1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 19:55:28.51 ID: U+MNJvbM0
川 @-@)「我が名はミエネンジャースカイ」
川 @-@)「そしてあそこで寛いでいる仲間が、レッドとピンクだ!」
_
( ゚∀゚)「俺はおっぱい仮面さ!」
川 @-@)「世界の平和を守るため、皆の命を守るため、今日も我が道をゆくミエネンジャー!」
2 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 19:56:19.37 ID: U+MNJvbM0
♪
「おっぱい仮面のテーマ」
作詞 ジョルジュ 長岡
作曲 須名 空
♪ ♪
_ ♪
( ゚∀゚)o彡゜ ♪
おっぱい!いっぱい!おっぱい! ♪
君のムネにも僕の胸にも おっぱいはいつもそこにある
♪
時にやさしく 時にきびしく
風にゆれては 雨にすける
おっきいおっぱい ちいさいおっぱい
ぼいんちゃん こいんちゃん
ぼいんちゃん こいんちゃん ♪
右のおっぱい 左のおっぱい
_
( ゚∀゚)「片おっぱいがもげても良いように 2つあるんだぜ」
明日もきみのおっぱいに――
(#´_ゝ`)「うるさあぁあぁぁあああああああい!!!!」
3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 19:57:25.65 ID: U+MNJvbM0
川 ゚ -゚)「何をするんだ兄者。 今良いところだったのに」
_
( ゚∀゚)「そうだぞ兄者。 宿題うつさせてもらってる分際で偉そうに」
(#´_ゝ`)「はいはいありがとうございますー。 感謝してるからもっと静かにしてくれ!」
_
( ゚∀゚)「元はといえばあのモナーの宿題をしてこなかった兄者が悪いんじゃん」
(;´_ゝ`)「仕方ないだろう、忘れてたんだから」
川 ゚ -゚)「あと一分だぞ」
( T_ゝT)「あほ〜〜〜〜!!!」
4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 19:57:59.65 ID: U+MNJvbM0
『川 ゚ -゚)眼鏡戦隊は高校生活を応援するようです』 は
『( ´_ゝ`)兄者は高校生活をおくるようです』
まとめ
さんかくぽすと さん 改め
『Apple』 さん
http://applevip.web.fc2.com/
川 ゚ -゚)クーのタイトルの意味はないようです
ξ゚听)ξ番外編は大抵失敗するもののようです
('A`)のりと勢いだけで生きてます。 生きていてごめんなさい
の提供でお送りします
5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:00:09.47 ID: U+MNJvbM0
皆だらけきっている。
今は二年の後半も後半、間もなく三年に上がる、というのにだ。
大学受験の為に勉強をしている人など、クラスに数人もいない。
余裕から来るのか、まだ大丈夫だと思っているだけか。
「うわあぁぁああぁぁあああああああああああ!!!」
山の中腹にあたる、彼らの校舎であるVIP高、二年階層の男子トイレから、叫び声が響いた。
その声は廊下を通し、教室まで響くほど。
何だ何だ、と集まった野次馬は
一人の男子制服を着た生徒が、その男子トイレから慌てて出てくるのを発見した。
(;´_ゝ`)「な、なんなんだ! 一体!」
(;^ω^)「そりゃこっちの台詞だお!!!」
(;´_ゝ`)「何もやっていないではないか!」
(;^ω^)「嘘をつくなおおお!!!!」
生徒の名は流石兄者。追い出されて、それでも中に喰らいつく。
彼を追うようにして、ブーン、もとい内藤ホライゾンが顔を出す。
先ほどの叫び声は彼の声のようだ。
7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:01:55.57 ID: U+MNJvbM0
(;^ω^)「兄者はこっちにくんなお!」
(#´_ゝ`)「なにおう、いじめか! さわんなよ兄者菌がうつるぜ〜とかいうあれか!」
(;^ω^)「そうじゃなくて! とにかく、入ってきちゃ駄目だお!!」
ブーンは手をバタバタとさせ、扉に張り付いている”男子”のマークを指差した。
そこでようやく兄者はブーンの言わんとしていることに気付く。
( ´_ゝ`)「今までこっちを使っていたんだ、今更良いではないか」
(;^ω^)「今更でも何でも、精神的に駄目だお!!」
(#´_ゝ`)「くそう、どいつもこいつも、手のひらを返したように…!」
兄者はまだ引きこもりから復帰してすぐだ。
どこでどう広まったのか、廊下でも歩けば何かしら好奇の目に晒される。
知り合いの態度がちょっとばかり変化したところで、仕方がないと諦めれるが
一度も会話を交わしたことのない人からも、珍獣でもみる目で見られれば気分が悪い。
8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:03:18.19 ID: U+MNJvbM0
(#´_ゝ`)「いいか、内藤。 お前がそう言ったってな、どうにも出来ないこともある」
( ^ω^)「む、何のことだお」
( ´_ゝ`)「そこで待ってろよ」
徐に兄者は女子トイレの扉を開けて、堂々と中へと入っていった。
そして数秒も経たずに、ブーンよりも更に大きな、悲鳴ではなく、怒声が校舎に響く。
ミセ#゚д゚)リ「変態!! 変態は死ね!!! 氏ねじゃなくて死ね!」
(;´_ゝ`)「ストップ!! ストップ!!! そんなもんで殴ったら痛いから!!」
ミセ#゚ー゚)リ「だからどうした!!」
(;´_ゝ`)「いや、いや、待って待って! これにはワケがあるんだ! 聞いてくれ!」
ミセ#゚д゚)リ「問答無用ー!!」
兄者は女子トイレからも追い出される。
先ほどと違うのは、掃除箒を装備したミセリ付き、ということ。
9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:05:01.69 ID: U+MNJvbM0
こちらが力尽きるまで、どこまでも追ってきそうな彼女を背後に
兄者はブーンを盾にしようとして
(;^ω^)「あ、いや、ブーンは全く部外者ですお! 関係ありませんお!」
( T_ゝT)「お前がそんなやつだとは知ってたよ!!」
全力全身で拒否されて、兄者は廊下に転がり込む。
ミセ#゚ー゚)リ「まてまてまてー!!」
(;´_ゝ`)「まちませーん!」
やはりどこまでも追ってくる彼女は、兄者には鬼にしか見えなかった。
どのくらい恐いかというと
