1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:43:34.81 ID: MSzEqvtq0
(*´_ゝ`)「ハッピーハローイン!!」
(´<_` )「微妙に違うし。しかもかなり前に過ぎてるし。リアル時間でも昨日だし」
(*´_ゝ`)「OKPKNPNP!よーしお兄さんジャック オ- ランタンつくっちゃうぞー!」
(´<_`;)「いつの間にカボチャ買ってきたんだ?」
( ´_ゝ`)「まずは頭にまるーく穴を開けます。この時、真っ直ぐ切ってはいけません」
(´<_` )「なんで?」
( ´_ゝ`)「後で中に蝋燭を入れて蓋をするんだ。内側に行くほど狭くしておかんと」
(´<_` )「ああ、蓋が落ちるのか」
( ´_ゝ`)「うむ。その後はスプーンとかで中身をほじくります」
(´<_`;)「あーあー!床に零すな!!」
( ´_ゝ`)「種はとっとくんだ。乾かして焼いて食う」
(´<_`;)「なら余計床に落とすなよ!」
( ´_ゝ`)「で、中身を全部出したら顔を作る」
(´<_`;)「…うんうん、兄者が楽しけりゃ別に良いんだけどさ…」
http://repeter.hp.infoseek.co.jp/071031.jpg
3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:45:25.51 ID: MSzEqvtq0
(;´_ゝ`)「あー無理!!やっぱ無理!!」
(´<_` )「自分から言ったんだろう、今更やめるとか言うなよ」
(;´_ゝ`)「いや、しかしだな!心の準備というものが…」
(´<_` )「準備も何も、行くって言ってから、1週間は経ってるんだぞ」
(;´_ゝ`)「明日!明日こそ!」
(´<_` )「そこまで制服着といて何行ってるんだ。早く行くぞ。遅刻してしまう」
(;´_ゝ`)「ま、マテマテ!」
(´<_` )「スカートはいて行けだなんて言ってないんだからさ」
(;´_ゝ`)「そんなこと言われたら、生きていけん」
(´<_` )「ならいい加減にしろって、ほら、行くぞ」
(;´_ゝ`)「あああああ!!まて!おつちけ!引っ張るな!」
(´<_` )「お前が落ちつけ」
7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:46:47.90 ID: MSzEqvtq0
兄者が靴を履き、弟者が扉を開ける。
いざ、外に出ようとすると、兄者は回れ右をした。
(´<_` )「いいか、そんなことばかり言ってたら、兄者はいつまでも外に出ないぞ」
( ´_ゝ`)「いや、うん。分かってるは、分かってるんだが…」
(´<_` )「理解してるならさっさと行くぞ!本気で時間がやばい!」
(;´_ゝ`)「あっ…ちょ、チョモランマぁああああああ!」
そしてそのまま弟者は走る。
掴まれたままだったので、兄者は後ろ向きという無理な体勢で走らされる。
8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:47:18.70 ID: MSzEqvtq0
急ぐも、学校がようやく見える。といったあたりで、チャイム。
弟者は兄者の手を引いたまま、信号機の前で立ち尽くした。
(´<_`;)「あー、間に合わなかったか…」
(;´_ゝ`)「気を…ゼッ…落とすなって…」
(´<_` )「兄者が普段から運動してないからこうなるんだ!」
( ´_ゝ`)「あー、責任転嫁するわけ?そんなことしちゃっていいの?」
(´<_` )「本当のこと言っただけだ馬鹿」
間に合わなければ、同じ。
弟者は急かしていた腕を緩めた。
9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:47:48.79 ID: MSzEqvtq0
( ´_ゝ`)「あれれ〜?ボクの上靴がないよ〜?」
(´<_` )「そりゃ俺が持って帰ったからな。ほら」
( ´_ゝ`)「準備いいな」
(´<_` )「乾いてないけどな」
( ´_ゝ`)「………」
(´<_` )「さっさとはけよ」
( ;_ゝ;)「………」
