4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:50:48.56 ID: 80JEpj3H0
―あらすじ全開
UFO!UFO!ワンダフル!!
UFO!UFO!ワンダフル!!

 

5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:51:41.30 ID: 80JEpj3H0
クーはまじまじと婦人警官。ペニサスを観察した。
一見普通の人間。

川 ゚ -゚)「すまない。トイレはどこだろうか」

('、`*川「あっちの奥突き当たり右よ〜」

川 ゚ -゚)「ありがとう」

ペニサスからは見えないように、眼鏡を取り出す。
やはりセーラー服より、こちらが似合う。とひとりごちる。

川 @-@)「サーチアイ!」

クーはトイレの和式の上で仁王立ちをしつつ叫んだ。

 

6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:52:32.25 ID: 80JEpj3H0
川 @-@)「むむ…こ、これは…」

('、`*川「何か見えたかしら〜?」

川 @-@)「貴様!いつの間に中に!」

('、`*川「今さっきよ〜」

個室の中に2人が入る。1人用なのに2人が入ると些か狭い。

('、`*川「人のプライバシーを覗こうとするなんていけない子ね」

川 ゚ -゚)「っ…」

 

8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:53:17.21 ID: 80JEpj3H0
ペニサスは眼鏡を取り外し、クーの体を抱き寄せ、その口を自らの口で塞ぐ。
ぐい、と舌が入りこみ、クーの舌を絡み取った。

('、`*川「んふ」

川 ゚ -゚)「むっ…」

一方的に追い詰めようとするペニサスに対し、クーは時折避けては彼女の隙をみつけ反撃する。
2人は互いに互いを貪りあった。やるか、やられるか。ここに情など存在しない。

('、`*川「…ハァ、ハァ……やるわね」

川;゚ -゚)「…ハァ…そ、そっちも…ハァ…な」

かなりの時間を消費しても彼女らに決着はつかなかった。
落ち着くまで、肩で息をする。

 

 

9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:54:00.00 ID: 80JEpj3H0
川 ゚ -゚)「ふっ…ふふふ……」

('、`*川「うふふふふ……」

川 ゚ -゚)「ふふ…ははははは!」

笑い出した彼女らは、互いに握手をした。
強く強く握った彼女らに結ばれたのは友情。

敵同士だった彼女らは、今をもって良い友人。良きライバルになったのであった。

 

 

 

11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:54:53.87 ID: 80JEpj3H0

 

 

 

――――ガタン―――ゴトン
――ガタン―――ゴトン

一定のリズムで音がなる。独特の轟音が車内に響く。

(;´_ゝ`)「はっ……ハ……」

周りには人ばかり。
小さな箱に詰め込まれて、一歩も動けぬほどに。
あまりに人が多すぎて、汗をかくほど熱い車内の中。
兄者は酸欠状態になりかけていた。

 

 

13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:56:07.29 ID: 80JEpj3H0
人とは変わった生き物だと兄者は思う。
こんな狭い場所に、自ら足を踏み入れるのだから。
まるで自殺行為だ。

(;´_ゝ`)「…く……うぅ……」

降りれるものなら今すぐ降りたかった。
けれど人の込み合っている場所に来なれない兄者にとって
出入り口から遠い場所の壁に押し付けられている状況から脱出するのは至難の業。
更に、まったく体に力の入らない現実も後押しする。

(;´_ゝ`)「…あぅっ……ふっ………」

壁によりかかるだけで限界に近かった。
少しでも力を抜けば、ずるずると地面に吸い込まれていき
数秒後には人々に踏まれた死体の出来上がりだ。

 

15 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:57:09.58 ID: 80JEpj3H0
何故兄者がこんな目に遭っているか。全ての元凶はペニサスにあった。
「生徒は先生のいうことを聞かなきゃいけないのよ」と
兄者にとって迷惑なことを数日間ずっと体に叩き込まれていた。
教師も何も、ただの彼女の趣味である。

(;´_ゝ`)「はっ…はぁっ…は、ぁあ…」

その趣味の最後が、これだ。
彼女は「このまま帰っていいわよ〜」とほのぼのとした顔で、兄者を電車に詰め込んだ。
そのまま普通に帰してくれればいいのに、屈辱極まりないことが兄者に待ち受けていた。
ペニサスの趣味であろう服を着せられ、しかも下は短いスカートという。
仕舞いには、下着を着ける代わりに、中に異物を入れられた。

