1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 19:28:19.15 ID: Q1tEEYiz0
 あるいは、あり得たかも知れない一つの蓋然性。
 あるいは、天文学的な数値上で展開された一つの世界の形。

 それらは、彼が、彼らが持ちえたかも知れない、
 歪な、だからこそ美麗な世界の形。

――ああ、そうなのだ。
 それは、他愛も無い日常であり、あるいは突然降り掛かる非日常であり
 あるいは喜劇、あるいは笑劇、あるいは悲劇、あるいは活劇、あるいは――?
 一途の終焉へと向かう幾筋もの光達は、総じてこう呼ばれる。

 《ブーン小説》、と

 これは、光達の濫觴。
《プロローグ》呼ばれるもの達の、刹那の輝きである――

( ^ω^)「三行で」

「ブーン小説でよく見るプロローグを
書き出していきます><
ただそれだけです」

( ^ω^)「把握したお」

 

 

7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 19:40:13.55 ID: Q1tEEYiz0

ピピピピピピピピ。

( ´ω`)「……んぉぉ」

ピピピピピピピピピ。
暖かな布団の中から手探りで探す目覚し時計。
瞼はまだ開かず、手先に触れるのはタタミの感触のみ。

ピピピピピピピピピピピピ。
何時にセットしてたっけ? そう思いながら捜索する目覚まし時計。
耳に響くノイジーな電子音。

( ´ω`) 「早くとめて、二度寝するお……」
「フザケンな、コラ」
呟いた次の瞬間、頭蓋骨に直撃した言葉と衝撃。

ピピピピピピピピピピピピピピピ。

鳴り止まない目覚し時計。
今しがた、僕の頭の上に落とされた物だ。ああ、くそぅ。嘆息吐いて身を起こす。
僕を見下しながら半目の幼馴染に対して、文句を言うために。

(#^ω^) 「何すんだお、ツン!!」
ξ#゚听)ξ 「起きないアンタが悪いんでしょ!?」

いつもどおりのサイクルで、いつもどおりのやりとりで僕らの一日が始まる。

 

 

14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 19:44:46.89 ID: Q1tEEYiz0

その1『目覚ましから始まるどうでもいい朝。幼馴染つき』

あるあるって言うかベタな感じがする。
学園物や、世界系よくみる、と言うかそれ位しか使い道がないものがないかもしれない。
「目覚まし」がポイント。はずせない。幼馴染が付くと高ポイント。
このタイプのプロローグは、主人公の境遇や習慣を読み手側にすんなりと受け取って貰えるメリットがある。
『なんでもない日常』がコンセプト。エロゲやらギャルゲでよく見るよねこれ。
と言うか、オムライスで絶賛休止中のこの作品は早く再開するといいよ。

 

 

 

18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 19:54:36.02 ID: Q1tEEYiz0

(´・ω・`) 「おめでとう、君たちは選ばれた」

( ;ω;)「訳の判らないままここに来て、訳の判らないまま死ぬ。
 僕は嫌だお! そんなの、絶対嫌だお!! だから、だから――っっ!!!」

 

  ミ,,゚Д゚彡 「三日以内にこの島にいる『内通者』を探し出し、脱出しろ。それがルールだ」

 

(-_-) 「……このゲームは、最初から優勝者が決まってるんだ」

   ('A`)「やめろ、やめろ。やめてくれ! なんだ、なんなんだよ、リスキーゲームって!!!!!」

('、`*川 「どう考えても裏切り者はこの中にいる……」

   ( ´_ゝ`)「流石だな、素直空……。いや、『調停者』と呼んだ方がいいか――?」

ξ:;)ξ 「生きるのよ! アンタは生きなきゃいけないの!!
 だから行って! ……生きなさい! ブーン!!!!!」

 

     「さあ、ゲームスタートだ」

 

 

 

19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 20:04:25.46 ID: Q1tEEYiz0

その2『本編の会話をかいつまんだプロローグ。虫食い。』

これには「引き込む力」がある。

そりゃあ、人によって好き嫌いはあるだろうが、個人的には好きなタイプのプロローグだ。
本編中にプロローグの言葉が出てくると燃える。個人的に。
と言うか、プロローグに出てきた台詞や言葉は、本編にも出してほしい。