(´<_` )「………嘘だ馬鹿。見ればわかるだろ」
10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:48:54.00 ID: MSzEqvtq0
( ´_ゝ`)「さて、とうとうここまでやってきてしまったわけだが」
(´<_`;)「早く入れって。いつまでドアと睨めっこしてるんだ」
( ´_ゝ`)「まだ朝のSHRが終わってないだろ?」
(´<_` )「別に終わってなくてもいいだろ」
( ´_ゝ`)「うむ。そうなのだ。だから弟者は先に2組に行くが良い」
(´<_` )「俺がいなくなったら、帰るつもりだろ」
(;´_ゝ`)「………」
(´<_` )「はやく入れって」
(;´_ゝ`)「おkおk、押すな。ちょっとまて、心の準備を…」
(´<_`;)「何回準備しなおせばいいんだよ!」
1.何事もなかったかのように入る
2.やっぱり帰る
3.その他ご自由に
安価 >>13
13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:52:01.89 ID: 4J/7GK3J0
3
17 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:53:39.10 ID: MSzEqvtq0
>>13
ちょwww内容ないwwww
内容たのむ
>>19
19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:54:55.76 ID: 4J/7GK3J0
前転で飛び込む
24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 18:58:53.23 ID: MSzEqvtq0
(*´_ゝ`)「よっしゃああああ!俺はいくぜええええ!」
(´<_` )「おうおう、早く行け」
兄者はがらっと教室の後ろの扉を開けると、教室内へ飛び込んでいった。
頭から飛び込んで、グルッと回って、新体操よろしくポーズを決める。
(*´_ゝ`)「俺、百点!」
ガッツポーズを決めてみた。
教卓に立っていたモナーが驚いて目を見開き、
生徒たちが一斉に後ろを振り向く。
27 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:01:31.01 ID: MSzEqvtq0
(;´_ゝ`)「は、ハロー…」
誰も何も言わなくて、微妙な空気に兄者はとりあえず挨拶をしてみる。
相変わらず彼らは驚愕の面持ちだったが、数秒経過後、ブーンが破顔した。
(*^ω^)「兄者!久しぶりだおおおおお!!」
_
( ゚∀゚)「マジで久しぶり!元気だったか!?」
ξ゚听)ξ「来るの遅いわよ!」
( ´_ゝ`)「うんうん…久しぶり…。俺の努力はスルーですか?」
(´<_`;)「(対応に困るだろ、普通に)」
ちょっと涙目の兄者に心の中で突っ込み、弟者は自分のクラスに入って行った。
31 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:05:50.66 ID: MSzEqvtq0
川 ゚ -゚)「兄者!」
自分の机に戻ろうと寄ったら、クーが兄者の腕を掴んだ。
いつもの無表情に近い顔が、少し綻んでいる。
川 ゚ -゚)「よかった兄者…。きてくれるとお信じていた」
( ´_ゝ`)「須名…」
川 ゚ -゚)「毎日、毎日…兄者を思って花を取り替えたんだ…。
ほら、綺麗だろう…」
( ´_ゝ`)「それ何の嫌がらせ?」
兄者の席には、花瓶に入った菊の花が綺麗に飾られている。
ぶっちゃけ前は見難そうだ。
34 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:10:46.79 ID: MSzEqvtq0
川 ゚ -゚)「私の心からのエールだ。私の思いを受け取ってくれ」
( ´_ゝ`)「須名が俺のこと嫌ってるって…前からちょっとわかってたけどさ…」
両手で顔を塞いだ兄者の肩を、ジョルジュがぽん。と叩いた。
何があったと振り向いたら、人差し指が頬に刺さる。