 

 

17 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:58:24.31 ID: 80JEpj3H0
(; _ゝ )「…はぁっ…ん…んう…うう…」

単調な動きならまだよかった。まだ何とか耐えられただろう。
だがIC制御機能つきのそれは、思いもよらない動きでどこまでも兄者を翻弄していった。
先ほど何度目かの絶頂を迎えたというのに、また兄者の体に熱がうまれてくる。
止め処ない涙が溢れ、太ももからブーツの中に消えていく。
その感触すら、気持ち悪いものから、煽るものに姿を変える。

(; _ゝ )「あ、ぁあっ……むぅ…うん……」

それでも必死に、兄者は理性を保とうとした。
他の人に気付かれないように。ばれないように。

(;´_ゝ`)「あっ、ひうっ…」

そんな兄者をからかうかの如く、何かが執拗に兄者の尻を撫ではじめた。
始めは生地の上からだったものが
すぐにスカートをめくって、覆うものの何もない肌を無遠慮に揉んできた。

 

 

19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 21:59:40.73 ID: 80JEpj3H0
(;´_ゝ`)「ぁう…ううっ……」

それは嫌だと必死にその手から逃げようとする。
確かに「痴漢シチュもえー」と思ったこともあったけれど。
まさか自分にくるとは思っていなかった。

背筋の寒くなるほど気持ち悪いはずの手なのに
それに感じてしまっている自分が嫌でたまらない。

(;´_ゝ`)「やっ、やめ…やめっ、て、…さィ…」

上ずった声で、兄者は首だけで後ろを向いた。
ガクガクと震える体を、手で壁を押さえつけて落ち着かせる。
冴えない顔をした男が、兄者の真後ろに立っていた。

 

20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:00:58.49 ID: 80JEpj3H0
(´・_ゝ・`)「さっきから人のことを誘っておいてよく言うよ。
      しかも何も穿いてないなんてね。準備満タンってやつかい?」

するりと手が前に移動する。
左腕で兄者の腰を固定し、右手で中に触れた。

(´・_ゝ・`)「これはすごい淫乱だね。びちょびちょじゃない」

(;´_ゝ`)「ち、ちがっ…ぁうっ…んっ」

(´・_ゝ・`)「君はもうOKかもしれないけど、私はまだなんで少しまってくれるかな」

そう言うと男は兄者の腰に自分のモノを押し付け始めた。
最初は柔らかかったものが、徐々に硬くなりはじめる。

(;´_ゝ`)「ひっ……」

ねっとりとした動きで、兄者の尾の下部分に何度も何度も擦りつける。
電車のゆれとは別に揺さぶられる。
体内の振動と混ざって、一瞬次の行為に期待をした。

 

21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:02:07.35 ID: 80JEpj3H0
(;´_ゝ`)「ちっ…あっ…ぁっ…やっ…や、め……」

思考を振り切ろうとして、今までより大きな声を出していた。
それに気付いた、隣に立っていた男が兄者を見る。ふいに目があう。
兄者が何をされているのか理解したはずなのに、じろじろと嘗め回すように見るだけだった。
薄情な他人に、目尻に溜まっていた涙が零れ落ちる。

( ;_ゝ;)「ひっ…ひぅっ…た、たすけ……」

(´・_ゝ・`)「すこし、だまりなよ」

荒くなった息が兄者の耳元で囁いた。
びくり、と体が勝手に跳ねる。

( ;_ゝ;)「んっ…ううぅ…や、やああっ…あっ」

既に数人、兄者に気付いた。
だが誰一人として、助けに入らない。気付かない振りをしながら、兄者を眺めていた。

 

22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:02:43.24 ID: 80JEpj3H0

───────────────────────────

            _
        ノ |_   ll__l---||_
      rj「l__`ー'  ヽlーj  L---┐
      |―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
      |[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l
      l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´     /
   f  jL-、 _-‐'      -‐´~~
   ヽ |  ̄  _j_ -‐'~´~~
     `ー〜´~~~~

───────────────────────────
しばらくこのままでお待ち下さい。

 

 