自分の下着を、父者のものと一緒に洗濯された妹者くらい、恐ろしい。
廊下の先で弟者を見つけて、転びそうになりながらも彼の背後に回りこむ。
(;´_ゝ`)「ぎゃあ弟者良いところに!」
(´<_` )「何やってんの?」
(;´_ゝ`)「ぎゃあ見ての通り」
(´<_` )「わからんがな」
10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:06:42.15 ID: U+MNJvbM0
何をしているんだこの馬鹿は。 とでも言わんばかり。
弟者は右腕を上げて、腕の下から覗く兄者に溜息をついた。
その兄者はというと、追っ手にビクビクと耳を伏せる。
ミセ*゚ー゚)リ「弟者! 何も言わずにその人を渡して!」
ミセリは女子バスケ部の部長を務めていた。
なので弟者とは面識があったのだ。
(´<_` )「流石に何されるか分かるのに渡せないが…
兄者が何かしたのか?」
ミセ#゚д゚)リ「女子トイレに入ってきたんだよー!! しかも堂々と!」
(´<_` )「? 別に良いじゃないか」
ミセ;゚ー゚)リ「え?何で弟者まで!? …まさか弟者にもそういう趣味が…!」
(´<_`;)「ないない」
12 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:07:57.21 ID: U+MNJvbM0
合点の行かない問答に、ミセリは頭に疑問符を浮かべて悩みこむ。
そんな彼女に、売店帰りのしぃが、たこ焼きを頬張りながらミセリの頬を爪楊枝で刺した。
ミセ;゚ー゚)リ「痛っ!」
(*゚ー゚)「ミセリチャン、兄者クンは女の子よ。 知らなかったの?」
ミセ*゚ー゚)リ「それって噂でしょ、誰が流したのかわからないけど、変な噂流さないで欲しいよ」
(*゚ー゚)「本当だってばー、うちのクラスは皆知ってるよ」
ミセ;゚ー゚)リ「そんな馬鹿な!」
ミセリは首を左右に振って、周囲の生徒を見渡した。
「どうなの、どうなの!」と目で語る。
彼らは一様に、笑っていただけだった。
ミセ;゚ー゚)リ「そ、そんな馬鹿な!」
(;*゚ー゚)「二度も言わなくても」
13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:09:19.44 ID: U+MNJvbM0
じっと兄者を睨み続ける彼女に弟者は苦笑した。
兄者の襟首を掴み、ミセリの前に突きつける。
(´<_` )「そんなに疑うなら、自分で確認してみると良いよ」
ミセ*゚ー゚)リ「そんな馬鹿な!」
(;´_ゝ`)「わああああ!」
三度目の否定を叫びながら、ミセリは兄者の胸をむんず、と掴む。
しばし神妙な顔付きで揉んでいた後、眉を潜めたまま兄者を睨んだ。
ミセ*゚ー゚)リ「ちょっと柔らかい気がするけど、わかんないよ! 小さすぎて!」
( ´_ゝ`)「どうでも良い筈なのに微妙に傷ついた…」
14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:11:26.57 ID: U+MNJvbM0
ミセ*゚ー゚)リ「ちょっと失礼」
(;´_ゝ`)「ひっ」
(*゚ー゚)「ミセリチャンって本当に体育会系よねー」
( ;_ゝ;)「いやだぁぁぁあああ!! 弟者ああああ手を放せえええええ!!
俺の残り少ない男としてのプライドがああああああ!!!」
(´<_` )「そんなもん欠片も残さず捨てとけよ」
ミセ;゚ー゚)リ「しぃ…本当に女だったよ…?
何でそんな名前つけてるんだよ! 何でそんなかっこしてるんだよ!
紛らわしいじゃん!」
( ;_ゝ;)「う…うう……」
(´<_` )「よしよし、良い子だから泣くな兄者」
兄者の背を撫でて宥める弟者が、そこでふと一つのことを疑問に思った。
ミセリは確かに、元々悪いことなどを見過ごせない性格だったが、
トイレに入ってきた者を追いかけるほど、過激ではなかったはずだ。
(*゚ー゚)「弟者クンは部活もぐもめちゃったから知らなもぐもぐもだけど
最近部室に変質者がもぐもぐらしいよー」
弟者の思考を読んでか、
しぃはたこ焼きを食べながら説明しながらたこ焼きを食べて、たこ焼きを食べた。
彼女の世界には今、たこ焼きしか存在しない。
15 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:12:25.56 ID: U+MNJvbM0
(´<_` )「変質者……」
(;´_ゝ`)「俺じゃない! 俺じゃないからな!」
(´<_` )「だよなぁ、今まで学校来てなかったし」
(;´_ゝ`)「ちょっと待て! 言っておくけど俺いままでもやったことないから!」
(´<_` )「その変質者が誰だかわからんのか?」
ミセ*゚ -゚)リ「わかるはずないよ。
だって、私たちの他に誰もいないのに『おしりさわられたー!』とか言うんだよ?
幽霊説流れるし、怖がりの子なんか止めちゃって…どうすればいいんだよ!」
(´<_`;)「ゆ、幽霊はないだろ。 常識的に考えて」
ミセ*T-T)リ「じゃあなんだっていうんだよー!!」
16 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:13:28.41 ID: U+MNJvbM0
(*´_ゝ`)「そうだ、ならば彼女のために、その変質者をつかまえてやろうではないか!」
騒いだミセリを宥めに、兄者は肩に手を回す。
瞬間、ものすごい目力で睨まれた。
( ´_ゝ`)「いいじゃないか…スキンシップくらいいいじゃないか…誤解だって解けたんだしさ…」
(´<_`;)「ときに兄者。どうやって捕まえようっていうんだ?」
(*´_ゝ`)「まずは情報収集からだろ! ミセリタン今俺が、この俺が解決しちゃうからね!」
ミセ;゚ー゚)リ「まあ期待しないで待ってるよ」
(*´_ゝ`)「よーし、弟者行くぞ!! バスケ部の繁栄の為に!」
(´<_`;)「いやまて、何故俺まで…」
(#´_ゝ`)「元バスケ部が何を言ってるんだ! おまえには愛がないのか!」
(*゚ー゚)「兄者クンってほんと幸せな性格してるよねー」
ミセ*゚ー゚)リ「…そだね」
17 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:15:34.61 ID: U+MNJvbM0
調査 1
( ^ω^)「バスケ部の幽霊?聞いたことないお」
( ´_ゝ`)「ふむ、そうか」
(´<_`;)「兄者、幽霊ってことはもう確定なのか?」
( ´_ゝ`)「誰もいないのに他になくね?」
( ^ω^)「それなら、霊感ある子に聞いてみたらどうだお?