しかしその分、作者の頭の中である程度の展開の限界、と言うか制約が出来てしまう事もあるので
一つの注意点として心に止めて置いてもらいたい。

早い話が、「台詞内で重要そうな語句や単語を出しちゃった場合、
それを本編にも出さなきゃなんねーよね」って話である。
具体例を出して言うと、兄者の台詞にある『調停者』だ。
『素直空』と言う人物に『調停者』と言う一種の縛りが出てくる訳だね。

そしてもう一点。このプロローグの持つ最大の欠点が
プロローグに話の含みを持たせることが出来なくなると言う事。
世界観や人物背景の説明が足りなくなってしまうって事だ。

本編中でこの欠陥をどう補っていくかが、作者の腕の見せ所になるだろう。
いや、もうそれを抜き差ししても個人的には熱いんでオススメする。

 

 

 

20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 20:09:10.59 ID: Q1tEEYiz0

・プロローグって、何?

早い話が第0話だろう。物語の取り扱い説明書、導入編みたいなもんだ。
例えるならばそれは漫才の《掴み》、
例えるならそれはトイレに入って大しようとふんばる瞬間。
あ、脱糞中が本編ってことになるのかなこの場合。
する人の踏ん張り様によって快調になったりビチグソになったりする訳だまさにそんな感じ(ry)

世界観や人物背景をより読者に知ってもらう為の『水先案内』
それが、プロローグなのだ。

(一部文章が著しく乱れた事を深くお詫びします)

 

 

21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 20:10:27.25 ID: Q1tEEYiz0

( ^ω^)「ここに押せば世界を滅ぼことのできるスイッチがあるお、全ては僕の裁断なんだお」
( ^ω^)「死にたくないし僕は押さないお」

そこに通りがかりの猫がニャー、ポチ。

( ゜ω゜)「ヌ、ヌコスイッチぃぃぃ!」

ドーン。
そうして199X年、世界は核の炎に包まれた。ちゃんちゃん。

 

その3『いきなり幕』
プロローグかどうかも怪しい。釣り系のブーン小説でよく見る。
意味の通じる文章があればいい方。インパクトだけを求めて別の方向性にぶっ飛んじゃった感じだろうか。
>>1 以降の流れや作者の頑張りによっては好転が期待できる始め方でもある。
もしくは乗っ取りを願うかぐらい。
オススメはできないかもしれないけれど、インパクトのみで行くならこれだろうか。
いやけど、読み手的にはあんまり感心しない。

 

 

 

23 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 20:16:36.19 ID: Q1tEEYiz0

走っていた。

自分は逃げているのか。もしかすると追っているのかもしれない。
誰に誰を何のために走っているのか。よくわからない。思考が考える事を否定してこれ以上進まない。

「ハァ……ッ、ハハぎ、ハッハッ……ッぁ」

よろめく事は有ってもこける事はない。許されない。
そうして私はいつもとは違うルートで家路へ付いた事を後悔していた。

――――――あ。

 アレ を見たとき、思考したのはそれだけだったはずだ。

女の腹から流れる(真っ赤な――)アスファルトに、地面にしたたる赤い液体。
そしてその死体を片腕で持ち上げる『何か』、ああ、エタイノシレナイモノ

確か私は、それが何なのかとか液体の内容を悟る前に逃げ出したのだ。
コンマ一秒の石化を持って、私はその場から逃亡したのだ。
大きな息を吐いてから鎌首をもたげ、前を見た。

――――――あ。

 ソレ を見たとき、思考したのはそれだけだった。

ああ、もう二度と視覚したくなかったものが、二つ先の電柱の下。
不規則に揺らめき、消えかかる街灯に照らされ、私を見据えていた。

 

 

 

24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 20:20:45.49 ID: Q1tEEYiz0

その4『本筋には直接関係無い人の視点から始まるプロローグ』

サスペンスとか、バトルものによく起用されてるような気がする。
それ系の物語に合う(と思う)導入手段だろう。
大抵、プロローグに出てるその人は死んでいるか殺されている。
第一話は刑事たちの現場検証シーンから始まるよね。