24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:05:48.56 ID: 80JEpj3H0

(;´_ゝ`)「弟者ああああああああああ!!」

凄まじい勢いで兄者が病院の一室に飛び入る。
静かにしてください。という看護士の言葉も耳に入らなかった。

(;´_ゝ`)「なあ!何があったんだ!!どういうことだ!」

(;^ω^)「お、落ち着くお…」

川 ゚ -゚)「すまない。私のせいなんだ」

(#´_ゝ`)「前置きはどうでもいいから早く説明しろ!!」

兄者は目の前で通行の邪魔をするブーンを突き飛ばすと、ベッドに横たわる弟者の肩を揺らした。
暴力をはたらいても、起きる気配はない。

 

 

25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:06:10.60 ID: 80JEpj3H0
(#´_ゝ`)「またおまえかあああああああああああああ」
 _
(;゚∀゚)「お、おい。一体何があったってんだ?」

うってかわって静かにジョルジュが入ってきた。
4人に取り残されていたジョルジュは、兄者と共に病院へ来たのだ。
今北産業。その場にいる全員の顔を伺う。

ξ;゚听)ξ「ごめん、私にはわからないわ。弟者の目が覚めないってことしか」
  _
( ゚∀゚)「それはさっき電話で聞い―――」

(#´_ゝ`)「問題はそこじゃない!どうやったら治るかだ!
      一生このままだったらお前ら全員ぶっ殺すぞ!!」

 

 

26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:06:27.17 ID: 80JEpj3H0
('A`)「兄者、落ちつけ。対策がないわけではない」

(#´_ゝ`)「まわりくどい言い方をするな!普通に『対策がある』って言えばいいだろう!」

(;'A`)「別にいいじゃねえかよ、人の口調にケチつけんなよ…」

(#´_ゝ`)「で、それはなんだ」

ドクオはコクリと頷き、真剣な顔つきで兄者と目を合わせた。
誰もがドクオの次の台詞に耳を貸す。

('A`)「それはだな」

(;^ω^)「ゴク…」

('A`)「いいか、よく聞けよ…」

ξ゚听)ξ「ええ」

('A`)「これは非常に大切な――――」

(#´_ゝ`)「いいからはよいええええええええええええ!!」

(;゚A゚)「ぐヴぉあァアアアアッ」

兄者はドクオの股間をこれでもかと蹴り上げた。
流石のドクオもこれは痛かったようで、股間を押さえながら辺りを転げまわる。

 

28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:07:28.52 ID: 80JEpj3H0
(#´_ゝ`)「遊んでないでさっさと言えよ!!ふざけてんのかてめえ!!!」

ξ;゚听)ξ「やめて!ドクオのHPはもうマイナスよ!!」

(#´_ゝ`)「知るかあああああああああ!!!!」

川 ゚ -゚)「やめて!ここは病院よ!!」

(#´_ゝ`)「おまえもグルなのかあああああ!!」
 _
(*゚∀゚)「やめて!お月様が見てる!」

(#´_ゝ`)「昼だボケがあああああああ!!」

(#´・_ゝ・`)「うるさいぞ君たち!ここをどこだと思ってるんだ!つまみだすz―――」

( ゚_ゝ゚)「………」

(;´・_ゝ・`)「あ…き、君は……」

 

30 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:08:27.14 ID: 80JEpj3H0
白衣の医師が扉を開け、そして固まった。
ドクオの胸倉を掴みつつ、同じく固まる兄者と目を合わせたまま。

(;´・_ゝ・`)「失礼」

医師は何も見なかった姿勢を繕って静かに扉を閉める。
廊下で「先生、走らないで下さい!」との声が聞こえたので
恐らくダッシュで駆けていったのだろう。

( ;_ゝ;)「…っ………」

男が去るのを見届けたあとも暫く、兄者はそのまま固まっていた。
一人静かにほろほろと涙を流しながら。

 

 

32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:10:36.27 ID: 80JEpj3H0
(;^ω^)「ど、どうしたんだお…?」
 _
(;゚∀゚)「兄者、忘れろって!もう大丈夫だからさ!な!」

泣き始めた兄者のフォローに入る。
背中を撫でると、無言で泣いていたのが嗚咽に変わった。
兄者の手から、ドクオがボタっと落ちる。

(;^ω^)「ジョルジュ?何かあったのかお?」
 _
(;゚∀゚)「いやーさ…おまえらおっかけてった電車で兄者に偶然…これ以上は言えんわ…」

兄者に聞こえないように小声でブーンに話す。
「もし自分があの時見つけなかったら」と考えると、「置いていかれてよかった」とジョルジュは思う。
ようやく静かになって、話もできるかと思いきや、そんな空気ではなくなってしまった。