確か1組に居たはずだお」
(´<_`;)「れ、霊感…」
(*´_ゝ`)「よーし、次はそこ行くぞ弟者ー!」
(´<_`#)「幽霊なんかいるわけがないだろ! 常識をわきまえろ!」
(#´_ゝ`)「なら引っ張るなよ!」
(´<_`#)「兄者が引っ張ってるんだろ!」
(;^ω^)「………」
19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:17:47.88 ID: U+MNJvbM0
調査 2
/i_¶____il\__
//Φ Φi_| ヽ 呪まーす
/人 Д /,,_|.
て,,,Шて,,_ノて_人
(;´_ゝ`)「あ、あいつか…?」
(´<_`;)「じゃあ、ないのかなぁ…それっぽいし」
//Φ Φi_| 呪まーす
(´<_` )「一行に直すと何がなんだかわからんな」
( ´_ゝ`)「すいません、お話を伺いたいんですけど」
(´<_` )「流石兄者、未知の物体にも臆しない」
20 名前: ◆xpWeb2unS6 Mail: >>18 失礼w 投稿日: 2008/01/29(火) 20:19:45.53 ID: U+MNJvbM0
//Φ Φi_| 呪まーす
( ´_ゝ`)「あの、すいません」
//Φ Φi_| 呪まーす
(;´_ゝ`)「あの……」
//Φ Φi_| 呪まーす
(;´_ゝ`)「お話を…」
//Φ Φi_| 呪まーす
(;´_ゝ`)「呪まーす!」
23 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:22:44.08 ID: U+MNJvbM0
川д川「それは1組のマスコットよ…」
(;´_ゝ`)「そうだったのか…」
川д川「スフィンクスっていうの。 話しかけると喋るのよ」
(´<_`;)「主に一言だけだけどな」
(*´_ゝ`)「そうわかってればちょっと可愛い気もしないでも…」
(´<_` )「兄者の感性はつくづくよくわからんよ」
川д川「あ、その子は触ると…呪われて死んでしまうの…」
(; _ゝ )「ぐ、ぐほはぁっ!!」
(´<_`;)「兄者あああああああああ!!」
川д川「そしてまた一人いなくなった…」
(´<_`;)「そんな危ないもん置いとくなよ!」
川д川「触ると死んでしまうから運べなくて…」
(´<_`;)「どうやって持ってきたんだ!」
25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:24:05.13 ID: U+MNJvbM0
( ´∀`)「おお兄者!氏んでしまうとは何事モナ!」
( ´∀`)「仕方ないモナねー。
そなたにもう一度機会を与えようモナ!」
(;´_ゝ`)「ううっ…何かすごい壮絶な…」
(´<_`;)「わざわざすみません先生」
(*´∀`)「いやいや、可愛い生徒の為だモナ。
戦いで傷ついた時は町に戻り宿屋に泊まって傷を回復させるモナよ」
( ´∀`)「再びこのようなことが起こらぬようモナは祈っておるモナ!」
(#´∀`)「それと、宿題は自分でやるモナ」
(;´_ゝ`)「……ごめんなさい」
26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:25:18.59 ID: U+MNJvbM0
調査 3
川д川「バスケ部に…?知らないわ…みたことないもの」
( ´_ゝ`)「行って見て頂くことはできるか?」
(´<_`;)「まてまて、知らないんだからいいじゃないか」
川д川「遠慮しなくていいわよ…私も興味あるし…」
(´<_`;)「興味…」
( ´_ゝ`)「それじゃあ行ってみるかー」
(´<_` )「うん、頑張れ」
(#´_ゝ`)「お前もいくんだよぉぉぉおお!」
(´<_`;)「やっぱり?」
30 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:27:46.62 ID: U+MNJvbM0
(´<_` )「誰かのイタズラじゃないのか? 幽霊なんかいるはずないのに…」
川д川「それはみたことがないだけ…人は自分の感知できないものは否定しがち…」
( ´_ゝ`)「否定してるっていうか、弟者の場合ただ怖いだけだから気にせんでいいぞ」
(´<_`#)「怖くなんかない! 信じられないだけだ馬鹿」
( ´,_ゝ`)「信じたくないだけのくせにー」
(´<_` )「………」
(;´_ゝ`)「あ、イタイイタイ、耳引っ張らないで!」
川д川「怖がっていると、その負のエネルギーに寄ってくるわよ…」
(´<_`#)「怖くないって言ってるだろう!」
32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:29:03.73 ID: U+MNJvbM0
そして三人は体育館横の通路、部室の連なる部屋の前の廊下に立っていた。
目の前に掲げられる表札は【バスケ部】部室兼更衣室、女子用。
(´<_`;)「おいおい、勝手に入っていいのか?」
( ´_ゝ`)「ミセリに許可もらった。 今部活中だし誰もおらんだろ」
川д川「運動部は活気があっていいわね…」
(*´_ゝ`)「よーしそれじゃ禁断の園へレッツゴー!」
兄者は勢いよく部室の扉を開ける。
左右にロッカーがずらりと並んでいる。
収納スペースはあるはずなのに、物が机や棚の上だけに留まらず、あふれかえっていた。
(;´_ゝ`)「む、むう…」
(´<_` )「禁断というより立入禁止だな」
(;´_ゝ`)「女の子なんだからもう少し綺麗にだな…」
中に入らずに二人は扉の前で止まる。
入室するのに多少の抵抗があったのだ。
33 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:30:21.64 ID: U+MNJvbM0
川д川「………」
その中、貞子は一歩を踏み出した。
二人には感知できない”何か”を感じ取る為に。
期待と不安を胸に、兄者と弟者は彼女を見つめていた。
そして、彼女が振り返る。
川д川「霊は居ないわ…」
一言に、弟者はほっと溜息をつく。
兄者がじとりと弟者を睨んで中へ入った。
弟者も兄者の後を追う。
( ´_ゝ`)「むう…それではなんだというのだ」
川д川「別な何か…じゃないかしら…それか、嘘をつかれた…」
(´<_` )「ミセリは嘘を言う子ではないんだが…、つかれた側、なのかもしれんな」
(;´_ゝ`)「だあもう、嘘って決め付けるなめんどくさい! 幽霊でいいだろう、塩まいとけ塩!」
川д川「そうやって何でもかんでも、霊のせいにするのはよくないわ…」
