2 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:14:01.10 ID: 6sLJu8vl0

雨だ。

(´<_`;)「………なにやってんだろ、俺」

後悔先に立たず。
バカな行為はやってしまってから気付く。けれど、後悔してないのかも。
あるのは少しの罪悪感。

自分の唇を押さえながら、部屋の明かりを消して弟者は部屋を出た。

 

 

3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:15:23.02 ID: 6sLJu8vl0

一向に泣き止む気配がない。
弟者は服を伸ばされながらどうすれば良いか悩んでいた。

(´<_` )(ファーストキスがどうのこうの…)

兄者のことだから、犬にでも舐められたのではないか、
とか思ったが、それにしては落ち込みすぎだし。

(´<_`;)(何があったか聞ける余裕なさそうだしなぁ)

ファーストキスなんかで落ち込みすぎだろう。
大体高2になってまだ済んでなかったんですか。流石だよな、兄者。
でも兄者だから仕方ないかな。とか。既に済ませてたら軽くショックかな。とか。

 

 

4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:16:42.96 ID: 6sLJu8vl0

(´<_` )「兄者、とりあえず今日は寝とけ」

弟者は兄者の手をとり、ゆっくりベッドに倒す。

( つ_ゝ`)「弟者…意外と優しいな…。でも俺的には他スレのM気弟者の方…」

(´<_` )「殴るよ?」

とかいいつつ、頭をなでる。
疲れていたのか、気持ちよさそうに目を瞑ったあと、すぐに寝入ってしまった。

(´<_` )「簡単なやつだ」

布団をかける。ううむ。と唸りながら首をひねった。

 

 

5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 前176。できなかった 投稿日: 2007/09/17(月) 00:19:21.46 ID: 6sLJu8vl0

(´<_` )「………」

弟者はゆっくりと、起こさないように慎重に、体をずらす。
ギシ、とベッドが軋む。そのたびに少し緊張する。

兄者に触らないように体を覆う。
開けばバカなことばかり言いだす口は、今は薄く開いたまま止まっている。
弟者はそこに、自分の口を重ねた。

(´<_`;)「………なにやってんだろ、俺」

後悔先に立たず。
バカな行為はやってしまってから気付く。けれど、後悔してないのかも。
あるのは少しの罪悪感。

自分の唇を押さえながら、部屋の明かりを消して弟者は部屋を出た。

 

6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 前176。できなかった 投稿日: 2007/09/17(月) 00:19:44.89 ID: 6sLJu8vl0

 

 

 

( ^ω^)「え?ジョルジュ休み?」

ξ゚听)ξ「珍しいわねーあの体力バカが」

('A`)「なんで休みなんですか?」

どきついた。
そういえば一昨日の土曜、あのまま放置したままだった。

7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:21:50.40 ID: 6sLJu8vl0

( ´∀`)「それが連絡なしなんだモナ…電話をしても出ないし…
      誰か長岡君の携帯に電話してみてくれないモナ?」

(;´_ゝ`)「あ、はい」

後ろめたい思いから兄者が携帯を取り出す。
着信履歴から彼の名を選択した。

1コール…2コール……。今、何コール目だろう。
もう出ないのか。切ろうとしたとき、耳に今までとは異なる音が聞こえた。

 

 

8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:24:01.99 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)「長岡?」

彼しか出ないとはわかっているのに名前を呼ぶ。
電話の向こうで、ジョルジュが返事をしなかったからだ。

( ´_ゝ`)「もしもーし。いるなら返事を―――――」

『ハァ…ハァ…あ…兄者……ウッ………』

即効切断。

 

 

9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:24:23.26 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)「かかりませんでした」

(;^ω^)「嘘をつくなお、嘘を。めっちゃ出てたお」

切ったけれど、すぐにジョルジュから電話がかかってきた。

( ^ω^)「ほらほら」

不本意ながらも出る。
一応担任もいるのだから、でないわけにはいかない。

 

 

10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:25:46.63 ID: 6sLJu8vl0

何かを必死に伝えようとしているのは理解できる。
荒い息と弱弱しい声のせいで全く何を言っているのか聞こえない。
兄者は段々不安になってきた。悪の組織にやられたのか。