この場合、主人公がどちらのサイドにいるかが重要だ。
一般人か、あるいは『アレ』の側にいるのか。
一般人の場合は『アレ』と戦うバトルの話。
『アレ』の場合は空腹と理性の葛藤的な話の運びが予想される。

 

 

 

26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 20:28:57.28 ID: Q1tEEYiz0

「計画は順調に進んでいる」
ビルとビルの間。町の喧騒からは一歩遠のいた場所で、奴は言った。
黒のコートと目深に被った皮の帽子。
表情は見えないが、声の響きからして厳格そうな雰囲気は漂ってきている。

「内々に事を済ませるつもりか……?」
雑貨ビルの壁に背を預けながら、男へ返す私。
自分の長い黒髪が揺れ、長い沈黙があり、

「それがアンタの望みだろう」

低い重低音が響いた。
私は思わず笑い出す。

「確かにな」
「……俺は行くぞ。決行の日時は変わらない」

それだけ言って、男はまた道路へと歩みを進めた。
無言で見送り、私は摩天楼を仰ぎ見る。星一つない夜空は、洞々とした黒だけを身にまとっている。

すん、と鼻を駆け抜ける排気ガスの匂い。
ああ確か、男からは夜霧の匂いがしていたはずだ。

 

 

 

28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 20:31:33.38 ID: Q1tEEYiz0

その5『誰の視点かわからないプロローグ』
ミステリー、推理小説と言った「誰の視点か」が重要な物語に最適だろうか。

『プロローグの持つ意味』が断然深くなる手法。
これをうまく使えるようになれば、きっと一人前だネ!
いやごめん、言いたかっただけです。ネ、って言いたかっただけです。

さてそれはさて置き。
その手のものは、プロローグで引き込む力は>>18に比べればガタ落ちするだろうか。
それでもプロローグの意味をばらした後の『なる程』と思わせる力はピカ一だ。

インパクトをとるか、スロースタターな深さを取るかは作者の配分次第だと思う。
最近でこの手法を取り入れたブーン小説はリプレイだろう。

 

 

 

41 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 21:33:32.29 ID: M9/IzVGv0

('A`) 「あ、くそっ丸太の……」
罠だ。言い切る前に手はPS2の電源へ伸びていた。
フッツリと真っ黒に染まるテレビ画面。

あー、何回死んだっけ、俺のブーン。
モンスターハウスに丸太、落とし穴。その度に俺は何度電源を落としただろうか。

('A`) 「死ななば死ねぬ、電源落としてコンテニュー、と」

ゲームって楽だなー。ぼやきつつ気分転換まじりにリモコンを取る。

ボタンを押せば切り替わる世界。
スピーカーから流れてくるのは生真面目そーな男の声。何だニュースかよ。

『今年の自殺者の総数は5万を超え……』

('A`) 「この世にゃコンテニューねーもんなー」
とりあえず合掌。俺今ちょっとおセンチなキモチ。
そんななんでもない日常の風景。どーでもいい日常。

本当、こんなんどーでもよかった。 はずだった。

俺のPS2がまばゆいばかりの光を放ち発光し、俺があの。
風来のブーンの世界に、飛ぶまでは。

――ワールドコンテニュー?

 

 

 

42 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 21:39:40.83 ID: M9/IzVGv0

その5『主人公の一人称から始まる。突然崩壊する日常』

ファンタジーや危機系(世界崩壊など)のプロローグなどでよく見る。
トリップ(別世界に主人公が飛ぶ類の事を言う)系じゃ、このプロローグが定石になってるね。

プロローグは日常(いつも通り)の描写から始まる。
その方が本編の非日常の『異常さ』を際立たせる事が出来るからだろうか。
ともかく、可も無く不可も無い感じのプロローグだ。
インパクトも含みもないが、無難に治めるのならばこれを選ぶといいかもしれない。

素人にもオススメ。有名所は『本の世界』だろう。
現行でワクテカしていた作品である。作者の方のご冥福を、心よりお祈りします。

 

 

 