34 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:31:19.99 ID: U+MNJvbM0
貞子が髪の間から、暗い瞳が覗く。
背筋に薄ら寒いものが走って兄者は思わず後ずさった。
その際に足を何かに引っ掛けて転倒、しかけたのを弟者が引き寄せ、抱きとめる。
(´<_`;)「こっの馬鹿!」
(*´_ゝ`)「まあ弟者ってばこんなところでダ・イ・タ・ン☆」
(´<_` )「………」
(;´_ゝ`)「いただだだだ!! すまん! 冗談! 尻尾もげる! やめて!!!」
(´<_` )「アホな冗談言うな」
(#´_ゝ`)「おばけいないってわかった瞬間に元気になりやがって…」
(´<_` )「………」
( ;_ゝ;)「ひぎゃん!!」
35 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:32:46.19 ID: U+MNJvbM0
痛む尾を押さえ、兄者はその場にうずくまる。
それも束の間。 足音が聞こえてきた。
バスケ部の生徒だということが、話し声からわかる。
川д川「…ここに来るみたいね」
(*´_ゝ`)「大変だ! こんなところにいるのを見つかってしまったら
弟者は間違いなくむっつり変態だということがバレてしまう!!」
(´<_`#)「誰がむっつり変態だよ」
( ´_ゝ`)「隠れなければ! さあ早く!」
(´<_`#)「待て、許可とってるんだったら別に…」
兄者は弟者を、何も入ってない掃除用具入れの中に押し込む。
出れないように、支え棒で固定。 満足気に兄者はガッツポーズをした。
(´<_`#)「おいこらふざけんな!! 馬鹿かこのやろう!!」
(*´_ゝ`)「俺は非常に真面目だ! 弟者のためを思ってだな」
(´<_`#)「ただの嫌がらせだろう、この…!」
(*゚A゚)「はー喉かわいたわー水水……てっ!?」
(´<_`;)「っ!」
部員が入ってくると弟者は騒いでいた声を止めた。
さすがにこんなところに入っているのを見つかりたくはないようだ。
36 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:34:05.72 ID: U+MNJvbM0
彼女は部員ではない兄者と貞子を見て体を硬くした。
身長の高い彼女。
その背後についてきた生徒が彼女の背にぶつかって中を覗く。
(;*゚A゚)「な、なんやあんたら!」
∬ハ;゚ヮ゚)「変態−−−−!! 誰か捕まえてー!! のーちゃーん!!」
(;´_ゝ`)「え?ちょ、ちょっとまってくれ、これにはワケが…」
(*゚A゚)「ばっちこいや!」
(;´_ゝ`)「ああっ!こんなこと前にもあったー!!」
ずんずんと進んでくるのーに対抗する手立てもなく、兄者はあっさりと羽交い絞めにされる。
首の後ろを押さえられて、「わあ胸が当たってる!」とか
そんなもの考えれるほどの余裕はない。
(;´_ゝ`)「ギブギブ!!ギブアップ!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「カンカーン、そこまでー!」
(*゚A゚)「部長はん!聞いてくだせえ、部室に侵入者が!」
みてみて!と、のーがミセリに兄者をつきだす。
悲鳴を上げる兄者を見て、ミセリはニヤニヤと笑った。
ミセ*゚ー゚)リ「だよねえ、普通そういう反応だよねえ」
(;´_ゝ`)「いいからどうにかして!!」
37 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:35:36.61 ID: U+MNJvbM0
ミセリはのーを宥めて兄者を解放させる。
渋々のーが兄者を離すと、兄者は自らの首を擦りながら、ビシッとのーに指差した。
(#´_ゝ`)「俺は変態じゃないぞー!! 断じて変態ではないっ」
(*゚A゚)「女子更衣室に侵入しといて何が変態やないや!」
( ´_ゝ`)「いいかっ! 変態というのはこういうやつのことを言うんだ!」
掃除用具入れの扉を開けて、中から飛び出してきたのは弟者。
そんなところに隠れていたら、堂々といるよりも更に怪しい。
兄者の首を絞めながら、弟者は冷や汗をかいた。
(*゚A゚)「お、弟者先輩…?」
(´<_`;)「こ、これは違うんだ、兄者が勝手に…!」
∬ハ*゚ヮ゚)「弟者せんぱーい! 戻ってきたんですか!? 部活また戻るんですか!?
きゃあああ、こんな汚いところでごめんなさい! 来るって知ってたら片付けてたのに!」
なのに部員から上がるのは、兄者の時とは違う黄色い悲鳴。
言い訳するまえに言葉を遮られ、流石の弟者もこれにはたじろいだ。
39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:37:04.87 ID: U+MNJvbM0
ミセ;゚ー゚)リ「相変わらず人気だね…」
(#´_ゝ`)「腹立たしい! 何だこの差は! 何で俺が変態で弟者は!」
(´<_`;)「日ごろの行いの差じゃないか?」
(#´_ゝ`)「お前はどこの少女漫画のヒロインの恋人だバカー!」
。☆彡 何をしたって許されるの、だって彼はカッコいいから ミ☆。
そんな効果音さえ聞こえるほど、飴に群がる蟻のように、女生徒が弟者を囲んでいた。
ミセ*゚ー゚)リ「はいはい、そこまでー。 弟者困ってるでしょ。 ついでに兄者がいじけてるから」
( ;_ゝ;)「いいんだ…俺はどうせ…どうせ……」
ミセ*゚ー゚)リ「どうせ変態?」
(#´_ゝ`)「ちがーう!」
(´<_` )「嫉妬してんの?」
(#´_ゝ`)「その余裕ぶりが更に腹立つ! いつの間にか一人足りないし!」
(´<_` )「そいえばいないな…いつ帰ったんだろ」
41 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:38:35.74 ID: U+MNJvbM0
調査 4
ミセ*゚ー゚)リ「それで何かわかった?」
( ´_ゝ`)「なーんも」
(´<_` )「とりあえず幽霊説はなくなったな」
ミセ*゚ー゚)リ「そっか、それだけでも十分だよ」
(´<_` )「変質者っていうけど、他に何か被害はないのか? 触られたーだけじゃわからんだろ」
ミセ*゚ー゚)リ「うーん…ジャージ無くなったり…制服なくなったりがあるかな…」
(*´_ゝ`)「なにー!! そであsだdsgswkjytzsぽういp」
(´<_` )「兄者落ちつけ」
ミセ*゚ー゚)リ「でも下着は盗まれたことないよ」
(#´_ゝ`)「バカじゃないの!? 下着盗まないでどうすんだよ!?