(;´_ゝ`)「長岡?」

『………熱………休む………』

辛うじてそれだけ聞こえた。
あとはどれほどこちらが名前を呼んでも返事がない。

12 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:26:51.75 ID: 6sLJu8vl0

( ´∀`)「どうだったモナ?」

(;´_ゝ`)「熱が出たから休むって」

ξ゚听)ξ「風邪かしら?ホント珍しいわね」

('A`)「心配だな。確かジョルジュってカーチャンいなかったとか」

ξ゚听)ξ「うん。しかもお父さんも仕事でたまにしか帰ってこないって…」

(;´_ゝ`)「…………」

 

 

13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:28:14.24 ID: 6sLJu8vl0

ξ゚听)ξ「学校終わったら、皆でお見舞いにいきましょ。ちゃんと薬飲んでるか気になるわ」

( ^ω^)「そうだお!それがいいお!」

('A`)「生きてるかどうかすら危ういしな」

3人は級友の心配をする。
できれば今すぐにでもかけつけたい。そんな空気もあった。

(;´_ゝ`)(やっぱこれって俺のせいだよなあ)

14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:29:43.21 ID: 6sLJu8vl0

自業自得っていえば自業自得。
兄者もジョルジュによって酷い目にあわされた。
それでも、なにもそこまでする必要ってあったかな、と、軽く思う。

友達だろ?

( ^ω^)「兄者も勿論いくおね?」

あれこれ考えていたら、ブーンが話しかけてきた。

1 行かない
2 一緒に行く
3 早退して先に見舞いに行く

↓たのむ

15 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:31:24.22 ID: exlhnvrgO

 

18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:32:39.09 ID: 6sLJu8vl0

(;´_ゝ`)「ううむ……」

( ^ω^)「何を悩むんだお?何か用事でもあるお?」

兄者は口ごもった。
公園に埋めてきたので。とか言えない。言えやしない。

(;´_ゝ`)「いやその…先生、早退していいですか?」

( ´∀`)「どうしたんだモナ?」

( ´_ゝ`)「かなりつらそうだったんで」

(;´∀`)「うーん…友達を心配するのは良いことだけど…ごにょごにょ…」

19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:34:18.76 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)「ん?」

(;´∀`)「あ、いや何でもないモナ。仕方ない、今日だけ特別モナよ」

モナーは出席名簿を開ける。
兄者の名前の横。空欄に線を引く。

( ´_ゝ`)「すまん、俺先行くわ」

机の横から鞄を取る。肩にかけて、軽く手を振って教室からでる。
ブーンが嬉しそうに振りかえした。

(´<_` )「兄者?どこいくんだ?」

偶然廊下に居た弟者が、兄者の腕を掴んだ。
帰る様子で現れた彼を不審に思ったのだ。

20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:35:40.21 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)「ああ、弟者。ちょっと長岡ん家に」

(´<_` )「はあ!?なんで!?」

(;´_ゝ`)「いや、俺のせいかわからんが、熱だしたらしくて」

(´<_` )「ほっときゃいいだろ」

(;´_ゝ`)「家に誰もいなそうだったのに?風邪ひいたとき、誰もいないのは辛いんだぞ」

(´<_` )「兄者が寝込んでいる時に一人にさせた覚えはないが」

( ´_ゝ`)「それとこれとは話が別だ。…とにかく」

このままでは、チャイムが鳴っても、教師に何を言われようとも、
兄者が引くまで延々ループが続いてしまう。
弟者の性格は重々承知だ。

22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:37:38.15 ID: 6sLJu8vl0

一方的に話を区切る。

( ´_ゝ`)「行ってくるから。担任には報告済みだ」

(´<_`;)「なに?モナーは了承したのか?」

( ´_ゝ`)「うむ」

(´<_` )「なんという教師だ。職務怠慢だ。人ですらない」

( ´_ゝ`)「2組の担当じゃないからわからないだけだろう。良い先生ではないか」

(´<_` )「良い先生、ねぇ…」

黙り込む。
冷たい目が兄者を見ていた。
その目が兄者は嫌いだ。この瞳で見られると、身がすくんでしまう。
NOなのに、ついついYESといわされてしまう。

24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:39:29.48 ID: 6sLJu8vl0

彼の目を見ないよう、視線を外す。
しばらく何かを考えてから、弟者は掴んだままの腕を引いた。

( ´_ゝ`)「おい、どこへ行く」

(´<_` )「……」

(#´_ゝ`)「おい、弟者」

歩いている途中でチャイムが鳴った。一時間目が始まる。
兄者は既に早退扱いだが、弟者は違う。
上靴のまま外に出た。土足がどう、とかあまり気にしない性分だが、足元に違和感を感じる。