43 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 21:47:14.27 ID: M9/IzVGv0

('A`) 「なあ、覚えてるか。お前昔っから無茶ばっかでよ」

誰かの墓前。男は豪快に笑う。
墓に捧げる為の花束だろか。それを肩に担ぎ、荒れ暮れ者の格好をした彼は自分の無精ヒゲを撫でた。

そうして男は目を閉じる。黙祷を捧げる為だろうか。
いやそうでないのかもしれない。きっと――――

('A`) 「ま、今になってみりゃいい思い出だ」

墓に眠る、死者との思い出を回想しているのだろう。
くつくつと思い出し笑いが漏れる。それから、
ロバルト城の時なんかは最悪だったよな。ああ、勿論ラウンジ渓谷の時の事も忘れた訳じゃない。
呟き声に似た言葉をぽつりぽつりと漏らす。

背後で聞こえて来る足音と人声の喧騒に、やってお出ましか。と頭をかいて。

('A`) 「なあ、ブーン?」

墓場を駆け抜けた一陣の風は、
もう秋口だと言うに春先の、芽吹きのそれとよく似ていた。

 

 

 

44 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 21:49:47.65 ID: M9/IzVGv0

その6『未来から始まるプロローグ(回想編)』

ファンタジー、或いは冒険活劇などでよく見る。

回想する場所は酒場や墓場など、それぞれ違いは出て来るが大抵語り手は相当の手練だ。
プロローグでセピアな感じを出させるには丁度いい。

ただこの手法を出すと 『語り手』の安否が知れてしまう、
(語り手が『絶体絶命』て言う状況になっても、絶対に死なないと言う事が
暗に読者に知れてしまう。(プロローグで過去の回想だって言ってる訳だから)

山場の盛り上がりがちょっと減ってしまう事があるのでそこら辺は注意したほうがいいかもしれない。

 

 

 

47 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 21:54:56.24 ID: M9/IzVGv0

・プロローグとエピローグ

よく「プロローグ書いたからエピローグ書かないと!」と強迫観念に刈られる作者もいるが、
んな事もないのが小説って奴である。

じゃあプロローグとエピローグって何なのさ? と疑問も思う方も要るだろうが、
>>20で言及したようにプロローグと言うのは物語における掴みだ。
掴みさえよければ締め(エピローグ)いらないって人も要るだろうし、そこら辺は書き手の裁量でОKだろう。

プロローグの関係を解かりやすく言うとあれだ。
翆星石と蒼星石みたいなものだ。
翆星石(プロローグ)だけで満足する人もいれば、
蒼星石(エピローグ)だけで満足する人もいる。
もしくは両方いないとヤダヤダ! って人もいる感じだ。

ちなみに俺は翆星石だけいればそれでいい。

 

 

49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 21:57:48.30 ID: M9/IzVGv0

>>48
真紅は差し詰め内容だな。
雛苺はキャラクター、銀様は展開力、バラシィーは伏線の張り方、
金糸雀はいらない子、いや失礼。

どれを重点的に見るかは作者(読者)次第だよね!

 

 

63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:09:07.37 ID: M9/IzVGv0

( ・∀・) 「やあやあ、こんな話をご存知ですか?」

声がする。主の姿は見えない。
暗闇、いや私は今『黒』の中にいる。

( ・∀・) 「――扉はあらゆる場所に繋がっている」

男か、女か、少女か、青年か。その区別も付かない。没個性的な声。
私は私の指標すら掴めず、黒の中にいる。

私と『声』はとても似ている。

( ・∀・) 「例えば部屋、例えば外、例えば迷宮、例えば――ここ」
お話ししましょう?  そう言って声が笑う。
私は今自分がどんな姿勢なのかすら掴めずにいるのに、確かな物は不確かな声だけしかなく。

( ・∀・) 「扉の時空は簡単にズレて仕舞うのですよ」
今回はそんなお話しです、と声は言った。

ここには多分、声と私と黒しかないのだ。

>>59
祈ちゃんバカにすんな

 

 

 

64 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:12:11.06 ID: M9/IzVGv0
その7『ストーリーテラーを交えたプロローグ』