ジャージとかバカじゃないの!?」
(´<_` )「死ね。 自重しろ。 でもやっぱり死ね」
ミセ*゚ー゚)リ「だって下着脱がないし」
43 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:39:42.66 ID: U+MNJvbM0
調査 5
(;'A`)「俺に聞かれてもなぁ…」
(´<_` )「ほら、欝田って兄者よりは少ないが変態設定多いだろう。 だからわかるかなと思ってな」
('A`)「弟者ってさり気に酷いよな…知ってたけど…」
( ´_ゝ`)「こいつ隠れドSってことは知ってた?」
(;'A`)「うわー言われてみればって全然隠れてねーよ。 なんつーかご愁傷様」
(´<_` )「うん、まずは答えろ」
('A(#;)「俺最近学校来てないんだよ、だからわかんねえ」
(メ´_ゝ`)「え? 何でだ? 引きこもり?」
('A(#;)「今な、ハインと宇宙船の修理してるんだが…」
(´<_` )「何か問題でも?」
('A(#;)「船自体は直ったんだが、どうやら着陸時にエネルギーの核を落としちまったらしくて
それがないと星に戻れないんだよな」
(´<_` )「ストーリーと関係ない話きたよこれ」
(;'A(#)「悪かったなあ!」
(メ´_ゝ`)「つまり欝田は一生地球暮らし、と」
44 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:40:51.53 ID: U+MNJvbM0
調査 6
_
( ゚∀゚)「ん? バスケ部の変質者〜?…」
(´<_` )「何でこっちみるんだ」
_
( ゚∀゚)「だって他にいねえじゃねえか、なあ!?」
(*´_ゝ`)「流石長岡! 話がわかる!」
(´<_` )「長岡、今すぐその馴れ馴れしい手を離せ」
_
( ゚∀゚)「だってクラスメイトだし、馴れ馴れしくしても別にいいじゃねーか、なあ?」
( ;´_ゝ)「それには同意しかねる…」
(´<_`#)「胸さわんな、胸!! 兄者も抵抗しろよ!」
( ;´_ゝ)「いや、なんかさあクセで」
45 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:43:05.62 ID: U+MNJvbM0
_
( ゚∀゚)「まあ何かあった時は言えよ、いつでも相談にのるぞ」
( ´_ゝ`)「多分何もないから気持ちだけもらっておく」
(´<_` )「兄者がお前なんぞに頼ることなんか一生ないから安心しろ」
_
( ゚∀゚)「ところで今日遊びにこねえ? こないだ言ってたアレが手に入ったんだよアレが」
(*´_ゝ`)「なにいいいい!! アレが!?! いくいく! ぜってえいく!! うっひょうオールナイト!」
(´<_` )「………」
【しばらくお待ち下さい】
(ii T_ゝ)「うっ…ううっ……うっ……耳が…耳があ……ミョー」
(´<_` )「次レスには治ってるから安心しろ」
46 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:44:33.28 ID: U+MNJvbM0
調査 7
(,,゚д゚)「ところで相談なんだが…」
(*´_ゝ`)ノシ「本日の”行列のできる流石相談事務所”は閉店しました! またのご来店を!」
(´<_` )「こっちが尋ねに来たのに逆に聞き返すとは流石だよなギコ」
(,,゚Д゚)「ミルナが家に帰ってきたんだが、どう接していいのかわかんねーんだ」
( ´_ゝ`)「閉店したって言ってるのに続けるのか」
(´<_` )「会話はちゃんとしているか? 意思疎通は図っているか?」
(,,゚Д゚)「なるべく話しかけてはいるんだけどなあ…向こうが最低限のことしかしゃべんねえし」
( ´_ゝ`)「前になんかしたんじゃないのか?
俺も弟者が不機嫌になるといつも…」
( ;_ゝ;)「いつも……」
(´<_` )「泣くな兄者」
( う_ゝ;)「ありがとう弟者…おまえって優しいな…」
(,,゚Д゚)「…ちがくね?」
47 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:45:04.11 ID: U+MNJvbM0
(,,゚д゚)「兎に角、俺は恨まれるようなことはしてない!と思う」
(´<_` )「自分では意識してなくても相手にとっては嫌なことだってあるんだぞ」
(;゚Д゚)「てか、俺が悪い方向で最初から話進めんなよ」
( ´_ゝ`)「まあ、嫌われちゃったものは仕方ないしなー。
愛情を持って接すればそのうちなつくんじゃね?」
(´<_` )「ペットかよ」
( ´_ゝ`)「こっちが嫌いだと、相手もそれがわかっちゃうんだよな。
だからちゃんと、俺みたいに心から弟者タンカワイイカワイイしてあげないと」
(´<_` )「その割りに出来の良い弟になってよかったな、兄者」
( ´_ゝ`)「今は可愛くないけど」
(;゚Д゚)「まあ、気長に頑張ってみるぞ、ゴルァ」
48 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:46:01.48 ID: U+MNJvbM0
調査 8
(*゚ー゚)「………」
(;´_ゝ`)「………」
(*゚ー゚)「………」
(;´_ゝ`)「………」
(*゚ー゚)「…よし」
(;´_ゝ`)「いや、意味わからん」
(*゚ー゚)「私は確かに、パットは捨てたわ。 でも兄者にだけは負けないんだから!」
( ´_ゝ`)「だからって揉んで確かめるな」
50 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:47:13.46 ID: U+MNJvbM0
調査 9
ξ*゚听)ξ「きゃっ、しぃったら何すんのよ!」
(*゚ー゚)「おっぱい…前よりおっきくなってる…ずるい、ず〜る〜い〜〜!」
ξ;゚听)ξ「あのねえ…」
( ´_ゝ`)「………」
( ´_ゝ`)「はっ! そうだ、俺らは女同士…つまりは俺が触ったって問題なくね?」
(*´_ゝ`)「てなわけで早速〜
きゃーツンのおっぱいやわらかーい」
ξ゚听)ξ「………」
(*゚ー゚)「………」
(;´_ゝ`)「ひっ…いや、すまん、つい……」
ξ#゚听)ξ「つい、で済んだら警察はいらーん!!!」
(;´_ゝ`)「いだっ!! いたいからやめっ…
ぎゃあ兄者たんの丸い尻尾がツンデレという究極のドリルによって
徐々にその形を見るも耐えない物に変形させとうとう本体から離れようと…」
(´<_` )「アホの極みだな」
( ;_ゝ;)「理不尽だぁあぁあああああ!!!」
52 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:49:05.66 ID: U+MNJvbM0
調査 10
(´<_` )「というか、調査8と9って一体何を調査してるんだ」
(*゚ー゚)「おっぱい」
(*´_ゝ`)「いっぱい」
(*゚ー゚)「精一杯」
ξ;゚听)ξ「あんたら本気で何してるの?」
(´<_`;)「これこれこういうことで」
ξ゚听)ξ「うーん、聞いたことないわね、いつ頃からなの?」
(*゚ー゚)「10月ごろだったと思うよー」
(´<_` )「少なくとも俺がまだ部活やってた時は聞かなかったな」
ξ゚听)ξ「10月頃からずっと?」
(*゚ー゚)「っぽいねー」
ξ#゚听)ξ「…よし!私も手伝うわ。変態と聞いちゃ見過ごせないもの!!」
(*゚ー゚)「何でそこで”よし”なのかがわかんないよ?」
55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:49:58.07 ID: U+MNJvbM0
ξ゚听)ξ「まずはここで情報の整理をしてみましょう」