25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:40:08.07 ID: 6sLJu8vl0

校舎の壁に押し付けた。
苛立ちが伝わるほど荒々しく、顔の横に手をつける。

(´<_` )「前前から言おうとは思っていたんだ」

( ´_ゝ`)「それは今じゃないとダメなことなのか?」

(´<_` )「今じゃないとダメだね」

弟者は目線を兄者に合わせるように、少し屈む。

26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:42:00.38 ID: 6sLJu8vl0

(´<_` )「あんた、自分のことわかってんの?」

( ´_ゝ`)「少なくとも弟者よりはな」

(´<_` )「そう、じゃあ、あんたの性別は?」

この話が相手の逆鱗に触れるとわかっていながら、弟者は挑発的に笑った。
だから、兄者が行動するよりも先に、彼の…彼女の肩を押さえつける。

(#´_ゝ`)「またその話か!!聞き飽きた!うんざりだ!!」

胸倉をつかもうと腕を伸ばす。弟者のネクタイに指が絡まるだけ。
腹立たしい。憎い。悔しい。悲しい。

28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:44:09.55 ID: 6sLJu8vl0

(´<_` )「何度でも言ってやるさ。兄者、あんたは―――」

(# _ゝ )「ああああああああああああ!!ふざけるな!俺は男だ!」

(´<_` )「女だ」

(# _ゝ )「男だ!」

(´<_` )「女」

(# _ゝ )「男!」

(´<_` )「おn―」

(# _ゝ )「男!!!男!男!!男!!!」

弟者の声を聞かないように耳を伏せる。
息をすることも忘れて兄者は叫んだ。

29 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:45:00.32 ID: 6sLJu8vl0

(´<_` )「俺はあんたの心配をして言ってるんだ」

(# _ゝ )「それが迷惑だと言ってるんだ」

(´<_` )「あんたがいくら男って言い張ったところでどうにもならないことがある」

(# _ゝ )「なんだというんだ!今まで十分通じてきた!」

(´<_` )「なら俺から逃げてみろよ。あんたにできんのか?」

(#´_ゝ`)「クソやろうが…!」

(´<_` )「クソでも何でもいいさ」

30 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:47:14.89 ID: 6sLJu8vl0

服が乱れるのもお構いなし。無我夢中。必死に弟者から放れようとする。
殴ろうとしても、蹴ろうとしても

(´<_` )「男だと言うなら、もう少し運動しとくべきだったな」

筋肉のない貧弱な体ではびくともしない。

体育?嫌いです。運動?嫌いです。土日?ずっと家です。
嫌いな言葉は、努力です。

( ´_ゝ`)「………」

知っていた。
弟との体格差。力の差。
けれど、彼の譲歩に甘えていた。

31 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:49:14.67 ID: 6sLJu8vl0

(  _ゝ )「………」

兄者は全身から力を抜く。
彼がこんな行動にでるとは思いもしなかった。

(´<_` )「なんだ、もう諦めたのか?」

悔し涙。
いくら流さないように、唇を噛んでも、考えないようにしても、
勝手に溢れてくる。

(´<_` )「兄者………」

名を呼んで、頬を包むように手を添える。
優しく涙を拭ってやる。

32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:49:41.28 ID: 6sLJu8vl0

乾いた音があたりに響いた。

(´<_`#)「なっ…!」

今度は、弟者が自分の頬に手を当てた。
気の緩みの隙に、兄者はするりと腕から抜ける。

(#´_ゝ`)「覚えてろよ…」

出来るだけ低く、低く言った声は震えていた。
それだけ吐き捨てて猛ダッシュでその場を立ち去る。

(´<_`#)「くそっ…勝手にしろ!何があっても知らんからな!」

33 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:51:35.04 ID: 6sLJu8vl0

怒鳴り声は兄者の耳に届いて、心に届かなかった。

(´<_` )「…バカ兄者………」

足掻いても足掻いても、己の足は、空回り。
沼に、泥沼に。徐々に身を沈めていくのみ。

底はあるのか。
救いはあるのか。

淵に立つ影に手を伸ばす。
もう少しのところで、届かない。

34 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:52:34.96 ID: 6sLJu8vl0

 

 

 

