#゚听)「姉さんの優しさは私だけのものだあぁ!! 近付くな白豚があぁあぁあぁ!!!」

ξ゚ー゚)ξ「しょうがない。いっしょに、片付けよっか」

はい、是非ともお願いします。
……ヤバいね。この笑顔はヤバい。
もし僕が阿部さんでも女に目覚めるね、これは。
天使の微笑みに混ざって、僕を白豚と呼ぶ奴がいた気もするが気にしない。
しかし、やっぱり聞こえていないんだな。
聞こえないに越したことはないけど。

 

 

33 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:24:31.34 ID: EYjtQtXoO

※※※※

ξ;゚听)ξ「ふー。けっこう片付いたわね」
( *^ω^)「だおだお」
('A`)「おーい。タンスの上にエロゲが隠れてるぞー」

家具達の声を無視して1時間。
いや、高い物を取ろうとするツンの脇を楽しみ1時間か。
むしろ、四つん這いになったツンの太股を視姦して1時間かも知れない。
どちらにしろ部屋はだいぶ綺麗になった。

( *^ω^)「ありがとうだお、ツン」

軽く汗をかいている彼女を見る。

ほんのり上気した頬。
汗で張り付く金の髪が良く映える、陶器のようなうなじ。
丈の短いハーフパンツから覗く白い脚線。

……性欲とまんないねっ!!

できればずっと見ていたかったが――

 

 

34 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:27:03.23 ID: EYjtQtXoO

グゥ
(;^ω^)「おっ」

朝から何も入れていない僕の胃袋が、視姦タイムに終止符を打った。

ξ*゚听)ξ「あ、あんたがどうしてもって言うなら料理して上げるわよ!?」
('A`)「おーいエロゲー」

いや、視姦タイムよりすばらしい時間を提供してくれるようだ。

ノパ听)「仕事なのかあああ!!! 全力で達成してみせえぇる!!!」
川゚ -゚)「最近私達は出番無かったからな。ありがたい」

ツンは冷蔵庫に食材を確認しに行った。

(´・ω・`)「かわいい娘だね」
( *^ω^)「おっおっおっwww自慢の彼女だおwww」
ξ*゚听)ξ「ま、まだ彼女じゃないわよ!!」

台所から戻って来たツンに肩パンされた。

 

 

35 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:29:16.46 ID: EYjtQtXoO

※※※※

从'ー'从「3時だよぉー」
(;^ω^)「君をどれくらい信用して良いのかわからんお」

ツンは台所で包丁を振るっている。

ノハ*゚听)「あぁっ姉さぁん!! もっと!! もっとぶってぇ!!!」
川*゚ -゚)「ほうら……これが良いのか?」
ノハ*゚听)「ひあぁ!!だめえ、私おかしくなっちゃうよおぉ!!!」

ξ゚ー゚)ξ〜♪

( *^ω^)……

ツンの手元ではまことにけしからん事態が起きているようだ。
ほんっとーにけしからん。
まあ包丁とまな板なんだけどね。

 

 

37 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:31:19.57 ID: EYjtQtXoO

川; -;)「あぁ……いやぁっ!!そこはだめえ!!」

――幸せに暮らしていた姉妹に、突然の不幸が降りかかる――

ノハ*゚听)「痛い……なのに気持ち良い! くやしいっビクンビクン」

――ツンの卓越した手技を前に、成す術もなく淫猥な世界へ引き摺り込まれる姉妹――

ξ゚ー゚)ξ「ふふふ……嫌がっていても、身体は正直ね……」

――快楽の宴が、いま始まる――

 

 

40 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:33:24.65 ID: EYjtQtXoO

ξ#゚―゚)ξ……

(;^ω^)「はっ」

妄想の世界から帰って来た僕の目の前に、無表情なツンが立っている。
顎まで垂れていた鼻血を拭き取り、
ハイパーおちんちんタイムを発動している股間を隠す。

いやいや、こんなかわいい娘が台所に立って、あんな嬌声まで届いたら仕方ないって。
だからさ、左手に包丁持ったまま右手で肩パンするのやめよう?
ね?

(*'A`)「ハアハア……うっ」

あのエアコンから出た空気はもう吸いたく無いな。

 

 

45 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:35:33.57 ID: EYjtQtXoO

※※※※

テーブルに、2人分の料理が運ばれてくる。
ツンも食べるようだ。
……喫茶店で昼食を食べたと言っていた気もするが。
思っても口にはしない。
それが、大人のマナー。

( *^ω^)「ツンの〜手料理〜だおだお〜♪」

うーん。
どうやら僕にはミュージカルの才能が無いようだ。
もっと周囲の人が踊り出すほどに喜びを表現してみたいけど……
少しくらい伝わっただろうから、十分かな。
作ってくれたのは簡単なものだが、ツンが作ってくれたんだ。
死ぬほど嬉しい。

ξ*゚听)ξ「は、早く食べなさいよ」

うんうん。
いますぐ舐め回すように食べるからね。

 

 

49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/01(土) 21:38:09.69 ID: EYjtQtXoO

※※※※

( *^ω^)「ごちそーさまだお! ツンは本当に料理上手だお!!」
ξ*゚听)ξ「う、うるっさいわよ!」

予想外のおいしさ。
苦手だと思っていたけど、どうやら料理は得意なようだ。
頬を赤らめ肩パンした後、食器を流しに持っていくツン。
ああ、なんか幸せだ。

(*'A`)「おい。セクロスすんの?なあなあ」

このキモオタヒキエアコンが。

(;^ω^)「まだ付き合ってもいないお」

キッチンに立つツンには聞こえないように、音量に気をつける。

(*'A`)「いいじゃんか、セクロスしてくれよ」
(#^ω^)「ちょっと黙れお」

僕だってやりたいよ、バカ。

 

 

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