( ´_ゝ`)「おー」
ξ゚听)ξ「10月頃から、変質者が現れた」
(*゚ー゚)「それで、バスケ部の人たちが、どこかかしら触られたり、服を盗まれたり〜」
( ´_ゝ`)「羨ましいよな…」
(*゚ー゚)「………」
(;´_ゝ`)「うっわ!どこ触ってるんだ!」
(*゚ー゚)「だって羨ましいって言うから」
(;´_ゝ`)「逆の意味だ、逆の意味!」
(´<_` )「脱線すんなバカども」
56 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:51:18.64 ID: U+MNJvbM0
ξ゚听)ξ「ええと…話を戻すけど
バスケ部の人たちっていうけど、それってバスケ部だけなの?」
(´<_` )「うむ。 ちなみに女子の部室でしか起こってないらしい」
ξ゚听)ξ「場所限定ね。 うーん、におうわ…」
(;*゚ー゚)「えーっ!? そんなにこの香水強いかなぁ…ギコ君に貰ったんだけど…」
( ´_ゝ`)「どれどれ…そうでもなくないか? イイ感じに良い香りが…」
(*゚ー゚)「でしょでしょー! 私お気に入りなんだー! 香水っぽくないとこがねー」
(´<_` )「おまえら口縫うぞ」
57 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:51:49.70 ID: U+MNJvbM0
調査 7.2
(,,゚Д゚)「おーい!」
(´<_` )「これはこれは、しぃさんの下僕のギコさん、どうしました?」
( ´_ゝ`)「バナナプレイが大好きなギコさん、どうしました?」
(;゚Д゚)「バナナプレイって言うなよ、変態みたいじゃねーか」
(´<_` )「おや、変態でないとおっしゃりますか」
(;゚д゚)「と、とにかく話を聞いてくれ。あれからミルナと話し合ってみたんだが」
( ´_ゝ`)「早いな。どうだった?」
(,,゚Д゚)「余計に会話が少なくなった。近寄るだけで引かれる」
(´<_`;)「何話し合ったんだよ」
(,,゚Д゚)「愛情を持って接してみただけなんだけどな…」
( ´_ゝ`)「kwsk」
59 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:53:30.62 ID: U+MNJvbM0
(,,゚Д゚)「『もしオレが憎いなら、気がすむまでオレを殴ればいい、
全て受け止めてやる』って」
( ´_ゝ`)「おお、意外とかっこよさげな台詞」
(,,゚Д゚)「鞭と蝋燭と縄を渡してみたんだが」
(´<_`;)「そりゃ引くわ!! 全力で引くわ!」
(;´_ゝ`)「そんな兄、流石の俺でも嫌だな」
(;゚Д゚)「あれ? そうなの?」
(´<_`;)「………」
60 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:54:11.10 ID: U+MNJvbM0
調査 11
ミセ*゚ー゚)リ「10月頃? うーんそだね…確か、部室の窓割られたんだよね」
ξ゚听)ξ「部室の窓?」
( ´_ゝ`)「ストーカーの可能性も出てきたな」
(´<_` )「バスケ部の誰かに好意を抱いていて、か?
それだったらそいつ個人にだけすればいいんじゃ?」
( ´_ゝ`)「むう…全くもって犯人像が見えてこないではないか」
(*゚ー゚)「あんまり進展しないねー」
(´<_` )「どこかのバカップルが無関係な話を持ち込むしな」
ξ///)ξ「だ、誰がバカップルよ!!」
(´<_` )「いや、あんたじゃないし」
(*゚ー゚)「かーんちーがいー♪」
(´<_` )「お前はもう帰れ」
61 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:55:49.39 ID: U+MNJvbM0
( ´_ゝ`)「仕方ない…あんまりすぎるから、気が進まないが最終兵器に頼むか…」
ξ;゚听)ξ「最初から呼べばいいじゃない」
(;´_ゝ`)「気 が 進 ま な いんだって」
(*゚ー゚)「クーちゃんでしょ? 携帯持ってないのにどうやって呼ぶの?」
(;´_ゝ`)「呼ぶもなにも…いい加減出てこいよ…」
川 ゚ -゚)「むむ、見抜くとは、流石は兄者」
ξ;゚听)ξ「わわっ! いつからいたの!?」
川 ゚ -゚)「>>1からずっといたぞ」
(´<_`;)「…ずっと?」
(;´_ゝ`)「いつもなんよ…」
62 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:56:36.29 ID: U+MNJvbM0
川 ゚ -゚)「話は聞いている。 つまりは私の力が必要なのだろう」
(;´_ゝ`)「そうなんだが…あまり迫らんでくれないか?」
川 ゚ -゚)「ふっふっ…ミエネンジャーに任せたまえ。 まるっと解決してみせようではないか」
(*゚ー゚)「かっこいー! リーダー!! 素敵ー!」
川*゚ -゚)「はっはっは! 女の子ばかりで嬉しいな!」
川 ゚ -゚)「………」
(´<_` )「………」
川 ゚ -゚)「………」
(´<_` )「……なんだよ」
川 ゚ -゚)「帰っていいぞ」
(´<_`#)「魂胆みえみえなんだよ」
64 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:57:49.93 ID: U+MNJvbM0
本日2度目のバスケ部部室。
来訪した顔ぶれは随分と違っている。
面々の一人。
ストレートの長い髪をなびかせ、眼鏡を光らせ
クーが扉を開けた瞬間に部室の中に指差した。
川 @-@)「犯人はお前だ!!!!」
その方向には荷物の山。
片付けられていない、混雑の部室。
(*゚ー゚)「き、君かなぁっー!? それとも君かなぁっー!?」
指した方にある物体がありすぎて、しぃはそれの何れかと探し回る。
川 ゚ -゚)「すまない。 この汚さは想定外だ」
(´<_` )「だよなぁ」
66 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 20:59:41.07 ID: U+MNJvbM0
川 ゚ -゚)「まず順を追って説明しよう。
この部屋での変態行為をしていたのは、人間ではない」
ざくざく、と己の道を切り開き、クーは自分の示した場所へと歩く。
人間ではない、ということを聞いて、弟者が逸早く反応した。
(´<_` )「人間じゃないってことはなんだ? 幽霊とかか? いないっていってたが」
川 ゚ -゚)「幽霊だとて元は人間だ。 そうでないのもいるみたいだが。
今回は違っていて、完全に無機物だ」
ξ゚听)ξ「無機物がセクハラするの?」
川 ゚ -゚)「セクハラという言葉は語弊がある」
クーは服や色んな物の下の下に埋もれている物体を掘り起こすべく、
それらを手でかきわける。
一番下に――――――あった。
川 ゚ -゚)「部室の窓が割られた。 しかしその行為は故意ではない。
私は確かに記憶しているよ、その窓が割られた日、それは…」
彼女は一つの可能性を、掌に包みながら皆の前に提示した。
直径何センチかの大きさ、そのまるびを帯びた棒が、確かな質量を持って存在している。
68 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:01:44.61 ID: U+MNJvbM0
ξ; )ξ「き、きゃああああああああ!!!?!」
川 ゚ -゚)「ふふふ、ツンにもわかるだろう。そうだ、これが犯人…」
クーはずい、とそれを前に突き出す。
ツンが一層怯えた。
(´<_`;)「何セクハラしてるんだ!!なあ、あに―――」
(l!!´_ゝ`)「ああああああ! バイブ怖いよバイブ!!!