車だけが通る。
今の時間、通行人は少ない。

(#う_ゝ`)「弟者のくせに……」

兄者は涙を拭う。
ようやく、自分が泣いていたことに気付いて、また悔しさを覚える。

(  _ゝ )「力で敵わなかったからって、ついに泣き落としかよ…流石だよな、俺…」

流石すぎる。皮肉に笑う。
途中、道理で態度が豹変したはずだ。

35 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:53:08.19 ID: 6sLJu8vl0

昔は違っていた。
こうじゃなかった。
立場が逆だった。

( ´_ゝ`)「おっと、ここだった」

通り過ぎようとして、思い出した風に引き返す。
閑静な住宅街にある一軒家。

36 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:54:57.93 ID: 6sLJu8vl0

何度も皆で来たことがある。
集まるとすれば大体彼の家だった。
普段家には彼しかいないから、少しくらい騒いでも誰もなんとも言わない。

入ろうとして躊躇った。
一昨日自分がされたことを思い出す。
そんなことを吹き飛ばすほど、彼の容態は悪かった。

「ぜー……はー………ぜー…………」

( ´_ゝ`)「ん?」

その一軒家から、変な音がした。

38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:56:54.32 ID: 6sLJu8vl0

「…はー…………はー…………」

門を勝手に開けて見えたのは
玄関先、扉の前に倒れているジョルジュだった。

(;´_ゝ`)「お、おい長岡…!」

慌てて駆け寄る。
手に携帯を握り締め、荒く息するジョルジュ。
額に手を当てればかなりの熱。

土曜に会った時のままの服装で、
ところどころには土がつき、しかもその服は濡れていた。

39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 00:58:27.23 ID: 6sLJu8vl0

体からは滝のような汗。
名を呼んでも返事がこない。
  _
(  ∀ )「…はー………はー…………」

抱きかかえた体はかなりの熱を持っている。
これは、やばいどころじゃないんじゃないでしょうか。

(;´_ゝ`)「長岡、おい、しっかりしろ」
  _
(; ∀ )「ぐぇぇぇ……」

揺さぶったら余計に気持ち悪くなったらしい。
息も絶え絶えだ。

40 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:00:43.05 ID: 6sLJu8vl0

(;´_ゝ`)「おい!誰にやられた!悪の組織だな!…長岡!!!」
  _
(; ∀ )「ああ…俺は死ぬんだな……兄者の幻覚が……」

( ;_ゝ;)「長岡ーーーッ!!!」

ジョルジュは兄者の腕の中で息絶え…はしなかった。
何とか”ポケット”。と、兄者に伝える。

( ´_ゝ`)「ポケット?」

ズボンの後ろポケットを探る。
小さく、鍵が自分の存在を主張していた。

41 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:01:26.23 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)「鍵?あけろ?」

返事をするのも億劫らしく、目で合図する。
兄者はジョルジュを背に負って鍵をあけた。

( ´_ゝ`)「おい、どこへ運べばいい」

返事はない。ただの屍のようだ。

(;´_ゝ`)「ううむ…」

適当に部屋をあける。
3回目で彼の部屋らしきところにたどり着いた。

42 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:02:59.77 ID: 6sLJu8vl0

適当にベッドに転がす。

(;´_ゝ`)(は、いいものの…病人ってどうやって看病すればいいんだ?)

申し訳ないながら、今まで看病はされたことはあっても、したことはありません。
頭をかきながら考える。

(;´_ゝ`)(どうすればいい?>>44)

44 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:04:01.52 ID: wEHKvAVtO
裸エプロンで濡れタオル準備

50 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:13:27.43 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)(まず汗をぬぐってやらんとな…だが風呂に入れるのは熱あるのにあれだし…)

兄者は風呂場に行き、タオルをとる。
洗面器に熱い湯を入れた。

(;´_ゝ`)「うおっあつっ!」

その時に盛大にお湯がはねて、制服を水びたしにした。

( ´_ゝ`)「あーやべ…ほしときゃそのうち乾くか」

脱いでみたら、下着まで濡れそぼっている。
兄者は見に纏っていたものを全てハンガーにかけると、何か着替えるものはないかと探した。

( ´_ゝ`)「これでいいかなー。どうせ長岡寝込んでるし」

目の前にかけてあったエプロンを身に着けると、
洗面器とタオルを持って長岡の元へ戻った。

51 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:17:34.85 ID: 6sLJu8vl0
  _
(  ∀ )「ぜー……はー…………」