ミステリーなどでよく見る。
誰でも解かる有名どころであげるなら「世にも奇妙な物語」がこれだ。
どうでもいいが暗闇の中からタモリがぬぅっと出てきたら俺泣き叫ぶ自信がある。
黒サングラスの50代オッサンって時点で苦手反応ビンビンなのに
その上世にも奇妙なのトーンでぽつりぽつり話出された日には、

はいはい本題に話戻しますよ。

短編の前フリにはこれが有効な手段かもしれない。勿論、長編にもつかえる。
長編の場合、ストーリーテラー(モララー)はプロローグの他に幕間、エピローグなどに出てくる。
ファンタジーにもあてはめられるし、結構オールマイティーなプロローグだろう。

このプロローグを使う事によって、物語の持つ『奇妙さ』を全面に出す事が出来るのが利点。
個人的には……嫌いじゃないぜ!

 

 

 

65 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:14:29.55 ID: M9/IzVGv0

1990年02月05日国際テロ組織《ツインテール》首領、ツンデレ誕生

2000年09月14日《ツインテール》による無差別多発テロ、首都東京に大打撃
     同日 《ツインテール》犯行声明文発表

2004年05月12日《空白の一日》 のちに《世界平和最終日》

2006年07月30日 ソビエト連邦戦艦《フライフィッシュ》アメリカ進軍
   08月01日 アメリカ、これを受けて報復。航空母艦《エア》東京入港
   08月03日 これに反対運動。多数の死傷者を出す抗議デモが麻布にて行われる
   09月19日 米露戦争激化
   10月28日 自衛隊一部《解放軍》として独立
   12月24日 渋谷にて蜂起。後の《ブラッティークリスマス》

2007 01月01日 東 京 独 立

 

   ――不毛な世界に生まれ、僕らは出会った。
      僕らは《東京》で生きている。それでも、生きている。

 

 

70 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:20:30.77 ID: M9/IzVGv0

その8 『歴史表から始まるプロローグ』

戦争ものやアクションと言った小説などでよくみる。

小難しい感じを与えるかもしれないが、硬い戦争物だと一番フィットするプロローグだと思う。
現代の戦争物ならば、第二次世界大戦は日本が勝利していたり(BRなど)
ある地点から歴史が変化していたりするのが多い。

>>67の言うように、作品の幅を狭める行為だと言う人もいる。
確かに年代表使うと、過去に起こった出来事をガチガチに固めてしまうし、
よもすれば作品の幅(と言うか登場人物の行動の幅)を狭めてしまう事に繋がり得る。

けれどもこの方法は世界情勢を端的かつ率直に伝えられるものだと思う。
『この作品はこう言う雰囲気なんです』って伝える事も出来るから、
肉を切らして骨を絶つ、と言うかある程度のデメリットも目を瞑れるんじゃなかろうか。

つーか先に言wwwわwwwれwwwたwwwww

 

 

 

74 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:25:54.67 ID: M9/IzVGv0

『ついているかついてないかが問題なのではない。それはただの小さな問題でしかない。

                        女は女であるが故に女なのだ。』

 

           ( ^ω^)ブーンは男なのに女子高に入学しちゃったようです。

その9『言葉から始まるプロローグ』

属にエピログラムと呼ばれる手法である。

実在した偉人、または物語上のキーワードなどがあてはめられていることが多い。
>>18の亜種と捕える人もいる。

このプロローグの注意点はただ一つ
「プロローグの言葉が本編に渡って共通されていなければならない」と言う事だ。

早い話が「プロローグの言葉」と本編を結びつけた
(キーワードを繰り返すのが一番手っ取り早いだろう)方がいいという事。
最終話でこの言葉が出てくると燃える。個人的に。ブタコマ! ブタコマ!

決定的なキーワードを読者に印象付けられるのが強みだろう。
つーか、こんなうはうはな話誰かかいてくれ。ハーレム物、久々に見たい読者のニーズ。
ん? 惚れぐ…………ははははははは、何か仰りましたか?