弟者ああ早くどうにかしろー!!」
(´<_`;)「トラウマかーっ!!!」
それはどうみても男性器を模った物体。
視野に入れた彼らは、各々の反応を示す。
彼らの横で、しぃは静かに打ち震えた。
(* ー )「だめよ…そんなの、私は認めない…」
(´<_`;)「しぃ?」
(*;∀;)「そんな…もてない女の象徴みたいな…哀しすぎるわ!
だって、だって…うひゃ、アヒャヒャヒャヒャ!!!」
(´<_`;)「落ちつけ! アヒャってるぞ!! お前がアヒャったらただのつーだって!」
70 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:03:48.33 ID: U+MNJvbM0
川 ゚ -゚)「それは、ハインの宇宙船の落ちた日だ」
大混乱をきたしている彼らの前。
クーは完全無視で、手に持った肉色の物体を弟者に突きつける。
(´<_`;)「はぁ…」
川 ゚ -゚)「校庭に落下した時の衝撃で、宇宙船の中からエネルギー体が飛んだ。
それがこの部室へと入り込んだというわけだ」
(*;∀;)「アヒャッそれじゃ、なんで物がなくなったり、触られたとか?」
川 ゚ -゚)「宇宙をそれだけで旅が出来るほどのエネルギーがそれに収納されている。
だから、宇宙船の核として使われずに溢れでたエナジーが部員に影響したのだ。
物がなくなったのはたんに部屋が汚いからだろう」
(´<_` )「今までの調査が無意味な説明ありがとう」
(;´_ゝ`)「つまり、それを欝田と高岡に渡せばまるっと解決ってわけ?」
川 ゚ -゚)「うむ、s―――――」
71 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:06:14.18 ID: U+MNJvbM0
「そうだ」
クーが、そう言おうとした矢先、その物体はぶるぶると振るえ、はじけるように飛び出した。
ξ;゚听)ξ「きゃああ!」
ツンの目の前を通過し、壁に当たり、跳ね返る。
その先で何度か壁を跳ね、更に、それは一人に向かう。
(´<_`;)「なっ!」
行く先に居た弟者は、それを防ぐために腕を前に出す。
が、その腕をすり抜けて、体内へと。
(;´_ゝ`)「弟者!!」
一瞬の出来事で、彼らは何が起こったのか把握できないでいた。
しかし体の中に”あれ”が入ったか、と思うと、気持ちの悪いものがある。
弟者は侵入口、自分の胸に手を当て、目を丸くしていた。
73 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:07:40.31 ID: U+MNJvbM0
(;´_ゝ`)「弟者、弟者…!大事はないか!?」
(´<_` )「む…うむ。 問題は、ない」
弟者は冷静に兄者を見据え、手をだらりと下げた。
自然に見える動作がどこかぎこちなく、兄者は焦燥を深める。
(;´_ゝ`)「おい、クー。 一体どういうことだ? 弟者は大丈夫なのか?」
川;゚ -゚)「そこまでは…。 さすがに宇宙のことまではよくわからん」
(;´_ゝ`)「と、とりあえず、弟者、ハインのところへ行こう!」
(´<_` )「…ハイン、か」
物思いにふける様子を伺わせ、弟者は迷いなく部室の入り口へと向かう。
心配気についてきた兄者を軽く跳ね飛ばし。
よろめいた兄者を置き去りに、弟者はどこかへと走っていった。
75 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:08:48.79 ID: U+MNJvbM0
ξ;゚听)ξ「弟者!? どこ行ったの!?」
(;´_ゝ`)「わからん! 急に様子が!」
川 ゚ -゚)「やつが乗り移ったようだ、急いで捕獲しよう」
(;´_ゝ`)「ああもう弟者! 洗脳されたり乗り移られたり!」
弟者を追って、クーと兄者が廊下に飛び出す。
しかし彼の姿は既に見えなく、闇雲に探すしか道はない。
ξ;゚听)ξ「私はハインに知らせてくるわ!」
アヒャ化したままのしぃを引きずって、ツンが二人と逆方向へと走る。
彼女の姿が見えなくなった頃を見計らってか、共に走っていたクーが歩を止めた。
気にせず進もうとする兄者の足をひっかける。
唐突な妨害を避けれず、兄者は盛大に転がって、涙目に患部を擦った。
( ´_ゝ`)「むむ、どうした?」
川 ゚ -゚)「話がある」
( ´_ゝ`)「それは今でなければならないことか?」
兄者の問いかけに、クーは静かに頷いた。
何事かと兄者はクーを見る。
川 ゚ -゚)「今日って何月何日だ?」
77 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:13:32.06 ID: U+MNJvbM0
(;´_ゝ`)「いつでもいいだろうがあああああああああ」
川 ゚ -゚)「ジョークジョーク」
(;´_ゝ`)「ジョーク言ってる場合じゃないだろ! 弟者が…」
川 ゚ -゚)「いないからこそ話したいことが」
押し気味に近寄られ、兄者は仰け反る。
彼女となるべく距離を置こうとしたのだ。
けれど、その距離を詰め、クーは兄者に手を這わせる。
(;´_ゝ`)「止まれ、やめろ、またんかー!」
川 ゚ -゚)「断る」
(#´_ゝ`)「離さんか、大体俺は、丁っ重〜〜にお断りしたはずだがっ!
元々1週間ってことだっただろう」
川 ゚ -゚)「知っている。それで聞きたい、何が不満なんだ」
79 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:16:19.32 ID: U+MNJvbM0
(;´_ゝ`)「全部だ、ぜーんぶ」
川 ゚ -゚)「私が女だからか?いつも…私がいくら好きになっても、必ず男にとられる。
哀しいものだ」
(;´_ゝ`)「そうじゃない、好みの問題だ。 俺はな、もっと控えめでか弱い感じの子がいいの!