_
( ゚∀゚)「元々こういうやつだろ!気にすんなって!」
( ;_ゝ;)「ありがとう、お前も憎いよ」
折角きたけれど、やっぱり来なければよかった。と兄者は思った。
37 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:16:43.99 ID: MSzEqvtq0
(*゚ー゚)「ね〜」
( ´_ゝ`)「ん?」
しぃが、兄者の背後からひょこっと顔を出した。
振り向いた兄者は首を傾げる。
(*゚ー゚)「兄者って、ほんっとうに女の子なの?」
(;´_ゝ`)「なっ…!」
(;^ω^)「ちょtt…言いにくいことをさらりと言わないで欲しいお!」
(*゚ー゚)「だって〜、気になるじゃない。信じがたいし〜」
(#´_ゝ`)「あ、あのなあ!」
兄者は怒りに肩を震わせた。けれど、なんとか押さえる。
今更違う。と叫んでも、意味のないことはわかっていた。
このあとの展開>>39
39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:19:54.24 ID: 6Sk+gQa50
しぃと野球拳で勝負
43 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:24:23.55 ID: MSzEqvtq0
(*゚ー゚)「ね〜?」
(;´_ゝ`)「………」
せまるしぃに、兄者は一向に答えようとはしなかった。
意味のないことはわかっているけれど、認めるのも嫌だ。
川 ゚ -゚)「2人とも、こういう時は公平に、野球拳で勝負をしたらどうだ」
(;´_ゝ`)「野球拳?つかどこが公平なんだよ」
川 ゚ -゚)「まぁまぁ。なーみんな」
_
( ゚∀゚)「そうだな!」
(*゚ー゚)「私は良いわよ〜運は良いもーん」
川 ゚ -゚)「よし。ここで第一回、野球拳大会を始める!」
(;^ω^)「なんでも大会ってつければ良いもんでもないと思うお」
45 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:29:27.38 ID: MSzEqvtq0
川 ゚ -゚)「それでは、ルールを説明する。
ジャンケンで負けた方は服を2枚ずつ脱ぐこと。
後だしをした場合、勝ち負けに関わらず2枚脱ぐこと。
審査員はここにいる皆だ」
(*゚ー゚)「勝ち負けはどうやって決まるの?」
川 ゚ -゚)「脱ぐものがなくなるまで」
(;´_ゝ`)「おいおいおいおい!!!ここをどこだと思ってるんだ!高校だぞ!学校だぞ!」
从 ゚∀从「そういうことはオレに任せろ!!!」
ハインはパチンと指を鳴らすと、不思議な力によって扉がしまる。
慌てて兄者は教室から出ようとしたが、びくともしなかった。
46 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:35:47.58 ID: MSzEqvtq0
(;´_ゝ`)「任せろって、こういうことじゃないだろ!」
川 ゚ -゚)「双方前へ!」
クーは両手で、ちょいちょい、と2人を招く。
しぃは軽いステップで来たが、兄者は扉の前から動こうとしなかった。
(*゚ー゚)「兄者クンの意気地なし〜女々しいわ〜」
(#´_ゝ`)「むっ…よくも言ったな!一枚も脱がずに勝ってやるわ!」
川 ゚ -゚)「プレイボール」
('A`)「アウトー」
_
( ゚∀゚)「セーッフッ!」
川 ゚ -゚)「よーよいのよいっとくらぁ」
49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:45:54.15 ID: MSzEqvtq0
熱戦が繰り広げられ、数分後は2人とも制服を殆どきていなかった。
(*゚ー゚)「…やるわね」
( ´_ゝ`)「…おまえこそ…」
しぃはスカート。上下の下着の2点。合計3点を残して、他は全て床に落ちている。
兄者も、シャツ、ズボン、トランクス、の3点のみだ。
川 ゚ -゚)「次行くぞ」
クーの掛け声によって、次の一手が振られる。
兄者が勝った。しぃが顔を顰める。けれど
_
( ゚∀゚)「まて、後出しだ」