( ´_ゝ`)「…よっと」

ベッドの横に湯をスタンバイ。
兄者はジョルジュの服を脱がせにかかった。
  _
(; ∀ )「ぜー…あ…ちょ、ちょっとま…ぐ…ぜーは、ぜー」

( ´_ゝ`)「大人しくしてろ」

ろくな抵抗もできず、ジョルジュは上半身を脱がせられる。
熱いものが体を滑った。

52 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:21:50.54 ID: 6sLJu8vl0

ガンガンと唸る頭だけれど、その感触は気持ちが良い。
何度も、兄者はジョルジュの体を拭く。
上半身が終わり、次はジョルジュのズボンに手をかけた。
 _
(; ∀ )「!?」

それはまずい。と、ジョルジュは兄者の手を止める。
体を起こした瞬間に、頭が一気に攻撃された。悪の組織に。

55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:25:04.77 ID: 6sLJu8vl0

(;´_ゝ`)「長岡…!だから言ったじゃないか、お前は毒を盛られていると。
      今、俺が助けてやる。大人しくしてるんだ」

ああ、だから俺はろくに動けなかったんだな。
ジョルジュは熱に浮かされながら思う。
  _
(  ∀ )(もったのは確実に兄者だ…)

一昨日の夜、酸性雨に打たれたときだろう。
あの隙に、兄者は彼に毒を盛ったのだ。

58 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:30:37.23 ID: 6sLJu8vl0

兄者は嬉々としてジョルジュのズボンを、パンツごと脱がせた。
先ほど、急に体を起こしたせいで、体が言うことを聞かない。
毒がまわったのだ。

さきほどよりは少し冷めた熱が足を舐でる。
ジョルジュは全裸で、ちょっと気持ちいいかも、とか思っていた。

途中で兄者が手を止める。
兄者の目は、ジョルジュの股間でとまっていた。

( ´_ゝ`)(いいなあ……)

欲しい。純粋にそう思った。

61 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:33:19.33 ID: 6sLJu8vl0

小学生の頃、サンタクロースに願い事をしたのを思い出す。

何がほしい?
と言われて、大声で「俺にもちんこがほしい!」と言った。

(;´_ゝ`)(今思えばただのアホでした)

ムリだということはわかっていても、目の前にあると欲しくなる。
彼が動けないことをいいことに、兄者はジョルジュのそれをつかんだ。

63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:38:15.25 ID: 6sLJu8vl0
 _
(;゚∀゚)「ぜー…わっ!うわっ!……おまっ…なにして…!ぐはっ」

( ´_ゝ`)「あ、すまんすまん。つい」
 _
(;゚∀゚)「すまんっておもうなら…ぜー…
     はー…はなせよ…いつまで握ってんだよ…ぜー……てか揉むな」

( ´_ゝ`)「すまんすまん。つい」
 _
(;゚∀゚)「ぜー…あのな…はー…はー…」

熱があるというのにジョルジュは勃起した。

(;´_ゝ`)「あ」
 _
(;゚∀゚)「あ、あああ…」

互いに見詰め合う。
兄者は何事もなかったかのように、ジョルジュの着替えを探しに行った。

69 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:49:41.63 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)「これでいいかな?」

ジョルジュのものらしき下着とパジャマ。
それらを手に持ってジョルジュの元へ戻る。
  _
(;*゚∀゚)「ゼー…ハァ…ハァハァ…ゼー……」

そこで見たものは、全裸で横たわるジョルジュの熱いフル勃起でした。
ジョルジュが自分の息子に手を伸ばそうとしているが、体がだるくて途中で止まっている。
 _
(;゚∀゚)「あ、ああ……ちょ…ちょっとまって……ゼー…」

部屋から出そうとしたけれど、結局兄者は彼の前に来る。
兄者はジョルジュの肩を叩くと、彼のプライドもへったくれもなしに

( ´_ゝ`)「俺にやらせろ」
 _
(;゚∀゚)「えええええええ」

にやりと笑った。

72 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 01:54:45.67 ID: 6sLJu8vl0

(*´_ゝ`)(一度、やってみたかったんだよなーこれ)
 _
(;゚∀゚)「まて…はやまるな…!」

( ´_ゝ`)「なにが?熱で浮かされる友を助けてやろうという親切心ではないか」

男のロマン、それはオナニーだ。
ちょっとずれた考えを持って兄者は育っていた。

( ´_ゝ`)(弟者はさせてくんないしなー)

俺の彼女?右手ですが何か?
と、一度本気で言ってみたかったのだ。

だがそれには彼氏となるブツも必要で。

75 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:00:08.94 ID: 6sLJu8vl0
  _
(; ∀ )(ああ、やべえ!胸が、貧乳が!)