される側じゃなくて色々したいの!!」
川 ゚ -゚)「ぼんきゅっぼんの誰もが羨むスタイルのイケイケ風味じゃ駄目なのか」
( ´_ゝ`)「おまえすぐ変なとこ触ってくるからやだ…」
川 ゚ -゚)「触りたいものは触りたい」
(;´_ゝ`)「………例えば、だ」
ζ(///*ζ「きゃあっ…! も、もう、何するんですかっ」
(*´_ゝ`)「何するように見える?」
ζ(///*ζ「やだ…あたしに言わせるつもりですか…?」
(*´_ゝ`)「たまには言ってみてほしいな」
ζ( ー *ζ「兄者くんってばいじわる…んんっ」
以下略
80 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:18:08.08 ID: U+MNJvbM0
( ´_ゝ`)「っていうのがよかったんだが」
川 ゚ -゚)「しかしそういうタイプは兄者に見向きもしない、と」
( T_ゝT)「周りにいないしな…」
川 ゚ -゚)「そうだな。それに兄者の場合はどっちかというと……」
(;´_ゝ`)「離せ!!いい加減に…ひっ!ちょっ…」
川 ゚ -゚)「問題ない、全て私に任せればいい」
(;´_ゝ`)「任せれるか!このっ、やぇぇ…!はうっ」
川 ゚ -゚)「ふふ、よく言うよ。こんなにしておいて…」
(; _ゝ )「ううっ…あう、っふっ…」
川 ゚ -゚)「もういいかな」
ヴィィィイイイイイ
(;´_ゝ`)「え?…ちょ?え?ひあっ!待て!マジやめっ…」
イイイイイイイイイイイイ
川 ゚ -゚)「ほうら、下のおくちがもっとってねだってる」
( ;_ゝ;)「ああああっ!!あうああっあっぁあっ!」
83 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:19:38.47 ID: U+MNJvbM0
(;´_ゝ`)「それ以上想像するのやめえええええええええええ!!!」
川 ゚ -゚)「いいところだったのに」
(;´_ゝ`)「っていうか今のだと俺に人権なさすぎだろ!」
川 ゚ -゚)「うむ」
(;´_ゝ`)「大体…そういうとこが嫌だって言ってるんだ」
川 ゚ -゚)「兄者、よく考えてみろ。例えばこれが長岡だったらだな」
84 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:21:43.57 ID: U+MNJvbM0
_
(*゚∀゚)「ああ、兄者…可愛いぜ…この、色と言い、形といい、大きさといい…」
(*;´_ゝ`)「ん…んう…、な、長岡…も、そろそろ…」
_
(*゚∀゚)「うん?なんだ、もうか?待て、もうちょっと…はむ」
(*;´_ゝ`)「はっ…んんっ……んっ……」
(;´_ゝ`)「む……なが、おか…おい…っ!いい加減……長岡?」
_
(* ∀ )「むにゃむにゃ……に…」
(#´_ゝ`)「こ、このやろう…!」
川 ゚ -゚)「とかになるぞ」
( ´_ゝ`)「それでも須名より随分マシだと思うが」
川 ゚ -゚)「おっぱい以下……」
85 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:22:08.76 ID: U+MNJvbM0
川 ゚ -゚)「それならば―――」
( ´_ゝ`)「待て待て、話とはこれなのか?」
川 ゚ -゚)「うむ」
( ´_ゝ`)「わかった、後でいっくらでも聞いてやるから、これは後で。な?」
川 ゚ -゚)「…ちっ」
(;´_ゝ`)「え、何? 何で舌打ちしたの?」
川 ゚ -゚)「気のせいだ」
( ´_ゝ`)「とにかく、今は弟者を探さねば…完全に見失ってしまったではないか」
川 ゚ -゚)「任せたまえ。 私を誰だと思っているんだ、皆の眼鏡である」
( ´_ゝ`)「意味がわからなすぎて対応に困る…」
86 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:23:52.40 ID: U+MNJvbM0
弟者は一人、どこかの廊下でぼーっと立っていた。
ひんやりとした空気が漂い、冷気と交わらぬように、どこの教室も扉を閉め切っている。
ぐるりと辺りを見渡し、弟者は己の手をじっと見た。
(´<_` )「動く……」
普通であれば当たり前のことを、感動の面持ちで呟く。
今まで彼は、ずっと閉じ込められていたのだ。
ハインリッヒの宇宙船の、エネルギー源として。ただ、それだけのために。
やっと自由になれた。
歓喜に体が震え、弟者はにやりと唇をゆがめる。
_
(#゚∀゚)「あ、てめっ弟者ああ!さっきはよくもやってくれたな!」
思考をさえぎるように、彼を見つけたジョルジュが駆け寄った。
けれど今の彼の知らない情報で問いただす。
(´<_` )「さっき?」
_
(#゚∀゚)「とぼけんな、俺の彼女を殴ってくれちゃってさ!
いくら兄弟だからってやっていいことと悪いことがあるんだぜ!?」
(´<_` )「そうか、失礼。 これからは気をつけるよ」
_
(;゚∀゚)「なんだと!? そういうならお前だってn…あれ?」
87 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2008/01/29(火) 21:25:27.67 ID: U+MNJvbM0
(´<_` )「…なに?」
_
(;゚∀゚)「なにって…突っこまねーの?」
(´<_` )「いや、彼女を殴ってしまって悪いな」
_
(*゚∀゚)「え?いや、彼女って兄者のつもりで…
え、何?OKなん?兄者もらっていいのか?もらっちゃうよ?」
(´<_`;)「(兄者って確かあそこにいたやつだよな…? こいつの名前が弟者だったから兄弟か。
見たところ確か男だったはず…彼女って冗談か何かか?)」
_
(*゚∀゚)「いいんだな! これから文句言うなよ! いいか!?」
右腕を振りながら迫るジョルジュに、弟者は一歩後退した。
気迫から、冗談ではないことが伝わる。と、いうことは、だ。
(´<_`;)「ホモなのか…あんま近寄んないでくんない?」
_,
(;゚∀゚)「はああああ!?何言っちゃってくれてんの!?」
(´<_`;)「わかった、わかった!兄者はお前にやるよ!だからこっちにくんな」
_
(*゚∀゚)「まじかああああああああおっぱいおっぱい! まってろよおおおおおおおおお」
本人の了承を得ずに交渉をしていることも気にせず走るジョルジュを、
変なやつもいるもんだな、と弟者は遠い目で見送っていた。