 

33 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:11:32.40 ID: 80JEpj3H0

 

 

('A`)「――で、つまりはクラシックな魔法にはクラシックに対応すれば良いって
   アダムスキーさんあたりが言ってた気がする」
 _
(;゚∀゚)「よりによってグルグルかよ…魔法じゃねーだろ、コレ」

ξ゚听)ξ「つまりは。ってどうすればいいのよ、結局」

( ´_ゝ`)「眠り姫には王子様のちゅーが必要なんだな」

(;^ω^)「そんなんで起きたらお医者さんが可哀想だお…」

( ;_ゝ;)「……医者………」
 _
(;゚∀゚)「あれは幻覚だ!今は泣くより弟者を助ける方が先だろ!な!」

( ´_ゝ`)「そうだな…。それじゃ失敬して」

 

35 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:12:50.27 ID: 80JEpj3H0
川 ゚ -゚)「ストップ」

(;´_ゝ`)「何故止める」

川 ゚ -゚)「兄者がやる必要はないんじゃないか?
     弟者のことを好きな者がやらねば意味がないだろう」

( ´_ゝ`)「? なら別にいいじゃないか」
  _
( ゚∀゚)「好きってなー。兄弟愛とかじゃなくて…わかる?」

( ´_ゝ`)「とりあえず世界で一番思ってるやつならいいんだろ。
      そのへんのヤツには負ける気がしないぜべいべー」
 _
(;゚∀゚)「マケテホシカッタナー」

('、`*川「ま、やって駄目だったからって特に何もないから、とりあえずやってみれば〜」

 

36 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:13:26.69 ID: 80JEpj3H0
ξ゚听)ξ「そうね。流石兄弟ならアリな気もするし」

(;^ω^)「それってイミフだお」

( ´_ゝ`)「失敗してアヒル人間ができたりしない?」

('、`*川「しないしない」

ブーンは男同士のキスに若干引き気味になりながら兄者を見ていた。

弟者の頬に手を当て、そっと顔を近づける。
彼の端整な顔が近づいて、自分も目を閉じる。

やわらかな感触が唇に触れる。触れるだけの静かなキス。

( ´_ゝ`)「弟者…」

触れたまま兄者は囁いた。
目は覚めるのか。できれば起き上がってほしい。

静寂の中で、弟者の瞼がぴくりと動いた。

 

37 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:13:43.89 ID: 80JEpj3H0
(´<_` )「む……」

( ´_ゝ`)「よかった、弟者。全く心配」

させやがって。
兄者が言い終わる前に、弟者は兄者の体を引っ掴み、ベッドの中へと押し倒す。
何事かと見上げた彼の目は、いつも通りの糸目だったが、非情に覚めていた。

(;´_ゝ`)「お、おい、弟者?」

無言。手。首。―――困惑。

ゆるゆると死へ向かわせる。
何が起こっているのか、誰が、首を絞めているのか。兄者は理解できない。

川;゚ -゚)「催眠が解けてないんだ!ペニサス、どうにかしろ!」

('、`*川「むりよ〜命令なんだもーん」

ブーンが弟者を離そうと、引っ張った。
けれど全くビクともしない。すぐに邪魔だと吹っ飛ばされる。
クーとジョルジュが後を引き継ぐが、結局彼は止まらない。

 

38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:14:03.79 ID: 80JEpj3H0
('A`)(ハインか…)

放っておくのも悪くない。と、ドクオの中に黒い思いが渦巻いた。
このまま行けば『高校生の弟が、双子の兄を絞殺』
頑張ったけれど自分達はどうにもできませんでした。

次第に血が溜まって赤くなる顔。
酸素が足りず、苦しみもがく。

抵抗はまるで赤子のようだった。

(;'A`)「うおおおおおおおおお!!」

ドクオは弟者に体当たりをする。唐突な衝撃に弟者はよろける。
すぐに体勢を整えて、ドクオに向かって手を振り上げた。

('、`*川「やばっ…」

ペニサスは、弟者が行動に出る前に、頭をハリセンで思いっきり叩く。
小気味のよい音が病室に響いた。

 

39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:14:19.54 ID: 80JEpj3H0
(´<_` )「…あれ?」