あえて兄者の格好につっこまなかった理由がここにある。
ぺたっとした胸だが、横からみればそれなりにふくらみが。

今は一本の紐で、体に張り付いているだけ。

ジョルジュは兄者の手の内に、興奮の真っ只中。
 _
(* ∀ )「あ…兄者……」

(*´_ゝ`)「ん?なに?」
 _
(* ∀ )「おくちで……」

(#´_ゝ`)「は?」

78 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:06:29.05 ID: 6sLJu8vl0

この兄者。別にジョルジュのためとか、そんなことで彼のものを触っているのではなく。
ただたんに自分の興味心。
男のオナニーというものを経験してみたかっただけであり。
 _
(; ∀ )「ああああ!まっ…強い!強い!」

(#´_ゝ`)「ふざけてんのか?なあ?」
 _
(; ∀ )「本気です!本気です!」

この流れをどうにかする次の看病か展開
>>80

80 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:09:06.65 ID: n8oZC5SR0

覚醒

81 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:09:06.63 ID: H3AqWif9O

ジョルジュが兄者に女かどうか聞く

83 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:09:52.96 ID: HBlIe9L50

>>80
時間すら無視するほどの覚醒か

87 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:13:52.00 ID: 4C5OQ4h3O

なんというエロパワー

91 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:24:42.13 ID: 6sLJu8vl0

兄者はジョルジュを放置した。
人の親切心を…ただの興味心だが、を踏みにじるとは、なんてやつだ。
そう思ったのだ。

(#´_ゝ`)「言ってろ!」

ジョルジュに背を向けて、彼の着替えを取る。
 _
(* ∀ )(う、うおおおおおお)

ジョルジュは負のエネルギーから、起ちあがった。
悪の組織になんか負けてたまるか。そう思ったのだ。
  _
( ゚∀゚)「オレは…オレは間違っていたんだ…」

ベッドから抜け出し、全てから開放された、そんな表情でジョルジュは仁王立ちになった。
彼の股間からはお日様が覗いている。

(;´_ゝ`)「な、長岡…?」
  _
( ゚∀゚)「こんなところで、熱なんか出している場合じゃない。そうだろ?兄者…。
     一緒に、悪の組織にたちむかわなければ…」

( ;_ゝ;)「長岡ー!!」

99 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:37:50.87 ID: 6sLJu8vl0

やっとわかってくれたのか!
兄者はジョルジュの胸に泣きついた。そんな兄者を、ジョルジュは優しく抱擁する。

( ;_ゝ;)「一緒に、一緒にやつらを倒しに行こう。世界の平和は俺たちにかかって…」
 _
(*゚∀゚)「ハァハァハァ……」

(  _ゝ )「……長岡?」
 _
(*゚∀゚)「ああ、きっと長い戦いになる…何年かかるかわからない…」

ノリが良いということをジョルジュは知っていた。
だからこそ自分が砂場に埋められたのだから。

(  _ゝ )「うん、そうだね」

けれど今回、兄者のノリは悪かった。
胸を揉まれつつ、エプロンごしに息子を押し付けられたら、ノれるもんものれない。

102 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:47:56.71 ID: 6sLJu8vl0

(#´_ゝ`)「はなせっこの!」
 _
(*゚∀゚)「だが断る」

迫り来る顔を、兄者は押しのけた。
ジョルジュは頬をうどんを伸ばすように押されながらも、慎ましくエプロンの紐をほどく。

(;´_ゝ`)「うわっ!」

ジョルジュが手を緩める。
力の限り彼から離れようとしていたので、バランスを取れずに転んだ。

はらりとエプロンがとれる。

(;´_ゝ`)「あっ…」

慌てて兄者はエプロンで体を隠した。

108 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:52:31.31 ID: 6sLJu8vl0

ばれた?
兄者はおずおずとジョルジュを見上げる。
目の前にはry

(;´_ゝ`)「……」

彼に変わった様子はなかった。

(;´_ゝ`)「…何も…言わないのか?」
 _
(*゚∀゚)「え?」

(;´_ゝ`)「だから…その……」

今の今までばれてなかったと思っていたのだ。
そのため、ジョルジュは兄者が何を言っているのかさっぱりわからない。
  _
( ゚∀゚)(何か言った方がいいのか?)