 

 

 

83 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:38:09.74 ID: M9/IzVGv0

瓦礫と爆撃のみで満たされた廃墟の町に立つ男の姿があった。
まさに満身創痍。肩に力はなく力を抜いたそのままに垂れ下がっている。

遠くの方で聞こえる爆音 銃撃音 剣戟音。

バララララ、バララララ。キィン、ドン、バララララ。

味方のものか、敵のものか。
思考が形を成す前に朽ちていく(ああ、それはまるでワルツのようだ)

ふいに、直立不動だった姿勢が予感もなく崩れ落ちた。
そのまま大地に打ち付けられた体。
爆風で砕けたコンクリート瓦礫だけを視界に納め、ドクオは小さく息を吐いた。

('A`) 「――……やく、そく」
少しばかり、それを果たすまで時間がかかりそうだ。
いや……一眠りしてからでもまだ、間に合う、か…………。
少しばかり長い眠りになりそうだけど、目が覚めたら絶対に、絶対に君の所へ行くから。

('A`) 「……約束、守るから」
血と硝煙の香りだけが鼻についていた。
配給された鉄製の安全帽がズレて、視界に幕を降ろす。

そうして思った。

そう言えば、と。あの時、普段の涼しさをかなぐり捨てて、
約束してくれと万一にもない可能性に、自分に縋った彼女との出会いも。
丁度こんな感じの。血と硝煙と瓦礫まみれのクソッタレな戦場だったのだ。

 

 

 

84 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:42:18.56 ID: M9/IzVGv0

その10『山場(主人公の一人称)から始まるプロローグ』

まず一言言わせてくれ。
うぉぉぉぉおお! クー!!! うぉぉぉぉぉおおお!!!!!
はいはい満足しました。クーが好きです。それだけ。

本題に話し戻します。
冒険物や戦争物などでよく見るプロローグだ。大抵主人公の一人称だったりする。
その場合、回想から始まるものが多い。回想から始まるプロローグの欠点については
>>44で言及してある。参考程度にはなるかもしれない。

この手のプロローグで>>44と違うのは、語り手(回想者)の置かれる境遇によるだろう。
>>44はある程度事が終ってからであるが、これは山場、つまり語り手がどうなるか解からない状況にいるって所にある。

ぶっちゃけこの直後ドクオ死んだっていい。

 

 

 

85 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:43:28.85 ID: M9/IzVGv0

まず《存在》と言う概念を作った
それから何も無い空間を創って、世界を創造した。

ぜーんぶ、ただの暇潰し。

この世は卓上のボードゲーム。プレイヤーは僕ことカミサマ。
対戦相手? 憎さ余って愛しさ100倍のアンタらだよ。
さ、創めよう。生きるか死ぬか、デットオアアライブな生き残りゲーム

ま、勿論だだの暇つぶしだけどさ。

 

           ( ^ω^)ブーンらがカミサマとゲームするようです

 

 

 

86 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:44:25.11 ID: M9/IzVGv0

その11『神による三人称』

何と言う厨設定……と言うことで、『神』の三人称からのプロローグ
>>63の亜種として捉えていただくといいかも知れない。
ミステリー特に日常を主軸にした推理モノだとか、生き残りモノだとかによく見る。

このプロローグの利点は
・「人知を超えた存在のいる事」
・「それに連なるような展開アル・カポネ」
なんて事を読者に知らせられることだろうか。
ただあんまりやりすぎると最初に言ったよう、厨臭さが出てしまうので注意するといいかも知れない。
それを逆手にとるかはどうかは作者の配分次第。

死にたくなけりゃチェンソー持ってこい。

あとこれ系は必ず最後に題名もってくるよね。

 

 

87 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:45:03.25 ID: M9/IzVGv0

川 ゚ -゚)「――我々は、ギルディか」

/ ,' 3 「さァなァ、しかし己らは罪深い死人よ。それこそ死刑となるべきの」

意識と無意識の間、半覚醒の淵もその声だけが僕にとっての世界だった。

川 ゚ -゚)「ここにあるのは全て屍。……無機物に法は通らんよ」

/ ,' 3 「はァン、開き直ったもんじゃの、ドクター」

川 ゚ -゚)「ふん」

次に肌、頬に何かが触れた。――指先?
世界に響く声は一切の感情に居所を与えない、温度も色もない声なのに、どうしてだろう。
僕の頬に触れるその指先は、暖かく繊細で、優しく――悲しいのだ。