(;´_ゝ`)「げほっ…げほげほっ……」

一拍置いてこぼれた音は、弟者の間の抜けた声。
弟者は首を捻って、逆に捻って、更に捻って、ようやく自分が下敷きにしていた兄者に気がついた。

(´<_`;)「わっ…うわ!何してんだ兄者!」

(;´_ゝ`)「けほ…」

涙目の兄者を抱きかかえる。
ぐったりとした兄者の首には、赤く手の痕がついていた。

(´<_` )「おい、兄者、誰にこんな…!」

(;´_ゝ`)「とりあえず重いからよけてくれんか?」

(´<_`;)「あ、スマン」

 

41 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:14:35.51 ID: 80JEpj3H0
('、`*川「ちょっと〜何すんのよ〜あぶないじゃないの」

(#'A`)「おまえこそいい加減にしろよ!友達なんだぞ!」

('、`*川「私は知らないわ〜。ハインちゃんに言われただけだもん」

(#'A`)「兄者を殺せってか!?」

('、`*川「そこまでは言われてないけど〜」

今にも殴りかかりそうな剣幕のドクオに、ペニサスはぼけーっと返事をした。
「私関係ないし〜」な雰囲気。それに対し「おまえのせいだ」と睨み返す。

まわりの人は、何の話をしているのかと、2人を眺めていた。

('A`)「…ハインはどこだ?話がしたい」

('、`*川「裏山にいるわよ〜。いま船が壊れてるけど」

ドクオは渋面をつくり、ううむと唸る。

 

42 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:15:02.67 ID: 80JEpj3H0
('A`)「俺ちょっと行ってくるわ」

川 ゚ -゚)「私も行く」

('、`*川「2人で行かせると怒られるから私も行くわ〜」

飛び出して行ったドクオを追って、2人の女が駆け出した。
残った者は、唖然と彼らを見ていた。

(´<_` )「兄者、兎に角見てもらえ!」

(;´_ゝ`)「却下。てかすぐ戻るだろ」

(´<_`#)「いいから!痕が残ったらどうするんだ!」

(;´_ゝ`)「あーほら、弟者につけられたやつだし、別にいいかな〜なんて」

(´<_` )「なっ…」

適当に答えた兄者の言葉に、弟者はさっと赤面して、すぐに蒼白になった。

(´<_` )「え?俺がつけた?」

 

 

 

43 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:16:39.75 ID: 80JEpj3H0
(;'A`)「うおおおおおおおおおおおおお」

川;゚ -゚)「くっ……」

('、`*川「ガンバレッ☆ファーイトッ」

(;'A`)「お前も手伝いやがれえええええええ!!」

川;゚ -゚)「ドクオ、努力中に言うのもあれだが、腕が折れているぞ」

('A`)「うは…気付かんかった…。ちょっとQKplzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」

川 ゚ -゚)「うざい」

('A`)「ごめんなさい」

3人はハインの宇宙船の扉の前で座った。
ようやく15センチほど開いたので、あともう少し頑張ればギリギリ入れる。

 

 

44 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:17:05.09 ID: 80JEpj3H0
川 ゚ -゚)「知っているか。こういう時は秘密の暗号が効くらしい」

('A`)「それはねーよ」

川 ゚ -゚)「やってみなければわからないではないか。
     さあいくぞ。いっせーのーせーで」

川 ゚ -゚)「バルス!!!」
川 ゚ -゚)「開けゴマ」

川 ゚ -゚)「同じ言葉を言ってもらわなければ困るんだが」

川 ゚ -゚)「スマン。次は気をつける」

川 ゚ -゚)「それじゃ今度こそはいくぞ」

(;'A`)「もしもーし!」

川 ゚ -゚)「む。すまない。自分の世界へ旅立っていた」

 

46 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:19:17.21 ID: 80JEpj3H0
そこそこ休憩も出来たし。もう良いだろう。
もう一度2人で扉の前に立つ。

('A`)「せーのっ!」

重い扉に、力を入れる。
かなり重いはずだった扉が、夢のように軽かった。

从#゚∀从「うるせええええええええええ人ン家の前でなにしてやがんだあああああ」

(;'A`)「ぐぼっ!ぶへっ!どぐおっ!」

中からハインが現れる。
重量など皆無に近く、ハインは軽々扉を開けたのだ。
変わりにドクオがぶっとびMAX。地面と熱いキスをする。

 