川 ゚ -゚)「うむ」
( ´_ゝ`)「!?」
(*゚ー゚)「!」
正々堂々と勝負したはずだ。
なのに、どうやらワンテンポ遅れたようだ。
安価 >>51
後だしした方と、脱ぐもの2点
51 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:49:20.21 ID: ohACXsLFO
兄者
シャツ
ズボン
53 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 19:54:33.31 ID: MSzEqvtq0
川 ゚ -゚)「兄者アウト」
(;´_ゝ`)「えっ…えええええええ!!今のはセーフだろ!後からなんか出してないぞ!」
川 ゚ -゚)「ビデオ判定してみるか」
从 ゚∀从「流すぞー」
じー…
(;´_ゝ`)「………」
(*゚ー゚)「………」
从 ゚∀从「…兄者のが0.5秒遅いな」
(;´_ゝ`)「0.5くらい!」
川 ゚ -゚)「0.5秒はかなりの差だぞ」
(*゚ー゚)「ほら、はやく脱ぎなさいよ」
(;´_ゝ`)「くそっ!」
55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:01:44.75 ID: MSzEqvtq0
兄者はまずズボンを脱いで、それからシャツに手をかけた。
思わず胸を隠してしまう。
登校したそうそう、何で自分はこんなことをやってるのかと、泣きそうだった。
_
(*゚∀゚)「ひんぬうううううううう!!!」
(*゚ー゚)「……勝った」
川 ゚ -゚)「勝負はまだついてないぞ」
(;*゚ー゚)「あっ、いやいや!何でもないのよ!こっちの話」
川 ゚ -゚)「……あやしい」
クーはぽん。としぃの胸を触った。
きゃあ、と短い悲鳴を出して、しぃは自分の胸を手で覆う。
川 ゚ -゚)「……」
(;*゚ー゚)「………なによ」
川 ゚ -゚)「……自分を偽るのはよくないぞ」
(*;ー;)「……言いたいことがあるならはっきりいいなさいよおおおおお!!」
58 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:08:42.12 ID: MSzEqvtq0
_
( ゚∀゚)「しぃ。貧乳はすてーtry」
(;´_ゝ`)「ぎゃあああああ!!きもいきもいきもい!離れろバカ!」
_
( ゚∀゚)「貧乳は世界を救う!」
川 ゚ -゚)「おのれジョルジュ、成敗してくれよう!」
(*;ー;)「こんなゲーム!バカバカバカ!!」
(;'A`)「ぐぼぁあああ!!」
しぃが泣きながらドクオを殴る。
ドクオは殴られて、ハインの元につっこんだ。
それを全身で受け取る。
从 ゚∀从「オーマイハニー!」
( ^ω^)「ハーマイオニー!」
ξ゚听)ξ「ブーン。まだ目を開けちゃだめよ!!開けたら殺すからね!」
60 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:17:39.67 ID: MSzEqvtq0
しぃはそのままの格好で、落ちた服を拾って教室から飛び出す。
びくともしなかった扉が、今回はすらっと開いた。
(*;ー;)「巨乳なんか滅びてしまえー!!」
(;´_ゝ`)「ああああ!それ俺の服だから!!!まてこら!!!」
川 ゚ -゚)「しぃの服を着ればいいのでは?」
(#´_ゝ`)「サイズ小さいし、女もんなんか着れんわ!!」
ξ;゚听)ξ「あっ、ちょっ…だからといってそのままの格好で追うのは…」
寒い廊下を殆ど服を着ていない生徒が走る。
見ている方が寒そうだった。
63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:23:52.95 ID: MSzEqvtq0
(;*゚ー゚)「きゃっ…」
泣きながら走った廊下の角で、しぃは誰かにぶつかり、しりもちをつく。
そんな彼女に、誰かが手を差し伸べた。
(*゚ー゚)「あっ、ありがとう…」
ちょっとドキっとした。
たくましい腕が、手の平が、筋肉が。
恋の始まりかも…そう思ったしぃに一言。
(,,゚Д゚)「貧乳なしぃも好きだ」