台詞>>111

111 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: sage 投稿日: 2007/09/17(月) 02:54:10.43 ID: dpjGD6yn0
本日はお日柄もよく的な事

 

114 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 02:59:05.61 ID: 6sLJu8vl0
  _
( ゚∀゚)「今日は良い天気ですね」

(;´_ゝ`)「え?あ、ああ。そうだな晴天だな」
  _
( ゚∀゚)「明日も晴れるかな?」

(;´_ゝ`)「天気予報では曇りって言ってたぞ」
  _
( ゚∀゚)「そうか、それは残念だ」

(;´_ゝ`)「俺は曇りが好きだけど」
  _
( ゚∀゚)「そうか、ならオレも好きだ」

(;´_ゝ`)「いや、そうじゃなくてだな…」

117 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:04:14.40 ID: 6sLJu8vl0

( ´_ゝ`)「…その……俺が……」
  _
( ゚∀゚)「ああ、悪の組織に狙われてることだろ?知ってたよ」

(#´_ゝ`)「話をそらすな!」
  _
( ゚∀゚)「そんなに天気の話がしたかったのか?」

ジョルジュはナニをソレしながらベッドに腰掛けた。

( ´_ゝ`)「そうじゃなくて……」

( ´_ゝ`)(あれ?もしかして気付いてない?)

120 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:07:08.56 ID: 6sLJu8vl0

(*´_ゝ`)「いや、何でもない。俺の勘違いだった。スマンな」
  _
( ゚∀゚)「ハハハ、よくわからないけどよかったよかった」

ソレをアレにコレしたあと、ジョルジュは服を着る。
着たあと、兄者の胸を揉みながら、自分の服を貸してやった。

123 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:11:23.00 ID: 6sLJu8vl0

ピーンポーン

遅い昼食をとっていると、家のチャイムが鳴る。
ジョルジュが玄関に着く前に、扉は開いた。

( ^ω^)「やっふー」

ξ;゚听)ξ「あ、ちょっと、勝手に入っちゃだめよ!」

('A`)「あいてんのが悪い」

声の順番に3人が入ってくる。
ブーンとツンが靴を蹴っ飛ばしながら入り、ドクオがぶつぶつ言いながら揃えた。

128 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:19:28.42 ID: 6sLJu8vl0
  _
( ゚∀゚)「お、てめーらよくきたな」

普段の調子で出てくるジョルジュに疑問。

ξ゚听)ξ「熱でて休んだんじゃないの?」

(#^ω^)「仮病かお!ずるいお!!」
  _
( ゚∀゚)「いや、なんか急に治った」

(;'A`)「そんなアホな。人間じゃないわ」

それなら、ドクオは人間じゃないのかな。と、一同は思う。

ブーンはジョルジュを追い越して先にリビングへと走った。

(*^ω^)「ツン、どっちが先にリビングにつけるか競争だお!」

ξ゚听)ξ「先もなにも、あんたもう着いてるでしょ」

(*^ω^)「ツンは足が遅いおーw おっおっw」

(;´_ゝ`)「何やってんだバカップル」

133 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:26:14.82 ID: 6sLJu8vl0

ξ//)ξ「何言ってるのよ!私たち付き合ってなんかないわよ!」

( ^ω^)「そうだおー。勘違いも甚だしいお」

ξ#゚听)ξ

(#)ω(;)「なんで?」

顔がアンパンのようになったブーンが、椅子に座る。
彼らを気にも留めず、兄者は飯を食べ続けた。

( ´_ゝ`)「乙女心ってやつだ」

(#)ω(;)「兄者は乙女心がわかるのかお!すごいお!ブーンにも教えてほしいお!」

ブーンは身を乗り出した。
カッとなった兄者が箸の先でブーンの額を刺す。

(#´_ゝ`)「俺が知るわけないだろ!そんなもん女に聞けよ!」

(;#)ω(;)「な、何をそんなにおこってるんだお…」

138 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:31:45.37 ID: 6sLJu8vl0

('A`)「お見舞いに、酒をつくろうと思ってきたんだ」
 _
(*゚∀゚)「お!まじか!いいねえ!」

ドクオはコンビニの袋を机に置く。
中からは卵1パック10個入り。
  _
( ゚∀゚)「?」

(*'A`)「卵酒」

大きめのグラスを用意して、その中に次々と卵を割って入れる。
グラスの中には卵だけがびっしりと。
  _
( ゚∀゚)「いや、これ卵酒っていうより、卵ジュースだから」

('A`)「え?俺いつもこれだけど」

143 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:36:25.03 ID: 6sLJu8vl0
 _
(;゚∀゚)「そう、そうなんだ。ありがとう、気持ちだけもらっておくよ。お前が飲め」