『…………まぶたが、重い。それでも、動く……? ぉ』

一刻も早く、声の主と指先の主を知りたくて瞼を開ける。

ああ、光が――――

 

 

 

88 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:46:04.03 ID: M9/IzVGv0

その12『悪役視点から始まる』

がちがちのヒーロー物、或いはアクションでよく見る。

本編は打って変って正義の味方サイドから始まるのがセオリー化しているが、例外もある。
それが今回の>>87、つまり主人公が悪役側に付いている場合、この限りではない。

主人公が正義の味方の場合、
・「大きな陰謀臭」
・「不気味さ」
・「正統仮面ライダー的」

また悪役の場合、
・「悪にも悪で色々あるの」
・「ヒールなりの葛藤」
な物語運びが予想される事を何となく読者に印象づけ出来るだろう。
最近ヒーローや戦隊物が人気。飽和状態な気もしないでもない。

 

 

 

91 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:47:05.83 ID: M9/IzVGv0

Humpty Dumpty sat on a wall,
 ハンプティダンプティ塀の上

Humpty Dumpty had a great fall.
 ハンプティダンプティ落っこちた。

All the king"s horses,
 王様の馬を全部集めても

And all the king"s men,
 王様の兵隊を全部集めても

Couldn"t put Humpty together again
 ハンプティは元に戻せない

 

     ( ^ω^)ブーンは砂時計を手にしているようです

 

 

92 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:48:49.07 ID: M9/IzVGv0

その13『詩や歌から始まるプロローグ』

有名どころに「ひぐらし」がこれだろう。
>>74のエピログラムと似た、と言うより同じ手法。

ただの>>74の言葉よりも歌や詞を起用すると少し複雑化し、
読者側が汲み取れる「意味」が>>74に比べて少ない。

しかし謎かけのようなこの詞を本編に取り込み、なおかつ綺麗に消化できたならば、
きっと読了の後の満足感と言うか、《納得感》は格段に上がるだろう。

畳み掛けるような展開力がある人にオススメする。
素人が安易に手をだしがちだがあまりオススメできない。

 

 

93 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:49:54.25 ID: M9/IzVGv0

・プロローグは必要不可欠か?

はっきり言うと無くてもいいと思う。

>>20で言及した通り、プロローグは物語の取り扱い説明書だ。
取扱説明書を読まなくとも、ゲームはプレイできる。そういう事なのだ。

(しかし、アクション物やRPGとかは説明書を読まないと
ゲームのやり方がつかみにくいものがあると言うことは忘れないでいてほしい)

取扱説明書、つまり《プロローグ》を使って、
どうやってプレイヤーにゲームの説明を解かりやすくするか。

それが作者の腕の見せ所、なのかもしれない。

 

 

94 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/07(金) 22:52:14.49 ID: M9/IzVGv0

 あるいは、あり得たかも知れない一つの蓋然性。
 あるいは、天文学的な数値上で展開された一つの世界の形。

 それらは、彼が、彼らが持ちえたかも知れない、
 歪な、だからこそ美麗な世界の形。

 ――ああ、そうなのだ。
 それは、他愛も無い日常であり、あるいは突然降り掛かる非日常であり
 あるいは喜劇、あるいは笑劇、あるいは悲劇、あるいは活劇、あるいは――?

 一途の終焉へと向かう幾筋もの光。

 ナンバーワンじゃなくていい、それぞれ特別なオンリーワン……

( ^ω^)「三行で」
「プロローグ
みんな違って
みんないい」
( ^ω^)「把握」

という事で、どの物語にどのプロローグをつけるかは、書き手次第だ。
恋愛物だからこのプロローグ、アクションだから……なんて制約は無い。

始まりはいつだって無限の可能性に満ちている! 自分なりのプロローグを開発していってください。
以上、これにてお話終ります。次はあるある展開でもするかも知れんね。
そう言う時はまたお付き合いの程ください。では!

 

戻る

inserted by FC2 system