(#゚ー゚)「死んでしまええええええええええええええ!!!」
(,,゚Д゚)「貧乳なしぃも好きだああああああああああ!!!」
(*;ー;)「叫ぶなああああああああああああああああ!!!」
64 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:28:29.06 ID: MSzEqvtq0
( ´_ゝ`)「ちょっとまったああああ!!!」
(*゚ー゚)「!?」
(,,゚Д゚)「なにい!!」
( ´_ゝ`)「本当にそれで良いのか!?お前は本当に、貧乳なしぃで良いのか!?」
(,,゚Д゚)「ああ、勿論だ!」
( ´_ゝ`)「ならば問おう。お前はしぃの何に惚れたのだ。巨乳なところではなかったのか!」
(,,゚Д゚)「!!!」
(#゚ー゚)「悪かったわね、巨乳じゃなくて!兄者クンには言われたくないわ!!」
( ´_ゝ`)「ふっ…」
兄者はトランクス一丁で格好をつけた。
71 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:35:31.19 ID: MSzEqvtq0
(,,゚Д゚)「確かに…最初はそうだった…」
(*゚ー゚)「え?そうなの?」
(,,゚Д゚)「だが、意識をし始めたらどんどん、どんどんしぃのナイスなところに気がついて…」
( ´_ゝ`)「ナイスって微妙なとこで使うなよ」
(*゚Д゚)「いつの間にか、マイハートはホールドユー!!
女王様ああああああああわたくしめをおつかいくださいいいいいいいい!!!」
(;´_ゝ`)「鞭で打たれた時にM分が出たのか…」
(*゚ー゚)「つかってやるわ!ギコクンは今日から私の下僕よ!!」
(;´_ゝ`)「やっぱお前はSだったのかよ!!」
叫んだ兄者を、くるっと振り向いてしぃは笑む。
75 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:41:43.98 ID: MSzEqvtq0
(*゚ー゚)「これ…私にはもう必要ないから、兄者クンにあげるわ…」
しぃは身に着けていたブラジャーを外して、兄者に渡す。
変わりに、持ってきていた兄者のシャツを勝手に着た。
(;´_ゝ`)「いやいや、いらないから!!それよりシャツを返してくれ!」
(*゚ー゚)「寒いでしょう。ほら、つけてあげる」
(;´_ゝ`)「い ら ん が な!!」
(,,゚Д゚)「しぃの好意を無下にする気か、ゴルァ!!!」
(;´_ゝ`)「あ、すいません。すいません…つけますから殴らないで下さい」
背中のホックをしぃにつけてもらう。
ピンク色のひらひらが、胸の前にくっ付いた。
(*゚ー゚)「しぃは今とってもハップーよ!!」
(,,゚Д゚)「俺もとってもハップーだぜ!!」
(;´_ゝ`)「あ、そう。誕生日おめでとう…」
79 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:45:23.35 ID: MSzEqvtq0
(*゚ー゚)「メリークリトリス!」
(,,゚Д゚)「あけましておめでとう!!」
(;´_ゝ`)「おめでとー!」
ほぼ脱力系。突っ込む気すら起きない。
_
( ゚∀゚)「おい、兄者!大丈夫k……」
2人のテンションに困っていると、ジョルジュが廊下をかけてきた。
たどり着くやいなや泣き出す。
_
( ;∀;)「兄者が…兄者が巨乳になっちまったあああああああああ!!!」
84 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:52:35.64 ID: MSzEqvtq0
しぃから授与したブラジャーをつけていた。
そのパットのせいで巨乳に見えたのだ。
_
( ;∀;)「貧乳が…貧乳がああああ……!」
殆どパットしかない、そのEカップをジョルジュは揉む。
揉んで揉んで揉んで揉んで、それでもジョルジュは哀しかった。
(;´_ゝ`)「あ、え〜と………」
何と言って言いものか。
悲しみの底辺にいるジョルジュに何を言えばいいのか。
>>86
何か慰めの言葉をあげてください