(*'A`)「何言ってんだよ!風邪の時はこれだって!」
 _
(;゚∀゚)「卵だけ飲んだってしょーもねーだろ!」

(*'A`)「ジョルジュの一気がみたくてー!ジョルジュの一気が見たくてー!」

( ^ω^)「ジョルジュの一気を見させておくれよー!」

(*'A`)「一気!一気!のんでのんでのんで!一気!一気…うヴぉええええええあああ」

ジョルジュがドクオの口に卵を詰め込んだ。

( ´_ゝ`)「南無さん」

147 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:40:47.24 ID: 6sLJu8vl0

しばらく彼らは話こんだ。
話したと言っても、それは高校生の他愛もない話だ。

ツンが恋愛話をほのめかしたと思えば、ブーンがその流れをぶったぎって殴られたり。
空が暗くなるころ、兄者が口を開いた。

( ´_ゝ`)「もうこんな時間か。そろそろ帰らねば」
  _
( ゚∀゚)「なんだ、門限でもあんのか?」

( ´_ゝ`)「弟者より遅く帰ると面倒なのだ」

(;'A`)「なんだそりゃ」

148 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:44:26.92 ID: 6sLJu8vl0

ξ゚听)ξ「私もそろそろ帰るわ」

ツンが席を立つ。
さりげなくブーンが彼女の鞄を持ち、先にリビングの扉を開けた。

( ^ω^)「じゃあ皆帰るかお?」

('A`)「そうだなー」

( ^ω^)「それじゃ、ジョルジュ、皆、また明日だおー。お大事にだお!」
  _
( ゚∀゚)「おう!」

ジョルジュは急に寂しくなった。
また、家に一人の空間が訪れる。

自然と自分も靴を履いていた。

154 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:51:39.85 ID: 6sLJu8vl0

ξ゚听)ξ「ほら、さっさと歩きなさいよね!」

(;^ω^)「ま、まつお…」

二人が闇に溶ける。彼らを見送って、兄者が家路につくのを引きとめた。

( ´_ゝ`)「ん?」
  _
( ゚∀゚)「おくるぜ」

( ´_ゝ`)「いや別にいらないけど」
 _
(;゚∀゚)「ばっかおめ!このへん治安悪いんだぞ!?」

( ´_ゝ`)「悪の組織の拠点でもあるのかな…」
  _
( ゚∀゚)「あーうん、そうそう」

さりげなく腰に回した手は叩き落とされた。

 

('A`)「俺は結局一人か…」

とぼとぼと、影を背負ったドクオは夕日の沈んだ空に向かって歩いていった。

 

8月27日 〜終〜

 

 

159 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:55:03.73 ID: 6sLJu8vl0

あと質問とかある?飯くってる間きくよー
矛盾とかあったら、必死になって誤魔化すよ

 

 

 

163 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 03:56:54.37 ID: exlhnvrgO

最初の選択肢で他の選んでたら、どうなったのか気になる。

 

 

168 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 04:00:32.00 ID: 6sLJu8vl0

>>163

(;´_ゝ`)「いや、すまんが今日は予定が入っているのだ」

なにもないけど。

ξ゚听)ξ「友達より大事な用ってなによ?」

( ^ω^)「ツン、止めるお。兄者は友達を見捨てるような人じゃないお。きっと大事な用なんだお」

(;´_ゝ`)(うっ…耳が痛い…)

ξ゚听)ξ「…そうね」

1時間目の授業の教師が入ってきた。
いつの間にかモナーもいなくなっている。
4人は各自の席についた。

( ・∀・)「起立。礼。着席ー」

スピーカーから聞こえる音と同時にモララーが号令をかける。
この日の授業はどれも長く感じた。

 

 

 

169 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/17(月) 04:02:12.27 ID: 6sLJu8vl0

>>163

(;´_ゝ`)「ああ、行く。」

それまでの過程を考えなければ、半分。いや全部自分のせいだし。

( ^ω^)「それじゃあ放課後は早く掃除を終わらせるお」

1時間目の授業の教師が入ってきた。
いつの間にかモナーもいなくなっている。
4人は各自の席についた。

( ・∀・)「起立。礼。着席ー」

スピーカーから聞こえる音と同時にモララーが号令をかける。
あっという間に午前中が過ぎた。

このあと、1と2は両方とも文化祭の看板造り。
1は、家に帰ってから姉者たちとどうこうなったり。
2だと、ジョルジュがなんだっけ忘れた

 

 

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