48 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:20:28.15 ID: 80JEpj3H0
从;゚∀从「ドッ、ドクオ!!おまっ…誰にやられたんだ!!」

駆け寄り、膝つき、肩を掴んで名前を呼ぶ。
ドクオは「もうほっといて」と言わんばかりに地面に伏した。

从#゚∀从「おまえかっ〜〜!おまえがやったのかっ〜〜!!」

川 ゚ -゚)「間接的に」

从#゚∀从「ぜええったいに許してやらないんだから!!覚えていらっしゃいな!!」

川 ゚ -゚)「なにキャラー」

从 ゚∀从「ハインリッヒ様だ!!!」

こらしめてやろう。と意気込み来たはずなのに、こいつとは仲良くなれそうだ。
ひっそりクーはほほえんだ。

从 ゚∀从「とりえーず、ドクオをどうにかしないとだ。
      ちょっと直してくるから、お前はここで待ってろ!話はそれからだ!!」

川 ゚ -゚)「承知」

紅葉しかけの木の下でたたずむ。
ハインはペニサスを呼んで、ドクオを担いで巨大なモノの中へと消えていった。

 

49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:20:59.14 ID: 80JEpj3H0

なるべく優しく台に置いて、ハインはドクオを曝け出した。
どこを、というのはあえて明記はしない。ドクオの男が哀しくなるだけだから。

从;゚∀从「…強度が随分落ちてるな」

('、`*川「そうなのー?」

从 ゚∀从「オレが最後にドクオとあった時よりも脆くなってる」

病院などで見られる手術台とはまた違う、もっと無機質で人間味のない空間の中。
ドクオはその箇所だけ露にさせて、2人の女に見られていた。

 

50 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:22:01.95 ID: 80JEpj3H0
从 ゚∀从「すげえんだぜ!オレが改良したっていうのもあるけどよ!
      こいつさえあればまさに不死身!フェニックス!ドクオのフェニックス!!」

('、`*川「私は興味ないわ〜〜」

ハインは何か不気味な形をしたものを取り出すと、ドクオに装着させる。
機械が光って、ドクオのあそこも光り出した。

从 ゚∀从「全身の細胞を活性化!更になくなっても治せる機能つき!」

('、`*川「私はいらないわ〜〜」

从 ゚∀从「んなぜだ!!まさに夢のマシンガン!」

('、`*川「私に必要ないわ〜〜」

 

52 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:22:50.32 ID: 80JEpj3H0
ごうんごうん。とどこからともなく音が響く。
光はドクオのペニスから全身へ。眩いばかりに発光し出した。

从 ゚∀从「これがドクオの本体だ。
      喜ばれることがあっても、恨まれるようなことはしてないんだけどなぁ」

哀しそうにぼそりとハインが呟く。
その瞬間、ドクオの目がカッと開いた。

(*'A`)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

雄たけびと共に、ドクオが飛び上がる。
ドクオの光も勃ち上がった。天高く青龍を掲げ、そこだけ出ているという奇妙な格好も気にしない。

从 ゚∀从「ドクオオ!!!新しいペニサスだよ!!」

('、`*川「ちょっとお〜そんな祖チンと一緒にしないで」

从 ゚∀从「ドクオオオオオオ!!新しい顔だよ!!!!!」

(*'A`)「やったああ!!これで元気リンリン、パワー全開だぞおお!!」

ドクオは機械を外すと、輝くフェニックスを羽ばたかせた。
彼こそ、本物の不死鳥。目覚めたドクオに敵うものは誰も居ない。

 

53 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/16(火) 22:23:26.02 ID: 80JEpj3H0
川 ゚ -゚)「やっぱり秋は焼き芋だ」

木の葉を集めた火の中に、クーは一本の木の枝を突っ込んだ。
そしてすぐに引っ込める。刺さっていたのは芋だった。

川 ゚ -゚)「うむ。美味い。流石だよな私」

枝から芋を取り、適当に皮をむいて頬張る。
あっと言う間になくなった。

当初の目的など、既に忘れている。

(*'A`)「くううううさああああああああああああああん!!!
    オレの本音を聞いてくれえええええええええ!!!1!」

中から現れたドクオを見るや否や。
クーはドクオの芋に枝を刺した。

川 ゚ -゚)「生はいかんだろ、生は」

そうして焚き火につっこむのであった。

 

 

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