86 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: sage 投稿日: 2007/11/01(木) 20:53:29.76 ID: LnG0mnuz0
よかったらこのブラやるよ…
95 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 20:59:43.50 ID: MSzEqvtq0
(;´_ゝ`)「よかったらこのブラやるよ…」
兄者はブラジャーを外してジョルジュに渡した。
ジョルジュは泣きつつ、制服の上からそのブラジャーを装着する。
_
( ;∀;)「ありがとう…兄者は優しいな…」
( ´_ゝ`)「お前は、おっぱいしているときが一番良いよ…
また、元気になって、沢山おっぱいしてくれ…」
_
( ゚∀゚)「ありがとう、ありがとう兄者…!期待にそえるように頑張るぜ!」
( ´_ゝ`)「長岡…!」
ジョルジュは兄者の胸で泣いた。
これからも頑張ろう。そう、誓って。
103 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:06:06.51 ID: MSzEqvtq0
そんな彼らを遠巻きに見ていた人物がいた。
その場所を通りたかったけれど、意味不明な事態が起きている。
ここは「ちょっと通りますよ」とスルーした方がいいのか、別な場所から通ったほうがいいのか。
(;^Д^)「………いや、カオスすぎだろ」
尊敬していた「ギコさん」が、しぃに鞭打たれ悦んでいたり。
ジョルジュが、制服の上からブラジャーをつけ、裸同然の兄者の胸で泣いていたり。
とりあえず、このまま誰かにみつかるのはやばいんじゃないかと思い、声をかけてみる。
107 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:09:36.12 ID: MSzEqvtq0
( ^Д^)「あのー」
(*゚ー゚)「あはははは!!こんなにされて感じてるなんて、変態ね!!」
( ^Д^)「ギコさーん?」
(*゚Д゚)「ああっしぃ!!もっと!!!この醜い僕めをもっといたぶってくださああああい!!」
( ^Д^)「もしもーし」
_
( ;∀;)「やっぱさ…巨乳よりも貧乳の方が萌えると思うんだよね…」
(;^Д^)「………」
113 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:13:42.77 ID: MSzEqvtq0
( ´_ゝ`)「お?プギャー何してんの?授業はどうした」
( ^Д^)「いや…それこっちの台詞だろ。久々に見たと思ったら何してんだよ」
( ´_ゝ`)「俺もそれが知りたい」
(;^Д^)「………」
プギャーは呆然と立ちすくんで、後ろ頭をかいた。
唯一まともに見えるのはこの兄者なのだが、格好が格好。
( ^Д^)「寒くねーの?」
( ´_ゝ`)「ぶっちゃけ寒い」
( ^Д^)「そっか」
116 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:20:33.69 ID: MSzEqvtq0
じゃあ頑張って。
それだけ残してプギャーは立ち去る。
その背を慌てて兄者は止めた。
(;´_ゝ`)「そっかじゃないだろ!こういう時は何か羽織るものとかくれるのがセオリーじゃないのか?」
( ^Д^)「プギャー!!!知るかよバーカ!」
( ;_ゝ;)「涙も凍るこの寂しさ…」
プギャーはプギャーすると、無言でブレザーを兄者に投げた。
感嘆の声を漏らして、兄者は上着を着る。
今度こそ用無しだ。と言わんばかりに通り過ぎようとしたプギャーのシャツを掴んだ。
( ´_ゝ`)「ズボンはくれないのか?」
(#^Д^)「……てめえなああ!!」
プギャーの行動>>118
118 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:22:24.71 ID: 0C+bBYi7O
全裸
123 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:32:44.91 ID: MSzEqvtq0
(#^Д^)「これで満足かよバーカバーカ!!」
プギャーは兄者の手を振り解くと、来ていた服を全部脱ぎ出した。
そして脱いだ服を兄者に投げつける。
(;´_ゝ`)「むぎゃっ! バカ者!これはいらん!」
最後にプギャーのパンツが振ってきて、兄者は顔面で受け取った。
すぐにはがして投げ返す。
( ^Д^)「プギャー!!!」
兄者はプギャーの制服を着る。
少しサイズが大きかった。
131 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:40:19.53 ID: MSzEqvtq0
( ´_ゝ`)「あれ?今更だけどプギャーはどうすんの?」
(;^Д^)「マジ今更…教室にジャージあるからそっち着るっつの。ちゃんと返せよ」
( ´_ゝ`)「おk任せろ」
( ^Д^)「じゃあな!せいぜい風邪でも引けバーカ!」
( ´_ゝ`)「待て!」
( ^Д^)「あんだよ、まだ何かあんのかよ」
一呼吸置いた。
言うのが憚られる内容なのか。
( ´_ゝ`)「いや、ありがとう。助かった」
(;^Д^)「プギャー!!今日は台風でもくんじゃねーの!」
プギャーは兄者を指差して。でもすぐに降ろした。
手にした携帯を眺めて、ぼそりと呟く。
( ^Д^)「オレもさ…悪かったよ」
142 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:46:45.37 ID: MSzEqvtq0
兄者は目を見開いた。
このプギャーが。あのプギャーが「悪かった」なんて言うなんて。
( ´_ゝ`)「…俺も今までスマンかった」
軽い雰囲気が急にしんみりとした。
廊下にはギコの声だけが響く。
( ^Д^)「そりゃもう聞いた」
( ´_ゝ`)「そだっけ?」
先日送られた、まぎれて着いたメールの内容。
たった三文字、「スマン」とだけ書かれたメール。
バカだバカだと言われ続けたプギャーだけれど、ちゃんと言いたいことは届いた。
148 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:51:12.83 ID: MSzEqvtq0
( ^Д^)「まあ今まで殴られた分は許さねーけどなwwwwwwwwプギャーwwwwwww」
(#´_ゝ`)「ケツの穴の小さい男だな!」
( ^Д^)「プギャプギャプ…はっくしょんまもの!」
(;´_ゝ`)「A〜……風邪引く前に行けばいいよ」
(;^Д^)「…そうする」
プギャーは教室に走った。
途中で教師に見つかり、変態扱いされたが、些細なことだ。
154 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 21:56:58.68 ID: MSzEqvtq0
帰りのSHRが終わって、掃除も終わる。
隣のクラスの弟者が、3組を訪問した。
(´<_` )「兄者ー帰るぞー」
( ´_ゝ`)「うむ」
教卓の前でブーンらと話しをしていた兄者が手を振る。
それでは帰る。と挨拶をして、兄者は弟者の元へと走った。
(´<_` )「…どうだった?大丈夫だっただろう?」
( ´_ゝ`)「え?何が?」
(´<_` )「心配していたようなことはなかっただろ?」
(;´_ゝ`)「うーん…」
161 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/11/01(木) 22:03:45.08 ID: MSzEqvtq0
兄者は言葉を濁した。
心配していたこと…
自分が性別を、嘲るためではないにしろ偽っていたことに対し
彼らが自分と一線を引くのではないか。ということだ。
確かにそれはなかったのだが、予期せぬことが自分を待っていた。
オールオッケーとも言えないけれど、今まで通り過ごせそうだと思う。
( ´_ゝ`)「そだな」
帰り道、夕暮れの中。
兄者は弟者の隣を歩いて、弟者は兄者の歩幅を伺いながら歩いていく。
自分の思ったとおりにはいかないけれど、そんなもんか。と兄者は笑った。
また明日から、登校できそうだ。
ノリの良い友人に囲まれて、兄者はこれからも高校生活をおくるようです。